毎年きまって休耕田にヒマワリを植えるところがありまして、この時期、散歩の時には楽しみにしていました。 いつもカメラを持ってくればよかったのにと残念でしたけれど、今年は忘れずにカメラを持参、撮ることが出来ました。
民家の窓際に朝顔が植えられて、ツルが日よけになっています。
愛用のカメラは実験用でして、スナップ写真はそれほど見栄え良く写らないけれど、雰囲気だけでも。 ほんとうに綺麗です。 梅雨明けはもう少し先のようです。
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うまく書けるかどうかやってみます。前提が長いです。
新約聖書のヨハネの福音書「初めに言葉ありき」について、弧理論(Ark Theory)の考え方と似ているか、あるいは同じことを示しているようなので記します。
(1) 学生の頃、授業で「情報を蓄えるにはわずかばかりのエネルギーが必要」と教わった記憶があります。 それが統計力学だったか情報理論だったか覚えていないので、教科書を探しました。
(2) 統計力学(久保亮五著、共立全書p91)の「4.2孤立系のエントロピー」には
S=klogΩ(E)ΔE ・・・・式1
がボルツマンの関係式として示されていました。
(3) 情報理論の教科書を探しましたが、見つからずネットで調べたところ、ブログ「hiroki_fの日記」さんの情報エントロピーと熱力学エントロピーというところに
情報量IはlogΩになる ・・・・式2
が示されていました。(注:式2は式ではありませんがご勘弁を。) 記憶では式1と式2は同じだったはずです。 さらに調べたらEMANの物理学のサイトに情報エントロピーがありました。(1)に関連して「二種のエントロピー」として議論されていますので引用します。
情報科学の分野にもエントロピーという用語が出てくる。 これは情報量の大きさ(情報の確かさ)を表すために導入された概念である。 そもそもは統計力学とは無関係のアイデアだったのだが、 統計力学に出てくるエントロピーの概念に似ていることに気付いて 同じ名前を採用することになった。 物理学のエントロピーと区別するために「情報エントロピー」と呼ばれることがある。
なぜそのような異分野の概念をここで説明しようとしているかというと、 最近、この「情報」というものが物理学と深い関わりを持とうとしてきているような 気がするからである。 (一部省略) どうやら最先端の研究では、 熱力学的なエントロピーと情報のエントロピーとが同列に語られているようなのである。
実はそれ以前から、情報エントロピーと熱力学的エントロピーについて、 「それらは区別する必要のない全く同じものだ」と考える意見と、 「形式が同じというだけの全く別概念だ」と考える意見とが存在している。
式1と式2について、熱力学エントロピーと情報エントロピーは「同じものか、異なるものかという議論がある」とされています。
(4) さらにネットで調べるとデータを削除するとコンピュータが冷却できるという記事がありました。ここでも情報理論と熱力学の共通項について議論されており、
理論物理学者たちは「コンピュータ処理で熱が発生しないこともある。それどころか、一定の条件下では冷却効果が生じることさえある」という驚くべき事実を発見しました。
と記されています。この記事では、理論物理学者が計算で示したことであって、実験で確かめられたものではないようです。
(5) 同様の記事がないか調べたら、中央大と東大、情報をエネルギーに変換することに成功したようです。
(6) 上記の1~5までに示されるエネルギーとは自然科学におけるエネルギーでして、エネルギーの次元は[ML^2T^(-2)]で時間[T]を含みます。 数学者岡潔は、講演「自然科学は間違っている」「自然科学者の時間空間」において、時間が問題だと指摘しています。
自然科学者は初めに時間、空間というものがあると思っています。絵を描く時、初めに画用紙があるようなものです。そう思ってます。時間、空間とはどういうものかと少しも考えてはいない。これ、空間の方はまだ良いんですが、わかりますから。時間の方はわかりませんから。
時間というものを表わそうと思うと、人は何時も運動を使います。で、直接わかるものではない。運動は時間に比例して起こると決めてかかって、そういう時間というものがあると決めてかかって、そして、時間というものはわかると思っています。空間とは大分違う。
人は時間の中なんかに住んでやしない。時の中に住んでいる。
時には現在、過去、未来があります。各々、全く性質が違うんです。それ以外、いろいろありますが、時について一番深く考えたのは道元禅師です。
が、その時の属性のうちに、時の過去のうちには「時は過ぎ行く」という属性がある。その一つの性質を取り出して、そうして観念化したものが時間です。非常に問題になる。
岡潔は、自然科学が「運動は時間に比例して起きる」と勝手に決めてかかっていると述べています。 その結果、「運動は時間から求め、時間は運動から求めている」のですから、自然科学者は(運動/時間)の比を決定していないことになります。 振り子やクオーツ、あるいは原子時計であっても同じです。時間は「時の過去のうち」の一部を取り出して観念化したものですから、「時間」を時の今と未来に適用できるかどうかは別の話な訳です。
岡潔は、「絵を描く時、初めに画用紙がある」ような模型だと述べています。
の右図の様なものを考えます。横軸をx縦軸をyとするとき、物体が位置x1とx2を移動するとします。運動は位置xの変化ですから、本来ならば y=f(x) とするべきですが、すべての自然現象を位置で示すのは大変です。そこで時間の関数に置き換えてy=f(t)とします。何故なら「時速4kmで1時間歩くと4km進む」からです。 ただし、「運動が時間に比例して起きる」ことが前提です。その前に(運動/時間)の比を求めていたならばOKですが、自然科学者は未だ「比」を求めたことがありません。
(7) 数学者岡潔は自然科学が間違っており時間が問題だと指摘しましたが、解決策は示しませんでした。 詰まるところ、エネルギー
E=mC^2 ・・・・式3
において、光速度Cも[LT^(-1)]で、時間[T]を含みますから使えないということになります。 時間[T]を含む物理量はすべて使わずに考えることになります。
(8) 弧理論(Ark Theory)では、自然科学のように時間を別の次元軸であるというのを止めて、エネルギーこそ別の次元軸だと考えてXYZ+Eの4次元だと考えます。
