磁場は空間に固定されているか

昨日、ネットで見かけた中川雅仁氏(北海道教育大学 教育学部釧路校)という方の論文、「単極モーターの動作原理」というpdfについて、紙にプリントして読みました。 当方、数学ができませんので計算内容は概略しかわかりません。議論の流れのみを見ています。  管理人の解釈に誤りがあるかもですし、ご指摘いただけるとありがたいです。 以下は、氏の論文と対比させながらご覧ください。

単極誘導モーターの特性を実験で確かめてきた管理人の感想です。  論文の結論は、計算結果から「単極誘導モーターの反作用について」、「磁石(と流れる電流)の磁場により単極モーターの金属部分に回転軸まわりの力のモーメントが働き、それによって回転するが、磁石には、金属板や導線に流れる電流からの力のモーメントは働か」 、 「導線部分には金属板部分に働く回転軸まわりの力のモーメントと、大きさは同じで向きが反対の回転軸まわりの力のモーメントが働く。」としています。  管理人には、計算のみから上の結論を得たように思えず、事前にどなたかの実験結果を知った上で計算により実験結果に合う結論を得たのではないかと思います。もしくはご自身で確かめられた上で、計算されたと思います。  なぜなら、管理人は実験で単極誘導(少なくとも単極誘導モーター)の現象において、「磁石が力学的に無関係」だと明確に意識するのに2年ほどかかっており、計算のみにより本件を得ることは困難だと思うからです。 (優秀な方なら最初から気づかれるのかも知れませんけれど、当方の感想です。)

中川氏は、単極誘導モーターを

homo motor02 図の様に

モデル化した上で、「電流の経路」を金属円板の一部C1外縁部の接点から電池を含む回転軸までの経路C2とに分けています。その上で導線(経路C2)の受ける力のモーメントN2、並びに金属円板に働く原点Oのまわりの力のモーメントN1を求めています。 2つの力のモーメントは、大きさが等しく向きが反対であると計算により求めています。

その根拠とされる部分が「2.動作原理」の後半部分「ビオ・ザバールの法則云々」の前後なのですが、管理人には氏の言われることがよくわかりませんでした。 おそらく「実験系全体」では、回転モーメントの計は常にゼロであって、磁石を除く系の回転モーメントの計はゼロであるはずだから

N1=-N2  ・・・・式1

となるはず。 と述べられているように読めます。 では、何が磁石をして金属円板と導線に力を生じさせているのかと突っ込みを入れたくなります。

ところで、管理人が注目したのは次の2カ所です。「3.力のモーメントの計算」p142右側下付近の文章

引用1

導線(経路C2)に働くz軸のまわりの力のモーメントを求める。微少な長さの導線が磁場中にあるときに受ける力は、d2=-Im×ds であるから、経路C2に働く原点Oのまわりの力のモーメント2は、

と p143左側上部付近の文章

引用2

金属板に働くz軸のまわりの力のモーメントを求める。 ・・・・ すると、微少な面積の部分が磁場から受ける力は、d1=-m×idS となり、金属板に働く原点Oのまわりの力のモーメント1は、

の2カ所です。(引用注:青字は管理人による。添え字の大きさや文字の強調が原文と異なります。)

青字の部分は、理解できません。いずれの引用でも、「金属板の部分」や「導線の微少な部分」が磁場から力を受けると「さらっと」書いていますが、氏は、無意識に「磁場が空間に固定されている」ということを前提に書いているということです。2つの引用を簡略化しますと

(1) 導線が 磁場 から力を受ける

(2) 金属板が 磁場 から力を受ける

(3) 1と2の力は磁場を橋渡しとして「大きさは同じで向きが反対」である ・・・・ 式1

ということです。ところが磁場から力を受けるには磁場が空間の何かに固定されていなければ(1)と(2)は成立しません。従って(3)は成立しないということです。 (3)が成立するためには導線と金属板が直接互いに力を及ぼし合う以外に(3)であると言えないということです。

繰り返します。  磁場から力を受けるには磁場が空間に固定されている必要があります。 観測者と当該実験装置は、部屋に置かれています。部屋は地球に固定されています。地球は自転・公転し、太陽は銀河系を自転・公転しています。さらに大きな構造の内を移動しています。 磁場は一体何に固定されているのでしょう。

量子論で考えますと。 これが、電磁誘導ならば、「磁石を構成する原子のペアにならない殻電子」 と 「導体中の移動可能な電子」との相互作用であって、間を光子(フォトン)が行ったり来たりして力を伝えているという解釈が成り立ちます。   しかし、単極誘導モーターにおいて、中川氏の論文を量子論的に解釈するならば、導線内の電子と「何」との間に光子(フォトン)のやりとりをしているのか。また、金属板内の電子と「何」との間に光子(フォトン)のやりとりをしているのか、理解できません。

続 間違いだらけの物理概念 (パリティブックス)」p123~では、「磁力線の速度は定義できない」とされています。管理人は、同じ考えでいます。(だからといって、本の説明に納得していませんが) 宇宙で固定された物などありません。 なぜ、実験の結果を説明しようとするとき、「さらっと」観測者の視点を説明に都合の良い位置へと変えるのかとても疑問を持っています。(おそらく相対性理論が原因だと感じます。)

clip_img170

素粒子加速器もまったく同じに見えます。物理学が天動説に見えるのは管理人だけなのでしょうか。

過去記事に書いたとおり、単極誘導について研究すると、電場・磁場とは何か、ベクトルポテンシャルとは何か、運動とは何か、深く考えるようになります。ステファン・マリノフが地球の絶対速度を測ろうとした理由が単極誘導にあったろうと納得します。

 

追記

上記(1)(2)の「磁場」が「磁石の磁場」だというのであれば、次のように書けます。

(1’) 導線が 磁石 から力を受ける

(2’) 金属板が 磁石 から力を受ける

これだと(3)が成り立ちます。この場合だと、磁場は磁石に固定されていることが前提になります。 量子論的に解釈するならば、単極誘導モーターにおいて、導線内の電子と「磁石内のペアでない殻電子」との間に光子(フォトン)のやりとりをして力のモーメントが働き、また、金属板内の電子と「磁石内のペアでない殻電子」との間に光子(フォトン)のやりとりをして力のモーメントが働く。そして、2つの力は大きさが同じで向きが反対であるということになります。  しかし、これだと論文の主旨である「単極モーターの反作用は磁石に働かない」と矛盾します。(2つの反作用が打ち消し合って、結果的に磁石に反作用が働かないとしても、力が働かないという主張となりません。) ですから、導線内の電子と磁石の間に働く力のモーメントと金属板内の電子と磁石の間に働く力のモーメント、それぞれを実験にて「大きさが等しく向きが反対である」ことを証明する必要があります。

管理人の主張は、「少なくとも単極誘導モーターに生じる力において、磁石は力学的に無関係、孤立している」と考えています。 根拠として、2014年4月28日 の記事「単極誘導モーターに生じる力は経路に関係しない」の後半部分を参照ください。 リンク先記事にあげた

