物理学を画廊に例えると

管理人は、物理学というものにあるイメージを持ってきました。 イメージを伝えたくても旨いたとえ話が思いつきませんでしたけれど、何とかご理解頂けそうなものができましたので、ここにメモします。 わかりにくく適切でない部分もあるかも知れませんけれど、予めご了承下さい。

 

今、私たちは絵画を購入しに画廊を訪ねたとします。 そこには名画ともいえる一枚があり、とても気に入ったのですが、大変な値段がつけられていました。 「宇宙・自然」と題する絵でとても調和のとれた素晴らしいものです。

物理学を画廊に例える

そこへ画廊の店主(物理学者)が現れて説明を始めました。  「この絵は、大変お値打ち品です。・・・・」  店主はいかに絵画が精密に緻密に描かれているかを力説しました。 数学的な説明がわからないのですけれど、要約すると以下の通りでした。

1.細部は、量子力学を基礎とした素粒子物理学で計算された精密さをもって配置されている。

2.細部は、波動性をもつ17色の素粒子で描かれていて、一定の確率で配置される。

3.部分は、古典的な力学で、さらに大きな部分は、相対性理論により配置されている。

4.全体の構図は、量子力学と相対性理論を兼ねた宇宙論により配置が決められている。

5.ただし、量子力学と相対論は相性が頗る悪いので、ビッグバン理論により整合性をもたそうと努力している。

6.この絵は、細部の構造を確率に立脚して組み立てられているので、全体は「確率的宇宙・自然」という。

さらに、店主は言いいました。  「実は、この名画よりさらにお値打ちな品があります。」と述べて、店の奥から

opalet5835_240324

新しいキャンバスと油絵の具、絵筆とパレットを持ち出して来て、店主は自信を持って言いました。

「ここに、名画と同じキャンバスと同じ量の17色の絵の具があります。1.~6.のとおり、素晴らしい精密さで名画が出来ているのですから、この画材は名画よりもっと素晴らしい名画になる可能性があるのです。偶然に! ですから、壁に掛けてある一枚よりこの画材を是非お買いお求め下さい。」

聞くと、画材一式の値段は、壁に掛けてある名画「宇宙・自然」より、高いとのことでした。

 

過去記事、 「 知っていますか、知識には活力があり、生命力もあることを」に記したように知識(情報)を蓄えるには僅かばかりのエネルギーが必要です。 店主の説明は、要するに1.~6.からできている「宇宙・自然」には「まったくの偶然・確率によりできているのだから、活力はない」と述べているに等しいのです。 少なくとも管理人には、そう聞こえます。 「物質あるいは物質の配置の中に含まれる知識を我々がくみ取ることによって、活力や生命力が得られると解釈する」ことに比べて、店主の言う宇宙・自然の姿は、何と平坦な乾燥したものであるかと感じます。

上記の絵画と「画材一式」の間には、エントロピーの違いがありますから、どう見ても画材一式の方がお値打ちです。    などとお考えの方は、どうかしてますョ。(削除2014/06/18)

 

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単極誘導モーターに直流成分は不要なのか?

最近、実験で気付いたことを記します。

(あ) 一般に、単極誘導の現象は、「発電機=低電圧で大電流の出力」 「モーター=低電圧の大電流で駆動する」 と理解されています。

デパルマ(Bruce dePalma)の開発したNマシンは、僅か0.75Vで6000Aの出力だったようです。

DePalma N-machine 11/18
また、管理人が作った水銀を使った単極誘導モーターの実験7では、0.6~0.7Vで60A~70A流しました。

単極誘導モーターの実験7

(い) エーテルエンジンにおいて、次のような現象が報告されています。

「コイルから機械的エネルギーを引きだした時の方が、機械出力がゼロの場合よりもコンデンサーの逆充電電圧が上昇するのである。   一部省略   さらに奇妙なことに、この逆転現象が起こる時に限って、スイッチSの接点で生じる火花放電の音が異様に低い音となる。」    (共振回路とフリーエネルギー井出治:未知のエネルギーフィールドp109:世論時報社刊より引用)

