第1の心しか知らない 人 から、心が2つあると知っている”ヒト”へ ある計画 の最初の一歩

人 とは肉体を持った人間です。現代人のほとんどが、心は2つあることを知りません。1つしか知りません。対して、ヲシテ文献に登場するヒト心が2つあることを知っています。前回記事の続きです。

ヲシテ文献においては、ヒトとは「・フ・ミ・ヨ・イ・ム・ナナ・ヤ・ココ・」のヒトです。ヒトは経験を積んで成長する存在という意味です。同時にヒトハノモノでもあります。

ヒトハアノモノ

写真1 ヒトハアノモノ(日本ヲシテ研究所

人、即ち人間は欲(生命維持の欲求)のもとに競争します。還元主義(わけることによりわかる)と思っています。しかし、ヒトはわけることによりわかっているのではありません。何故なら、言葉は互いに規定し合って成り立つ循環・ネットワークであり、外のない内だからです。

つまりは、ヒトは言葉でわかるという第1の心、ヲシテ文献で言うところのシヰ(生命維持の欲求)のみの存在ではないのです。岡潔によれば、そのわかり方は私わたくしというものを入れようと思っても決して入らない心、無私の心です。ヲシテ文献で言うところのタマ(心の本体)です。これが第2の心で、岡潔の”情”に相当します。おそらく情とタマは同じではないかと感じます。仏教の”仏”、あるいは”覚”も同じでしょう。過去記事を参照ください。 続きを読む

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ある計画 ガイアの法則と 日月神示 を組み合わせた地図

ガイアの法則(千賀 一生著によれば次なる文明は東経135度から1.4度以内に起きるとされます。

図1 出展:大地を枕に

また、 日月神示 ヲシテ文献のフトマニの流れを汲みます。 管理人は随分昔、ある計画があるらしいことを知り、できればその計画の末端でもよいから関わりたいと望んでいました。たとえ望みがかなわなくとも同時代に生き、その状況を目撃したいものだと考えていました。

その計画とは地球人類の成長を促す計画だと考えます。時折参考にしている高野誠鮮氏に関する動画を見ていましたら、同じことを述べていました。次の動画です。後半部分に少しだけ言及しています。

動画1

最低でも5000年あるいは2万年くらいに渡る長期の計画だろうと考えます。一見、無関係な複数のお話はつながっていてガイアの法則岡本天明日月神示もその一環だろうと考えます。 続きを読む

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「 気づく 」には2種類ある

「 気づく 」は、仏教で言うところの”気づかされる”という他力であり、ヲシテ文献での”(キ)づく”でもあります。ヲシテ文献の(キ)はツサネ(東西南北)のヒガシ(東)の古い古い言葉です。(キ)とは日の昇る方角であると同時にパワー、エネルギーというを意味します。岡潔の表現では”情”に相当します。

で、岡潔は心は2つあるとしました。心が2つあるから「わかる」にも2つあります。

  1. わけることによりわかる。還元主義。意識を通し言葉で言える。私という心。
  2. 何となく、その趣おもむきが直にわかる。意識を通さず言葉で言えない。無私の心。

岡潔は2番目の「わかる」について、概ね次のように述べています。

  • わからない「X」に関心を集め続ける。
  • 右の内耳に関心を集め続ける。
  • 精神集中をつづけていると、いつしか努力感を感じない精神統一になっている。
  • そうして、聞こゆるを聞き、見ゆるを聞く
  • やがて的にわかってくる。
  • 情的にわかるものを的に言い表そうとすることにより文化はできてくる。
  • そして、最後に識する。
  • つまり、情・知・意の順に働く。

この情が仏教の善導大師が言うところの「覚」です。

  • ヲシテ文献の(キ):ヒガシ(東)、力、パワー、エネルギー→気づくの
  • 仏教の他力:気づかされる
  • 仏教のBuddha:仏、善導大師の「覚」→感覚の
  • 岡潔の「情」
  • 日月神示に頻出する「気がつかん」「気をつけ」:気づきを促す

上記は同じことの異なる表現です。(言葉は形式ですから、いろんな表現ができます。) 岡潔の情はヲシテ文献の(ナサケヱダ:時の現在)に通じます。因みに本居宣長の”もののあはれ”はヲシテ文献の(アワレヱダ:時の過去)に通じます。ナサケヱダとアワレヱダをあわせてミヤビといい、ヒトに社会性ができます。また記憶を司ります。時の過去がわかるためには記憶が必要であるのは当然です。参考「ホツマ辞典―漢字以前の世界へ

