物理学者たちが考えて、実験で確かめて、また考え抜いた末に、物とは何かわかりませんでした。その原因は、数学を含む言語は循環だと気づかず「 空間 は自明」と決めてかかったからです。
空間は3次元
自然科学の前提があります。
- 時間と 空間 がある
- 物質は運動する
言い換えますと、彼らは「時間はある。時間はわかる。空間はわかる。(と思っている。)」と言うことです。この辺りを下に詳しく書きました。
- 2025年10月30日 人は、なぜ「 空間 」がわかるのか?
それで、量的質的にない空間を人は意識出来るけれども、数学では扱えないと書きました。
- 2025年11月6日 空間 は意識できるけど、数学で扱うことは出来ない
「わける」は(わかる)の語源です。物質を詳しくわけることによって、わかると思って、行き着いたのは、「物はわからない」と言う結論でした。
それで、弧理論から視た「なぜ空間は3次元であるか」の仮説を書きました。正しいかどうかはわかりませんが。
- 2026年1月21日 空間 はなぜ3次元なのか
如来の形は3つ
一方で、仏教にある如来についての考察の結果、如来の仕組みには、3つの形があるとわかりました。
- 2026年2月19日 如来の本質
- 2026年2月21日 如来 について、補足 (かつ物理学の檻)
如来の形は、以下の3つです。
- 往復、振動の形
- 異なる経路を持つ循環、ループの形
- 自身を呼び出す再帰の形
この3つの形は、人が持つ物事に対するわかり方の種類です。
諺にある
- 鐘が鳴るか、撞木が鳴るか
- 撞木で叩いて、音を聞いている私
この問答において、従前、如来についてa.「鐘と撞木」の因果関係を説明していましたけれども、正しくは、b.「聞いている私」を入れて、3つの関係性を説明する必要があったと言うことです。
a.は、如来1.の形で、b.は如来の2.の形です。
物理学の結論
物理学者たちが得た結論の一つに超ひも理論があります。

図1
超ひも理論は、2種類のひもの往復・振動と回転・循環の2つの形で表されています。これは、如来の1.と2.の形に相当します。
但し、図1は、超ひもとありますが、相対性理論にあるE=mc2の形(如来の形1.と2.)をプランク長に置き換えただけです。それに注意が必要なのは、図1には「視ている私」が抜けています。(その意味では、すべての関係性は相対的です。)
基本粒子
物理学においては、宇宙を構成するのは、素粒子だとされます。大規模な実験によって多数の素粒子が観測されました。それらを整理したのが標準模型です。

図2
但し、寿命がほぼ永遠なのは、3つです。それが基本粒子(陽子・中性子・電子)です。
空間が(わかる)順
- 空間は3次元
- 如来の形は3つ
- 基本粒子(陽子・中性子・電子)は3つ
いずれも3つです。それで、再掲しますが、
- 2025年11月6日 空間 は意識できるけど、数学で扱うことは出来ない
でお伝えしたかったのは、自然科学と弧理論では「わかる」の順序が異なる点です。一部抜粋します。「わかる」の順序です。
- 物がわかる(唯一、中今、情的に”わかる”)
- 余(余白、余り)として 空間 がわかる(境界空間の仮説)
- それから事(動き)がわかる
- 物と事を音韻に割り当てられる(これが言葉:ここから知の領域)
- 物事の意味がわかる
- 物事の価値がわかる(これが理解、物の理)
- 物事を意識してわかる
結果として、自然科学者は
- 空間がわかり物と事(動き)がわかり、意識してわかるし、言葉で言える(と思っている。)
一般的な「わかる」と言う意識、認識とは順序が真逆です。
上に示した「わかる」の順序からすると「空間がわかる」のは、結果です。
- 物がわからねば、空間も無い
何故か”3つ”
前述の通り、物は基本粒子(陽子・中性子・電子)の3つです。これは三体問題です。
言い換えますと、物事(物とその運動)が3つ(3組)あるから、3組の互い間にある関係性と相対性に意味づけ出来るのです。
要は、上に示した1.と2.の間に「陽子・中性子・電子、3つの間に互いにある関係性と相対性」に意味づけが出来るのです。だからこそ、「空間は3次元だ」とわかるのです。
- 3次元とわかる空間は、3つある基本粒子の余(余白)に過ぎない結果である
- 物は置かれた状態(周囲の状況)=入力によって、出力を変えるブラックボックスである
ブラックボックスの例を挙げます。
- 脳細胞
- ニューラルネットワークの層
- EFT(電界効果トランジスタ)
- 条件式(フローチャート)
物の量はわからずとも仕方がない?
唐突にブラックボックスと言う語が出てきました。この語を含む過去記事は50件ほどあります。
- 2018年4月9日 自然科学の限界 は明らか 素粒子物理学・人工知能(AI)はブラックボックス それはそのまま還元主義の限界である
- 2022年10月27日 人工知能 が実現すれば、心が2つあることを知らない人は絶望する
この考え方が正しければ、物の量はわからずとも、ブラックボックスである陽子と中性子と電子と「私」の関係がわかれば、相対性は出てきます。
何故、物の量がわからないのか。それは
- 知識、意識の基礎にあるのは、200種ほどの数学記号と40種ほどの音素による閉じた言語だから
- すべての理論、主義、思想は閉じた循環であり、階層の檻に過ぎない
- あるのは、循環とブラックボックス
弧理論の示す順序で「物と事と空間」が揃います。そこからが自然科学です。
このイラスト、気に入っています。

どなたでも経験されるとおり、苦しいことがあると、気になることが頭の中でグルグル巡り悩みます。それは意識の元である言葉が循環だからです。
涙を流すほどに苦しみながら、階層の檻に閉じこもる学者は多いことでしょう。方程式もタマネギの皮もフラクタルである様です。


