単極誘導(銅円板を固定した場合) を掲載

昨日の実験動画において、やはり基本を押さえておくべきと考えました。単極誘導で銅円板を固定した場合の実験を撮影して動画サイトに掲載しました。

これまで何度も記した「ファラデーの単極誘導」は次のような現象でした、

tankyoku12

端面を磁極とする円柱状磁石(図の例では上面をS極とする)に対して、同軸上の導体円板を配して軸回りに、上から見て時計方向に回転させると、中心軸と円板の外縁部に誘導起電力(中心軸がマイナス、外縁部にプラス電圧)が生じる。 このとき、

1 磁石を固定して円板を回転すると誘導電流が流れる。
2 円板を固定して磁石を回転すると誘導電流は流れない。
3 磁石と円板を一緒に回転すると誘導電流が流れる。

という現象です。 上記は、一種の直流発電機であって逆に電流を流してやれば直流モーターになります。これが単極誘導モーターです。 3番の項目が不思議な現象として紹介されています。
今回は、2番目の項目を実験しました。

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動画1  単極誘導(銅円板を固定した場合)

これまで言われてきたことを確かめたのですが、特にノウハウはなくて、DCモーターとネオジム磁石の振動がガルバノメーターに影響を与えないように気をつけただけです。台にシリコンシートを敷きました。  どれくらい回せるか試したところDCモーターの定格一杯にネオジム磁石を回したところ11,000rpmまで回せました。今回は5,440rpmでした。ガルバノメーターは意外と微弱な起電力も感知しますので、起電力が生じているならば5,540rpmでも針が振れるはずです。

で、昨日の実験

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動画2  単極誘導による銅円板Bの同期回転について

と併せて考えると、「銅円板(B)を固定してネオジム磁石(A)を回したとき、(B)に単極誘導の起電力は生じないが、(A)の回転運動により(B)に回転トルクが生じる」 ということになります。まったく理解不能です。

今はこのことを記録の上、記憶し追求しません。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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単極誘導(銅円板を固定した場合) を掲載 への4件のフィードバック

  1. 熊谷 雄一 のコメント:

    θさんは、DCモーターを設けていらっしゃるのにどうして銅板Aにブラシを設けて単極誘導発電を構成されないのでしょうか。力学的反作用もだいじですが、一番の関心事はエネルギーの流出があるかどうかではないですか。銅板Bなどを論じると不確定要素が多すぎるので追求しないのは良いことだとおもいます。でも、テスターのリード棒ではなく、きちんとブラシを設けて発生電圧を測定測定できるようにされると良いと思います。問題なのは、接点(これも不確定要素が多すぎる)ではなく、単極発電に負荷をかけた場合に、回転軸そのものに反作用が生じるかどうかではないですか。DCモーターに定電圧源を用いているなら、負荷に応じたDC電流の変化を計測しなければなりません。この電流の増加分がもし認められるなら、反作用はないとされる報道は偽りだったことになります。

    • Φ のコメント:

      ありがとうございます。一般に単極誘導の現象は3つの場合をあげられます。1)銅円板のみを回転 2)磁石のみを回転 3)銅円板と磁石を回転 参考書に書いてあることを頭の中で納得して終わるのでなく、実際にやってみることが大切と思います。これまでにいろいろ試しました。動画サイトに掲載しなかったものもあります。ご指摘の実験の他の動画はkodenjikiとしてあります。知識の豊富な方から見れば無意味な動画もあるでしょうけれど、少しずつ実際にやってみた上で納得して進めています。ご指摘の動画は2)を行ったものです。つまり、実際にやってみて自分で納得したものです。ご指摘の「単極発電に負荷をかけた場合に、回転軸そのものに反作用が生じるかどうか」が問題です。ご承知の通り単極誘導は非常に効率が悪く、ブラシの抵抗や熱・火花によって、負荷による回転軸への反作用を測定することは容易ではありません。電磁気+機械的=合計がエネルギー的に成り立っていることを証明するのは非常に難しいです。かつて単極誘導以外で(電磁気+機械的)合計が成り立っているかどうかの実験を試してみましたけれど自分の実力では出来なくて断念しました。 実際できることを出来る順に行おうと思っています。接点で何が起きているのかを知りたくて放電を用いた単極誘導モーターの実験を行う方向へ進みました。結局、一連の実験を通じて総合的に判断して進めていますことをご理解ください。また、進め方として、単極誘導発電機と単極誘導モーターは同一だとは断定していません。2つには相違点があって非対称な面があるのではないかと疑っています。 それと作用・反作用を意識しだしたのは単極誘導とジェット気流の動画の実験からです。ジェット気流が地球の自転の方向である西から東へ年間を通じて吹いているのは理解できません。これが単極誘導によると仮定したならば、反作用がどこかへ消し飛んでいることになります。非常に魅力的なお話です。 このような奇妙な考え方に至ったのは弧理論の考え方によります。弧理論の考え方からいろいろアイディアは出てくるのですが、基礎的なことから押さえて行く段階にあります。 お答えになっていなくて申し訳ありません。「できますれば、多くの方に実験をやっていただければありがたいです。」

      • 熊谷 雄一 のコメント:

        お忙しい中、丁重な御所見を述べてくださり感謝しています。θさんの方針に無責任にも口出ししてすみませんでした。
        >>合計がエネルギー的に成り立っていることを証明するのは非常に難しいです。
        確かにわたくしもそう思います。ただ、歴史的に確立されているアナログ電子技術ではごくふつうのことでさほど難しくはないようです。これほど、盛大に公開していらっしゃいますので、θさんの考えに理解を示される有能な技術者の支援があると思います。きっと、近いうちに問題の答えが得られることと思っています。

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