関連する過去記事は以下です。

で、あまり言いたくないことですが、英語で言えばテレパシーです。

 

岡潔の言葉である「聞こゆるを聞き、見ゆるを聞く」についてです。上記の記事にある文章を再度あげます。


宇宙人は瞬間テレパシーによって、何らの言語的交流なしに地球人に知識をまとめて植え付けてくれ、その知識が必要となった時に必要な部分だけが自然解凍されるように地球人の頭に浮かぶようになる。

2016年6月28日の記事として、「シル:知る」はストリーミングだけではない「zip」形式があるようだと書きました。 記事の末尾に管理人個人の場合を次のように書いています。

一般に「シル:知る」は、個別のイメージを「streaming」するように考えられているようです。  個人的なことながら管理人の「シル:知る」のほとんどは、zip file の様な圧縮形式になっています。そういうのもありだと思っています。


個人的には、ストリーミングではなくてzip形式のものがあります。

知識をまとめて植え付けてくれ、その知識が必要となった時に必要な部分だけが自然解凍される。

これが「見ゆるを聞く」に相当するのではないかと感じます。管理人の場合、zip形式の刺激が何故か”音”として入ってきます。内耳に音が入った訳ではないのです。決して周囲の環境音ではありません。鈴のねであったり、小川のせせらぎであったり、物が落ちる音であったり、言語のような語り?、あるいは音楽?、何かのジングルであったり様々です。そのとき意味はわかりません。

後々、あるとき1.による心「第1の心:意識を通し言葉で言える。私という心。」によりわかるのです。これを他力と呼んでいいのかどうかです。

 

まるっと個人的な話を書いても無意味なのですが、岡潔が自己の体験を克明に解き明かしているのですから、何らかの普遍性があるのではないかと思い記事にしました。 お読みの方の中には誰にも話さないけれど経験されている方も居られるかと思います。ご参考まで。

岡潔の言葉遣いは独特です。「見ゆるを聞く」とは言い得て妙です。は単に空気の粗密です。このような通信手段に音?を使うのは実に不思議です。

それと、数学を含む言葉は形式です。肝心なところは言葉で決してわかりません。岡潔の言葉「自然数の1は決してわからない」はとても重いです。【6】 数学の使えない世界 自然を科学するに数学は必要ではありますが、十分ではありません。文字どおり数学の使えない世界があるからです。

 

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ある科学者は、 加速度に種類がある ことを述べていた

ある科学者の言葉で、以前から訝いぶかしく感じていたことがあります。今回、彼の説明の意図( 加速度に種類がある )がわかりましたのでメモします。

★加速を感じない理由についてです。

我々の宇宙船が地球人から観測されるときや、宇宙船の速度や加速度について話が出るときには、必ず不信感を起こす。地球の第一流の科学者が次のように言うのを聞いたことがある。『人間その他の高等生物がこの種の加速度に耐えられるはずはない。』これは地球人の知性を評価するときにいつも我々を失望させる問題だった。地球の一般的な知識を持つ普通の知的な素人でさえも、この言葉を直ちに否定できるはずだ。もちろん、この回答は簡単だ。船体を加速させるフォース(力)が船体自体のあらゆる原子ばかりか内部に乗っているパイロットまはた乗員などの人体のあるゆる原子にも等しく作用するのだ

下線は管理人による。傍点を強調に変えました。

ダニエル・フライの「なぜ私は落下する飛行機の内部の人間や物体のように船内の空間に浮かばないのだろう?」という問いに答えています。 ★なぜ無重力状態にならないかについてです。

その理由も全くかんたんだ。船体が動き出す前に君はイスに座った。すると君の肉体とイスのあいだに一つの引力が作用したのだ。船体と君の体の両方を加速するこの力は等しい割合で物体に作用するし、地球の引力もこの両方に作用し続けているので、君の体とイスのあいだの元の力はいつまでも残っている。ただし地球の引力が距離とともに減少するにつれてその力も減少する。

惑星と惑星の間を飛ぶときは自然の引力の源泉からはるかに離れてしまっている。それで実際的な理由によって、この引力を人工的に作り出す必要があるんだ。我々が慣れている引力は地球の引力の半分程度にすぎない。