図03実験4グラフグラフ

において、単極誘導モーターに生じる力(イ)では、細い線が弾かれる様子と(ア)(ウ)における弾かれる様子が異なっているからです。 実験のスローによる動画で確認したところ(ア)(ウ)では、細い線は弾かれる際に「たわんで」います。(イ)では、細い線はたわみがそれほど見られません。 説得力に今ひとつ欠けていますけれど、実験をした本人としては、(イ)と(ア)(ウ)は異なる現象であって、2つの現象が重ね合わさってグラフの結果が得られたと感じています。つまり、(ア)(ウ)で細い線が弾かれる反作用は磁石が受けており、(イ)で細い線が弾かれる反作用は、接点にある銅の小片が受けていると考えています。(当該実験で確認したわけでありませんけれど、その他の実験で確認したことを総合して判断ています。)

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Φ について

2010年より研究しています。
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磁場は空間に固定されているか への22件のフィードバック

  1. yangmask のコメント:

    すみません、しばらくぶりですね。研究励んでおられますか? 新たに考えた点について、幾つか意見・質問させてください。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ★単極誘導について★

    まず、単極誘導の話ですが・・・、

    電気の通り道に発生する磁場が、右ねじの法則により、電気の通る方向、水平方向(要するに真ん前)から見ると、下図の左右(①②)は全く逆の方向に磁場が働いていますよね。

    ・・←・・
    ①↓◆↑②
    ・・→・・

    そして、これに永久磁石の磁場が加わると、

    下の数字は磁場の強さ
    1、0、2、1
    ↑・◆⇧↑
    □□□□□
    永久磁石

    という感じで、左右の磁力線に強弱差が生じ、その関係で、この図の場合、向かって左方向に移動するのではないでしょうか。

    ↑これ、実は、以前、どこかで読んだ電磁誘導の説明と同じなんですが・・・。

    http://wakariyasui.sakura.ne.jp/p/elec/jibauke/hureminn.html
    の中ほどの「教科書の説明」の部分を参照のこと。

    とにかく、単極誘導は、永久磁石の磁場なしでは生じないわけで、円盤は、永久磁石の磁場を足掛かりにして(磁場が固定されているか回転しているかは全く関係なし)、円盤自身の左右に生じる磁場の強弱差により動くのではないでしょうか?

    単なる素人見解ですけどもねー(笑)。でも、真剣に考えてます。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ★永久磁石からエネルギーを取り出す装置について★

    次に、以前述べた、永久磁石からエネルギーを取り出す装置についてです。ちょっと新しい観点で考え直してみました。

    単純に、永久磁石は、鉄板を吸い寄せますよね(①の動作)。そして、吸い寄せたところで、鉄板にコイルを介して電流を流して電磁石にし、その反発力で、磁石と鉄板を引き離し、元の位置に戻します(②の動作)。

    そして、①の動作で得たエネルギーを電気にして、②の動作の電磁石に使うようにする場合、①>②にすれば、このサイクルは永続するように思える・・・のですが、あんまりにも単純な仕組みすぎて、うーん、本当にそんなことになるのかな???と考えています。どうでしょうか?

    ーー

    この場合、永久磁石の磁力の強さがカギとなるでしょうね。永久磁石が鉄板を吸い寄せる力を100とした場合、②の動作の電磁石には、そのわずか1%ほども用いれば、十分反発すると思います。

    □は永久磁石
    ■は鉄板・電磁石

    (1)
    □・・■

    (2)
    □■← ここで100の力を得る。

    (3)
    □・・■→ ここで1%を使う。
    SN←→NS

    ポイントは、磁石は鉄板を吸い寄せるけど、鉄板にわずかな電気を流して、わずかでも磁石に対向して同じ極(上図ではN極どうし)を生じさせれば、反発して元の位置に戻るということですね。

    この「わずか」というところがポイントです。たくさんは必要ではないですよね。この「わずか」な電力で、同じ鉄板を磁石に対してプラス(吸着)にもマイナス(反発)にもできる、つまり、スイッチングできるわけです。もちろん、エネルギーの源は永久磁石ですよ。

    ーー

    具体的な装置の構造としては、上図のように、永久磁石を固定し、鉄板・電磁石を往復スライドさせるようにさせます。かつ、その往復運動により、コイルを介して電気を起こし、コンデンサに蓄えます。そして、鉄板・電磁石が磁石に最大限近づいた時点で、コンデンサの電気を一部供給し、反発力により鉄板・電磁石を元の位置に戻すという仕組みです。

    こうすれば、コンデンサに残った電気は、私たちが自由に用いることができます・・・よね?

    でも、これ、単純に、モーターと同じ原理のような気もするんです・・・。抜けがないか、よければ、チェックしてはいただけないでしょうか?

    • yangmask のコメント:

      以下は、追記です。

      ところで、先程の件ですが、もう一つの案として、最初の①の動作で電磁石によりS極にして永久磁石に吸引させ、②の動作で逆にS極にして反発させ、元の位置に戻すこともできると思います。

      ただし、その場合、

      ①②の動作で得たエネルギー > ①②の電磁石に使うエネルギー、

      というふうにしなければなりません。

      ーー

      考え方としては・・・、仮に、永久磁石の磁力を100とし、電磁石の磁力を1としますね。あるいは、0.1でもよいです。この場合、電磁石に使う電力はわずかなものかもしれませんが、例えば、地球がそれよりもはるかに軽い物体を引き寄せるのと同じで、永久磁石と電磁石が100:1の磁力でも、N極とS極であれば必ず引き合うはずですね。逆に同極どうしであれば、反発するでしょう。

      多分、永久磁石と電磁石が100:1の磁力であれば、そのスライド運動で得られる電力は、電磁石の1の磁力を生じさせるのに必要な電力よりも多くの電力を生むものと思われます。

      それに加えて、電磁石により、N極とS極とが変更できるので、往復スライド運動を永続的に続けることができる、・・・はずですが、実際にはどうでしょうか???

      ーーーーー

      具体的な装置は、下図の通りです。

      □は、電磁石(固定)
      ◆◆◆◆◆◆は、棒磁石(できるだけ磁力の強い)
      /////は、コイル(棒磁石の周りを覆っている)

      ※永久磁石と電磁石の位置が、
      先程のコメントの図とは逆になっています。
      つまり、電磁石は固定。永久磁石(棒磁石)は往復スライド。

      ・・・・・・///// コイル
      □・・◆◆◆◆◆◆ ←→往復スライド
      ・・・・・・/////

      棒磁石がコイルの中を往復する際に得た電気をコンデンサに溜めて、
      その一部を電磁石に使います。

      ーー

      多分、電磁石を使ったベルの反応速度の例からして、
      かなり早い動作で往復すると予想しています。

      まあ、これは原理を示す原始的なモデルで、
      実用的には、回転運動に転換させたものにできるかもしれません。

      ということは、要するに、モーターの永久磁石をもっと強力にして、
      コイル(電磁石)に流す電流をもっと小さくするという感じでしょうか。

      その点は、引き続き研究してみます。

      • Φ のコメント:

        ありがたいことにミクサタカラの各分野、少しずつ進んでいます。
        >★単極誘導について
        私の実験 ttps://www.youtube.com/watch?v=Axb9fE1_OsQ の実験6(3:49~)において
        単極誘導モーターに生じる力は、30gのネオジム磁石(公称576mT)より368gのアルニコ磁石(公称250mT)の方が大きかったです。この実験は厳密ではありませんけれど、(個人的に)生じる力は、磁束密度と磁石の質量に比例していると感じています。これをどう理解するかが大事なことと思います。
        力は磁束(磁界)が無くても働きます。ttp://www.ieice.org/jpn/books/kaishikiji/200012/20001201-1.html
        磁界・磁場・磁束・磁力という概念より根本的な何かが空間にあることは確かです。これをベクトルポテンシャルと云います。 空間に固定点がないのは事実です。そのような空間において回転運動が鍵であると確信しています。物理学では加速度運動としてしか学びません。単極誘導の現象もローターリーエンジンのローターも同じ加速度運動としてしか理解されていないのは納得できません。単極誘導モーターが何の機構も持たずに回転運動することは非常に重要なことです。空間の性質の何かを表しているはずです。

