トム・ベアデンが言った「 回転性電磁気エネルギー流 」が何かやっとわかった

トム・ベアデン(トム・ビーデン:トム・ビールデン博士)が「Tom Bearden’s Response to ARPA-Eビールデン博士のエネルギー先端研究局への返答」において、ヘビサイドは巨大な 回転性電磁エネルギー流 を発見したと述べています。漸く、全体の流れが見えてきました。ここではすべてを書き切れませんが、切っ掛けのみをメモします。

 

管理人が電磁気学について、何故わかりにくいのかを考えたとき、電気磁気学の教科書に力学的観点からの説明がほぼ無いからだと気づきました。2010年に研究を始めて、2012年までには井出治氏によるエーテル・エンジン並びに超効率インバータートランスの機構からの考察により発散トーラスを見つけていました。2013年から2015年頃にかけて水銀を使った単極誘導モーターにかかる力学的特性を確かめる実験を繰り返しました。右に実験動画の一覧があります。当たり前のこと、一連の実験では普通に作用・反作用が成り立っていました。しかし、何かが変です。その理由が今回わかったということです。

19世紀の初め頃、30人ほどの物理学者が電気磁気現象を研究していたといいます。そして、主にファラデーの研究をマクスウェルが20の変数を持つ20の常微分方程式に表しました。そこからローレンツが今日、我々が学ぶ電気磁気学の教科書としてまとめられるまでの間に何があったのかということです。

図1

トム・ベアデンの手紙によれば、金融資本家のJ・P・モルガンが、物理学者が気づいた電磁気現象にかかる不都合な部分を削除するよう指示したとのことです。

写真1 出展:ジョン・モルガン

指示された中身が何かということです。それの行き着いた先が「ヘビサイドが発見した回転性電磁エネルギー流」ということです。「ビーデン博⼠のエネルギー先端研究局への返答(DISCLOSURE PROJECT)」より引用します。

10.その後間もなく、ヘビサイドはまた、比較的⼩さな発散性ポインティング成分に加え、あらゆる電池や発電機の端子から放出される巨大な 回転性電磁気エネルギー流 を発見しました。このヘビサイド回転成分の大きさは、比較的弱いが発散性であるポインティング・エネルギー流成分よりも1兆倍以上も大きいのです!任意の座標系(特殊相対論の状況)において、回転の発散はゼロです。そのため、通常このヘビサイド成分 – 発電機のシャフトを回す単位時間当たりの機械的エネルギー入力の1兆倍以上 – は、何かと相互作用を起こすことも、また外部回路に発散していくこともありません。代わりに、それはただ空間に向かってうなり続け、浪費されます

この回転性電磁エネルギー流の特性は「発散はゼロだから、何かと相互作用を起こすことも、また外部回路に発散することもなく」、「空間に向かってうなり続け、浪費される」ことにあります。それが電気エネルギーの1兆倍も大きいのです。

では、彼ら物理学者たちは何を削除、あるいは隠さねばならなかったのかです。勿論のこと、これまでの考察により、彼らが隠さねばならなかったのは、ファラデーが発見した単極誘導の現象です。ここまでは間違いないです。管理人の持つ電気磁気学の教科書に単極誘導の説明は1ページの半分しかありません。

電気磁気学教科書図2 単極誘導の記述は、約370ページある教科書の1ページの半分しかない

現在でも問題とされる話が教科書ではほとんど述べられていないということです。今調べてみたら、もう一冊の基礎電磁気学の参考書には、単極誘導の記述さえありません。力学的な記述を調べてみたら、それらしいのは2カ所だけでした。

図3 帯電体には力が働く

練習問題としてケルビンの電位計・電圧計くらいしか記述がありませんでした。

図4 練習課題 ケルビンの電位計・電圧計

当時、物理学者たちが最も腐心したのは、次です。

  • 単極誘導の何処と何処に力が働くか?
  • 本質的な回転運動とは何か?

