因果律 「因は果の如し、果は因の如し」

研究に入ってすぐの頃から、”時間とは何だろうか”という意識がありました。そこから、因果関係について考察を続けてきました。”因果”という語を含む記事は8件あります。

直近においては、時制との関係を書いています。

気づいたのですが、とは、 因果律 の関係そのものだということです。岡潔はの性質を次のように述べています。【5】情の特色より。

情は分かつべからざる全体である。やはり部分として分かつべからざる全体である。無量のそういう部分がある。情の中には時間も空間もありません。時はありますが時間という計量的なものは無い。また、空間は量的に質的にありませんが、時については2種類、2つですね。過去と現在、それだけですが、新しい現在が古い現在に変わる。その古い現在が過去になっていくということは限りなく繰り返される。そういう意味で未来は無い

物と事、時、 因果律 、統計、確率についての考察です。

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物理学 は既に 抽象 である

当サイトでは、社会の過度な抽象化によって、人類は滅びると危惧してきました。サイト内の記事は、920件ほどありますが、”抽象”の語句を含む記事は、200件もあります。

現代の 物理学 は既に 抽象 の域にあることの説明がつくようですので、改めて記します。

弧理論の前提

弧理論の前提はおおよそ次ぎです。

  • 自然(M軸)は別の次元軸(基軸)からの投影による映像である。
  • 基軸上に2つの中心がある。これをと呼ぶ。
  • 人がわかるのは、である。
  • 物と事は一つの実態の異なる面に過ぎない。
  • 事を運動と呼ぶ。
  • 物と事は互いに規定し合って成り立つ繰り返し循環である。
  • M軸に現れる(物性)は、アとワの差分である。

実態と物と事の関係を次図に示します。

図1

物にはがあり、事にはがあります。いずれもで表せます。

  • 物の量にかかる数
  • 事の質にかかる数

ここで、運動が大きくなるにつれて、物は次元を失います。物には、次があります。

  • 長さ
  • 質量
  • 陽子・中性子・電子

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教育は「知」に偏ってはダメな理由

これまでに、自然科学には発見・創造の仕組みがないと、何度も説明をしてきましたけれども、異なった言い方で表現します。参考の記事です。

または「ホーム」の右隣「動画での解説」をご覧ください。

 

岡潔の「情・知・意」

数学者の岡潔は、「情・ 知 ・意」の順に働くとしました。

  • まず、情的にわかり
  • 次に、知的にわかり
  • 最後に、意識を通してわかる

知識意識の領域の前に段階があるわけです。知識は、記憶や情報でもあります。

 

情と発見(他力)

おわかりかと思いますが、知識、意識は過去です。現在を含みません

図1 情的にわかるのみが現在 他は過去

現代の教育は、「 知 」に偏っているとよく言われることですが、その理由として岡潔は、子どもの情緒は豊かであるべきと説いています。これは至極最もです。しかし、もっと明確な理由があります。

には、発見の仕組みがないからです。発見とは仏教で言うところの他力です。言い換えると、心の現在である(情的にわかる)の働きを有効に発揮するのが発見です。 続きを読む

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A先生へのメール 「 空間とは何か  物性 とは何か」

前回の記事に続いて、A先生へのメールを載せます。物質科学については、精神科学、社会科学に次いで、順次考えてきました。これまでの考察で得た物質科学について「 空間 とは何か。 物性 とは何か」について、A先生へメールしたものです。

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A先生へのメール 「 弧理論 研究の過程」

何十年も前のこと、大学の授業に電子工学が1単位ありました。あるきっかけで、担当教授であったA先生とメールのやり取りをしています。A先生は、とても柔軟な発想をされる方で、管理人の取り組みにも興味を持っていただいております。

直近のメールにおいて、A先生へお送りしたメールで管理人の 弧理論 研究の過程をお伝えしています。管理人が取り組んできたことの概要がわかるかと思いますので、参考に返信メールを掲載します。

 

A先生へのメール

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唯識論と 多元宇宙論 は同じ(循環:繰り返しを含む抽象理論)

唯識論も多元宇宙論も繰り返しを含んでいる点では同じです。

図1 出展:並行宇宙は実在する

参考リンク:https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_files/gf_20/4/notes/ja/04suto.pdf

 

これまでに、申し上げてきたように、論理に繰り返しが現れたならば、その論は行き止まりです。これを抽象と言います。

改めて、知識、意識が繰り返しであることを説明します。

 

言葉は繰り返し

これまで、言葉繰り返し、循環でありネットワークだと説明してきました。当然、これには数学を含みます。試しに、貴方がお持ちの国語辞典をご用意ください。

図1 出展:新明解国語辞典 第七版

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「 熱 が伝わる」とは何か

ファラデーが発見した単極モーターに生じる作用と反作用について調べた実験の結果、「接するとは何か」について、深く考えるようになりました。以来、かなりの数の記事を書きました。次いで、最近は について考えています。

接するとは何か

結果、自然が映像ならば、近接作用はあり得なくて、遠隔作用で説明するしかないという結論に達しました。自然(M軸)での物と事(運動)のすべての原因は、別の次元軸(基軸)にあるということです。

考えてみれば、ある科学者は多くのヒントを残しています。

 

熱が伝わるとは?