        >★永久磁石からエネルギーを取り出す
        物理学でエネルギー[ML^2T^(-2)]というのは、物体の運動を時間で表したものです。これは孤立系の考え方です。ですから磁石から運動を取り出すとの考え方では「無理」としか答えがでてきません。私は物体が持つ時間[T]を含まない真のエネルギーというのが別の次元軸(E軸)として存在すると考えています。そして距離を時間に置き換えて考える自然科学は近似だと判断しました。何故なら時間[T]を直接測定したことが無いからです。別の次元軸(E軸)という考え方は開放系です。この考え方ならば運動の時間的表現であるエネルギーを物体、例えば磁石から取り出すことは可能かと思います。開放系では「限定的に保存」し、かつ「開放系では保存しない」というのが両立するからです。最初から開放系の考え方でなければ、このような答えは出てこないと思います。
        開放系で回転運動、ことに単極誘導の現象について理解することが肝要だと感じます。

        貴方への適切な回答になっていないかと思いますけれど、よろしくお願いします。実際にやってみることが大事です。結果落胆しても時間が経てば考え方も熟(こな)れてくることにより進歩につながると思います。

  2. yangmask のコメント:

    すみません、内容を全部消化しきれていないんですが、あえて素人質問させてください。

    ーーーーー

    単極モーターが、反作用なしで回転しているように思える点ですが、単純に考えて、「軸」に対して円盤が反発しているという可能性はないのでしょうか。というのも、固定子となるものはそれしかありませんので。

    大抵の実験では軸に一方の電極を当てていますよね。その場合、軸にも電気が通るゆえに、垂直に立つ金属の棒と水平に回転する円盤にはそれぞれ異なる力が働くように思えます。

    ーーーーー

    その点で、実験3は興味深いですね。中心の軸には電気が通っていませんので。しかし、この場合でも、つまり、円盤の縁2箇所にブラシを介してプラス・マイナスの電極を当てた場合でも、この円盤は回転するのでしょうか?

    ーーーーー

    上記の点で何らかの結論がすでに出ているなら、是非教えていただければ幸いです。本当に素人質問ですみません!

    • Φ のコメント:

      順に。
      1.>反作用なしで回転しているように思える
      かなりの数の実験の結果、単極誘導モーターは作用・反作用は成り立っています。先般ご紹介した同軸三重反転の単極モーターについて、(仮に)装置を糸で吊して電流を流したとすると単極誘導モーター本体は、吊されたまま静止してるはずです。モーター内部の電極が反作用を受けるからです。モーター本体を吊す実験を行っていませんけれど、各種実験の結果をまとめるとそう云えます。一方で水銀を仕切る銅板は、電流を通すだけで反作用は受けていません。水銀に浮いた磁石も力を受けません。電極が反作用を受けているという意味では、中心電極も半径に応じた反作用を受けているはずです。

      2.実験3は枝番がついています。どれでしょうか? 中心軸に電流が流れない単極誘導モーターはいくつかあります。その場合でも回転する力は生じます。磁石の中心を電流が通る必要はありません。これらすべてに「回転させる」機構はありません。

      実験の結果いくつかの特徴があります。単極誘導モーターに生じる力は電流路(回路)にではなく、接点に生じているようです。(ただし水銀の場合はよくわかりません。水銀の場合は、無数の接点の集合体と考えてよいかも知れません。) しかも接点に火花が生じないときに生じる力が強いです。これら幾つかの特徴は方程式からは読み取れません。

      先にお応えしましたように、公式から学んだ人で実際にやってみる人はほぼ皆無です。机上で学ぶことは大事ですけれど、経験的にはそれだけでは不十分です。わかったつもりになっているだけです。ファラデーが今の時代に居たら恐らく落第です。
      ついでに。これまでの考察でわかってきたのは、ファラデーが単極誘導の現象を発見してから200年以上の間、放置あるいは無視されてきたようです。現象自体は弱くて実用にはなりませんけれど、宇宙の本質にかかわる何か大事なものを秘めているようです。地球の「お金と時間」という「虚構」を破壊するに十分な何かを秘めているから「無い」ものにしようとしているように思えてなりません。

      • yangmask のコメント:

        >2.実験3は枝番がついています。どれでしょうか?

        http://www.kodenjiki.com/hp_motor_kai.html
        の実験3ですね。枝番なかったようですけども。

        回転の仕組みについては、もう少し勉強してみます。

        ーーーーー

        ところで、私が今考えている例の磁石の装置と関連することなんですが、単極モーターの円盤を磁石とは少し離し、かつ磁石は固定した場合、円盤を手で回すと、やはり抵抗があるのでしょうか?

        というのも、そもそも、これは円盤の中心と縁とに電位差が生じるということなのですよね。でも、回路で繋がっていなければ電流は流れないわけで、もしそうなら、手回しの際にブレーキはかからないのでは?と思いました。

        すみません、今、いろいろと制約があって、自分で実験できないものですから。もしごご存知であれば、教えてください!

        (Q) 円盤を手押しすると、抵抗がありますか?

        • Φ のコメント:

          >1.磁石は固定した場合、2.円盤を手で回すと、やはり抵抗があるのでしょうか
          1.磁石は力学的につながりがありません。(水銀に浮いた磁石は水銀の渦により同方向に回ります。)つまり、単極誘導モーターに生じる力は磁石近傍に生じますが磁石との作用反作用ではないということです。だけれども、単極誘導の現象は磁石近傍における現象です。電磁誘導は磁石と力学的つながりがありますが、単極誘導ではつながりがないという点で異なります。
          2.おたずねは軸対称の磁石の近傍にある同心銅円板を手で回した場合とします。これは単極誘導発電に相当します。銅円板の軸と外縁の間に電位が生じているはずですが、確かめる方法はありません。電位分布を確かめられるカメラでもあれば良いのですが。 軸と外縁部に回路を構成し検流計をつなげば電流が流れます。これは確かめられます。回路を構成しない場合、抵抗があるかどうかについて、理論的に電位が生じているならば抵抗はあるはずです。
          例えば、静電誘導発電機ディロッドで、放電を開始していないと思われる回転数でも電極に電位が生じるだけで確かにブレーキはかかります。単極誘導発電機も同じはずです。

          • yangmask のコメント:

            そうですか。やはり抵抗はあるのでしょうね。では、スチールとプラスチックでしましま模様のシールドを作ったならどうなると予想できるでしょうか。

            例えば、シールドを右左にスライドさせる場合、下から順に、幅5mmの横長のスチールの層、次に幅5mmの横長のプラスチックの層・・・(長さは任意、厚みは5mm〜10mm)と、交互に繋ぎ合わせていきます。つまり、電流は、シールドの進行方向とは垂直に生じるはずですので、その垂直方向の長さを短かく区切って極力短くした感じですね。

            一方、磁力線は、スチールとプラスチックの間を通過して、次のスチールの層に到達すると思います。こうして、電流(抵抗)は生じないが、磁力線は遮蔽できる、低抵抗のシールドとなる・・・のでは?

