電磁力には 2つのポテンシャル があるかも知れない【外村彰氏のベクトルポテンシャルは、その1つか?】】

電気と磁気は異なる現象ですが、互いに関係し電気磁気学として統一されています。しかしながら、2000年頃に外村彰氏による実験で、電磁力より基礎的な現象があると証明されました。それがベクトルポテンシャルです。参考「電子波で見る電磁界分布(ベクトルポテンシャルを感じる電子波)」過去記事「2015年5月23日 アハラノフ=ボーム効果 の実験を単極誘導でやればよい

いろいろ考察を進める内に、電磁力には 2つのポテンシャル があるのではないかと考えるようになりました。その経緯は以下です。

1.2013年~2015年ころにかけて、主に単極誘導モーターにかかる力学特性について調べました。力学的には特段おかしなところはありませんでした。電極間?での作用反作用も成り立っていて、これまでに知られているとおりでした。しかし、何かが違います。何が違うかはっきり説明できません。一連の実験後、何年も経ってから感じたことをまとめました。

  • 物と物が接するとは何か?深く考えるようになった。
  • ローレンツ力で説明されるが、まったく納得できない。その結果。
  • 電磁誘導は交番電流(交流)を生じる。つまり、磁石とコイル間の(相対)運動は往復運動である。だから、電磁誘導を利用するためには、必ず回転運動に変換する必要がある。ベタな表現ながら、管理人は電磁誘導を「回す」と言った。
  • 単極誘導は直流を生じる。しかし、磁石と電気回路の間に(相対)運動はなく、回転運動である。つまり、本質的な回転運動である。ベタな表現ながら、管理人は単極誘導を「回る」と言った。
  • ”回る”と”回す”は、本質的に異なる運動である。
  • しかるに、物理学では数学的にベクトルとしてまとめられてしまっている。
  • その内、自然が別の次元軸(E軸)からの投影による映像(M軸)らしいと意識してから、物と物が「接する」ことはあり得ないとわかった。つまり、物理学の根幹をなす近接作用はないとわかった。
  • そこから、現在の境界空間の仮説と模型の作製につながる。

2.筑波大学の「ファラデーの電磁誘導の法則ととローレンツ力はなぜ同じ起電力を与えるのか」を読んで感じたことです。確かに誘導起電力に色もついていないし匂いもしません。同じ0.5ボルトならば、その出所が電磁誘導によるものか、ローレンツ力によるものかを判別できません。交流と直流の違いがあるだけです。ただ、ローレンツ力という表現は違和感があります。筑波大学の冒頭部分を引用します。

 研究成果のポイント

磁場を横切る導線に生じる誘導起電力が2つの本質的に異なる方法、「ファラデーの電磁誘導の法則」と「ローレンツ力」で求めることができるのはなぜかを明らかにしました

1つは、「”磁場を横切る”導線に生じる誘導起電力」という部分です。単極誘導は磁場を横切っていません。2つめは、実験で感じる「単極誘導は本質的な回転運動」という点について、なぜ「ローレンツ力」と言い換えるのかです。

面白いことに、管理人が持つ電気磁気学の教科書(約370ページ)に単極誘導の記述は1ページの半分です。たったの1ページの半分です。

電気磁気学教科書写真1 単極誘導についての記述は1ページの半分しかない

明らかに、単極誘導の現象を矮小化し、消し去ろうとしていると感じました。筑波大学の研究成果も奇妙です。

古典電磁気学で見られた2つの本質的に異なる方法での奇妙な一致は、電子の量子状態を表す波動関数の位相因子の2重性により繋がっていた結果であることがわかりました。

何故なら、「2つの本質的に異なる方法での奇妙な一致」が「波動関数の位相因子の2重性」に置き換わっただけにしか思えないからです。表現は”古典電磁気学”から”量子状態を表す波動関数”と異なりますが、現象の説明が2から2になっただけです。本質的にわかったことになりません。

3.ファインマンもわからなかったとある「区別がつかない2つの誘導起電力」について、ファインマン物理学(3)電磁気学のP213で、次のように述べています。

われわれは物理学のほかの所ではどこにも、このように単純で正確な一般法則がほんとうの理解のために二つのちがった現象による分析を必要とする場合を知らない。

4.本当にこのような例は他にないのでしょうか?・・・・ ありました。

重力遠心力の関係です。重力による加速度と遠心力による加速度は差し引き、相殺できます。加速度として相殺できるならば、重力は加速度ですか? いいえ違います。重力と遠心力では、力の働く向きが違います。重力は地球の中心に向けていますが、遠心力は回転中心から外に向けています。過去記事 2021年12月22日 力は合成できる  物理学の問題点