用語を含め、ヒントとなる現象・運動を悉く消し去るしかJ・P・モルガンの要求を満たすことができなかったようです。後世の人たち、学生や学者に感づかれることのないように慎重に消し去ったのです。

同じ起電力を与える電磁誘導と単極誘導の違いに気づかれることなく消し去るしか無かったことは、次です。

  • 運動の相対性

「アインシュタインの相対性理論があるじゃ無いか」と言われるかも知れませんが、違います。図1より、アインシュタインが電磁気学を学んだのはルードヴィッヒ・ローレンツにより改編された後です。1905年に発表された特殊相対性理論の原題は「運動物体の電気力学について」です。後に相対論と呼ばれるようになっただけです。

アインシュタインは電磁気学の矛盾を解決したかったようです。しかし、ダメです。角度から作った時間は「」ではありませんし、岡潔が言ったように「運動から時間を作る。直接わかるものではない。」訳です。時間を光速度に置き換えたのが相対性理論です。宇宙という空間に絶対となる基準などありません。光速度を(空間に対して)不変のものとして空間を定義するなど、おかしな話です。「運動→時間→光速度→時間・空間と物質の質量と運動」というような循環だからです。

面白いことに運動は相対的です。それを何キロメートルと絶対値で示します。加速度躍度も絶対値です。観測者の立場が変われば異なる速度になります。その運動から作った時間もまた絶対値です。だから、ある時点を起点にして年月日を決めます。現在は西暦の2022年2月18日金曜日、午前8時19分30秒です。この時間は絶対値です。 ※↓訂正 この時間を光速度に置き換えて空間に対するモノサシにしたのが相対性理論です。全然、相対的ではありません。むしろ絶対性理論です。管理人が相対論の教科書を読んでもちっとも相対的では無いと感じたのは正解でした。

  • その原因が電磁気学の教科書にある。

で、その原因が電磁誘導と単極誘導に帰結するということです。うまく書けませんけれど、電磁誘導にかかる作用反作用は、必ず外部(装置や机、部屋)を迂回してしか外部へ起電力を取り出せません

対して単極誘導は、作用反作用を閉じた形(円板と軸・外縁に取り付けたブラシ)で起電力を外部へ取り出せます。よく考えてください。(今は図なり写真を用意していませんけれども。)単極誘導の特徴を示した部分を「木村 元の公用ホームページHajime Kimura’s official home page」から引用します。

図5 出展:ファラデーの単極誘導 / 単極モーター の実験

上の図に示すように端面に磁極が配置された円柱状磁石に対し,同軸上に導体円盤を配置して軸回りに 回転させると,中心軸と円盤の辺縁部との間に誘導起電力(電圧)が発生する。そこでこの中心部と 辺縁部を電池と考えて回路を構成すると,誘導電流が流れる。 ここでは,

  • 磁石を固定して円盤を回転すると誘導電流が流れる
  • 円盤を固定して磁石を回転すると誘導電流は流れない
  • 磁石と円盤を一緒に回転すると誘導電流が流れる

という現象が起きる。これはファラデーの単極誘導の実験として知られている。 特に3番目の項目が不思議な現象としていろいろな文献や教科書に紹介されている。
これは一種の直流発電機である。逆に電流を流してやれば,直流モーターになる。 それが単極モーターである。

磁石は単極誘導の現象に必要ですが、力学的に無関係です。これが不思議です。管理人も一連の実験で確かめました。これは回路(銅の円板~軸のブラシ~外縁のブラシ)が力学的に孤立しているからです。ならば、回転の発散はゼロなのだから、起電力が生じるはずはありません。

奇しくもトム・ベアデンが冒頭の手紙で「回転の発散はゼロ」と書いています。「ヘビサイド成分」は、「空間に向かってうなり続け、浪費されます。」とあります。回転の発散がゼロならば、何故、単極誘導は外部へ起電力を取り出せるのでしょうか? たぶん、読まれている方は、意味がわからないと思います。管理人が、当ブログで「本質的な回転運動」と繰り返し述べてきた真意はここにあります。単極誘導の現象は、作用反作用を(装置の内部に)閉じた形で利用できます。