            Q1. この場合、低抵抗のシールドになりますか。
            Q2. また、何か他によいアイデアはないものでしょうか。

            ーーーーー

            ところで、この単極モーターの実験を、軸を使わずにできないものでしょうか。例えば、磁石付きの円盤をもう一つの磁石の反発力で浮かせてとか。その場合、軸なしの円盤は回転するのでしょうか、それとも違った結果が出るのでしょうか。ちょっと関心があります。

          • Φ のコメント:

            ご質問について、ちょっと文章ではよくわかりません。
            Q1 Q2 ともご期待に添える答えが出ません。単極誘導の現象について、方程式では磁力線で説明できるとされていますけれど、当方の考えでは次のようです。
            単極誘導の現象は公式に沿った結果を得ることができます。しかし、細部で何かがおかしいと思います。電磁誘導と異なり、力は回路(線路)でなく接点で生じる。放電が起きないときの方が生じる力が強い。生じる力は磁石の磁束密度に比例するとともに磁石の質量に比例する。などの特徴は電磁誘導とは異なります。もっと厳密な実験が必要であることは承知しています。発電の方の実験はノイズが大きすぎて手が付けられていません。
            結論として、単極誘導の現象は、磁力線とは関係なくて磁石を構成する原子と周囲にある電子との相互作用ではないかという仮説を持っています。電磁誘導は、反発吸引の(往復運動)ですが、単極誘導は本質的に(回転運動)です。なにか根本的に異なるものがあるのではないかというのが当方の考え方です。まだ、自信をもって言い切れるものではありませんけれど、トム・ベアデンの云うような歴史的経緯を合わせ考えるとより強く感じます。
            >軸を使わずにできないものでしょうか
            電流路が磁石を通らずとも力が生じることに気付いたのは、2013/2/6です。yangmaskさんも試してみられることをお勧めします。

    • Φ のコメント:

      補足です。
      8/8の当方からの返信について
      『1.>反作用なしで回転しているように思える』に対して
      {(仮に)装置を糸で吊して電流を流したとすると単極誘導モーター本体は、吊されたまま静止してるはずです。モーター内部の電極が反作用を受けるからです。モーター本体を吊す実験を行っていませんけれど、各種実験の結果をまとめるとそう云えます。}とお応えしました。
      研究ノートを調べたところ、2015/9/30に実験済みで、失念していました。結果は、単極誘導モーター本体(筐体)、水銀の渦と反対方向に回転トルクを「若干」受けています。予想と異なる結果でしたので、未発表でした。別途、記事に書きおこします。筐体が反トルクを何故受けるのか、今のところよくわかりません。

      • yangmask のコメント:

        ありがとうございます。では、新しい記事を読ませていただきますね。

        それにしても、この単極モーターが「回転する」性質があるという場合・・・、少なくとも物体が回転運動をするには、2点の異なった向きの力が働くか(前者)、あるいは、固定された軸1点ともう1点に力が働くこと(後者)が必要だと思います。

        もし軸による反作用を受けていないとすれば、上記の後者(軸による反作用あり)ではなく前者(軸なし)のはずですね。つまり、前者では、円盤の中心から見て一方の縁と反対側のもう一方の縁とでは、正反対の力が働いていると思います。

        その場合、もし中心からその2つの縁の方向に電流が流れているとすれば、正反対の方向に力が働くとしても順当だと思いますが、しかし、電流の回路に依存しないという場合、どうして反対側の縁のにはそれぞれ逆方向の力が働くのだろうか?と少し疑問に思いましたね。

        まあ、単なる素人の疑問なんですが・・・。

        • Φ のコメント:

          ありがとうございます。ご質問の意図はわかります。どうも剛体か流体かによって様子が異なります。力は接点に生じているようなのですが、水銀や食酢の場合はどこに力が生じているのかはっきりしません。確かめる必要があると思います。
          単極誘導モーターに生じる力の解析ttps://www.youtube.com/watch?v=Axb9fE1_OsQ が参考になると思います。ただ水銀での実験は健康に害がでますので、あまりやりたくありません。

          • yangmask のコメント:

            そうですか。また結果が出たら是非知りたいです。実験はくれぐれもお気を付けて。

      • yangmask のコメント:

        もう一言。最近、「回転運動」について考えました。回転体の中心に比べて外縁部は、同じ時間でも移動距離が大きく異なりますよね。つまり、同一の物体であっても中心か外縁部かで働いている運動エネルギーに偏りがあるということだと思います。多分、これが単極発電機で円盤に電位が偏る理由ではないでしょうか。

        それから、上記をふまえて、多分ですが、もしかして、単極発電機は、磁石なしでも電流が流れるような気もします。中心と外縁部の遠心力のエネルギー差で電子が移動するという点は、例えば、ペルチェ発電(熱エネルギーの差)などと似ていますね。電子が流れるのに必ずしも磁界は必要ないでしょう。

        まあ、素人の思考ですが、もしそうなら面白いですよね。

        • Φ のコメント:

          >中心か外縁部かで働いている運動エネルギーに偏りがある
          慣性モーメントの考え方ですね。
          >単極発電機で円盤に電位が偏る理由
          次のページttp://www7b.biglobe.ne.jp/~kochan/workshop/labortry/principl.htmにある基本式に従うとされます。
          ただ、この式が作られた以降にフェライトあるいはアルニコやネオジム磁石が発明されています。実験による経験から磁束密度Bに従うとともに磁石の質量にも比例するように思います。ここから仮説「単極誘導は磁石を構成する原子核と周囲にある電子との相互作用」を考えました。電磁誘導とともに参考ページにある基本式に従うとされますが電磁誘導と単極誘導は別だと思います。電磁誘導は回路に働き、単極誘導は接点に働くようです。しかし私は、どちらも空間の基本的な性質だと考えます。(電磁誘導=往復、単極誘導=回転)
          このサイトでは、エネルギー、運動エネルギー、運動量、時間、などの通常使われる考え方と異なる考え方について議論しています。多くの方がここで何を述べているのかをご理解いただくことが困難なこともわかっています。
          >磁石なしでも電流が流れる
          同じ考えを持っています。磁石の原子核の向きが揃っていることにより単極誘導が起きるのではないかということです。こう考えると原子核の数に比例します。つまり電磁誘導は殻電子の配置、単極誘導は原子核の揃い方に比例するという(考え方)です。似てはいますが別物です。
          >電子が流れるのに必ずしも磁界は必要ない
          バーグのモーターは、磁力線を相殺するような配置を意図的作っているように見えます。ttp://www.gasite.org/library/ucon122/index03.html 磁束密度は強くなくて、原子の向きが(概ね)揃った磁石ということです。

  3. 野波 のコメント:

    枝が深くなってきたので分けます。

    > ① 不正確な説明で申し訳ありません。今の場合、円柱型であって、ドーナツ型は想定していません。図のような
    > https://www.arktheory.com/wp-ark/wp-content/uploads/beaf1a3195abe912de6381fc580b6fe21.jpg 
    > 場合(経路延長が変わらないで)、中川氏の論文図2の経路C1が大きくなり、C2が短くなる場合です。回転モーメントは計算上どうなりますか。野波様の解答では、「弱くなる」と理解しました。「弱くなる」でよいですか。
    あなたの説明は正確です。私はまさに上げてくださった画像の状態を想定して回答しました。