 

(う) 管理人が行った単極誘導モーターの実験4-2において、スズメッキ線が大きく弾かれるときは、接点で火花放電が起きませんでした。

単極誘導モーターの実験4-2

 

上記の(あ)のようなことが一般的に認められている中で、(い)や(う)のようなことも事実です。 管理人は、少しずつ単極誘導モーターの実験を続けていまして、幾つか気付いたことがあります。  まだ不確かな段階なのですが、どうも、超効率インバーター「デゴイチ」に見られるように、単極誘導モーターにおいてもパルスを用いた方が単なる直流電源のときよりトルクの発生が大きいように感じます。 定量的に確かめる段階でなく、定性的にも「どうも、そのようなことらしい」と言えるかな? という程度です。 つまり、(あ)と認められているにもかかわらず、(い)や(う)の特性を活かす方向においては、直流成分は本質からは外れるのかも知れないということです。 甚だあいまいな書き方で申し訳ないのですが、この件も含めて幾つかわかったことを詰めて行こうと考えています。

なぜ、不確かな段階で書いたかというと、「単極誘導の現象は直流だ」という先入観を持たない方が可能性が広がるからです。  その根拠として、エーテルエンジンも超効率インバーター「デゴイチ」も単極誘導モーターも見かけは違っていても弧理論からすると、すべて同じ動作原理だからです。 見かけに違いはあっても、共通点があるのです。 実際にやってみようとお考えの方はご参考まで。

それにしても、接点で何が起きているのだろうか? 接点を構成する材料Aから材料Bへ、自由電子が移動する際に、自由電子に非常に急峻な運動の変化があるのだろうか?

 

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自然の基本的法則または事実がまったく簡単だと発見すること

管理人が人から言われたことで鮮明に覚えている2つのこと。

1.従兄弟の理学博士(数学) 「自分が思いついたアイディアを調べていくと、ほとんどのアイディアはすでに誰かが考えたものである。」

2.某氏 「新たな物理現象であることを証明することは、非常に難しい。あらゆる既知の現象の可能性を徹底的に排除しなければならない。」

学問や実験研究を長年続けた人の言葉は重いです。  管理人も、素人が物理現象で新たな知見を得られるとは思っていませんでした。  ところが、いろいろ調べていく内に、西洋文明そのものがかなり歪んでいるということが分かってきました。しかも、意図的に。  現代において、電磁気現象は弱い核力や強い核力(相互作用)と統合されているのですから、電磁気現象は既にしてすべて分かり切っているものとして扱われています。 にもかかわらず、素人やアマチュアの人たちが磁石や電気に深い魅力を感じていて、特に学問的には完全にあり得ないとされているフリーエネルギーなどの技術が磁石などによって実現されることが期待されています。 管理人も以前から、世界、西洋文明の根幹に「どこか胡散臭い」ものを感じてきました。過去記事にも記しました。

ですから、上記の1.や2.の言葉は、基礎に「既存の学問」を置けば、「非常に難しい」のではないかということです。

 

一方で、いつも引用するある科学者の言葉は


君たちにとって最も必要なのは、自然の基本的法則または事実が全くかんたんだということを発見することだ。そうすれば君たちは現在不可能だと思われる物事を容易に生み出すことができるだろう。


ある科学者の言葉は、上記1.と2.の言葉とまったく反対です。これは一体どう理解すればよいのでしょう。  西洋文明の薄ぼんやりした胡散臭さの原因は、過去記事に記したように、誤魔化し言葉遊びのようです。

いろいろ感じたままに調べていくと、次のような3つの疑問に行き着きました。

①.宇宙空間に出ると天空は真っ暗闇であること。

真っ暗な天空

 

②.ジェット気流(偏西風)が地球の自転の方向へ吹いていることの理由。

ジェット気流は地球の自転方向に吹く

ジェット気流は地球の自転方向に吹く

 

③.ファラデーの単極誘導の原理がどうも理解されないまま百数十年の間、放置されていること。

単極誘導モーターの図

単極誘導モーターの図

 