XYZの3次元物理空間を横軸のM軸とし、縦軸にエネルギー軸としてE軸をとって、2次元平面で示します。 E軸は我々が存在するM軸に直交しており、E軸上に実体が存在します。この実体が持つエネルギー(時間Tを含まない真のエネルギー値)が「積分を伴う回転投影」という操作を経てM軸上に物体として質量mと位置をもって現れます。その他のすべての物性がこの投影によって現れると考えます。図2では、ある観測者に対して”静止”しているとき、実体はM軸に直角に投影されます。
観測者に対して運動する物体は運動Pを持って投影されます。このときの投影角θは90度以外になり、実体の持つ真のエネルギー値は、静止時E2からE’へと減少し、その分のエネルギーが運動Pになったと考えます。
余談になりますが、弧理論においては、光の速さは閾値です。
観測者に対して光速度の物体のE軸上の実体は、静止時のエネルギー値E2のすべてを運動Pに換えます。(注:図4の円弧が弧理論の名称の由来です。) このとき、物体の質量は静止時の投影角90度からゼロ(直交から平行に)なることで、M軸上では質量を求められなくなります。
物体を加速することで、光速度に達することは不可能ですが、弧理論では閾値である光速度より大きな速度の物体は静止しようとするとき、運動Pが無限大を経て静止しようとします。M軸に接する弧(Ark)は無限遠に消失することで投影角90度からゼロへ至ります。 言い換えると光速度より大きな運動Pを持つ物体は静止しようとするが故に加速し静止に至るということです。(注:まったく常識にありませんけれど、そういうことです。)
(9) 弧理論における基本粒子(投影角90度)の粒子は陽子、中性子、電子の3種類だけです。
の様にE軸上の実体は、6種類あります。(実体はA、B、C、G、H、Iの6種) それ以外のいわゆる素粒子は投影角90度以外を持つ(つまり運動Pを持つ)静止時に安定しない粒子です。 弧理論による「積分を伴う回転投影」は当然のこと、整数回ですのでM軸での現象は離散的になります。90度以外で投影された物質は、素粒子であって何百種あっても実体の数である6種類に分類されます。
ここで、図2から図5について、補足します。 E軸上の実体は、図3や図4、図5に示すようにM軸上の位置を持ちません。 より正しくは
の右図のようにE軸上の実体を中心に考えるとM軸は曲面(曲線)になります。E軸上の実体は、投影されて初めて位置を持つのです。 量子もつれの現象は、弧理論において図6の様に説明されます。 いつも例えに使う万華鏡
.
動画1
でいえば、万華鏡に見える2つの模様A1とA2の位置の隔たりがどれほどあるかを議論する者は居ません。 見える模様が規則的に複雑であるからといって、「対称性と偶然」に原因を求めるのは間違っています。 宇宙は意外と大きくないかも知れません。
ここまでが、前提です。
(10) 上記(1)について、(3)や(4)の議論があり(5)の様に「情報」を「エネルギー」に変換できるとのことでした。 ただし、この場合のエネルギーは自然科学のエネルギーであって、時間[T]を含みますので、このままでは先へ進めないだろうと考えます。 代わりに弧理論の考え方で考察を進めていくと、「E軸上の実体が情報を持っている」と考えると合理的だと思い至りました。
つまり、E軸上の実体が「積分を伴う回転投影」されることによって3次元物理空間でのすべての物性が生じ、これら物理現象のすべての情報がE軸上にある実体にあると考える訳です。するとM軸、3次元物理空間、宇宙のすべての物質の組み合わせ
『気体、液体、固体、銀が、太陽系、恒星、惑星、鉱物、無機物、有機物、ウイルス、植物、動物、人、性別、電気磁気、農業、商業、産業、政治、経済、科学、哲学、宗教、戦争・・・・』ありとあらゆる組み合わせは、「現象の根源的情報をE軸上の実体が保有している」から可能であるということになります。
たった3種類の基本粒子から可能だということです。偶然で起きるなどということはないということです。すべての「因」はE軸上の実体にあるということです。 当然のこと、善と悪の区別もありません。(善と悪という区別も実体の情報にあります。)
(11) 新約聖書のヨハネの福音書「初めに言葉ありき」について、現代的に言えば「言葉」とは「情報」のことです。 自然科学では、例えばある病気の原因が遺伝子DNAにあると考えますけれど、弧理論では、物質である遺伝子は実体が投影された結果であって、「因」は実体にあるということです。 もっと言えば、脳の働きは結果であって因は、E軸上の実体にあり、我々の思考そのものがE軸上の実体にあると考えられます。 脳は単なる「コネクタ」に過ぎないようです。
「初めに言葉ありき」は、ほとんど弧理論の「E軸上の実体がすべての情報を持っている」に等しいと考えます。 「在りて在りたる者」とか「初めに言葉ありき」と述べた者がどこの誰かは知りませんし、管理人は彼の者が神だとは思っていません。 同様に「E軸上の実体」が神だという考えを持っていません。
結局のところ、管理人にとって聖書に記されているいくつかの言葉は、宗教の原典ではなく「ある種科学的なことが記されているのではないか」と感じられます。
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幾年か前にエーテルエンジン
写真1(クリーンエネルギー研究所訪問記より拝借)
のコア断面 (図1省略)
図1 シールドコイル (未知のエネルギーフィールド:共振回路とフリーエネルギーp114図14、世論時報社)
はエドウィン・グレイが開発したEMAモーターの
図2 (US Patent #3,890,548)
コア断面 、あるいは別の試作機
のコイル
の断面形状に似ていることについて、EMAモーターからヒントを得られたのか聴きましたところ、「そういうことはない。」と否定されました。
一方で、 アダムトロンブライが製作したNマシンの試験機は
図3 (こちらの電脳工作室 単極誘導とNマシンの不思議、その2より拝借)
の様でして、Nマシンにおいても 似た断面形状をしています。
上記、シールドコイルに関する仮説として
コイルの巻き線に対し何らかの方法で擬似的な磁気シールド効果を持たせて、外部の磁力線の動きがコイル内の電流を切らないか、あるいはその影響を小さくすることはできないだろうか。
と記しています。(引用1)
同じく、図3のアダムトロンブライの試験機にかかるNマシンの改良の要点について、サイト管理人の辻井氏は、Nマシン(通常の単極誘導装置)と比較して
