ファラデーの単極誘導と 重力 は直交することの説明

先日の記事にて、単極誘導の現象と 重力 直交しているとの考察を示しました。

 

電磁誘導と単極誘導は直交

前回の復習を兼ねて説明します。電磁誘導と磁石の磁場(磁界)との関係は以下です。

図1 磁石が持つ磁場

これに対して、実験で確かめた単極誘導の性質をまとめると、(多分)楕円双極によるとしました。

図2 磁石が持つ楕円双極(4種類の発散トーラスの内、2つを組み合わせて出来る 右回転と左回転がある)

丁度、磁石を取り巻く力線は2種類あって、図1に図2を重ねたものの様です。

図3 2つはほぼ区別できないが、各々独立して存在する 楕円双極は電子原子核との相互作用

  • 電磁誘導(磁場) ⊥ 単極誘導(楕円双極)

但し、単極誘導の現象は、本質的な回転運動(円運動)です。一方で電磁誘導は、往復運動(吸引と反発、振動)の現象で、力は回路に生じます。 続きを読む

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電磁気現象 についての3つの疑問と電磁気学の歴史

電磁気現象 について、今でも解決に至らないとされる問題があります。

3つの論文

  1. ファラデーのパラドックスを考える ~回転する棒磁石の磁力線は磁石と一緒に回転するか~ 唐沢 好男(2025.04)
    「磁界は磁石に固定されているか。それとも空間に固定されているか。」
  2. 電子波で見る電磁界分布 【 ベクトルポテンシャルを感じる電子波  】外 村 彰(2000.12)
    「磁場を横切る導線に生じる誘導起電力が2つの本質的に異なる方法、「ファラデーの電磁誘導の法則」と「ローレンツ力」で求めることができるのはなぜか」
    →磁界を閉じ込めた磁石の近傍を通る電子波は磁石から影響を受けて干渉縞を作る。これはベクトルポテンシャルによる。
  3. ファインマンも解けなかった問題を解明 ~ファラデーの電磁誘導の法則とローレンツ力はなぜ同じ起電力を与えるのか~ 国立大学法人筑波大学 計算科学研究センター小泉裕康(2017.08)
    「電子の運動を量子力学的な波動関数で記述し、電場、磁場の代わりにゲージポテンシャルを用いることにより、電子の量子状態を表す波動関数の位相因子の2重性により繋がっていた結果であると示した。」

注:電場・磁場は物理学で、電界・磁界は電気工学で用いられる用語で同義語です。

この3つは、物理学として扱うか電気工学として扱うかの違いはありますが、別々に考えているからわからないのか、それとも本質的な問題なのでしょうか。

 

弧理論での見解

これまでに、3つの疑問に対して、それぞれに検討し多くの記事を書いてきました。 続きを読む

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電磁気現象 は「物と事」の両方にまたがる(重力との関係を考察する)

電磁気現象 の内、ファラデーの単極誘導の現象について、過去250本以上の記事を書いてきました。参考記事です。(本記事は読みにくいですが、ご辛抱ください。)

 

電磁気現象を物と事にわける

どうも、 電磁気現象 両方にまたがって現れる現象です。ただ 電磁気現象 には、教科書で示されるより、高い対称性があると考えてきました。

その前に前提です。

  • ヒトがわかるのは物と事(動き:運動)図1
  • 物と事が揃って、初めて言葉で言える
  • 物には、事にはがある
  • 言葉には「1、2、3、4」と言ったがある
  • 数には2種類ある(物の量にかかる数、事の質にかかる数)

 

ここで、電磁気現象を出来るだけ、物と事に分けてみましょう。

電磁気学は電子の挙動に関して記述しています。但し、電磁気学が成立した19世紀後半において、原子の構造はわかっていませんでした。 続きを読む

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人は、なぜ「 空間 」がわかるのか?

