ビッグバン宇宙論と仏教の宇宙観(須弥山)は同じ

科学の方向性

かなり前から、知識意識には限界があるとわかっていました。これを外のない内と言います。

「外のない内」という言葉は山崎弁栄記念館からの言葉です。ただ、残念ながら山崎弁栄記念館のサイトは落ちています。(https://www.yamazakibennei-museum.com/) → Internet Archives Waybackmachine

 

これまでにわかったのは、自己とは何かを探求することと自然とは何かを探求する行為は等価だと言うことです。

心の仕組みと働きについて考察してきたことを総称して精神科学と言います。同時に考察してきたのが自然科学が抱える問題点でした。興味深いことに、2つの科学はその向きが逆だったと言うことです。

  • 自然科学 ←→ 精神科学

一見、2つの科学に共通点はありませんけれども、科学の向きがでした。

 

仏教の宇宙観

このような考察の過程において、古代インドの宇宙観を参考にしたり、岡潔が晩年に没頭した仏教などについても調べてきました。

ここで、興味深いことに気づきました。仏教の 宇宙観 を調べたところ、現代の宇宙観とそっくりでした。

仏教に須弥山というのがあります。AIによる概要は次でした。

須弥山(しゅみせん)とは、古代インドの宇宙観に基づく、仏教的世界の中心にそびえ立つ聖なる山のことです。サンスクリット語の「スメール(Sumeru)」を音写したもので、「妙高山」とも意訳されます。この山を囲む世界を須弥山説と呼び、四天王や帝釈天などの神々が住むと考えられており、仏教の宇宙観の中心として様々な文化に影響を与えました。

画像検索して出てきたのが次です。

図1 wiki 須弥山

容量が大きいです。拡大して観てください。下方に大地があって、中央に山があります。山の周辺に海と陸地があります。更に上には天があります。各図の周辺に文字が書かれていて、その中には漢数字が書かれています。左側に注目し、下段から例を挙げます。

  • 寿量人間二百年一書夜而二千歳
  • 寿量人間四百年一書夜而四千歳
  • 寿量人間八百年一書夜而八千歳
  •  ・・・・
  • 寿量半
  • 寿量一
  • 禅寿量一
  • 寿量二
  • 寿量四
  • 禅寿量八
  • ・・・・

と続きます。どうも年齢あるいは時間を表しています。「劫:こう」を調べました。AIによる概要です。

仏教の「劫(こう)」は、測り知れないほど長い時間を表す単位で、サンスクリット語のカルパ(kalpa)の音写を省略した言葉です。天人が百年に一度、巨石を羽衣でなでて石が摩耗してなくなるまでの時間や、芥子粒をすべて取り去る時間など、極めて永大な時間を比喩的に表現しています。また、「永劫」のように仏教語としても使われ、現代では「未来永劫」や「億劫」などの言葉として身近な用法もあります。

「劫」は途轍もない時間を表しているようです。

図1の須弥山とは、方向に海や大地の広さや大きさを表し、に山の高さに併せて時間の長さを示している訳です。

 

現代の 宇宙観

図1について、何処かで見た記憶があります。それは、現代の 宇宙観 を示すとも言えるビッグバン宇宙論の図です。

図2 出展:宇宙のインフレーション

図2は、軸に時間をとっています。軸に空間の大きさを表しています。

2つの図を見比べるとわかりますように、縦横が入れ替わっていること。海と大地などが太陽系、銀河に取って代わっていることです。いずれも大きさと広さを表している点、並びに時間の長さを示している点では同じです。

 

全く進歩なし

要は、2つの宇宙観のモノサシは同じだと言うことです。人類は何千年も進歩などしていません。箇条書きします。

  • 時間とは何か空間とは何かの視点が全くない。
  • 時間の始まり(始点)がある。
  • 2つの宇宙観に「ヒト」の存在がない。
  • 宇宙が存在するという事実を観念化したに過ぎない。
  • 宇宙の存在を”わかる”ヒトが居ることを自明として無視している。
  • ヒトが居なければ、宇宙の存在自体に意味はあるのかとの疑問がない。

須弥山の図1は仏教における観念です。誰も現実とは考えていません。ビッグバンの図2は、自然科学、宇宙物理学あるいは理論物理学の仮説です。

2つの図において、共通に注意が必要なのは、2つの図は観念であって、言わば抽象です。この抽象とは何かを説明するのは難しいです。

因みにビッグバン宇宙論についての過去記事は55件あります。その一つを挙げます。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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