3つの疑問は、古くからいわれているものです。 トム・ベアデンの手紙によれば、1800年代あるいは1900年代初頭に、意図して学問の方向が歪められたと記されています。  その歪みを維持する為には、学問の方向性を維持するには、①②③の疑問を放置するしかなかったのではないか。そう思います。

大事なのは、数学者岡潔が「五感でわかる必要がある」と述べたように、3つの疑問は、いずれも「五感でわかる」現象なのです。  ①は、「天文学には致命的な誤差が含まれているかも知れない」に書きました。 ②は、どうも③の原理で成り立っているのではないかと推測しています。 そして、③は、「弧理論による原子模型」と瓜二つですから、「弧理論から見て、惑星や太陽系の運行原理と原子の構造・原理がほぼ同じ」であろうと予想しています。

つまりは、ある科学者が述べたように、自然の基本的法則または事実が全く簡単だということです。 一見、「粒子であり波動性を持ち、確率的に物事が起きる」ようでも、本当は②や③のような「古典的な宇宙」こそが「五感でわかる」ものであり原理だということです。

それぞれのテーマについて、いろんな角度から何度も書いてきました。重なる部分も多いです。また、誤りも含まれていることと思いますが、管理人が想い描く理想について、少しでもご理解いただけるとありがたいです。

 

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マリノフモーターについて

昨日、マリノフモーターもどきの記事の中で、2013年5月にマリノフモーターの実験を行ったと書きました。実験はうまく行きませんでしたが、このときの実験の目的についてメモしておきます。

2013年始めから2014年にかけてファラデーの単極誘導モーターについて、実験した結果、単極誘導モーターに生じる力は

  1. 磁力線あるいは磁束密度とは関係がない。
  2. 接点あるいは接触する面に生じる。
  3. 電流の経路には関係がない。
  4. 磁石との距離に逆比例する。
  5. 磁石の中央部分、重心付近が最も強い。
  6. 磁石の質量に比例する傾向にある。
  7. 火花放電が起きないときの方が強い。

と結論づけました。

2013年5月にマリノフモーターの実験を行った頃には、上記の1.2.3.4.5.に気付いていました。 マリノフモーターの詳しいことはこちらこちらを参照下さい。 具体的には

マリノフモータ参考図

のようなもので、管理人が作ったのは

電解液を使ったマリノフモーター写真1

のような装置で、手持ちの水銀の量が足りませんでした。そこで食酢を用いましたが、うまく動作しませんでした。

実験の際に確認したかったのは、上記の4.と5.でした。つまり

図マリノフで確かめること写真2

のように、①磁石を90度回転させて+電極と-の電極から磁石を離すことにより、「4.距離に逆比例」して電解液の流速が減じるか?(予想:減じる)  ②磁石を磁極方向に上下させることで+電極と-の電極に生じる電解液の流速が変化するか?(予想:磁石の中央部で速く、両磁極端で遅くなる) を確認したかったのです。

その他の実験にて、1~7を確認していますので、今マリノフモーターの実験を行ったとしても、目論見通りの結果を得ると思っています。  マリノフモーターの実験を実際に行った方が居られたならば、①と②を確認して頂けるとありがたいです。

なお、2013年5月の時点で、「2.接点あるいは接触する面で生じる」と理解していましたので、電極はなるべく磁石に近い位置に設けています。 写真を見て頂けたら分かると思います。 また、マリノフモーターの本来の目的は、「1.磁力線、磁束密度に関係しない」を確認するものだと理解しています。

 

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マリノフモーターもどき

前々回の記事において、木村氏の単極誘導モーターを引用した際に、改良版の単極誘導モーター(案)を示しました。

図4実験3の案の2図1

どこかで見た覚えがあるなぁと考えている内に、マリノフモーターを思い出しました。  マリノフモーターは、大学の恩師であるA先生と物理学者の井口和基氏より相次いで資料をお送り頂いたもので、頂いた資料で勉強しました。