「単極誘導とNマシンの不思議、その1」の最後に揚げた図はデパルマのNマシン(原型)でしたが、電磁石が作り出す磁力線の経路を見ると、空間のリターン部分が大きなエアギャップとなっています。これでは磁気抵抗が高く、同じ出力を得るのに励磁に大きなアンペアターン数が必要になります。(もっとも・・・・省略・・・・)、アダムトロンブライはこのエアギャップを解決するために、左上図のような単極誘導発電機を考案しました。磁路のリターンにあるエアギャップを狭くしてあり、これがアンペアターン数を軽減できる効果を発揮しています。 (注:左上図とは図3のこと)
と記しています。(引用2)
引用1と引用2を比較して感じること。 磁気抵抗を小さくすることでアンペアターン数を少なくする工夫という意味では同じことを述べているように思えます。
「エーテルエンジン、EMAモーター」とNマシンは 全く異なる現象の装置だといわれるかも知れませんけれど、管理人にとっては、どちらも同じ磁気的性質を応用した装置に見えます。
エーテルエンジンとEMAモーターは電磁誘導(往復運動:圧縮膨張あるいは引力反発、交流)です。Nマシンは単極誘導(回転運動:接線方向の斥力、直流)です。
なぜこのような磁気回路を持つとバックトルクが減少するのでしょうか。異なる観点から考察を続けています。
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先般、ご紹介した中川雅仁氏(北海道教育大学 教育学部釧路校)による「単極モーターの動作原理」というpdfにおいて、中川氏は「単極誘導モーターにおける力のモーメントは(接点)において生じる」と認めておられます。管理人も基本的に同じ結果を得ていますが、ことはそう簡単ではありません。
これまで、高圧放電を用いた単極誘導モーター
写真1
あるいは、水銀を用いた単極誘導モーター
写真2 そのほか
写真3
の様に食酢を用いた単極誘導モーターなどの実験を行い、それぞれの力学特性を調べました。実験の動画一覧
その結果、導体円板を用いた単極誘導モーターの様に「力は接点で生じる」と簡単に片付けることができないことも理解しました。
これらのことから、管理人は物と物が「接するとは何か」「接触する点」あるいは「面」に何が起きているのか考えてきました。 やがて実験で「単極誘導は、磁石近傍に位置する電子間に相互作用を起こす遠隔的能力」であるという「考え方」に到達しました。 同時に、この考え方は「触媒」に似ていて、単極誘導の現象は、電磁気現象というよりむしろ「化学」に近い電磁気現象の範囲を越えたものだという考えに至りました。 もっといえば「弧理論の考え方からすれば、磁石の原子核が近傍電子間に相互作用を生じさせる遠隔的能力」、つまりある種の原子力ではないかということです。
図1 (大型放射光施設Spring8:「イオン結合と共有結合」より引用)
の様に原子が殻電子の過不足により安定すべく結合することです。 同時に安定な物質どうしの接触とは、図1右のような結合は起きないけれど、電磁気的な起因により「摩擦」などの現象が生じると考えられます。(この説明は、ネット上にあった記憶があります。) マクロにおける物体の力学的作用と反作用は、ミクロでは、「物体を構成する原子どうしが、電磁気的な力のやりとりをしている結果である、ということです。
上記の考え方を、写真1~写真3に適用するならば、磁石が持つ遠隔的能力によって、電極である銅板に接する電解液や液体である水銀の分子・原子のみならず、電極に触れない水銀間に相互作用を生じ、その反作用は水銀間を伝搬して、最終的には電極に達するのではないかと考えました。 そのように考えなければ
.
動画1
の実験において、固定された(+)外電極に対して、吊された銅円板が放電によって反作用を受けるということ、あるいは
.
動画2
写真4
の様に、内外両方の電極を固定すれば放電が回転するということの理由がつきません。 理解しにくいことですが、物体同士が接するとか電子同士が力をやりとりするということは、そういうことだと思います。
さて、
スカウトシップは、底部に三重反転機構を持っていて、恐らく
.
動画3
単極誘導モーターの一種だろうと推測します。
動画3で、最外周の水銀の回転が極端に遅いのは、磁石から遠いからではなく、内側2つの反転による反作用が打ち消し合っているからだと考えられます。この点については、もう少し深い事情がありそうです。 といいますのも1960年代にバシル・バン・デン・バーグが残した資料
によりますと、写真は不鮮明ですけれど最外周のリングとフランジについて、断面図を示して次のように説明しています。
上『エンジンとそれと同一の推進原理が スカウトシップに使用される。 』
左『ゼリー状物質はプラスチック・ガラス材料に対して回転し摩擦する、そして静電気を発生させる原因となる。』
右『回転するゼリーは大きな圧力を発生させる遠心力のために濃縮され、そしてフランジに対して静電気力を増加させながら広い範囲に広がる。』
左下『他のパワー要素と結合された静電気は、宇宙船の推進を完全にする。』
Adamski Network SCOUT SHIP No.4 1994.12.5 p9より引用
これだけからは、何もわかりませんけれど、スカウトシップに用いられる機構は「化学的」あるいは「古典力学的」な何かであるとの印象を受けます。 写真4の黒い部分はバーグが残した
のモーターで、単極誘導モーターの部品だと考えられます。 荒唐無稽な話と思われるかも知れませんけれど、回転モーメントを直に生じる現象は単極誘導が唯一のようです。例え現象が微弱でも宇宙の根幹にかかわる現象であるらしいならば、非常に重要であるはずです。
時間はかかりますが、少しずつ理解できるようです。
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調べ物をしていましたところ、色を付けた食塩水を用いた二重反転型の単極誘導モーターを実験されている方がおられましたのでメモします。 サイト管理人の中島氏は当方の実験動画に何度かコメントをくださった方です。
ファラデーの単極モーター のページの中程です。
2014年10月にされた実験のようです。リング状ネオジム磁石の中央に置いた金属球を(+)電極にされています。磁石の外側の丸い金属は電解液の仕切りです。(-)電極はさらに外側に設けられています。電流は0.6Aほどのようで、管理人が食酢を用いた場合の電流とほぼ同値ですので、電圧の記載はありませんけれど、たぶん30V程度かと思われます。
食酢で二重反転や三重反転の確認はムリだと勝手に思い込んでいました。 この時点で、反作用をどの部分が受けているかは確かめておられないようです。
.