この言葉の内にもわからないことはありますが、それでも遠回しに 加速度に種類がある ことを述べています。こういったことに気づくべきは地球人類の側であって、直接的に教えてもらえる筈もありません。

  1. 船体は地球の引力に反発する。
  2. 船内の乗員にも反発する力が行き渡る。(反発する力は、原子間のみならず到達距離が大きい事を意味する。故清家新一氏が言われたように、船体と乗員はまるで単原子のような振る舞いをする。)
  3. しかし、地球の引力は船内の乗員に同時に働いている。だから、宇宙船が地球から十分遠ざかれば、船内の引力も減少する。
  4. 惑星間航行する宇宙船は、別に人工的に引力を作る。

ある科学者が言ったことをまとめます。

  • 1.より、地球の重力と似てはいるが別種の力があること。→地球の重力による加速度と別種の加速度があること。
  • 1.の力と2.の力は、宇宙船内部に同時に働いていること。
  • だから、宇宙船が地球から十分遠ざかれば、船内の引力も減少すること。
  • 4.より、大型の宇宙船内部に地球と同じような引力を作り出せること。

ですから、ある科学者たちが使用する宇宙船は、このような馬鹿げた船ではありません。

gif1

仮に、ダニエル・フライの伝えたことが本当であるならば、加速度には重力遠心力以外にも1.によるものと4.によるものがあることになります。

最低でも合計4種類あることになります。重力の加速度と遠心力の加速度の間で区別がつかないことが原因で、気づくのが今になったと言うことになります。

 

ある科学者は、地球人の知性を評価して失望しています。岡潔は自然科学者に対してもっと辛辣です。【2】空間と物質より。

これはほとんど原始人に近い幼稚な仮定です。しかもそう仮定して疑わない。仮定していることも知らないんです。

【5】自然科学の無知より。

それで物質現象のほんの一部分しかわからんというのは、完全な無知とほとんど選ぶ所がない。

 


余談です。サイトのSEO対策として、外部リンクを貼ることが推奨されます。なぜなら、サイトの信頼性が上がるからです。しかしながら、区別はつかないが加速度に種類があるなどという主張は何処にもないと確信します。ですから、参考になるサイトはありませんから、外部リンクは貼れません。

何度も書きます。重力の加速度と遠心力の加速度は差し引きできます。だったら重力は加速度ですか?

 

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自然科学 は思わぬところから瓦解する

ある科学者は、地球の科学について、基本的には悪いところはないと言うが、基礎がないと言います。岡潔が 自然科学 を問題視したのと同じです。科学に基礎がなければ、いずれ地球の文明は終わると言います。

その基礎として、ある科学者は3つの科学について説明しました。

図1 3つの科学(精神科学、社会科学、物質科学)

2つの科学(精神科学と弧理論による社会科学)という基礎があって、その上に物質科学の発達があります。これまでに精神科学弧理論による社会科学の概要はわかっています。物質科学はこれからです。

そして、2つの基礎科学がなければ、地球の文明は終わると断言しています。そして、科学の崩壊の前に起きる事を次のように述べています。

物質科学の進歩を止めることなどできやしない。それは進んだりもどったりはするにしてもだ。もどるとすると、それを支えている要素は退化のプログラムによってまず弱くなってきてそして崩壊することになる。

下線は管理人による。文明が終わることについてです。 

世に数多くある予言には、人類滅亡のシナリオが多いです。シナリオの多くは、全面戦争、天変地異や疫病、汚染や資源の枯渇などがあります。 ある科学者の言葉は、冷戦や天変地異とは異なるシナリオを語っています。

科学を支えている要素は退化プログラムによって弱くなり崩壊すると述べています。 

先日の記事で”科学を支えている要素が弱くなる”ということの意味がわかってきました。 つまり、現在の文明の基礎たる 自然科学 は予期しない部分から瓦解するようです。 経緯がわかる過去記事です。

 

本題です。先日の記事「2021年12月22日 力は合成できる 物理学の問題点 」にて、次の疑問を提示しました。

重力の加速度と遠心力による加速度は差し引きできます。だったら重力は遠心力ですか?