マリノフモータ図2

マリノフモーターの装置を製作したのですが、図2の回転リングについて、機構的に摩擦を少なく製作できませんでした。 結局、食酢を使ったモーターで2013年5月に再現実験を行ったのですが、電気抵抗が大きすぎて渦はできませんでした。このときの装置が

電解液を使ったマリノフモーター写真1

のようなものでした。 十分な量の水銀が入手できれば問題なく動くと思いますけれど、今は放置しています。

で、木村氏の単極誘導モーターをさらに改良して、マリノフモーターもどきを考案しました。

マリノフもどき図3

目論見通り、回転はするでしょうけれど、マリノフモーターとは、(1)2個の磁石が同じ向きであること、(2)中央部分に設けた給電リングでの電流の流れがマリノフモーターと異なること、(3)マリノフモーターは磁石が固定でリングが回転するのに対してもどきの方は磁石が回転すること、の3点が異なります。

マリノフモーターの目的が図2にある「給電リングを貫く磁束密度がゼロでも給電リングが回転することを確かめる」ことなので、もどきでは何の証明にもなりません。  一つのアイディアです。 図3をもう少し工夫すれば給電リングを貫く磁束密度がゼロでも磁石の回転が見られると思います。 しかし、このアイディア、管理人はパスします。

 

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鐘がなるのか 撞木がなるか

管理人は、昨年からの実験の結果、単極誘導モーターに生じる力は「接点」に生じると結論づけています。 ところで「接点」とは何でしょうか?  実験の感触からすると、材料Aから材料Bへ電流が通るとき、自由電子が原子間を飛び移る隙間だと考えます。このとき、単極誘導の条件(前回記事を参照)を満たすときに隙間にある自由電子に力が働くのだと考えています。

この仕組みを考えたのは、弧理論による中性子を含まない原子模型からでした。

図3 原子模型の2次元描像参考図1

で、この現象がなぜ、接点で起きるのかが分からないのです。  接点といえば

接する図2

図2左のようなものです。 当たり前だけれども、材料Aだけ、あるいは材料Bだけでは接点は存在しません。

同様に

fusiana1120-01写真1

木に空いた穴から、穴だけを取り出すこともできません。

禅問答みたいだけれど、

201674298鐘がなるのか撞木がなるか。  考えてみると、ほとんどの現象が「接する場所」で起きています。あまりに、当然すぎて忘れていますが、「父性・母性」と関連する何かを含んでいるような気がします。

 

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単極誘導モーターは一筋縄でいかない

実験が好きではなく億劫で準備が進みません。

これまで、管理人が実験で確認したファラデーの単極誘導モーターに生じる力は

  1. 磁力線あるいは磁束密度とは関係がない。
  2. 接点あるいは接触する面に生じる。
  3. 電流の経路には関係がない。
  4. 磁石との距離に逆比例する。
  5. 磁石の中央部分、重心付近が最も強い。
  6. 磁石の質量に比例する傾向にある。
  7. 火花放電が起きないときの方が強い。

ということでした。 2や7について疑問はありますけれど、概ね正しいと思っています。

先日、動画サイトにあげた単極誘導モーター2種類の比較について、ある方から「フレミングの左手の法則で説明できる」というコメントをいただきました。

動画1

動画1のはじめの単極誘導モーターは

図1実験1図1

銅円板Aをドーナツ型のネオジム磁石2枚で挟んだ上、中心をベアリングで自由に回転するよう支えたものです。回転軸を直流電源のマイナスにつなぎ、銅円板Aの外側にプラスに接続したブラシBを接触させます。 すると、電流が流れて銅円板Aは画面手前方向に力が生じて時計方向に回転します。同時にブラシBは画面奥の方向に反作用を受けます。