ブログランキングの応援と広告のクリックをお願いします。前回の記事の追記についてです。過去記事の再掲を含みます。
2013年7月に行った実験をまとめた
.
動画1 単極誘導モーター実験4-2
の装置は
で示す銅線と銅板の小片で作った接点を持つ装置で、アルニコ磁石がアクリル台の上を磁極の方向へスライドするものです。 電位がかかった銅片との接触により細い銅線は、接点に生じる力に比例して弾かれます。弾かれる大きさは
に示す、目盛りで数値化します。 実験は
S極とN極の両磁極の位置(ア)(ウ)及び
磁石中央部(イ)の3カ所を含む9カ所で測定しました。 その結果得られたのが
です。(ア)(イ)(ウ)の3カ所の位置付近でピークを持ちます。動画1での3カ所において、銅線の弾かれる様子には次の特徴があります。
電磁誘導の応用であるLC回路において、力は経路であるコイルに生じますから、(ア)と(ウ)のとき接点に銅線が触れて電流が流れた瞬間、銅線全体に力が生じて弾かれます。そのため、銅線がたわむと考えられます。このとき、銅線に生じる力の反作用は(磁場を介して)アルニコ磁石が受けています。
単極誘導モーターとして機能する(イ)では、銅線が接点に触れて電流が流れた瞬間、接点のみに力が生じ、銅線のたわみが少ないのではないでしょうか。このとき、銅線の接点に生じる力の反作用は、接点を構成する銅片が受けています。
3.について、エーテルエンジンの装置で報告されている現象に似ています。
「コイルから機械的エネルギーを引きだした時の方が、機械出力がゼロの場合よりもコンデンサーの逆充電電圧が上昇するのである。 一部省略 さら に奇妙なことに、この逆転現象が起こる時に限って、スイッチSの接点で生じる火花放電の音が異様に低い音となる。」 (共振回路とフリーエネルギー 井出治:未知のエネルギーフィールドp109:世論時報社刊より引用)
逆に(ア)と(ウ)の位置においては、銅線が弾かれる大きさは、放電の有無に関係ないように見受けられます。
単極誘導の現象にかかる特徴は、他にもありますけれど、管理人の結論として、電磁誘導と単極誘導は、異なる現象だと思います。磁場により一括で説明するにはムリがありすぎます。 上記の特徴は、観察者により印象が異なるでしょうから、説得力に欠ける面はあります。
先日、ご紹介した中川雅仁氏(北海道教育大学 教育学部釧路校)の論文、「単極モーターの動作原理」pdf 物理教育 第55巻第2号(2007年)のp141~p144に掲載 において
単極モーターの反作用は磁石に働くとい う誤解を解き,その上に立っ た解釈 を与えた。すなわち,磁石(と流れる電流)の磁場によ り単極モーターの金属板部分に回転軸まわりの力のモーメ ントが働き,それによって回転するが,磁石には,金属板や導線に流れる電流からの力のモーメ ントは働かない 。導線部分には金属板部分に働く回転軸まわりの力のモーメ ントと,大きさは同じで向きが反対の回転軸まわりの力のモーメ ントが働く。
とされています。 理論展開や計算はさておき、単極誘導モーターの現象が接点に生じ、磁石は力学的に無関係にあるということを論文で認めていることで、管理人が2年ほどかけて確認したことに自信を持つことができました。 管理人が実験で確認したことを、中川氏は2007年の時点でご理解だったとしても、より以上の知見を実験で得たことに満足しています。
さて、多くの教科書や参考書は、単極誘導あるいは単極誘導モーターについて、苦労を重ねつつ磁場(磁界あるいは磁束密度)により説明されてきました。 そこではどうしても、磁場は空間に固定されているのか、それとも磁石にくっついて一緒に運動しているのかが問題になります。 しかし、実験を行った管理人としては、単極誘導は、磁場は関係ないという結論になりました。 それよりずっと前から、電磁気現象は、一つの実体から起きて、より高い対称性を有するものと感じていました。 何年か前、これを記述しようと試みたことがありますが、うまくいかず昨年6月に「弧の力場仮説の提唱」という論文にまとめました。しかし、これも十分でないことは明白です。(注:単極誘導の原因は”力場”ですらありません。この仮説は別のものに置き換えることを考えています。)
そこで、これまでの知見を簡単に
にまとめました。解説を加えて書き出しますと、
磁石は双極と単極の性質を持ち。双極は、
単極は、単極誘導であり
単極の説明5.と6.は弧理論による仮説です。
双極の説明6.のトーラスは図2の左で、単極の説明6.の発散トーラスは図2の右です。
電磁誘導の4.は
の様に磁石を構成する原子にある殻電子の内、磁性の元であるペアを作らない電子と導体内にある移動することができる電子との相互作用になります。磁場が介在します。
それに対して、弧理論による単極誘導のモデルは
の様に、磁石を構成する原子核が持つ「遠隔的能力」であって、近傍の移動することができる電子間に相互作用を誘起する能力です。この能力の分布は、図2の右側、レンズ状の発散トーラスです。大事なのは、この弧の場(Ark field)が、空間に固定されているのかどうかを気にする必要はないということです。
この発散トーラスは、赤道の半径を無限大にした形状をしており、開放系です。今はまだ詳しいことはわかりませんけれど、「超効率インバーター”デゴイチ”」に基づく第3起電力仮説を弧理論により説明した第3起電力のエネルギー源についての考察により見いだしたものです。 この場は、ポテンシャルではありません。原子核が近傍の電子間に相互作用を誘起する能力の分布です。この発散トーラスがなぜ「超効率」を生じるのか、装置に反作用を生じさせないのか、今はまだ謎です。 インバーターはLC回路を用いたトランスであって「電磁誘導」の応用ですけれど、弧理論による仮説によれば、超効率インバーター”デゴイチ” も単極誘導も同一の原理に基づく異なる現象であると理解します。 LC回路にてフリーエネルギーを実現するには急峻なパルス(躍度:加速度の時間変化)をトランスに印加するという特殊な技術が必要になりますけれど、単極誘導はパルスは必要ないと踏んでいます。時間にかかる次数が一つ低いからです。