    > 上記で既にお応えいただいているのかもしれませんけれど、②「単極誘導モーターの反作用は磁石が受けない。電磁誘導の反作用は磁石である。同じ磁場で説明できるのか。(電磁誘導の磁場と単極誘導の磁場が同じなら「受ける・受けない」の違いは何?)」について、どうお考えですか。
    磁場は常に電流の反作用を受けていますが、重要なのは向きが異なるということです。
    フレミングの法則の通り、電流と磁場が受ける力は90度の角度があります。
    なので、ある電流が流れる円板が、ある方向に回転しているからといって、磁場がその方向に力を受けるのではないのです。
    単極誘導では、磁石が回転方向に力を受けないように巧妙に回路を配置しているために、不思議に見えるのですが、
    既に説明した通り、回転方向以外の向きに反作用を受けています。

    あるいは別の解釈では、回路が作る磁界が回転の反作用を受けている、といったほうがわかりやすいかもしれません。
    磁場と電流の相互作用は角度を作るという点がわかりにくいため、電流同士、または磁場同士の相互作用に変換して理解するという手法はありふれています(中川氏の論文でも使われています)。

    > (③ 1ダース12(本)の起源をご存じでしょうか。これだけはご回答を。)
    オカルト話は相手にしたくないのですが、どうしてもと仰るので回答いたします。
    十進法も十二進法も、良い点もあれば悪い点もありますが、物理学も数学もそのような違いは一切影響しないように作られています。
    十進法の数学、十二進法の数学などというものは存在しません。
    存在しない物に対して反論することを、藁人形論法といい、詭弁に過ぎません。

    十進と十二進の違いなど、どうでもよいことです。単なる歴史的、文化的な違いに過ぎません。
    ちなみに私はプログラマーなので、十六進のほうがありがたいですが、大した問題ではありません。

    単極誘導は面白い現象で、教育的にも意義深いので、教科書などでもっと取り上げるべきだと思いますが、
    現状、あまり取り上げられていないからといって、陰謀のせいにするのは同意できません。
    ハンロンの剃刀という言葉があります。「無能で説明できることを陰謀のせいにするな」ということです。
    面白いと思う好奇心がないのか。そもそも現象を理解できていないのか。理解できているけど教育的意義がわからないのか。意義はわかるがやろうとしていないのか。
    なんにせよ、無能で説明できることです。

    なお、現代科学は「時間」の取り扱いがあまりにもずさんだ、という点に関しては同感です。
    また、素粒子をどんどん分割しようとしているのも、あまり好きではありません。
    あまり詳しくは知らないので具体的な反論はできませんが、周転円をどんどん増やして惑星の運動を説明しようとした、中世の天文学者のように見えます。
    楕円軌道を発見したようなエレガントさが感じられませんね。

    • Φ のコメント:

      丁寧な解説をありがとうございます。これまでのやりとりを一つの文書にまとめ、通して読んでいます。

      >あなたの説明は正確です。私はまさに上げてくださった画像の状態を想定して回答しました。

      方程式の解釈が間違っていました。経路の線積分ならC1+C2で半径C1が大きくなっても回転モーメントは変化しないと理解していました。実験では半径が大きくなると回転モーメントは小さくなります。

      >磁場は常に電流の反作用を受けていますが、重要なのは向きが異なるということです。フレミングの法則の通り、電流と磁場が受ける力は90度の角度があります。なので、ある電流が流れる円板が、ある方向に回転しているからといって、磁場がその方向に力を受けるのではないのです。単極誘導では、磁石が回転方向に力を受けないように巧妙に回路を配置しているために、不思議に見えるのですが、既に説明した通り、回転方向以外の向きに反作用を受けています。
      あるいは別の解釈では、回路が作る磁界が回転の反作用を受けている、といったほうがわかりやすいかもしれません。
      磁場と電流の相互作用は角度を作るという点がわかりにくいため、電流同士、または磁場同士の相互作用に変換して理解するという手法はありふれています(中川氏の論文でも使われています)。

      とてもよくわかります。感謝します。これまでのやりとりで幾つかは理解しました。当方は、数学が出来ませんので図形で考えてきました。式で示すのは誤解がないから最善の方法だと思いますけれど、もう少し図形でわかりやすくするべきと思います。貴方の解説についてもう少し考えてみます。これ以上言葉を重ねても当方の理解力不足で進めなさそうです。時間をかけて考えます。ありがとうございます。
      上記解説で、ジャイロプリセッションを思い出しました。独楽は、回転する円板の軸と直角方向に力が加わると、90度遅れて軸と直角方向に力が生じますけれど、回転方向の遅れがない場合に似ていると理解しました。

      >>(③ 1ダース12(本)について
      >オカルト話は相手にしたくないのですが、どうしてもと仰るので回答いたします。
      十進法も十二進法も、良い点もあれば悪い点もありますが、物理学も数学もそのような違いは一切影響しないように作られています。十進法の数学、十二進法の数学などというものは存在しません。存在しない物に対して反論することを、藁人形論法といい、詭弁に過ぎません。十進と十二進の違いなど、どうでもよいことです。単なる歴史的、文化的な違いに過ぎません。ちなみに私はプログラマーなので、十六進のほうがありがたいですが、大した問題ではありません。
      単極誘導は面白い現象で、教育的にも意義深いので、教科書などでもっと取り上げるべきだと思いますが、現状、あまり取り上げられていないからといって、陰謀のせいにするのは同意できません。ハンロンの剃刀という言葉があります。「無能で説明できることを陰謀のせいにするな」ということです。面白いと思う好奇心がないのか。そもそも現象を理解できていないのか。理解できているけど教育的意義がわからないのか。意義はわかるがやろうとしていないのか。
      なんにせよ、無能で説明できることです。

      1ダース12(本)はオカルトですか。

      >なお、現代科学は「時間」の取り扱いがあまりにもずさんだ、という点に関しては同感です。また、素粒子をどんどん分割しようとしているのも、あまり好きではありません。あまり詳しくは知らないので具体的な反論はできませんが、周転円をどんどん増やして惑星の運動を説明しようとした、中世の天文学者のように見えます。楕円軌道を発見したようなエレガントさが感じられませんね。

      「わかる:理解する」の語源は「分ける」です。空間を等しく分けるには12分割が便利です。農耕には天体観測が重要です。季節を知る(年)→月→日→時→分→秒として、時間は12の倍数で示されます。 数学が手指の数である10進で発達したのは自然なことです。だからといって誰も「時間」を10進数に変えようと言う者はいません。10進数では空間を等しく分割できないからです。
      最近、某TV地上波でエアバスA380の開発過程の番組を見ました。EU各国にある企業が分担して開発。試作段階で機体に取り付ける通信ケーブルのハーネスの全部が短すぎたとのことです。原因は開発企業がインチとメートルの企業に分かれていたからです。精度を上げれば問題ないはずですけれど現実は合わないのです。
      方程式によく2π、4π、8πがでてきます。数学的に何の問題もありません。
      素数は、宇宙の構造と深い関係があるとされます。恐らく空間をうまく理解する(等しく分割する)には12進数の方が便利です。10は2と5でしか割れませんけれど、12は2と3と4と6で割り切れますから、より少ない素数を持つ数で空間(宇宙)を分割することは理解の早道だと思います。オカルトではありません。
      素粒子は現実として割り切れない遠因がここにあると感じます。たぶん。(より強大な加速器によりさらに多くの素粒子が見いだせる。結果、理論破綻するという意味です。分けることでわかると思い込んでいるけれど、わからないだろうということです。) この点をいつも万華鏡に例えています。万華鏡に見る複雑な模様の変化を説明するに四苦八苦するより、鏡の組み合わせだと説明する方が断然エレガントです。
      本日、「うるう秒」がありましたね。久しぶりです。