動画1の2番目の単極誘導モーターは

図2実験2図2

円柱状のネオジム磁石Aを直流電源のマイナスへつなぎ、短冊状の銅板を輪にした電極BでAを囲む形で配置してプラスに接続します。 適当な容器にAとBを置いて食酢を入れて電流を流しますと食酢は赤の矢印に示した反時計方向に渦を生じます。 ここで、Aは画面手前方向に力が生じ、Bは画面奥の方向へ力が生じます。 図2を見ているだけだと作用・反作用が成り立っていないように思えますが、実際は動画1で分かるように銅板B付近の食酢は渦の流れが生じていません。これは上記の4.「磁石との距離に逆比例する」ことから、銅板Bには単極誘導モーターによる力はゼロもしくは小さいためです。ですから、図2の銅板Bに描いた矢印はゼロと考えてよい訳です。これで、食酢の渦(赤い矢印)の作用とネオジム磁石Aが受ける反作用が釣り合っていることになります。 動画1の2番目の単極誘導モーターにおいて、ネオジム磁石Aと銅板Bの隙間は、およそ1センチメートルでした。

疑問: もし、銅板B付近の食酢に赤い矢印の力が生じているならば、銅板Bは図2に示したのとは逆方向に反作用を受けているかも知れません。もっとAとBの隙間を詰めて試してみれば分かるかも知れません。  余談ですが、実は管理人は電極を食酢に浮かせた形の装置を使って作用・反作用を直接測定する実験を行ったことがあります。 細いワイヤで電極を吊り下げて、食酢の渦の反作用によってワイヤのねじれる様子を観察しました。 実際は電解液の電気抵抗が原因で渦流が小さく、従って渦の持つ運動が小さすぎて、電極を反対方向に回転(ねじれ)させることが出来ませんでした。大電流が流せる水銀が入手できれば観察できると思っています。この実験は失敗でした。

 

ここで、いただいたコメント「フレミングの左手の法則で説明できる」について、考えてみます。

まず、実験8


動画2

により 5.「磁石の中央部分、重心付近が最も強い」のは確かです。 また、磁石の中央部分の磁束密度はゼロに近くて、

動画3

高電圧放電による火花は磁石中央付近ではおおよそ最短距離を放電しています。 磁極付近では磁力線により放電が湾曲していることが分かります。

 

結局、管理人は単極誘導モーターにより生じる力は、磁束密度がゼロ付近で強いのですから、電磁誘導の現象として説明することは出来ないと考えています。(2種類の単極誘導モーターを比較説明することは電磁誘導ではムリ)

それと、実際やってみると分かるのですが、実験8-1

動画4

のように、ブラシを手で持って大電流を流すと、プラスやマイナスの銅線が「ビクン」と動くのがわかります。銅線に大電流が流れることで磁石の磁力線に作用して銅線が力を受けるのです。 電磁誘導は回路あるいは経路に生じているからです。

一方、単極誘導モーターに生じる力は明らかに接点に生じています。何故なら図1の銅円板Aの半径を大きくしてブラシBを離れたところで接触させると生じる力は小さくなるからです。 このことは実験で確認済みです。 もし、これまでの説明通りならば、ブラシBが離れても、構成する回路を貫く磁束密度(式1のB)はほとんど変わりませんから、ブラシBで生じる力は(接点の位置)距離に依存しないはずです。

clip_image002

ただ、「接点」が問題で、もう少し検討が必要だと考えています。 単純に「接点」だと考えると図2に示した食酢の渦がうまく説明できないからです。  今のところ管理人は、ファラデーの単極誘導モーターに生じる力は「到達距離は短い」けれど、「原子間を伝搬するのではないか」と考えています。   それにしても「接点」とは何でしょう?

 

追記

本記事を書いているとき、かなり前に閲覧したことがあるサイトを思い出しましたので、リンクをはっておきます。管理人である木村氏のサイトはこちらです。

UniMotor23

リンク先の管理人さんは、この実験装置について、式1を忠実に理解して作られたものだと思います。 「回路に生じる」「磁束密度に比例する」と理解していると、この装置の移動子は動くはずです。でも記事では動かなかったと報告されています。

管理人 注: 軸受けやブラシの抵抗が問題であることは勿論ですが、生じる(力)は磁石からの距離に逆比例しますし、磁石の中央部分が強いのですから、上の装置を改良すると