そして、最近考えるのは、熱はどのように伝わるのだろうか、あるいは熱とは何かという疑問です。「接するとは何か。熱が伝わるとは何か。」について、疑問に思う人はいません。何故なら現代において、熱の問題は熱力学として、解決済みだとされているからです。学生の頃を思い出して、探したリンク。

図1 出展:熱力学第一法則

 

どうもにつながらない

ところが、小さな領域での現象を考える量子力学の世界とは、どうもつながりが悪いようで、マクロとミクロの領域を扱うそれぞれの分野が頭の中でつながらないのです。その原因が幾つかあると考えます。

  • 自然をそのまま記述すること
  • 知識全体を物と事に区別なく(混同して)記述すること

科学者Aの考える自然を科学した成果と科学者Bの考える自然を科学した成果を寄せ集めたのが自然科学です。【1】このままでは人類は滅びるより。

今は間違った思想の洪水です。世界は間違った思想の洪水です。これから逃れなければ人類は滅びてしまう。

で、その為に思想の間違いの根本はどこにあるか、それを調べましょう。

一番怪しいと思えるのは自然科学です。それで自然科学から調べます。大体、自然科学というものは、自然とはどういうものかということを言わないで、自然というのはわかり切っていると一人決めにしている。そして、これについて科学した結果を集めたものです。

だから、かようなものは学問とはいえません。これは単なる思想です。

不思議なことがあります。ある科学者はこう言います。

たとえば地球の科学者は電子が粒子で、波動性の二重性をもつものと定義せざるを得ない状態にある。彼らは電子は確率波をもつ粒子だということによってこれを正当化させようとしている。これは心で描くことのできない状態であって、そのために進歩の唯一の方法として抽象的な数学に頼らねばならなくなる。

科学者は、ミクロの物性として「物は粒子であり、確率的に現れる波でもある」としました。なのに挙動は、近接作用として記述されています。同時に重力をとして観測しています。(重力波とその観測の歴史)さらに、ミクロの物性マクロの考え方を持ってきています。(プランクの長さプランクの時間プランクの質量続きを読む

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現代の 宇宙論 に「心」は含まれているのか?

前回の記事の末尾に、現代の 宇宙論 についての動画をご紹介しました。

動画1 【宇宙は無数に存在する】UCバークレー 物理学者が完全解説/我々は無数にある宇宙の中の1つを生きている/宇宙を泡として考える/米大学の研究者の働き方とは 【EXTREME SCIENCE】

彼ら物理学者たちにとって、自己の本体であるは、彼らの 宇宙論 の中の何処にあるのでしょうか。宇宙論とは別にあると考えているのでしょうか。多分、次のように考えているのではないかと推測します。

わかる

「わかる」の語源は「わける」です。わけることによって、わかると考えています。これを理解とか物の理と言います。すると、自然わけていって、究極に(近いと考えられる)宇宙論ができあがりました。すると、彼ら自身の心は、宇宙論にて記述される数式に起き換えることができます。(仮に何らかの証拠によって、究極の理論だと判明したとすると)彼らの証明は完了です。Q.E.D.

 

ここで、問題が3つあります。

還元主義の限界

わけることによって、わかるとする考え方を還元主義と言います。わからない何かをブラックボックスとします。

図1 還元主義

2つ以上にわけたとしても、残された部分はまた、ブラックボックスです。この状態は、ずっと続きます。

実は、このブラックボックスで人工知能は創ることが出来ます。

図2 AIは、ブラックボックスの積み重ねネットワーク

過去記事をお読み頂けるとわかるのですが、知識(情報)とは「互いに規定し合って成り立つ繰り返し、ネットワーク」です。その基本的な要素は、状態を変化させるブラックボックスです。

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ウ( 渦 )とは何か 物と事との関係は?