  4. 野波 のコメント:

    はじめまして。
    単極誘導について調べていたところ、このサイトに着きました。
    実験内容については興味深く拝見させていただきましたが、基礎的な知識の間違いや、それに基づく実験結果の曲解が目につきましたので、一言書き込ませていただきます。
    全部に対していちいち反論することは大変ですので、ちょうど詳しく解説した論文を紹介されていますので、それの解釈について意見を書きます。

    > その根拠とされる部分が「2.動作原理」の後半部分「ビオ・ザバールの法則云々」の前後なのですが、管理人には氏の言われることがよくわかりませんでした。
    ここで言っているのは、電流は必ず閉じた回路を作るため、それ全体に対して作用・反作用の法則が成り立つのであって、回路の一部分を切り出して見てしまっては作用・反作用の法則が成り立っていないように見えることもある。ということです。
    (磁石の磁場によって金属板に流れる電流が――角運動量保存の法則も満たさない。の段落)

    > ところが磁場から力を受けるには磁場が空間の何かに固定されていなければ(1)と(2)は成立しません。
    これは反論になっていません。磁場が固定されていようがいまいが、力を受けることに何の問題もありません。

    一つ前の記事について
    > 上記論文の論旨は明快です。 「力は接点で生じ、反作用はブラシが受けていることが磁場の計算で求められる」ということです。
    中川氏は、力は接点で生じるなどとは一言も書いていませんし、そのように主張してもいません。
    一般的な電磁気学のとおり、力は回路全体で生じると主張しています。そしてそれによって、回転の反作用は回転している金属板部分以外のすべての部分が受けることによって吊り合っているのであり、磁石が受けているのではない、というのが氏の主張です。

    以上、一部分だけですが、いかがでしょうか。
    ご意見をお待ちしています。

    • Φ のコメント:

      はじめまして。野波様 コメントありがとうございます。長くなります。
      >基礎的な知識の間違いや、それに基づく実験結果の曲解

      ご指摘ありがとうございます。自身がKYであるというのは薄々感じております。少しずつ正していこうと思います。これについては、後で書きます。

      > 「2.動作原理」の後半部分「ビオ・ザバールの法則云々」の前後。・・・・これは反論になっていません。磁場が固定されていようがいまいが、力を受けることに何の問題もありません。

      「磁場が固定されていようがいまいが」というのは同意です。当方が気にしているのは(あ)電磁誘導による力は磁石とコイルの回路の間に働く(い)単極誘導モーターによる力は銅円板とブラシで構成する回路の内に働く、という認識です。(い)では、磁石は力学的に無関係だという結果にこだわっています。力を受けることに何の問題もありません。(い)は実験で「電解液と銅電極」「銅板と銅線」「水銀と銅電極」「電極間での放電」の組み合わせで確かめました。ただ(い)は回路全体で生じるか疑問視しています。ご存じのように実験の結果は、はっきり現れないことも多いですけれど、実験の印象から「回路全体ではなく」接する場所で生じているように感じています。 余談ですが、「銅板と銅線」という接点を持つ単極誘導モーターの場合において、なぜか火花放電が起きないときに力は大きくなりました。 論文中「磁石には銅線からも金属板からも力のモーメントは働かない」という記述は、当方の実験結果と同じなのです。ただ、実験観察の結果、回路全体に働くかどうか疑問に思っています。また、磁石が力学的に現象から孤立しているならば磁石の何がそうさせているのか不思議です。(あ)のときは磁場を介して起きているという説明に納得するのなら、(い)のとき磁石の磁場は何になっているのかわかりません。(あ)(い)いずれも磁場だというのに納得いかないのです。

      >一つ前の記事について
      >中川氏は、力は接点で生じるなどとは一言も書いていませんし、そのように主張してもいません。
      >一般的な電磁気学のとおり、力は回路全体で生じると主張しています。そしてそれによって、回転の反作用は回転している金属板部分以外のすべての部分が受けることによって吊り合っているのであり、磁石が受けているのではない、というのが氏の主張です。

      了解しました。論文「3.力のモーメントの計算」が「回路をC1とC2に分けて各々の部分について計算した」ということですね。C1にかかる分とC2にかかる分について、大きさが等しく向きが反対になるということと理解しました。
      質問です。
      いま仮に、論文図2において、金属板の半径を円柱状磁石の半径より何倍か大きくとります。回路の部分C1は長くなりC2の端Aは磁石から遠くなる場合。モデルと同様に金属板の質量や内部抵抗、Aの接触抵抗が無いとすると、計算上同じ程度の回転モーメントが得られますか。 (金属板半径=磁石の半径 と ex. 3×金属板半径=磁石半径の場合)
      接点が磁石から離れても力が回路全体に生じるならば、磁束密度にかかる積分値はそれほど違わないと思います。(距離に逆比例するから、磁石から遠い部分の磁束密度の積分値は大きくないだろうということです。)Aが磁石の半径から何倍か離れても回路全体に生じる力のモーメントは少し増えるくらいと考えてよいですか。

      冒頭について、(1)マクスウェル方程式で単極誘導を含むすべての電磁気現象を説明できる。(2)単極誘導はどこか、何かが変だ。なぜだか知りたい。
      当方は(2)の立場です。拙ブログとサイトは、(2)の立ち位置で書いていますので、(2)だとお思いの方を対象としております。 お察しのとおり当方は素人です。電磁気学も40年近く前に学んだだけでほぼ忘れています。しかしながら、幾つかの理由により自然科学自体が奇妙な状態にあると感じています。(恐らく自然科学は近似です。) 是非ともやり直す必要があると感じています。そのためには19世紀以前に立ち返って、自室で実験を行い確認しながら進むべきだと信じております。その糸口が単極誘導にあると思います。 ですから、後からファラデーが当時行った実験だと気づいたり、○○の法則だとご指摘いただいたりしました。でもそのようなことは一向に構いません。本当に一から確かめる必要があると思い、実験研究を続けています。ですから、曲解もありますでしょうけれど、同時にいままでにない実験を行うことができます。また、自分で見た物を優先します。
      調べるとなぜか、単極誘導は極端にないがしろにされてきました。その理由も見当がついています。生暖かく見守りいただけるとありがたいです。うまく書けません。お応えになっていないかと思いますがよろしくお願い申し上げます。

      • 野波 のコメント:

        丁寧なお返事ありがとうございます。
        全部を説明すると長くなりますので、ゆっくりと進めていきましょう。

        ○前半部について
        整理すると、以下の2点が論点でしょうか。
        (1) 回路側はどの部分に力が加わっているのか
        (2) 回路と磁石が相互作用していないように見えるのはなぜか

        (1) について
        > ただ(い)は回路全体で生じるか疑問視しています。ご存じのように実験の結果は、はっきり現れないことも多いですけれど、実験の印象から「回路全体ではなく」接する場所で生じているように感じています。
        印象の話になってしまいますが、本当にそうでしょうか?
        少なくとも私には、電解液の実験・水銀の実験・電極間の放電の実験は、まさしく回路全体に力がかかっていることの証拠のように見えます。
        もし接点に力がかかるのだとしたら、接点が存在しない回路の現象はどう説明すればよいのでしょうか。
        そもそも、接点とそうでない部分との違いとは何なのでしょうか。
        どのようにお考えでしょうか?