図1

因みに弧理論では、(運動)は一つの実体の異なる面に過ぎません。電子は物です。電子の運動による磁場は”事”です。電場(電界)と磁場(磁界)は一つの実体の異なる面に過ぎません。

重力Bによる加速度B’と遠心力Aによる加速度A’は差し引きできます。表現はあれですが、B’=-A’です。ならば、BとAはイコールだという言い方になります。物理学は、この問題にも答える必要があります。

この問題は、ファインマンが言った”このように単純で正確な一般法則がほんとうの理解のために二つのちがった現象による分析を必要とする場合”です。

gif1 鉛の重りを入れた小さなバケツには重力と遠心力による2つの加速度が働いている

なのに、重力と遠心力による2つの加速度について、誰も疑問視してきませんでした。

 

5.ここで、管理人は仮説を持っています。(区別はつかないが)加速度に種類があるのではないか? そして、電磁誘導にかかる加速度Aと単極誘導にかかる加速度Bとします。遠心力と重力のそれぞれの加速度を対にして表にします。

図1 常に一定である重力は本質的な回転運動に起因するのではないか?

動画1 重力は別の次元軸方向での回転運動によるのではないか?それならば、重力凹には斥力凸もあり得る

 

やっと、冒頭に戻ります。磁石の周囲に電場も磁場もない状態を作り、その近傍を電子の波が通る際に力を受けて、干渉縞が出るのは電磁誘導にかかる加速とA’ではなくて、(区別はつかないが)別の加速度B’によるものではないのだろうか?ということです。断定はできませんけれど、これがベクトルポテンシャルなのではかいです。ならば、磁石の周囲に電場も磁場もない近傍を電子が通過している状態は「磁場を横切っていない」ということになります。はっきり言って(回転運動を無視した)ローレンツ力では説明できません。

何も固定された点のない空間において作用反作用がうまく成り立つのは回転運動です。ローレンツ力という言い方は誤魔化しです。

 

自然が別の次元軸(E軸)からの投影による映像(M軸)と考えて境界空間の仮説と模型をつくりました。

gif2 境界空間の模型(境界面は量的質的に無い)水と油は決して交わらない

その場合の別の次元軸上にある2つの何かが持つエントロピーは決して大きくならないことがわかりました。これ本当の意味でのエネルギーの定義です。地球の科学者はエネルギー量を正しく求める方法を知りません。参考「The manuscript of survival – part 68 5 January 2012日本語版

 

以下、余談です。

因みに量子力学を無視しているのではありません。物質が粒子であり波であることはわかっています。波の内、孤立波(ソリトン)が素粒子です。素粒子と言いながら物ではなく”事”です。自然が映像ならば、素粒子群は離散的確率的に現れるのはわかります。

  • 物と事は一つの実体の異なる面に過ぎない。
  • 電子と光子は一つの実体・・・・。
  • 物である陽子の衝突実験で、陽子は崩壊では無くて、消失し素粒子群を生じる。
  • 従って、単独で取り出せないクオークは無いし、力を媒介する粒子はない。
  • もっと言えば、そもそも近接作用はあり得ない
  • 素なる時間、素なる空間に宇宙の全情報が詰まっているなどと言うこともない。

例えば、ニュートンの振り子が古典力学に対応します。

gif3

量子力学あるいは場の理論は、画素に対応します。

写真2 自然が映像ならば、近接作用はあり得ない

画素にニュートンの振り子はありませんし、画素の内に「金属の球が”接する”」ということの意味はありません。あらゆる物理現象の根幹が素なる物の内にあるなどあり得ません。自然が映像ならば、宇宙方程式など無意味です。

ある科学者はアインシュタインのことを思索家と呼び、科学者とは呼びませんでした

君たちの科学の急速な進歩に対する根本的な障害の一つは、科学者たちが物質とエネルギーのかんたんな同一性をまだ十分に把握していないことだ。地球の最大の思索家の一人であるアルバート・アインシュタイン教授はずっと以前に物質とエネルギーの同一性を量的に表した数式を発表した。この式は数学的には全く正しいのだけれども、誤った結論に達している。つまり、物質はエネルギーに転換するし、その逆にもなるというが、本当は物質もエネルギーも一つの実体の異なる側面に過ぎない。

実に意味が深いです。相対性理論という呼び方もおかしいです。なぜ光速度をモノサシと考えたのだろう。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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