意識 にある階層構造とその問題点

最近、意識には階層構造があると感じて、幾つか記事を書きました。

 

2つの心

所謂、心理学で言うところの意識、無意識とは関係ありません

ヒトが持つ(わかる)と言う働きは2つあります。以下、2つを” ”「 」で区別します。

  • (わかる)=物が”わかる” + 事が「わかる」
  •  事とは動き:運動を言う
  • (わかる)を理解、あるいは物の理と言う

ヒトが(わかる)順を示します。

  1. まず、物が”わかる”
  2. 次いで事が「わかる」、動きが「わかる」
  3. 物と事が揃って、初めて言葉で言える
  4. 言葉とは知識、記憶、情報である

これまでに示したとおり「物が”わかる”」から「余白として空間わかる」のです。

誰でも「空間はわかる」と思っていますが、順序が違います。

数学者の岡潔は次のように述べています。

  • 情的に「物が”わかる”」と言うのがなければ、一切は存在しない
  • 空間は量的質的にない

量的質的にない空間がわかるのは、岡潔の言った「情」の働きにより「物が”わかる”」からです。その余白として量的質的にない空間がわかるのです。

それから順に2.事(動き:運動)が「わかる」のです。

 

言葉、知識、記憶、情報

物と事が揃って、初めて言葉で言えます。これが「知」です。知識、記憶、情報です。

ところが、知識、記憶、情報は単なるネットワークに過ぎません。

図1 脳細胞とAIのニューラルネットワーク

ヒトの肉体が持つ脳や神経系、あるいはインターネットもネットワークであり、必ず有限です。どんなに大規模でも必ず閉じています。そもそも日本語は50音の組み合わせ、繰り返し、循環によるネットワークです。

 

言葉、記憶、知識、情報には を含みます。

  • 物には量がある
  • 事には質がある
  • つまり、数には2種類ある
  • 物の量にかかる
  • 事の質にかかる

物がわかり事がわかり、物と事をで言い表すことができます。ここに問題が含まれています。

 

意識に「空間」が含まれることの問題

ここで、冒頭の{物が”わかる”、事が「わかる」}という働きには、余白としての空間が含まれています

図1 物の出来事は空間で起きる

2つの階層

ここまでで、意識には2つの階層構造があると気づきます。

  1. 物と事と空間
  2. 言葉(知識、記憶、情報)

「物事を理解する。言葉で言える。」という結果の前提にあるのは1.です。

これに空間がわかるという部分を含んでいます。これが問題です。

 

つまり、物事を理解して、言葉で言えるという段階においては、気づかず物の付随に過ぎない空間も{わかる}と思っています。これは間違いです。

何故ならば、閉じた知識には限界があるからです。知識の限界に気づかずに空間を自明とするのは浅いです。また、次も事実です。

  • 空間がわかるから事がわかる
  • 物が”わかり”→余白として空間がわかり→事が「わかる」の順

 

ここで言葉には数学を含みます

  • 知識には限界がある(閉じている)
  • 存在しない「空間はわかる」と思っている
  • 知識、言葉である数学を使った宇宙論で、空間を表せる信じている

これは間違いです。

ヒトの意識には、閉じている「知識、記憶、情報、言葉」と「物と事、並びに空間」という階層が重なって同居しています。これを次のように言います。

  • 外のない内

 

受け入れられる知識の限界

再度記します。意識には異なる2つの階層が重なっています。

  1. 物と事はわかる。空間もわかると思っている(これを疑いもしない)
  2. 言葉、知識、記憶、情報には「閉じている」と言う限界がある

この2つの階層が意識を形作っています。同居しています。そもそも前提が間違っていることに気づいていません。この階層間にある齟齬によって、地球の科学は間違った方向へ進んでいます

ヒトには、心で受け入れられる知識の限界があります。

  • 複雑すぎる知識、情報は抽象に至る
  • 過度な抽象化により、2つの心は乖離する
  • 次第にヒトは劣化
  • やがて、ヒトは心を病み、社会も病む

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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