改良型単極モーター

図3

のようになります。  電流の経路に関係ありませんので、「電源のプラス→回転軸→ブラシB→磁石中央→ブラシA→環状の給電線→電源のマイナス 」となります。 ポイントは、トルクが生じるのはブラシBだということです。また、回転半径は小さくしなければなりません。  ブラシAは磁石の中心に位置していますので、トルクは生じません。  トルクは(腕の長さ×力)で、ブラシAで生じる力はブラシBより大きいのですが、磁石の中央部分から離れているのと、例え力が生じても腕の長さがゼロなのでトルクは生じません。 ブラシBは磁石中央に近いところで、磁石に取り付けます。 S極を上として回転軸にプラスを印加します。 図1と見比べるとブラシBに力が生じ、回転軸が固定されていますので、磁石がブラシAを擦りながら時計方向に回転するはずです。

磁石を振り回す機構で、やたらと回転体のモーメントが大きいので難しいと思われます。 機構的に難しいので実際に回転させるには相当工夫が必要だと予想されます。 どなたか挑戦をお願いできませんでしょうか。

回転軸への給電を下から行って、ブラシAを導通のある台車にしてもよいかも。   と、ここまで考えて

・・・・さらに追記  ブラシBに生じるのはブラシBを回転軸から「弾く」力だけのような気が。 う~ん、このままだと、たぶん回らない。経験上たぶん回らない。 回転体の回転モーメントはブラシBに力が生じてもゼロだ。これではだめだ。 ブラシAに力が生じるなら回るけれどブラシBではだめでしょう。 給電点より大きな直径のリングを磁石中央の外側に設けてブラシBを外向きに大きなリングに接するように取り付ければ回るでしょう。

図4実験3の案の2図4

でも、図4だと回転軸の中心を磁石の中心から少しずらしただけになりますね。苦労の割には面白みに欠ける。

結論、単極誘導モーターは、簡単なんだけど、一筋縄ではいなかいということで。

 

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単極誘導モーター(2種を比較)する動画を掲載

以前、撮りためてあった、2種類の単極誘導モーターの実験動画を編集して動画サイトに公開しました。

 

上の動画で、2種類の単極誘導モーターが逆方向に回転するのはなぜか? 一度考えてみてください。 実際のところ、頭の中で考えても深い理解は得られないと思います。 実験をやってみるのが一番です。 少なくとも

単極誘導の起電力を求める式

単極誘導の起電力を求める式

式1では説明が出来ないのではないかと思っていますけれど、いかがでしょう。 (注:式1は発電機の説明ですから、発電機とモーターは異なると考えるならば、余計に混乱します。一般には発電機とモーターは同じ現象の一側面だと理解されていますので、式1をモーターに適用すると考えると回転方向が逆になるという結果は説明がつかない訳です。)

 

ところで、あるヒントより、実験を行ったところ少し面白いことが分かりました。 上記の動画とは間接的につながりがありますが、現時点では実験ノートに記載しただけですので、まだ出せません。 まとめられましたら弧理論(解説)のサイト並びに、こちらのブログに掲載する予定です。  ただ、動画に撮って文章を作成しなければなりませんので、時間はかかります。 これまでの実験と考察により、「多分、こういうことだろうなー」と考えていたことが正解だったようです。

図3 原子模型の2次元描像参考図

たぶん、「弧理論による中性子を含まない原子模型」と同じで、周囲に何もなくても条件さえ整えば自由電子に力(トルク)が生じるということです。  それでも、周囲に何も固定されたものがないのに回転トルク(参考図のベクトルEfxがそれです)が生じるのかは、未だに疑問なのですが。 E軸-M軸の間に{「回転・積分」を伴う投影}という仮説そのものが空間にある性質と理解するしかないのでしょうか。 自問です。(仮説の詳細は右ブログロールの「第3起電力のエネルギー源について(考察)」を参照下さい)

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知っていますか、知識には活力があり、生命力もあることを。

単極誘導モーターに反作用の生じない仕組みを求めて研究を続けていますが、なかなかたどり着けません。 平行していろいろ考察を続ける中で、最近考えたことを記します。 非常に難しい内容です。