二重反転、三重反転、反作用をどの部分が受けているかなど、疑問は幾つもあります。 どうも触媒に近い、かなり遠隔的な能力(反応?)は、いろんな場面で知らずの内に大きな影響を及ぼしているように思えてきました。 平たく言えばこの遠隔的能力は、エーテルです。 このエーテルが装置に火花の放電の有無にどう関係しているのか興味深いです。
こうやって、これまでを俯瞰すると図1に、より高い対称性があると感じていただけますでしょうか。
ブログランキングの応援と広告のクリックをお願いします。昨日、ネットで見かけた中川雅仁氏(北海道教育大学 教育学部釧路校)という方の論文、「単極モーターの動作原理」というpdfについて、紙にプリントして読みました。 当方、数学ができませんので計算内容は概略しかわかりません。議論の流れのみを見ています。 管理人の解釈に誤りがあるかもですし、ご指摘いただけるとありがたいです。 以下は、氏の論文と対比させながらご覧ください。
単極誘導モーターの特性を実験で確かめてきた管理人の感想です。 論文の結論は、計算結果から「単極誘導モーターの反作用について」、「磁石(と流れる電流)の磁場により単極モーターの金属部分に回転軸まわりの力のモーメントが働き、それによって回転するが、磁石には、金属板や導線に流れる電流からの力のモーメントは働か」 ず、 「導線部分には金属板部分に働く回転軸まわりの力のモーメントと、大きさは同じで向きが反対の回転軸まわりの力のモーメントが働く。」としています。 管理人には、計算のみから上の結論を得たように思えず、事前にどなたかの実験結果を知った上で計算により実験結果に合う結論を得たのではないかと思います。もしくはご自身で確かめられた上で、計算されたと思います。 なぜなら、管理人は実験で単極誘導(少なくとも単極誘導モーター)の現象において、「磁石が力学的に無関係」だと明確に意識するのに2年ほどかかっており、計算のみにより本件を得ることは困難だと思うからです。 (優秀な方なら最初から気づかれるのかも知れませんけれど、当方の感想です。)
中川氏は、単極誘導モーターを
モデル化した上で、「電流の経路」を金属円板の一部C1と外縁部の接点から電池を含む回転軸までの経路C2とに分けています。その上で導線(経路C2)の受ける力のモーメントN2、並びに金属円板に働く原点Oのまわりの力のモーメントN1を求めています。 2つの力のモーメントは、大きさが等しく向きが反対であると計算により求めています。
その根拠とされる部分が「2.動作原理」の後半部分「ビオ・ザバールの法則云々」の前後なのですが、管理人には氏の言われることがよくわかりませんでした。 おそらく「実験系全体」では、回転モーメントの計は常にゼロであって、磁石を除く系の回転モーメントの計はゼロであるはずだから
N1=-N2 ・・・・式1
となるはず。 と述べられているように読めます。 では、何が磁石をして金属円板と導線に力を生じさせているのかと突っ込みを入れたくなります。
ところで、管理人が注目したのは次の2カ所です。「3.力のモーメントの計算」p142右側下付近の文章
引用1
導線(経路C2)に働くz軸のまわりの力のモーメントを求める。微少な長さの導線が磁場中にあるときに受ける力は、dF2=-IBm×ds であるから、経路C2に働く原点Oのまわりの力のモーメントN2は、
と p143左側上部付近の文章
引用2
金属板に働くz軸のまわりの力のモーメントを求める。 ・・・・ すると、微少な面積の部分が磁場から受ける力は、dF1=-Bm×idS となり、金属板に働く原点Oのまわりの力のモーメントN1は、
の2カ所です。(引用注:青字は管理人による。添え字の大きさや文字の強調が原文と異なります。)
青字の部分は、理解できません。いずれの引用でも、「金属板の部分」や「導線の微少な部分」が磁場から力を受けると「さらっと」書いていますが、氏は、無意識に「磁場が空間に固定されている」ということを前提に書いているということです。2つの引用を簡略化しますと
(1) 導線が 磁場 から力を受ける
(2) 金属板が 磁場 から力を受ける
(3) 1と2の力は磁場を橋渡しとして「大きさは同じで向きが反対」である ・・・・ 式1
ということです。ところが磁場から力を受けるには磁場が空間の何かに固定されていなければ(1)と(2)は成立しません。従って(3)は成立しないということです。 (3)が成立するためには導線と金属板が直接互いに力を及ぼし合う以外に(3)であると言えないということです。
繰り返します。 磁場から力を受けるには磁場が空間に固定されている必要があります。 観測者と当該実験装置は、部屋に置かれています。部屋は地球に固定されています。地球は自転・公転し、太陽は銀河系を自転・公転しています。さらに大きな構造の内を移動しています。 磁場は一体何に固定されているのでしょう。
量子論で考えますと。 これが、電磁誘導ならば、「磁石を構成する原子のペアにならない殻電子」 と 「導体中の移動可能な電子」との相互作用であって、間を光子(フォトン)が行ったり来たりして力を伝えているという解釈が成り立ちます。 しかし、単極誘導モーターにおいて、中川氏の論文を量子論的に解釈するならば、導線内の電子と「何」との間に光子(フォトン)のやりとりをしているのか。また、金属板内の電子と「何」との間に光子(フォトン)のやりとりをしているのか、理解できません。
「続 間違いだらけの物理概念 (パリティブックス)」p123~では、「磁力線の速度は定義できない」とされています。管理人は、同じ考えでいます。(だからといって、本の説明に納得していませんが) 宇宙で固定された物などありません。 なぜ、実験の結果を説明しようとするとき、「さらっと」観測者の視点を説明に都合の良い位置へと変えるのかとても疑問を持っています。(おそらく相対性理論が原因だと感じます。)
素粒子加速器もまったく同じに見えます。物理学が天動説に見えるのは管理人だけなのでしょうか。
