マリノフモーターもどき

前々回の記事において、木村氏の単極誘導モーターを引用した際に、改良版の単極誘導モーター(案)を示しました。

図4実験3の案の2図1

どこかで見た覚えがあるなぁと考えている内に、マリノフモーターを思い出しました。  マリノフモーターは、大学の恩師であるA先生と物理学者の井口和基氏より相次いで資料をお送り頂いたもので、頂いた資料で勉強しました。

マリノフモータ図2

マリノフモーターの装置を製作したのですが、図2の回転リングについて、機構的に摩擦を少なく製作できませんでした。 結局、食酢を使ったモーターで2013年5月に再現実験を行ったのですが、電気抵抗が大きすぎて渦はできませんでした。このときの装置が

電解液を使ったマリノフモーター写真1

のようなものでした。 十分な量の水銀が入手できれば問題なく動くと思いますけれど、今は放置しています。

で、木村氏の単極誘導モーターをさらに改良して、マリノフモーターもどきを考案しました。

マリノフもどき図3

目論見通り、回転はするでしょうけれど、マリノフモーターとは、(1)2個の磁石が同じ向きであること、(2)中央部分に設けた給電リングでの電流の流れがマリノフモーターと異なること、(3)マリノフモーターは磁石が固定でリングが回転するのに対してもどきの方は磁石が回転すること、の3点が異なります。

マリノフモーターの目的が図2にある「給電リングを貫く磁束密度がゼロでも給電リングが回転することを確かめる」ことなので、もどきでは何の証明にもなりません。  一つのアイディアです。 図3をもう少し工夫すれば給電リングを貫く磁束密度がゼロでも磁石の回転が見られると思います。 しかし、このアイディア、管理人はパスします。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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