過去に

  1. 物理現象は「整数」である
  2. 物理現象は「2π」より「360度」に馴染む

と記しました。  1において、弧理論の仕組みから、なぜ物理現象が離散的に現れるかの理由を述べました。 3次元物理空間を数直線して見ると現象は離散的であり整数として表現されているということです。弧理論(解説)のサイトでは、弧理論を万華鏡やX線構造回折の現象に例えました。 また、リーマン予想にでてくるゼータ関数は弧理論の複素数平面によく似ていました。(注:宇宙と”数”の関係は、12進数の素数を用いることでより理解が深まると予想します。)

そして、2において、3次元物理空間を等分するに都合がよいのは12分割であり、よって10進法より12進法の数学システムの方がより可分性があり有用だろうと書きました。 水素原子の波動関数や雪の結晶がよい例ですし、古来より星座を12にして季節(時間)を12(12の倍数)としたのも当然のことでした。

 

(あ) 数学者岡潔の講演録(1)の【8】「大宇宙の本体は情である」によれば、岡潔は「大宇宙は一つの物ではなく、その本体はだと思う。情の中には時間も空間もない。だから人の本体も大宇宙の本体にも時間も空間もない。そういうものだと思うんです。」と述べています。  「情」とは、辞書によれば、1.物に感じて動く心の働き、感情  2.他人に対する思いやりの気持ち人情、 3.まごころ、誠意、 と書かれています。  岡潔によれば、このような「情がどうして生き生きしているのかというと安定な素粒子、例えば電子は不安定な素粒子の訪問を受けており、不安定な素粒子が運ぶのが情緒だ」ということを述べています。 言い換えると「宇宙の本体は情という活力である」というようなことです。管理人はそう理解しました。

(い) 管理人は、一応理系でした。 今はすっかり忘れてしまったのですけれど、サイバネティクスから情報理論が発展してきたこと。情報量は対数を含む方程式から求められたこと。情報の基本量は対数方程式から2進数(bit)が用いられるようになったこと。(コンピューターの実現には2値が便利) 情報はエントロピーと関係があること。 情報を蓄えるには微量ながらエネルギーが必要であることなどを、ほんの少し覚えています。 (確か、物理数学の教科書に載っていたと記憶していたのですが、どうしても見つかりませんでしたが、記憶違いでした。 エネルギーとエントロピー及び情報量の関係は「改訂版統計力学:共立全書:久保亮五著:4.2孤立系のエントロピーp91~」にありました。今読み返してみると量子力学の不確定性原理と関係があるようです。)

(う) あるサイトの情報によれば、「知っていますか、知識には活力があり、生命力もあることを。」と述べられています。知識には活力があることや知識には生命力があることが述べられています。

(え) 知識は情報です。また、知識は言語により表現され伝達されます。 例えば、弧理論という考え方もまた知識です。 弧理論は拙著弧電磁気論や解説サイトに日本語で記しています。 弧理論には宇宙の構造と原子の構造、それらが示す働きが織り込まれています

まとめると

  1. 宇宙の本体は「情」という活力である。(あ)
  2. 弧理論という考え方は、宇宙の構造を表す知識(情報)である。(え)
  3. 情報(知識)を蓄えるには僅かばかりエネルギーが必要であり、宇宙の内にある。(い)
  4. 知識(情報)には活力がある。(う)

弧理論という知識は宇宙の内に存在します。 また、僅かなエネルギーを用いて記録されています。 記録されている内容(知識・情報)は、宇宙の構造と働きです。 そして、知識(情報)は活力を持っています。つまり、知識は岡潔のいう情に近いものであろうと考えます。

まとめると、(1)→(2)→(3)→(4)を通り(1)へ戻ることになります。  ここに再帰性があるということです。 入れ子の構造をしているということです。 結局、我々は宇宙に関する知識を得ることで活力を得ることができるということです。 私たちは宇宙の無限の流れの中で、知識を得ることにより、宇宙を知り、活力を得ることができるということです。 宇宙の知識を得ることによって、エネルギーの流れの一部を利用できるようになります。孤立系の自然科学ではできないことです。