過去記事に書いたとおり、単極誘導について研究すると、電場・磁場とは何か、ベクトルポテンシャルとは何か、運動とは何か、深く考えるようになります。ステファン・マリノフが地球の絶対速度を測ろうとした理由が単極誘導にあったろうと納得します。
追記
上記(1)(2)の「磁場」が「磁石の磁場」だというのであれば、次のように書けます。
(1’) 導線が 磁石 から力を受ける
(2’) 金属板が 磁石 から力を受ける
これだと(3)が成り立ちます。この場合だと、磁場は磁石に固定されていることが前提になります。 量子論的に解釈するならば、単極誘導モーターにおいて、導線内の電子と「磁石内のペアでない殻電子」との間に光子(フォトン)のやりとりをして力のモーメントが働き、また、金属板内の電子と「磁石内のペアでない殻電子」との間に光子(フォトン)のやりとりをして力のモーメントが働く。そして、2つの力は大きさが同じで向きが反対であるということになります。 しかし、これだと論文の主旨である「単極モーターの反作用は磁石に働かない」と矛盾します。(2つの反作用が打ち消し合って、結果的に磁石に反作用が働かないとしても、力が働かないという主張となりません。) ですから、導線内の電子と磁石の間に働く力のモーメントと金属板内の電子と磁石の間に働く力のモーメント、それぞれを実験にて「大きさが等しく向きが反対である」ことを証明する必要があります。
管理人の主張は、「少なくとも単極誘導モーターに生じる力において、磁石は力学的に無関係、孤立している」と考えています。 根拠として、2014年4月28日 の記事「単極誘導モーターに生じる力は経路に関係しない」の後半部分を参照ください。 リンク先記事にあげた
において、単極誘導モーターに生じる力(イ)では、細い線が弾かれる様子と(ア)(ウ)における弾かれる様子が異なっているからです。 実験のスローによる動画で確認したところ(ア)(ウ)では、細い線は弾かれる際に「たわんで」います。(イ)では、細い線はたわみがそれほど見られません。 説得力に今ひとつ欠けていますけれど、実験をした本人としては、(イ)と(ア)(ウ)は異なる現象であって、2つの現象が重ね合わさってグラフの結果が得られたと感じています。つまり、(ア)(ウ)で細い線が弾かれる反作用は磁石が受けており、(イ)で細い線が弾かれる反作用は、接点にある銅の小片が受けていると考えています。(当該実験で確認したわけでありませんけれど、その他の実験で確認したことを総合して判断ています。)
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ブログランキングの応援と広告のクリックをお願いします。ネット上に「単極モーターの動作原理」というpdfがありましたのでメモします。 物理教育 第55巻第2号(2007年)のp141~p144に掲載された中川雅仁氏(北海道教育大学 教育学部釧路校)という方による論文です。 導入部分を引用します。
単極モ ーターの反作用は磁 石に働 くとい う誤解を解き,その上に立っ た解釈 を与えた。すなわち,磁石(と流れる電流)の磁場によ り単極モーターの金属板部分に回転軸まわりの力のモーメ ントが働き,それによって回転するが,磁石には,金属板や導線に流れる電流からの力のモーメ ントは働かない 。導線部分には金属板部分に働く回転軸まわりの力のモーメ ントと,大きさは同じで向きが反対の回転軸まわりの力のモーメ ントが働く。
内容はpdfをお読みいただくとして、導体円板とブラシに働く軸まわりの力のモーメントを計算した結果、単極誘導モーターに生じる力の反作用はブラシに働くと結論づけています。 この結果は管理人が行った一連の単極誘導モーター実験で得た結果と同じです。計算の内容はよくわからないのですけれど、磁石の磁場を用いて計算することで、当方の実験と同じ結論が導かれています。
管理人が参考にしたこれまでのどの資料より詳しく解説さていてます。 パリティブックス丸善(株)の「続 間違いだらけの物理概念 (パリティブックス)」では何が言いたいのかわかりませんでしたけれど、上記論文の論旨は明快です。 「力は接点で生じ、反作用はブラシが受けていることが磁場の計算で求められる」ということです。 残りは
ことの理由が磁場を用いて計算(あるいは説明が)できればOKということになります。 他にもありますが、1.は実験の結果得た
で読み取れます。磁石の磁束密度より質量の方が生じる力の割合が大きいことがわかります。
2.は
写真1
の様に、水銀を二重に仕切ることで、内側と外側で反転して渦を生じます。 さらに水銀を三重に仕切ることによって三重反転にもなります。
3.については、二重反転と三重反転の場合は、写真1の様に水銀が磁石に乗り上げますが、仕切りのないモーターでは
写真2
の様に、乗り上げることはありません。 実験の様子は動画サイトへのリンクをご覧ください。
それと、電磁誘導は交番電流が誘導されるのに単極誘導はなぜ直流が誘導されるのかの説明が単極誘導モーターにおいても必要だと思います。 電脳工作室をときおり参考にさせていただいておりまして、ロウソク発電器の記事の中程において管理人様は、単極誘導について
この現象はファラデーが発見し、ファラデーの円板とか単極誘導とか呼ばれていますが、磁石を回しただけでなぜ直流電圧が発生するのか、そのメカニズムは説明ができていないように思われます。
ファラデー自身は電磁誘導現象によって説明しようと試み、こんにちの多くの教科書も電磁誘導で片付けていますが、筆者は納得できません。なぜ直流電圧が発生する(負荷をかけると直流電流が流れる)のでしょうか? 電磁誘導で安定した直流を誘起させることができるのでしょうか? どなたか、解明していただけませんか。
と述べられています。 一般に発電器に電流を流すことによってモーターになります。 電磁誘導と同様の考え方を単極誘導モーターに適用しようとすると、「単極誘導モーターは交番電流を流すと回転モーメントを生じる現象」であってよいと思うのですが。 やはり磁場で計算(あるいは説明)できたとしても、管理人は納得できないでいます。
単極誘導は、物理学の「落とし物 忘れ物」 磁石って何なんでしょう?
