近頃、須弥山について考えています。
仏教の宇宙観(色即是空)
仏教に関して興味深い本があって、その本には般若心経の 色即是空 の意味について書かれています。
「須弥山と極楽-仏教の宇宙観:定方晟著」よりp665から一部引用します。
この禅定者の世界は「色界しきかい」と「無色界むしきかい」の二つからなる。[色界]というと、色慾とか色街いろまちとかいった連想をもって、理解する人がいるかもしれない。しかし、仏教で「色しき」というのは、決して人の色情を刺激するような概念ではない。それは「かたちあるもの」(rūpa)の訳語であって、変壊質礙へんねぜつげ(変化し、壊れ、一定の空間を占めること)という性質を持つものを意味する。だから、色界というのは、「かたちを有するものの住む世界」のことである。
「色即是空」というのも「愛慾はむなしい」の意味ではなくて、「かたちあるものはむなしい」の意味である。
下線は管理人による。
書いてあるとおり、色とは色慾ではありません。
例えば、筆記具を買い求める際に、売り場には色々な種類のペンがあって選択に迷います。この色々の意味に近いです。
弧理論で言えば、物と事(動き)です。ヒトがわかるのは物と事です。物と事は変化し、壊れ、一定の空間を占めます。
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