自然科学は間違っている

数学者の岡潔は、「自然科学は間違っている」として、概ね次のように述べています。岡潔思想研究会ホームページ、講演録、「自然科学者の時間空間よりのまとめです。

  1. 自然科学者は、初めに時間、空間というものがある思っている
  2. 自然科学者は、時間、空間とはどういうものかと少しも考えていない
  3. 自然科学者は、五感でわからないものは「ない」としか思えない
  4. (時間空間を)仮定とも思っていないから、それについて検討することはしない
  5. 自分がそう仮定しているということにさえ気づかない。それについて考えるということができないというのは、ひどい無知
  6. 時間空間は簡単な模型であって、自然そのものではない
  7. 空間の方はまだ良いが、わかりますから。時間の方はわからない
  8. 時間というものを表わそうと思うと、人は何時も運動を使う。直接わかるものではない
  9. 自然科学は単なる思想の寄せ集め

自然科学者の問題は、「自分が(自然は(わかる)と)決めつけていることに気づいていない」「そう仮定しているということにさえ気づいていない」点にあります。

 

時間は問題だが

岡潔は、空間はまだ”わかる”が、時間の方が問題だと述べています。

管理人は「時間とは何か」を考えて次の通りと結論しました。(時間について、2014年3月から101件の記事があります。)

  • 時間とは、過ぎ行く運動記憶によりヒトが抱く観念に過ぎない

時間は物質の運動の記憶に基づく観念に過ぎません。 続きを読む

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UFO ・UAP 情報を公開しても少し常識が変わるだけ

興味深い情報がありましたのでメモします。藤原直哉氏によるインターネット放送です。リンクを貼ります。

UFO・UAPの秘密が公開される

1:50辺りからを文字にします。

それ、高市内閣だけじゃなくて日本の古いもの、その特に戦後のね。この、ま、冷戦体制からあるいはもっと言えばもうイギリスが、これでこけていきますから、あの、明治朝そのものが終わっていくわけですね。

ま、明治朝の線路が終わるで、もっと言えば物質文明の線路が終わる
え、今度、 UFO の秘密も公開されますからね。いよいよ一般公開ですよね。はい。
我々の今知っている物理学、理、生物学では理解できないことが厳然としてこの世にあるんだぞということが、ま、発表されるわけでありまして、ですからそうなってくると、まあ、今の物質文明の延長線での科学じゃないんですよね。
そうすると要は、なんかそこ仏教のマンダラみたいな世界が今度は出てくるわけで、ま、そう言いますとですね、今こうなんとなくみんないろんなこと考えて仕事してやってんですけども、この線路たまには続かないことがあんですよね。ちょっと気をつけた方がいいですね。

注:明治朝とは明治朝政府のことです。

下線は管理人による。この部分を箇条書きにします。

  •  UFO ・UAPの秘密が一般公開される
  • 今の物理学、理学、生物学では理解できない
  • 物質文明の延長線での科学ではない
  • 仏教の曼荼羅のような世界が出てくる

今の科学では対応できないと言います。だから、科学の定義の変更を余儀なくされるというお話です。参考記事を挙げます。

ここで、管理人が同意する部分があります。並木伸一郎 氏による「ペンタゴン(米国防総省)は、UFO・UAPの推進原理をわかっていないのではないか。」の部分です。

 

公開されて科学の定義はどうなる?

UFO・UAPの秘密が一般公開されるとしても、自然科学の定義の何をどう変えるのか判然としません。 続きを読む

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如来とは 物事の仕組みである Buddha(仏)との関係について

如来とは

仏教の如来について、考え始めたのは2021年10月頃です。98件の記事があります。

漸く 如来とは 何か、どう言ったものかまとめることが出来ました。過去記事を幾つか挙げます。

如来は、サンスクリット語でTathagata(タターガタ)と言います。如来は決して量れません。これを阿弥陀如来と言い、サンスクリット語の「a-mita-Tathagata」を漢字に置き換えたものです。以下、 如来とは 何かを箇条書きにします。

  • 如来に人格性はない
  • 如来は決して量れない
  • 如来は仕組みであって、働きはない
  • 如来は相対性を示している
  • 如来は全てを覆っているが、それより外へは決して出てない
  • これを「外のない内」と言う
  • 如来には2つの形態がある。
  • 1.繰り返し、往復、振動
  • 2.循環、ループ
  • 全ての論理は、2つの形態の組み合わせに過ぎない

2つの形態とは以下の様なものです。例示します。

図1 2つの形態を示す如来の例(左:往復と 右:循環ループ

 

ここまでをまとめます。すると意外にも常識的な話になります。 続きを読む

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UFO問題「 反重力 」という語は不正確

反重力という技術

UFO・UAP問題が事実上の防衛問題であると認識されている現在もなお、UFOは嘲笑の対象であることも事実です。

そう言った防衛や、一般人の科学知識に関する問題に対応するには、科学の定義の変更が必要とされます。UFOという語を含む過去記事は44件あります。

こう言った問題に、多くの方は 反重力 という語を用いています。こう言った科学技術に対する表現として反重力という語は不正確だと感じてきました。

 