冒頭のとおり、数学は知識(情報)であり、宇宙の構造と深く関係しているけれど、多元宇宙を仮定する為には、数学を含む我々の言語・思考が宇宙の他を含めることが可能であることを最初に証明しなければ、仮説自体に意味がないと考えます。 何せ数学を含むあらゆる知識・言語・思考は僅かばかりのエネルギーを必要としており、かつエネルギーは宇宙の内にあるからです。 弧理論は、宇宙の外について一切言及していません。

追記:突っ込みどころはあるでしょうけれど、例えば、「宇宙の外にエネルギーがあるかも」と言っても、それは宇宙の内だと思うのですが。 視点を宇宙の外に置くといっても、その思考は宇宙の内でしょうし、不連続な宇宙は定義できるのでしょうかネ。

 

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地球は救われるべきか否か

ある科学者は、地球は救われるべきか否かを議論しています。 その中で次のように述べています。

「(地球の)各々の人は、あまりお金がかからずしかもだれにも迷惑をかけないような救済策を見つけることを隣人や国家に対して期待しています。一方では、一人一人は、自分の運命は他のものの怠慢の結果であると不平を言いながらも、共通の墓に向かってひとまとめになって動いています。」  (括弧書きと下線は管理人による)

管理人は、過去記事に記したように、ずっと居心地の悪さを感じてきました。そして、多くの人たちが世の中に対して持っているだろう閉塞していると感じる理由を記しました。 その根元には、大事なことを意図的に曲げたり置き去りにしてきたことがあると分かりました。 そして誤魔化しの方法として例えば抑止力という言葉遊びを用いることを述べました。

これらの考察の結果、管理人は一見疑いようのない言葉や組織あるいは情報に、どこか、そこはかとない胡散臭さを感じるようになりました。

例えば、「人権・自由・平等・平和・福祉・安全など」の言葉やこれらの言葉を含む「あらゆる組織・団体・機構・制度・法律・思想・信条・宗教」あるいはこれらから出される情報に、決して否定出来ないような事柄なのに、うっすらと何となく含まれる「胡散臭さ」を感じるのです。

以前、ある法律を調べていました。 条文には目的が書かれており、各項・号に従って細目が記載されています。 法律の実際の運用は、各省庁の局長・課長名などにより出される運用方針により運用されることが多いです。  何の法律を調べていたのか記憶にありませんけれど、このときに調べた法律は「~をもって公共の福祉に資することを目的とする」とされていて、実際の運用までたどり着いたときには、ほぼ逆の運用内容になっていました。 読んだときには一瞬、頭がクラッとなった記憶があります。 分かりやすく表現すると「信号機の赤と青が同時に点灯した」状態です。 どこかの誰かが職務の上でやむなくやったものかも知れませんが、思考停止に追い込むことに成功したことにより、結果的にどこかの誰かが(金銭的に)得をする訳です。 そのときは、何故このような思考停止するような内容になっているのか理由は分かりませんでした。 考えてみたら、例はいくらでもあります。「人権」を「擁護」するというプラスの意味を持つ言葉を並べた「人権擁護法」案になぜ反対するのでしょう。

こうして、世の中を見渡してみるに、おおよその仕組みが分かってきました。 結果、閉塞や失望を通り越して、現在、管理人は興味を失いつつあります。 果たして地球は救われるべきなのでしょうか。

少なくとも、どこかの誰か特定の人の責任ではありませんし、右翼席にも左翼席にも着く必要はありません。 例えば、私たちが闘牛場の牛ならば、赤い布や青い布が敵ではありません。闘牛士を倒せばよいのでもありません。 全員の責任であることは確かです。

英国議会

英国議会席

エリートキツネと闘牛士」に記したように、お金:通貨に対して執着するという動機付けを何十世代も続けた結果、生まれながらにしてお金に執着する人が恐らく何十パーセントにもなってしまった世界において、戦争の動機をなくすには「いつ、どのように」来た道を引き返せばよいのでしょう。

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