本記事は、考察に資するための管理人の備忘です。従って、わかりにくい内容であることをあらかじめお断ります。

これまで、物質とは何かを考え続けてきました。人がわかるのはです。

  • 物には量があり、事には質がある。
  • 数は物の量のかげ
  • 数は事の質のかげ

物質質量という語は、物理学の用語であり、和製漢語です。いずれもで表すことが出来ますけれども、物と事の区別を考えると奇妙な用語です。自然科学に物と事の区別がありませんから、欧米語を漢語にするには、仕方ないことだったのかと思います。

 

弧理論の考え方からすると、物質はウに当たりそうです。のウです。

カミの仕組みを考慮して模型を作りました。

gif1

渦と言えば、スターラーの渦ですが、弧理論では、現象差分ですので二層式の渦を作りました。

gif2 逆さの渦(凸)

この二層式の渦には凹と凸の2種類あります。 渦 は凸と凹の2種類です。

 

しかしながら、この渦と「物と事」との関係がよくわかっていません

弧理論では、物と事は一つの実体の異なる面過ぎないのです。簡略化したのが次です。

図1

上に示した渦と図1がイメージとしてつながらないのです。ただ、図1は概略図ですので、M軸より下半分を省略しています。

それに、基軸上よりM軸への投影?の際には、運動位相が変換されて現れると考えています。

注)この考え方は、2011年の弧電磁気論に示したものです。

  • 基軸上にあるアとワには斥力が働く(宇宙に働く力は、斥力が主)
  • 実体は、常に基軸に対して平衡状態に復元しようとする
  • 実体Cが復元しようとすると射影である運動は大きく(長く)なる
  • ただし、この射影は位相がずれて現れる(運動
  • 近づけば、左方向に、遠ざかれば右方向に力を受ける(力は接線方向に働く)

例えば、陽子と電子で考えた場合、次になります。

図2 基軸(旧E軸)上にある電子の実体Cが復元しようとすると、電子の運動は、接線方向に現れる

図2とgif2とは、回転方向は逆ですが、イメージとしては近いです。しかし、2つの渦(図2とgif2)の描像と図1に示した「物と事」とはつながりにくいです。渦の回転軸が傾くというのは、どういった状態を指すのでしょうか?

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原罪 とは価値の押しつけ

ヒトがわかるのは、物と事です。物と事は必ずとして現れます。これを如来の仕組みと言います。あるいは二元論に同じです。

但し、如来の仕組みには、価値の押しつけはありません。以下は如来の例です。

  • 善は悪の如し、悪は善の如し
  • 右は左の如し、左は右の如し
  • 真は偽の如し、偽は真の如し
  • 男は女の如し、女は男の如し
  • 天国は地獄の如し、地獄は天国の如し
  • 神は悪魔の如し、悪魔は神の如し
  • ・・・・

そして、如来の仕組みの内にあります。これは価値です。

唯一絶対の神という存在に対して、知恵の実を食べた人類は楽園を追放されました。

  • 神(楽園)→ 地上(地獄)

神に対して罪を犯したから、罰として地上において労働を強いたのです。

神の人間への価値の押しつけは以下です。

  • 神・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・→地上(苦)
  •     イエス:GOD←救い(信仰)

「人間はすべからく罪があるから、地上において悪事を働く、だけれどもイエスキリスト、あるいはGODからの救いがあるから良い行いを保てる。」となります。

日本人にはわかりません。お天道様が見ているのであって、 原罪 を償うために道徳心を持っているのではありません。この強いバイアスが原罪であるようです。過去にも書きましたが、次のように言われることがあります。

  • アメリカ人、信仰を取ったら中国人

これが信仰を無くしたアメリカ人の本質であるようです。共産主義にある中国人の国はなくて、市場があるだけとも言われます。ここで、信仰とは自己の肯定であるようです。(諺「鰯の頭も信心から」は正しい。)

つまり、神という押しつけ、神からの罪の押しつけ、その上で罰の押しつけが重なっており、そのまた上に、信仰の押しつけがあって、最後に救いがあるという複雑さです。これは価値の押しつけのオンパレードです。救いがたいほどです。

人間が知恵の実を食べることによる罪は、日本人には関係ありません。日本語の起源となるアワウタに「超自然的な何か(抽象)」がないからです。日本人は、最後に理屈じゃないところがあります。理論理屈にトコトン拘ると、行き着く先は抽象であって、理屈へのこだわりは2つの心の乖離に至ります。心を病むことになります。結局のところ、人類の自滅につながります。これが原罪に相当します。理由は簡単で、言葉は繰り返し循環・ネットワークだからです。論理に繰り返しが現れたならば、警戒すべきです。

 

ところで、GODは、一般名詞、普通名詞です。本当は、YHWHです。つまり、価値の押しつけがあるのは神(GOD)ですが、YHWHには、それがあるかどうかわかりません。もしかしたら、YHWHには、価値の押しつけが無いのかもしれません。そうすると、YHWHは、如来やBuddhaあるいはヲシテ文献によるカミに近いかも知れません。何せ、名前の正確な発音すらわかっていません。ただ、このままでは、科学になり得ないことは確かです。

図1 出典:ヤハウェ

 

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