STさんのコメント(2012/11/04)への返事

 

STさんのコメント 再掲 ここから

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早速のご説明ありがとうございます。
論文(No.38)p429.中の(a),(b),(c)のグラフですがいずれも同一スケールで表していると思っていいのでしょうか?
ざっと見ると波形1波長分のスパンで(b),(c)間の差を「見ると」なんとなく平均で0になっているように見えるのですがどうみられますか?
それとも暗黙の了解として(b),(c)のグラフスケールが1:2とかで表されているのでしょうか(常識的に科学論文ではそういう表し方はしないと思うのですが特に注釈等が見当たりません。)もし1:2とかなら電力としては負荷抵抗が同じとすれば丁度400%にはなりますね。
でもそもそもそう言う表し方でありながら中の一つも無いのは何故?
それ以前に仮に入力と出力のスケール自体が1:2となるなんて詐欺的…
なんて思ってしまうのですがね。このグラフ自体どう解釈されますか?

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STさん、コメントありがとうございます。

ご紹介しました論文から引用した図に管理者が注釈を入れた図でご説明します。

図6は、p425図3(a)に示された通常のトランスに図6(a)の矩形波を入力した場合を示します。出力は、負荷抵抗をR=50Ωに設定した場合の波形です。図6(c)は負荷抵抗R=991Ωの場合の波形です。 p427図5(a)の①×印で示された折れ線グラフの(ア)が、図6(b)の1波形平均の効率87%を示しています。また、図5(a)の①×印で示された折れ線グラフの(イ)の1波形平均の効率103%を示しています。

超効率という説明のグラフは、p432図7です。ですから、ご指摘のグラフは、私たちが通常、トランスに矩形波を印可して観察できる波形の中にも、区間を区切れば“超効率”が、過渡現象として含まれていると説明しているものです。

ですから、クイックパルス波をトランスに加えて、反発モード時に得られる超効率は、図5(b)の④であり、負荷抵抗がR=991Ωの時に最大、およそ230%が得られる、と読めます。そのときの入出力波形がp432図7である訳です。

ヒカルランドの「第3起電力の本」を引用すると、p302に、『図7(a)で示されたインバータの1次コイルの中に、1回目のスパイク状の電流が入力されると、負荷抵抗を帯びた2次コイルの中に、ほぼ似た形の電流と電圧が発生する。』とあります。

図7(b)は、出力電圧・電流波形ともに同じような波形であるから1個の図形で示されたようです。図7(c)はクイックスパイク波の駆動電圧を示した波形、図7(d)はクイックスパイク波による入力電流波形、図7(e)はクイックスパイク波による出力電圧波形が雪崩を起こしている図です。

p425の図3の回路(a)(b)の詳細は分かりません。また、図7(e)に対応する出力電流がわかりません。「ほぼ似た形状の電流と電圧が発生する。」のですから、図7(b)を出力電流と考えて、周期を図7(e)に合わせると出力電力は入力電力を上回っていると推測できますけれど、論文から、トータルとして超効率(出力電力が入力電力を上回る)が出ていたのかを問われても私には、お応えできないのです。

十数年前に、井出さんにお会いしたときに言われました。「(既知の現象以外の)物理現象であることを証明するのは、非常に難しい。」 先般、お電話で話を伺ったときにも、「起きると思っていないと起きないようだ。」と言われました。つまり、「信じない人は、どんな証拠を出されても信じない」だろうし、「見ようという意志がないと見えない。」というくらいの意味だと思いました。

過去記事に書いた記憶がありますけれど、再度メモしておきます。

今は閉鎖されたフリーエネルギー研究者のブログに次のように書いてありました。ブログ主の知人の電気技術者に言われたこと。「自分は、エネルギー保存則を捨てる。」なぜなら、この技術者は回路の試験中に度々、効率が100%を超える事例を見ているから、というのです。また、ブログ主が、ある会社の社長に電話で、ブログ主のフリーエネルギー関連でしつこく質問したところ、ブログ主を諫めて「そういうことを、やってはいけないのです。」と電話を切られたとのことです。

