知的エリート の進歩に対する誤解があります。このことについては、これまでに何度か書いてきましたが、再度、異なる書き方をします。
知的エリート
- 知的エリート(知的指導者層)とは、高い知的能力、専門的な知識、教養を持ち、政治、経済、学術分野で指導的な役割を果たす社会的な上位層です。高学歴(名門大学卒など)や専門職(弁護士、役員クラス)に多く、知識と能力で富や影響力を得て、社会の方向性を決める存在。
数学者の岡潔は、次のように述べています。
講演録より「五感でわかるもの」を引用します。
物質は、途中はいろいろ工夫してもよろしい。たとえば赤外線写真に撮るとか、たとえば電子顕微鏡で見るとか、そういう工夫をしても良い。しかし、最後は肉体に備わった五感でわかるのでなければいけない。こう思ってます。
それじゃあ、どんなに工夫しても五感でわからないものはどうなのかというと、そういうものはないと思っている。「ない」といってるんじゃありません、「ない」としか思えないのです。だから、仮定とも何とも思ってやしませんから、それについて検討するということはしない。
五感でわからないものはないというのは、既に原始人的無知です。しかも、自分がそう仮定してるということにさえ気付かない。それについて考えるということができないというのは、実にひどい無知という外はありません。そう感じます。
で、そういう物質が自然を作っている。その一部分が自分の肉体である。
強調と下線は管理人による。これを引用したのは、2015年でした。要約すると、
- 五感でわからないものは、ないと思っている。「ない」としか思えない。自分がそう仮定してるということにさえ気付かない。それについて考えるということができないというのは、実にひどい無知だ。
この言葉は、明らかに 知的エリート のことを指しています。
抽象化は進歩と言う誤解
それで、管理人は、最近では次の結論に至っています。
- 物の量と関係が薄い事を抽象と言う
- 言葉はループに過ぎない
- 本当は、言葉でわかっているのではない
- まず、欲求があり
- その欲求に応じた言葉を紡ぐ
- しかも、事の複雑さに際限はない(ループ、再帰)
- だから、幾らでも抽象度は上げられる
- すると、言葉(思想、信条、主義、主張、論理、理論、数式)はあるのに
- 意味も価値もわからない
- 多くの言葉はあるけど、何言っているのかわからない
- これは、いわゆる「言葉遊び」
- 意識は混乱し、やがて錯乱する
- 単純に言って、個人も病み、社会も病む
- 自らの欲求を満たすために、異常行動に走る
- そうして、過度な抽象化により人類は滅びる
因みに、上に示した欲求を(タマ+シヰ)のシヰと言います。欲しい欲しいのシヰ、強いるのシヰです。
決定的なのは次です。
- 人がわかるのは物と事
- 物と事が揃わない何かは
- 意味付けできない
- 価値もわからない
- 意識を通さない
- 勿論、言葉で言えない
ですから”五感でわからないものはない”と言い切れる訳がありません。意識を通さないからです。
と言うことは、知的エリートは、自身がそう仮定していることに気づかぬまま、限りなく抽象へ向かっていると断言できます。その行き着く先は、人類の自滅です。
- 知識と能力で富や影響力を得た 知的エリート たちに、社会の方向性を決めることを許していては自滅する
退化のプログラム
今のところ人類は、進歩などしていません。むしろ退化しています。以下は、ある科学者※の言葉です。
「新しく大きな建物を建てるときに」とアラン※が答えて「計算違いによって、基礎ができあがった建物を支えるのに十分強くないということを君が発見したとしたら、すでに建っている建物の一部を切り取って問題を解決するかい?そんなことはしない。基礎を大きくし、強くする方法を探すのが論理的な進め方だろう。
物質科学の進歩を止めることなどできやしない。それは進んだりもどったりはするにしてもだ。もどるとすると、それを支えている要素は退化のプログラムによってまず弱くなってきてそして崩壊することになる。
基礎的には地球の物質科学に悪い所はないんだ。もし、人々がそれを支えることができるような基礎を用意しないとそれは夢想だにしなかったほどに水平に広がって進歩してしまう。」
「もし、基礎がなかったら?」と私は言った。
「君たちの文明は終わるさ」とアラン※がゆっくり答えた。「ほんの少しの生き残りを残して全滅するんだ。生き残ったものは彼らの科学と技術を再建する能力はないだろう。数世代の間に、彼らの子孫はほとんど動物のレベルにまでもどるだろう。進化の過程はふたたび始まるだろう。一万から一万五千年で他の文明と技術が起こってくるだろう。そして彼らも同じ問題に直面し、それを解決する同じような機会をもつだろう。 もしそれに失敗したら、ふたたび同じ運命におちる。宇宙の不変の法則なんだ。君にはわかると思うが、人類の自由選択によってなされるものなんだ。
地球の人類と文明は絶滅を宣告されてはいないんだ。人類はこの危険を永久に自分たちの後ろに追いやるまで進歩の道を進み続けるだろう。 この選択は君たちのものさ」
- 物質科学の進歩を止めることなどできやしない。もどるとすると、それを支えている要素は退化のプログラムによってまず弱くなってきてそして崩壊する。
- それを支えることができるような基礎を用意しないとそれは夢想だにしなかったほどに水平に広がって進歩してしまう。
そう、この「水平に広がって進歩」が過度な抽象化です。人類は既に退化のプログラムに従って進んでいます。
動画 23文明は既に退化しつつある