このことを、小さく目立たなく、出来れば削除したいために、電磁気学は相対的な運動の考え方を持たれないように記述されたようです。だから、電磁気学の教科書に力学的な記述が(ほぼ)ないのです。

  1. 「回す」→往復運動を回転運動に変換する必要がある。交番あるいは交流として現れる。
  2. 「回る」→本質的な回転運動。物質あるいは空間が持つ性質。直流あるいは定常として現れる。

我々は、単極とか回転とか考えることさえ封じられています。1.と2.は本質的に異なるものなのに、単に(数学的に)1種類の加速度ととしか記述されないのでは、到底、本質に近づくことはできません。ローレンツ力は、運動の相対性を満たしていません。

 

言い遅れました。ヘビサイドが発見したという回転性電磁エネルギー流とは、単極誘導の現象を応用した装置に違いありません。その先の理論がありますけれど、ここまでです。興味のある方は過去記事をお読みください。何度も理論の道筋を述べています。

ちょっと書くと、「ヘビサイド成分」が「空間に向かってうなり続け、浪費されます。」というのは、かかる作用と反作用が別の次元軸(E軸)へ向けて相殺されていると考えています。「発散性であるポインティング・エネルギー流成分よりも1兆倍以上も大きい」のにその行く先がありません。単極誘導の現象は、相殺された差分だということです。

「差分」という語句を用いた記事は、40本ありました。最初は2015年9月の記事です。

 

それと、ベクトルポテンシャルやスカラーポテンシャルなどについて、いろいろ考えてみたのですけれど、無駄です。何故なら、19世紀当時の物理学者たちは磁気現象が物質の何から出てきたのかわかってませんでしたし、原子核の存在がわかったのは、20世紀に入ってからです。当時の物理学者は、現物の実験装置を観察してもっと具体的に考えていたはずです。

図6 出展:電子波で見る電磁界分布 【 ベクトルポテンシャルを感じる電子波 】

現在の物理学者は数学に頼りすぎていて、もっともらしい理論を出していますが、考え方は絶対値でしか考えていません。素粒子加速器がよい例です。翻って相対性理論がある故に、物理現象を相対的な運動として捉えることが出来なくなってしまっていると感じます。現在も物理学者の思考は天動説のままです。

当時、彼らが何を考えていたかを、現在の視点(場の理論、量子力学、素粒子論など)で考察することは無駄と感じます。もっと素朴なはずです。

 

訂正2/20 正しくは、相対時です。訂正してお詫びします。過去記事に「物理学者たちがビッグバン理論を研究するなら、宇宙絶対時の証拠となる痕跡があるはずだから、その痕跡を探すべき」と書きました。話の流れとは逆のことを書きました。

誰もが知っていることとして、位置と運動は相対的です。それ故、運動から作られた時間も相対的であってしかるべきです。ですから歴史年表は、西暦0年を基準にしているのです。どこに基準を置いてもよい。  ビッグバンが本当なら魚の鱗や木の年輪のような宇宙絶対時を示す痕跡があるはずです。その痕跡を探すべき

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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トム・ベアデンが言った「 回転性電磁気エネルギー流 」が何かやっとわかった への4件のフィードバック

  1. 中川 のコメント:

    ご返信ありがとうございます!
    遠心力は重力か?のお話は何度か聞かせていただいていましたが、
    ようやく単極誘導は磁石を構成する原子核と周囲を運動する電子との相互作用か?の仮設にに対してのイメージがわき始めました。
    スカウトシップは単原子の振る舞いなんですね。フォードT型の例えはとても分かりやすかったですw

    「磁石を構成する」の検索欄の記事を拝読させていただきます。
    また気になったことがあればご質問させていただきます。
    教えてくださり、ありがとうございました!