        (2) について
        確かに、単極誘導では磁石には「回転方向のモーメント」はかかりません。
        しかし、これは回路と磁石との間に「どのようなモーメント」もかからないということではありません。
        中川氏の論文の 2.動作原理 の第3段落をご覧ください。
        最後の文「――ということは、作用線は回転軸を通るか回転軸に平行のどちらかになる。よって、円電流、すなわち磁石には力のモーメントは働かない。」とあるように、
        回転方向の力は働かないのですが、回転方向に対して直角方向の力は働きます。
        これは回転軸に対してねじれ方向の力になるため、
        回転軸が固定されていれば、軸が受け止めて相殺されます。
        また、水銀の実験のように全方向から均等に電流が流れていれば、これも打ち消し合って外からは何も力がかかっていないように見えます。
        もし軸がしっかりと固定されていなかったり、電流に偏りがあれば、磁石は傾いたり、振動したりするでしょう。
        しかしそれは回転方向ではないため、回転の反作用は磁石が受けているのではない、というのが中川氏の主張です。

        ○後半部について
        > いま仮に、論文図2において、金属板の半径を円柱状磁石の半径より何倍か大きくとります。回路の部分C1は長くなりC2の端Aは磁石から遠くなる場合。モデルと同様に金属板の質量や内部抵抗、Aの接触抵抗が無いとすると、計算上同じ程度の回転モーメントが得られますか。 (金属板半径=磁石の半径 と ex. 3×金属板半径=磁石半径の場合)
        > 接点が磁石から離れても力が回路全体に生じるならば、磁束密度にかかる積分値はそれほど違わないと思います。(距離に逆比例するから、磁石から遠い部分の磁束密度の積分値は大きくないだろうということです。)Aが磁石の半径から何倍か離れても回路全体に生じる力のモーメントは少し増えるくらいと考えてよいですか。
        良い質問です。
        答は、Aが遠くなるほど回転モーメントは減る、となります。
        なぜならば、金属板の、円柱磁石の半径より内側の部分と、外側の部分では、「電流の向きは同じ」ですが「磁束の向きは逆」なので、内側の部分と外側の部分の回転モーメントは逆向きになり、打ち消しあうからです。
        磁束は磁石の周りをドーナツ形に通っていることを思い出してください。
        貴殿の実験で言えば、実験1-2 で
        https://www.youtube.com/watch?v=s6aa4n-NlF0
        円板とスズメッキ線が逆方向に動いたのがまさにその結果です。
        場合によっては、Aが遠くなると全体として逆方向に回転し始めるかもしれません。これはちょっと実験してみないとわからないです(単に動かなくなるだけかも)。
        (余談ですが、単極誘導の実験でよく行われる、円盤をドーナツ型磁石で挟むやり方は、製作は簡単になりますが、はみ出す部分があるため、このせいで効率が悪化します)

        > 冒頭について、(1)マクスウェル方程式で単極誘導を含むすべての電磁気現象を説明できる。(2)単極誘導はどこか、何かが変だ。なぜだか知りたい。
        既存の科学に疑問を持つことは人間として当然であり、むしろ疑問を持たずに諾々と従う連中がおかしいのです。
        貴殿はその点で、世人(私を含む)よりずっと科学の素質がお有りだといえるでしょう。
        しかしながら、疑問を持ち、なぜだと問うても、それに応えてくれる人に問わなければ、話はそこで終わってしまいます。
        ちゃんと答えてくれる人を探すべきなのでしょう。もっとも、「すぐに」「どこまでも」「無料で」応えてくれることなんて滅多にありませんが……。

        • Φ のコメント:

          野波様 ご教示を感謝します。長いです。
          ○前半部について
          >(1) 回路側はどの部分に力が加わっているのか
          >まさしく回路全体に力がかかっていることの証拠のように見えます。接点が存在しない回路の現象はどう説明すればよいのでしょうか。そもそも、接点とそうでない部分との違いとは何なのでしょうか。どのようにお考えでしょうか?

          全体的には、野波様と同じです。磁石中央部において、接点に火花放電が起きないときに生じる力が大きいです。エーテルエンジンで報告された「コイルから機械的エネルギーを引き出した時の方が。機会出力がゼロの場合よりもコンデンサーの逆充電電圧が上昇する」のに似ています。(未知のエネルギーフィールドp109:世論時報社)磁極両端で現象は見られません。火花の有無にかかわりなく弾かれます。他にも理由があってすっきり飲み込めないでいます。だから考え続けています。 宇宙空間に出ると天空は暗黒です。物質が希薄になると電磁波は伝わらないようです。これと関係する様にも思います。まだ、わかりません。

          >(2) 回路と磁石が相互作用していないように見えるのはなぜか
          >確かに、単極誘導では磁石には「回転方向のモーメント」はかかりません。
          >しかし、これは回路と磁石との間に「どのようなモーメント」もかからないということではありません。
          >回転方向の力は働かないのですが、回転方向に対して直角方向の力は働きます。これは回転軸に対してねじれ方向の力になるため、回転軸が固定されていれば、軸が受け止めて相殺されます。
          >また、水銀の実験のように全方向から均等に電流が流れていれば、これも打ち消し合って外からは何も力がかかっていないように見えます。もし軸がしっかりと固定されていなかったり、電流に偏りがあれば、磁石は傾いたり、振動したりするでしょう。しかしそれは回転方向ではないため、回転の反作用は磁石が受けているのではない、というのが中川氏の主張です。

          ありがとうございます。理解しました。実験4-2において、磁極付近でのスズメッキ線の振れは画面上下方向だけでなく、画面前後方向にも振れているはずと、後になって気付いたことがあります。両極では、スズメッキ線は立体的に振動していたはずです。横方向からの録画はしていませんでした。磁石中央部でも回転方向に対して直角方向の力は働いているということを理解しました。

          ○後半部について
          >> いま仮に、論文図2において、金属板の半径を円柱状磁石の半径より何倍か大きくとります。回路の部分C1は長くなりC2の端Aは磁石から遠くなる場合。モ デルと同様に金属板の質量や内部抵抗、Aの接触抵抗が無いとすると、計算上同じ程度の回転モーメントが得られますか。 (金属板半径=磁石の半径 と  ex. 3×金属板半径=磁石半径の場合)
          >>接点が磁石から離れても力が回路全体に生じるならば、磁束密度にかかる積分値はそれほど違わないと思います。(距離に逆比例するから、磁石から遠い部分の 磁束密度の積分値は大きくないだろうということです。)Aが磁石の半径から何倍か離れても回路全体に生じる力のモーメントは少し増えるくらいと考えてよい ですか。
          >良い質問です。
          >答は、Aが遠くなるほど回転モーメントは減る、となります。
          >なぜならば、金属板の、円柱磁石の半径より内側の部分と、外側の部分では、「電流の向きは同じ」ですが「磁束の向きは逆」なので、内側の部分と外側の部分の回転モーメントは逆向きになり、打ち消しあうからです。磁束は磁石の周りをドーナツ形に通っていることを思い出してください。貴殿の実験で言えば、実験1-2 で
          https://www.youtube.com/watch?v=s6aa4n-NlF0 
          >円板とスズメッキ線が逆方向に動いたのがまさにその結果です。