管理者の従兄弟に理学博士(数学)の男がいます。彼が言うには、「何か新しいアイデアを思いついても、たいてい過去に誰かがやったことである。」と言いました。

STさんが言われたように、この手の研究は、さんざん行われたものです。しかし、見る意志のない人には見えないのだと思います。ブログ主の知人技術者は、誰にも言わないでしょう。職をなくすからです。会社社長は、もしかしたら、そういう現象を知っているのかも知れません。けれど、言わないでしょう。彼の社会的地位を失うからです。ほとんどの人は、余りにも当然のことは、見えないのですし、極少数の知っている人も決して口には出さないのです。

日銀が原価20円で印刷したホログラムが入った美しい紙切れが、国に渡ると、国が借金をしたことになるのです。日銀の端末に数字を打ち込むと、相手にとっては通貨になるのです。 何故、国民が借りてもいない借金からスタートしなければならないのかと、気づかないのです。知っている人は、利権の側の人であり、決して言わないのです。

STさんへの回答になっていないことは、承知しています。 興味をお持ち頂き、ありがとうございます。

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Φ について

2010年より研究しています。
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STさんのコメント(2012/11/04)への返事 への2件のフィードバック

  1. ST のコメント:

    再々、迅速なご返事を頂きありがとうございます、恐縮しております。
    いきなり、そしていつも不躾な形かとは思いますがどうぞご容赦を…

    図6の(b)と(c)は負荷抵抗がそれぞれ50Ωと991Ωの場合で同一スケールとすると約230%と言うのはpeak時を指すというふうに見えます。
    87%(50Ω),約230%(991Ω)の電力効率と言う事でしょうか?
    効率の場合は一般的に(と言うか例外に電圧の場合はその時の電流値も示すものですが)電力のモノを考えます、この図も一般的なものだとし(だとすると)、直感的に見た目で1サイクルの間全てで230%になっているとは見えません。波形の絶対値をとって書き直し、それとx軸で仕切られた部分の1サイクル分と言う形で見てみてもどうにも約2.3倍になっているとは見えないのですが如何ですか?
    (c)の波形の立ち上がりの部分の尖頭値が入力の方形波の平坦部分の約2.3倍というふうに見えてしかたがありません。
    また(b)と(c)の(擬似?)矩形波の平坦部分の値もさして差が無いように見えます。だとすると(c)の図は負荷抵抗が高くなったために過渡現象としてのスパイク現象が顕著に出るようになったと見るべきでは?
    うーん、(c)の波形って確かブロッキング発信機に似てるかと…
    あとマルチバイブレータの回路定数を工夫しても同様な波形が実現出来そうですね… 尤もコントローラ自体が原発振として使っているかな?
    半素人的に考える程度ですけどどうもやはり「トランスが鍵」なんではないでしょうか? でも余りにクリティカルだと技術的に実現が難しいですね、例え原理として成立して作れた場合もあとあとややこしそう…
    そういえば…トランスの巻線比さえ書いてないですが何:何なのかな?
    巻線比を1:2にして1サイクル平均でも電圧を2倍、電流も2倍取れれば確かに400%の効率になりますけどその辺の実測結果は出てないし…
    兎に角991Ω時の電圧・電流値(平均)が公表されれば文句なしです。
    でも400%まで行くにはさらに負荷抵抗が高い必要がありそうで…
    実現したとしても技術的に…
    直感として約2kΩ、電力1kWで約1.4kV,0.7A…どうみても電子管用が尤も適しそうですね。140Vあたりの商用電圧だと100分の1で10W…
    半導体用では降圧トランス? おっと…インバータの巻線比で解決可?
    トランスのギャップの問題は解決出来るのか? もし仮に更に高能率を求めるとサブミクロンのオーダーのギャップでないと… となればこれまた難問とか…まぁ色々出て来るでしょうね…(何せ技術屋系なもので…)

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