    • Φ のコメント:

      物理を学んだ人は量子力学と相対論を持ち出します。私も一時期、ベクトルポテンシャルやスカラー~について考えましたが、何も出てきませんでした。ヘビサイドの頃に量子力学・相対論はありませんでした。原子の構造もわかっていませんでした。素粒子も無関係です。
      弧理論は原子の構造に古典力学的な意味での相対性を持ち込んでいます。原子は別の次元軸からの投影による映像だという観点からの考察です。宇宙人アランは「分岐点まで遡れ」と述べました。彼の述べたことを総合するとそうなります。万華鏡をいくら覗き込んでもダメで、弧理論は鏡を組み合わせた構造を議論しています。

  2. 中川 のコメント:

    こんにちは。
    ”一種類の加速度としか記述されていない”
    という部分がよく理解できませんでした。
    加速度も何種類かで記述するべきだという仮説をお持ちということですか?
    よろしければ深堀りをお願いいたします。

    • Φ のコメント:

      何度か「加速度に区別はつかないが、種類があるかも」と書きました。本記事はわかりにくく、2つを併記してます。
      1.電磁気学成立過程の歴史的経緯。金融資本家の恫喝により、学者は単極誘導を消し、ローレンツ力と言い換え、運動の相対性に気づかれなくすべく、力学的特性の記述は極力省いた。
      2.私の疑問『Q:電磁気学に単極誘導の記述がほぼ無い。Q:力学特性(作用と反作用)が書かれてない。そこで単極誘導モーターの一連の実験。更に疑問Q:「接する」とは何か。Q:単極誘導にみる運動の相対性。』→その結果、「加速度に種類がある」の仮説に到達。
      おそらく、19世紀の電磁気学者は私が行った同軸二重反転、三重反転を経験したはず。その延長上に”回転性電磁エネルギー流”の発見があるとにらんでいます。
      ファインマンをして「一般法則がほんとうの理解のために二つのちがった現象による分析を必要とする場合を知らない。」というのは、余りに全体のことについて無頓着です。2.の延長上に「電磁誘導と単極誘導」の「対」として「遠心力と重力」に気づきました。遠心力の加速度と重力の加速度は相殺できます。ならば、遠心力は重力か?答えはNoです。ならば、なぜ同じ加速度が差し引きできるのかを今の物理学は答えられるのか?です。つまり、電磁誘導と単極誘導にかかる加速度は区別がないけど、異なる種類かもしれないとの考えです。これは実験を行った者でなければ、思いつかないです。つまり、おそらくファインマンも同軸反転を知らなかったと推測します。そして、筑波大学の研究「2つの起電力→2つの波動関数による干渉」は、まったく無意味です。何の解決にもなっていません。
      逆に1.の恫喝が無かったならば、電磁気学に運動の相対性が含まれた(単極誘導も含まれた)わけで、そうなるとアインシュタインの相対論は存在しなかったことになります。そして、今頃は公にフリーエネルギーや重力制御の理論と技術が発達していたろうと考えます。
      重力の特性を考慮すると加速度には命題の「正反逆と対偶」の様に、異なる4種あるかもと考えます。弧電磁気論に記した永久宇宙船による惑星間航行の原理です。
      右検索欄で「磁石を構成する」と入れると20件あまりの記事が出ます。「単極誘導は磁石を構成する原子核と周囲を運動する電子との相互作用かも」という仮説を出しています。最初の記事は、投稿日: 2014年8月14日「単極誘導の現象は宇宙の根幹に深く関係している」です。
      故清家新一氏は「宇宙艇」にて、「G・アダムスキーの乗ったUFOは単原子の振る舞いをしている」と書いてました。私は言い換えます。「単極誘導は磁石が単原子の振る舞いをしていて、それがマクロに現れたに過ぎない。」スカウトシップはまるで車のフォードT型です。内部構造が丸わかりの極初期型です。研究の最初からスカウトシップの構造→単極誘導を念頭に置いてきました。発散トーラスはその延長上にあります。
      発散トーラスを組み合わせた楕円双極がなければ、トム・ビーデン博士の”回転性電磁エネルギー流”など、嘘だと一笑に付します。渦ありは発散ゼロだからです。単極誘導は磁石による単原子の振る舞いの「差分」です。とにかく、電磁気学は原子の振る舞いの1/4~1/8ほどしか記述していません。

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