          ① 不正確な説明で申し訳ありません。今の場合、円柱型であって、ドーナツ型は想定していません。図のような
          https://www.arktheory.com/wp-ark/wp-content/uploads/beaf1a3195abe912de6381fc580b6fe21.jpg 
          場合(経路延長が変わらないで)、中川氏の論文図2の経路C1が大きくなり、C2が短くなる場合です。回転モーメントは計算上どうなりますか。野波様の解答では、「弱くなる」と理解しました。「弱くなる」でよいですか。
          >場合によっては、Aが遠くなると全体として逆方向に回転し始めるかもしれません。これはちょっと実験してみないとわからないです(単に動かなくなるだけかも)。

          水銀での実験(2015/02/16)の結果、弱くなります。
          https://www.youtube.com/watch?v=-G805PRThNI 

          >(余談ですが、単極誘導の実験でよく行われる、円盤をドーナツ型磁石で挟むやり方は、製作は簡単になりますが、はみ出す部分があるため、このせいで効率が悪化します)

          効率が悪くなることは承知しております。 http://www7b.biglobe.ne.jp/~kochan/workshop/labortry/el9410d.htm 
          これまでに水銀による同軸二重反転、三重反転のモーターを作っています。
          https://www.youtube.com/user/kodenjiki の中にあります。
          上記で既にお応えいただいているのかもしれませんけれど、②「単極誘導モーターの反作用は磁石が受けない。電磁誘導の反作用は磁石である。同じ磁場で説明できるのか。(電磁誘導の磁場と単極誘導の磁場が同じなら「受ける・受けない」の違いは何?)」について、どうお考えですか。

          >既存の科学に疑問を持つことは人間として当然であり、むしろ疑問を持たずに諾々と従う連中がおかしいのです。

          ありがとうございます。当方は低偏差値です。肉親に高偏差値の者がいます。あらかじめ答えがあるとわかっている問題の選択を瞬時にし、答えを掴む訓練をした者です。(記憶と瞬発力) 答えの有無と方向のわからぬ問題にどう対処するか。そもそも問題があるかの意識もありません。偏差値と解決の能力とは別と理解していますが、微妙に劣等感はあります。世間は偏差値の高い権威のある人の話をよく信じます。それだけに権威は怖いです。

          >ちゃんと答えてくれる人を探すべきなのでしょう。もっとも、「すぐに」「どこまでも」「無料で」応えてくれることなんて滅多にありませんが……。

          ご指摘のとおりなのですが。物理学と関係ない話ながら、以下とてもナイーブなことです。当方の推論の結果で、お返事は不要ですので。
          最近拙ブログでご紹介しました 単極発電機(特殊相対性理論のデモ)
          http://physicslab.sakura.ne.jp/arch11/q218unipolar.pdf 
          において、「アインシュタインが特殊相対性理論を提示することになった実験的事実の一部」とされ、最後に「これは特殊相対性理論でしか説明することは出来ません」と解説されています。ところが学生のときの教科書「相対論、平川浩正著:共立出版、昭48年初版」のどこにも単極誘導についての記述がありませんでした。他の教科書はわかりません。
          「宇宙空間に出ると天空はなぜ暗黒」「ジェット気流はなぜ自転と同じ方向」など、単極誘導が無視され続けるのと同様に、学問の方向がとんでもなく妙なのです。いろいろ探した結果、根本に数学者岡潔「自然科学は間違っている」の中にある「時間が問題だ:{運動/時間}を決定していない」「五感でわかるべきだ」があるとともに、どうも「宇宙の本質は12進法の数学で解明できる」らしいのです。(空間を等分するには12の倍数がよいです。だから時間は12の倍数です。) より少ない素数を持つ数学システムの方が有効と言えばご理解いただけると思います。
          単独で取り出せないクオークを実現不可能な加速器なら取り出せるというのは、詐欺です。物理学は50~60年前に越えてはならない一線を越えてしまいました。詰まるところ、自然科学は近似です。
          https://www.arktheory.com/wp-ark/wp-content/uploads/8ffd2b7b9a36aaa2bc8efdd46d5dcbdc1.jpg 
          図の数直線において、極大極小の世界で自然科学は使えないと結論しました。数直線の上に相対性理論が覆い被さっている訳です。誰でも感じる宇宙「原子から銀河団に渦が見られる」ことの統一感を納得させない自然科学は統合失調に見えます。また、どこか閉塞感があります。
          加速器で素粒子を加速しようとすると「回さなければ」なりません。投入される莫大な電力のほぼすべてが熱などとして消費されます。本質的に回転運動を示す単極誘導「直流と回転」は「五感でわかる」大事な現象です。
          物理学は数学オタクの世界です。(10進の)数学がこれほどまでに持ち上げられている状態で12進法を、と考えることの最大の反対者は、両替屋(国際金融資本家:10進の通貨)であることは間違いないことです。(③ 1ダース12(本)の起源をご存じでしょうか。これだけはご回答を。)通貨制度を云々などとは絶対に許せないが故に、五感でわからない無意味な加速器を巨大産業として行う彼らを裸の王様と呼びたいです。 素粒子の先にあるのはただの妄想です。ある人はどこか胡散臭いと言いました。
          http://www.peopleknow.org/ds08pro/ARPA_Bearden_Response.pdf 「トム・ベアデンの手紙:金融資本家からの物理学者への介入」から見て。
          たとえ(ギブスの)マクスウェル方程式で(ほぼ)説明が成されているにしても、最も目立たない無視されてきたが、しかし本質的に大事な単極誘導についてあれこれ調べるのは、彼らが最も嫌がることだと思います。
          数学者岡潔が示した自然科学の問題点について、岡潔は解決法と方向を示しませんでした。当方は、19世紀以前に立ち返ってやり直すべきであるということを拙ブログの何割かを使って書いてきました。その方向、糸口が単極誘導です。何かあるだろうということです。

          まとめますと、純真に物理学を学ぶことに、ある危険を感じています。

          根本的な問題です。次元に時間[T]を含む物理量は近似だと考えています。運動は時間から求め、時間は運動から求めているからです。振り子だろうと原子時計だろうと関係ありません。本当の意味で(運動/時間)を決めた者はいません。我々にわかるのは、運動だけです。運動の内に五感として「時」の経過を感じるというのが正解です(たぶん)。時間の関数として現象を記述すると光の速さを持つ現象において、(運動/時間)の不定であることが効いてくる様に思います。量子力学の困難(発散・無限大)の内の一つだと思います。

          当方には、タイトルも権威も責任もありません。補助金もありませんから、納期と成果物も実績報告の提出も不要です。お金はありません。そのかわりに何を言っても自由です。不十分かも知れませんが、間違いは都度訂正します。不適応者の戯れ言です。

          ご指導いただいた上、駄文をお読みいただきありがとうございます。よろしくお願い申し上げます。

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