重力とは

重力とは何かをgoogle AIに訊いてみました。

重力とは、地球上の物体が受ける地球の引力と地球の自転による遠心力の合力です。質量を持つ物体同士が引き合う「万有引力」が基本ですが、地球上ではこれに加えて地球の自転によって生じる遠心力の影響も加わります。この二つの力の合力が「重力」であり、物体の質量に比例し、落下方向は常に地球の中心を向いています。

物理学における概念:ニュートンは古典力学で重力を位置力の法則として定式化しましたが、アインシュタインは一般相対性理論で、重力を「時空の歪み」として説明しました。重力が強い場所では、時間もゆっくりと流れます。

下線は管理人による。

 

図1 重力波とその観測の歴史

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ファインマン の疑問への答え

ファインマンの疑問

まず、次の記事をお読みください。

ファインマン は、「ファインマン物理学<3>電磁気学」の誘導の物理P213に次のような疑問を呈しました。

われわれは物理学のほかの所ではどこにも、このように単純で正確な一般法則がほんとうの理解のために二つのちがった現象による分析を必要とする場合を知らない。

下線は管理人による。

ファインマンは、誘導現象を二つの異なる分析(電磁誘導とローレンツ力)を必要とする場合を(他の場所ではどこにも)知らないとしました。これをわかりやすく図にしました。

図1 2種類の誘導現象

少し具体的に示します。電気を起こす方法は、静電誘導、摩擦電気など幾つかの方法があります。主な方法として電磁誘導とローレンツ力の2種類あります。

2つの誘導現象による起電力は、電圧計で測っても区別できません。つまり、電圧を合成することが出来ます。
例えば、電磁誘導のAC1.0ボルトに単極誘導のDC0.5ボルトを合成した場合を考えます。

  • 交流の最高電圧は、実効値(公称電圧)に√2を掛けた電圧
  • だからAC1.0ボルトの最高電圧は1.41ボルト、最低電圧は-1.41ボルト

AC1.0ボルトの最高電圧は1.41であり、これにDC0.5を加えると1.91ボルトになります。また、最低電圧は-1.41+0.5=-0.91ボルトになります。

このように起電力が2種類あって、しかも合成出来てまったく区別できません。テスターで測って得た電圧は、2種類の起電力がどれだけ含まれているのかを分別することは出来ません続きを読む

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自然科学 の賞味期限は、「時間空間」という模型の耐用年数による

社会学者の宮代真司氏が興味深い解説をしていましたので、メモします。

動画1 【宮台真司】180万年の歴史から見た「日本」の真実

宮台真司氏の言葉の大凡をまとめます。

  • 歴史・・・・ご都合主義的な物語には、耐用年数がある。
  • 文化・・・・基礎となる歴史の耐用年数により、賞味期限が決まってくる。

『彼らのご都合主義的な物語歴史には耐用年数があり、それを基礎として彼らの文化が出来ています。すると、彼らの文化賞味期限もこの歴史によって決まってきます。』と述べているようです。

彼らの歴史観を基礎として彼らの文化があります。歴史が彼らの都合の良いように書かれているならば、彼らの文化も浅い物になってしまいます。ならば、彼らの文化の賞味期限もある程度決まってくるでしょう。

 

では、当サイトで問題にしている自然科学について、この論を適用してみます。

  • 数学者の岡潔・・・・(自然科学者は)自然を時間空間とした。時間空間は簡単な模型であって、自然そのものではない。彼らは、時間とは何か、空間とは何か考えていない。

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ローレンツ力は、ファラデーの 単極誘導 とは別もの

単極誘導の発見

イギリスの物理学者であるマイケル・ファラデーの発見に 単極誘導 の現象があります。

  • 1821年、単極モーター(電動)を考案 ※1
  • 1831年、単極誘導(発電)を開発 ※2

その後、電動機と発電機という2つの現象が、1つの現象の異なる側面として認識されて、ファラデーの単極誘導(※3)と呼ばれています。

図1 単極発電機(※2)

図2 磁気のいま昔 水銀を用いた単極モーター(※1)

 

単極モーターの性質

2013年から2015年頃にかけて主に単極モーター(※1)にかかる力学特性を調べました。

約40種ほどの力学特性を調べ、32件の動画を上げています。実験の例を一つあげます。 続きを読む

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