前々回と前回で電磁誘導と単極誘導における相互作用の働きの違いと、新しい単極誘導モデルについて記しました。 その続きです。
研究を続ける中で、単極誘導は宇宙の根幹に深く関わる現象だと感じていました。 なぜならあらゆる現象の中で、本質的に回転運動を示す現象は他に見当たらないからです。 レシプロエンジンでもロータリーエンジンでもタービンでも電磁誘導を用いたモーターでもすべて収縮膨張過程(運動)を回転運動に変えているだけです。唯一、マグネトロンが近いです。(マグネトロンにおける電子の回転の反作用を磁石が受けているかどうかご存じの方、ご教示いただけるとありがたいです。)
管理人は、毎日単極誘導の現象について考えてきました。いろいろ確かめた結果、単極誘導は電磁気現象に収まらないとわかってきました。
同じ物事がある日を境にまったく違う印象に変わることがあります。 これまで、どこにも書きませんでしたが、単極誘導モーターの実験を繰り返す内に、「単極誘導」の現象は「化学に近い」という印象を持つようになっていました。
昨日の記事を書き上げてからも、頭の中を整理していると「これではまるで触媒反応ではないか」と思いました。 改めて単極誘導を示すと
の様になります。(簡易な図で申し訳ないです。)
軸対称な磁石近傍に位置する複数の電子が運動するとき、磁石に対して回転する方向に力が働きます。働く力は電子間で起きますので量子力学的には電子間で光子(フォトン)をやりとりしていることになります。(注:磁石と光子をやりとりしている訳ではありません。)そして磁石が原因ではありますが、磁石は力学的に無関係な立場にあります。
何か、似た現象があると気づきませんか。それが触媒です。 むしろ「触媒は、物質の原子核が近傍の電子間に相互作用を起こさせる遠隔的な能力」の一現象なのではないかとさえ思います。言い換えると単極誘導現象の一側面が触媒反応だということです。
触媒について、wikiによれば、「特定の化学反応の反応速度を速める物質で、自身は反応の前後で変化しないもの」とのことで、なぜそのような現象が起きるのかwikiを読んでも理解できませんでした。
前に書いたとおり、単極誘導の現象は、原子核が近傍電子間に相互作用を起こさせる能力(注:むしろ「反応」と表現した方がよいかも知れません。)ですので、強磁性体でなくても、原子核の向きによって起きるのではと考えます。ですから、ある種の結晶で起きるかも知れません。そう考えると、触媒を設計する際には、触媒反応を起こさせる物質の原子核の配置(向き)を考慮すれば、より高機能な触媒が作れるようになるかも知れません。
上記のように考えると、森羅万象:宇宙を複雑なものにしているのは、単極誘導かも知れません。 つまり、「原子核から距離をおいてイベント(相互作用)を起こすこと」が事情(物理現象)を複雑にしている様に思います。 我々は、イベントが雰囲気(周りの環境)により強くなったり弱くなったりしていることに気づかないのかも知れません。
原子核が持つ遠隔的な能力は一体何なのか。電磁場でもない。ポテンシャルでもない。勿論、核力でもない。 弧理論の考え方を適用すると、もっと基本的な空間(M軸)が持つ能力のように感じます。 実に興味深いです。
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単極誘導の現象は極小さい微弱な現象です。 特に単極誘導発電機による起電流は、導体円板を回転させる際に出る電気ノイズや接点に生じるノイズなどによって、定性定量のいずれの特性も調べるのが困難です。
そこで、管理人がこれまでに調べた単極誘導モーターの特性をお示しした上で、単極誘導発電機による起電流の特性を推測し、単極誘導における相互作用とは何かというのと管理人の考えを記します。
(あ) 管理人が調べた単極誘導モーターの性質の内、主なものは次の通りです。
1.単極誘導モーターに生じる力は磁石からの距離に逆比例する。
の様に磁石近傍に設けた接点にある細線が弾かれる強さは、磁石を遠ざけると小さくなる。
.
動画1 の実験4
2.単極誘導モーターに生じる力の反作用は接点あるいは電極が受けている。
の実験では、上から吊り下げた内側の電極が(-)です。食酢の渦が生じるとき(-)電極が反作用を受けています。 これを放電により確かめたのが
.
動画2
です。 そのほか、外電極が渦の反作用を受けることを確かめたのが
.
動画3 の実験1
です。
3.単極誘導モーターに生じる力(相互作用)は、磁石近傍で生じるが、磁石は力学的に無関係であって孤立している。
.
