アインシュタイン、ステファン・マリノフ、弧理論での単極誘導モーター

先日の記事「誰も単極誘導を理解していなかった」でアインシュタインが出した特殊相対性理論を唯一卓上でデモンストレーションできる実験として紹介されたpdfについて書きました。

そのpdfにあった

fig-1図1

について考えていたところ、ステファン・マリノフの考案したマリノフモーター

マリノフモータ図2

を思い出しました。

アインシュタインは「運動する物体の電気力学」について考察しました。 帯電しないリング状導体が回転しながら運動するとき、観測者には帯電していると見えるとされ、これが単極誘導の起電流に対応すると考えたようです。

ステファン・マリノフはリングの内側に貫く磁力線がゼロ(磁束密度の線積分がゼロ)の場合でも、リングに電流を流すことによって単極誘導モーターによる力が生じることを示したようです。

アインシュタインは考察のみでしたけれど、ステファン・マリノフは実作しました。 二人は単極誘導発電機と単極誘導モーターの違いはありますが、いずれも磁石あるいは磁場(磁力線)は、力学的相互作用の範疇に入ると認めていたと考えられます。

マクスウェルの原方程式(20の変数を持つ常微分方程式群)もギブスの4つのベクトル方程式(いわゆるマクスウェル方程式)も式には明示されていませんけれど、ニュートン力学の作用反作用の範囲に入ると、万人が暗黙の内に了解してきたと管理人は理解してきました。(管理人は例外を知りません。もしあればご教示いただけるとありがたいです。)

例えば

.

動画1 電磁誘導における作用と反作用

において、磁石の往復運動により上から吊り下げたコイルに起電流が生じるとき、磁石とコイルの間には力学的な作用と反作用が成り立っており、磁場あるいは磁力線が介在しているということです。マクスウェル方程式に明示されていないけれど、マクスウェル方程式はニュートン力学の内にあるということです。誰も明言しないけど、管理人を含めて全員が当然のことと納得してきたと思います。

 

一方、管理人のアプローチは上記二人と異なります。  主に単極誘導モーターに生じる力の「作用と反作用」はどの部分に生じ、どの部分が受けているかを一つ一つ確認してきました。

まだ、幾つか疑問がありますが、水銀を用いた場合、水銀と電極の間に力は生じ、その際には外側の電極が反作用を受けている。水銀を仕切った場合は仕切り板は反作用を受けず、外側の水銀が反作用を受けていることがわかりました。(右の実験動画の一覧 リンク先を参照ください)

つまり、

.

動画2 水銀の渦に乗る磁石2015/06/01

のように、「単極誘導モーターに生じる力は、磁石が原因だけれど、力は水銀と電極の間に生じるのであって磁石は力学的に孤立している」ということです。

管理人が実験で示したのは、単極誘導モーターに生じる力と磁石の間に力学的関係が無ないなら、磁場あるいは磁力線は、磁石の何を介在しているのかという疑問に置き換わるということです。

ステファン・マリノフの様に磁束密度をゼロにする工夫の必要はありませんし、アインシュタインの様に奇妙な伸縮を考えることもありません。 磁石の遠隔的な能力について考えるべきだということです。

もう一つ大事なことは、物理学の基本である相互作用は、近接作用として組み込まれており、それは、マクスウェルの原方程式に示されるベクトルポテンシャルもスカラーポテンシャルも、電磁気力を媒介する光子や素粒子なども含んでおり、一切の例外はないと理解しています。単極誘導の現象を除いては。

単極誘導モーターの現象が「電子と電極の間に起きる相互作用」であって磁石が持つ磁場あるいは磁力線が介在して相互作用が起きるということを説明する必要があるということです。これは困難なことです。

単極誘導モーターの現象を磁束密度で説明できるのは、磁石が水銀の反作用を受ける場合のみなのだろうか??頭が混乱します。これでは振り出しです。

 

Φ について

2010年より研究しています。
カテゴリー: 解説 タグ: , , , , , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です