動画4
の様に、磁石が水銀に近づくと水銀は渦を作ります。次いで磁石を水銀に浮かべると磁石は水銀の渦と同方向に回転します。つまり、(2.)で示した単極誘導モーターに生じる力は水銀と電極間で生じ、その反作用は電極が受けており、原因である磁石は「水銀と電極間に生じる力」と力学的に無関係であるということです。
4.単極誘導モーターに生じる力は、磁石の磁束密度に比例するとともに質量に比例する。
動画1の実験6において、単極誘導モーターに生じる力をネオジム磁石(30g、576mT)、アルニコ磁石(205g、200mT)、アルニコ磁石(368g、250mT)の
で比較したところ、
を得ました。 単極誘導モーターに生じる力は、磁石の磁束密度(カタログ値)に比例すると同時に、磁石の重さに比例しています。
(い) 上記の実験結果を前回の記事、「電磁誘導における相互作用とは何か」に用いたモデル図を単極誘導に当てはめたものが
です。 磁石を原子模型とし、上に同軸で回転する導体円板を設けます。導体円板の回転軸と外縁部にブラシを設けて両端にガルバノメーターを接続します。 このとき
推測1 上記、単極誘導モーターの特性(あ)-(2.)から、単極誘導による起電流は導体円板とブラシの間に生じているのではないか。 つまり、単極誘導にかかる相互作用は、導体円板にある電子とブラシを構成する原子間にある自由に動ける電子との間の現象ではないかということです。
推測2 上記、単極誘導モーターの特性(あ)-(3.)から、磁石は回転運動する導体に生じる起電流と力学的に孤立している。あるいは独立・無関係である。
単極誘導モーターにおける特性を単極誘導発電機における特性に当てはめて考察すると、
ということになります。少なくとも単極誘導モーターにおける相互作用は3点を満たしています。
(う) 単極誘導の定義は、
端面に磁極が配置された円柱状磁石に対し,同軸上に導体円板を配して軸回りに回転させると,中心軸と円板の外縁部との間に誘導起電力(電圧)が発生します。中心部と 辺縁部を電池と考えて回路を構成しますと,誘導電流が流れます。このとき
というもので、これまで3番目の項目が不思議な現象として知られてきました。
さて、上記の単極誘導モーターにかかる各種実験は動画サイトにまとめていますのでご覧いただくとして、(あ)及び(い)と上記1.2.3.を比較しますと、3番目が不思議なのではなく、2番目と3番目が同じことを意味していることに気づきます。つまり、図2の現象において、そもそも磁石は力学的に無関係なのです。(あ)と(い)の実験結果並びに結果からの推測に合致しています。
(え) 改めて図1(単極誘導における相互作用)について
前回の電磁誘導における相互作用のモデル図と比較して考えます。
電磁誘導は、図3で示したように、磁石を構成する原子にある殻電子のペアでない電子とコイル内に存在する自由に動ける電子との相互作用でした。 古典的には、磁石とコイルの間に磁場(磁束密度)あるいは磁力線が介在することによって相互作用(作用と反作用)が生じていました。
図1の単極誘導における相互作用のモデルにおいて、磁石を構成する原子にある殻電子のペアでない電子と回転する導体円板内にある自由に動ける電子との相互作用であるならば、回転軸と外縁部の間に起電流が生じているのは、磁場(磁束密度)あるいは磁力線が介在することによっているのであって、磁石は相当の反作用を受けなければならないということになります。 これが上記の単極誘導の定義3.を不思議に感じることに他なりません。 つまり、単極誘導の現象が磁場によって生じていると理解するならば、動画4において磁石を水銀に浮かべると、磁石は時計方向に回転する水銀の反作用を受けて反時計方向に回転しなければ辻褄が合わないことになります。 ご覧の通り実際は磁石が現象とは孤立しています。
(お) では、単極誘導の現象が図1の磁石のモデル図に示した「ペアを組まない殻電子と導体円板内の電子との相互作用」ではないとするならば、磁石の何が原因で近傍にある電子に「起電流や力」を生じさせるのでしょうか。
物質は分子・原子により成り立っています。原子は原子核と周囲の電子より構成され、原子核は陽子と中性子よりできています。陽子と中性子の質量は、電子の約1800倍あります。つまり物質の質量のほとんどは、原子核の質量であるわけです。
(あ)-(4.)で示したように単極誘導モーターに生じる力は、磁石の磁束密度に比例するとともに磁石の質量に比例しました。 磁石の質量のほとんどが原子核ですので、実験結果と併せて考えると、単極誘導にかかる「近傍の電子に相互作用を起こさせる遠隔的な能力」の原因は原子核にあるというのが管理人の考えです。
磁石の原子核が遠隔的に近傍の電子に相互作用を生じさせる能力は、磁石が「超巨大な仮想的な単原子」であって、仮に磁石が軸対称であるならば、観測者に対して磁石の(原子核)の回転の有無は関係しないだろうということです。 この点も実験結果に合致します。
ここからは余談です。
(か) 2011年10月29日に拙著:弧電磁気論を出しました。単極誘導の実験を始めたのが2013年2月上旬でした。実験を続けるうち漠然と単極誘導の現象が「電気磁気の現象」に収まらないと感じるようになり、超効率インバーター「デゴイチ」のエネルギー源についての考察した結果見いだした
レンズ状の力場が単極誘導の現象にもかかわっているのではないかという考えのもと、2014年6月に「弧の力場」仮説を提唱しました。
実験が進んだ結果、実際には「力場」ですらなく、「相互作用を起こさせる何かの遠隔的な能力」なわけですから、弧の力場仮説の名称から変更すべきだと考えています。
それを受けて、2013年9月に弧電磁気論を弧理論(Ark Theory)に改めました。 つまり、単極誘導の現象は、単なる電磁気現象ではなくて「原子力」の一種であるらしいということとともに、ニュートン力学の範疇ですらないという驚くべき結論に至りました。
結局、いかにも微細な単極誘導という現象は、その姿と異なり宇宙の根幹に関わる非常に重要な現象の一端であると感じて、数学者岡潔の述べた「自然科学は間違っている」の次に、「自然科学は終わった」と記したのです。
改めて基本相互作用をながめると核力である強弱相互作用より影響範囲は大きいが、電磁・あるいは重力相互作用より短いことがわかります。ただ、原因である磁石の持つ能力は「相互作用」ではありません。まったくもって奇想天外、奇天烈なことです。
まだ、単極誘導については、幾つもわからないことがあります。弧理論の考え方を適用することによって、いずれわかってくると楽観的に考えています。
追記 電磁誘導では、モーターの軸を回転させると発電機になりますが、単極誘導の現象は発電機とモーターが電磁誘導のように「対」になるかどうか現段階で不明だと考えています。
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