答えはNoです。いいえ、重力は遠心力ではありません。では、なぜ同じでないまったく異なる原因からの加速度が差し引きできるのでしょうか。これを相対性理論で説明できますでしょうか。

gif1 バケツに入れた鉛の玉 重力の加速度より遠心力による加速度が大きければ、鉛玉は落ちない

たぶん、”退化のプログラムによって弱くなってくる”というのが、こう言った何でもない疑問に自然科学は気づかなかったし、答えられないところではないかと思います。

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自然科学 に代わる新しい科学の最低要件 ”物を量り事を質す”

自然科学に代わる新しい文明の基礎となり得る科学の最低要件を示します。(長くて申し訳ないです。)

その前に管理人が自然科学の問題点を追求する切っ掛けとなったある科学者の言葉を列挙します。

科学知識を求める人間は木に登るアリのようなものだ。自分では上方へ動いていることがわかっていても、その視野は狭すぎて幹全体を見通せない。そのために幹を離れていることに気づかないで下方の枝の方へ移動するかもしれない。いっときは万事がうまゆく。自分ではまだ上方へ登れるし、進歩という果実を少し摘み取ることもできる。だがその枝が急に無数の小枝に分かれていろいろな方向に葉が散らばっているために本人はまごつき始める

そして基本的法則は今や分かれ始めて反対の方向に散らばり始めていることに気づく。すると科学者は心によって受け入れられる 知識の限界 に近づいていることや、あらゆる物理的な法則は究極的には全く統計的なものになるという結論に達する。

自然科学は木の枝に例えられ、その発達は”確率”に行き着いたわけです。

図1

君たちの科学は一本の低い枝を知識という全体の樹木に変えていて、そのために科学がひどく複雑になっているんだ。そこでこの科学が実用面で応用されると、できあがった装置は手が出ないほどに複雑になるんだ。

君たちにとって最も必要なのは、自然の基本法則または事実がまったくかんたんだということを発見することだ。

研究の結果わかってきたのは次です。 続きを読む

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力は合成できる  物理学の問題点

学校で習ったとおり、は合成できます。速度も合成できます。これが運動の相対性です。加速度も合成できます。それで、前回の記事の通り、重力と遠心力は合成できます。重力の加速度と遠心力の加速度も合成(差し引き)できます。

 

図1 出展:力・速度の合成と分解(ベクトル合成と分解)

 

例えば、ロケットの打ち上げに際して、ロケットは重力の加速度(9.8m/m)に抗して、それ以上の加速度で上昇します。

図2 出展:人工衛星を打ち上げるためのロケットは、1段目、2段目、…と分かれている。なぜだろうか?

地球の自転方向へ向きを変えつつ、軌道に乗ります。すべて力、速度、加速度が合成できるからです。

しかし、合成できるからといって、重力は遠心力ですか?いいえ違います。何かが変です。変な言い方ですけれど、ロケットの打ち上げで言えば、ロケットを地球の周囲を回しています。「回る」ではなくて、必ず回す必要があります

どうも、遠心力は「回す」であり、地球の重力は「回る」に対応するのではないかと考えます。同じ加速度で区別はつきませんが、種類が違うのではないかと。

 

回る回すは違う現象ではないかと考えた切っ掛けは、電磁誘導と単極誘導の力学的な実験からでした。2013年2014年頃に電磁誘導の実験と主に水銀を使った単極誘導モーターの実験を行い、電磁気現象による作用と反作用は何処と何処に働くかを調べました。(参考:実験等の動画一覧

gif1 電磁誘導は、往復運動→交番電流だから、回転運動に変換した方が利用しやすい

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映画 インターステラー について

SF映画 インターステラー (吹替版)を観ての感想です。

動画1

この映画の解説は、「【ネタバレ解説】映画『インターステラー』に隠されたテーマとラストの意味」にあります。

この映画には当サイトでよく使う言葉が出てきます。

  • 重力 相対性理論 量子力学 時間 空間 4次元 5次元  ワームホール ブラックホール

この映画では相対性理論と量子力学を統一できなかったという話が出てきます。そして、一度だけ”自身を呼び出す”「再帰」という言葉が出てきました。面白いことに物語の流れで、時間を超えてループ(循環)が出てきます。このようなループを持つ映画はいくつか見られます。

そして、この映画の構想段階から理論物理学者のキップ・ソーンが関わっていたと言います。

面白いのは、再帰やループというのは、今に始まったことではありません古代インドの宇宙観や量ではない時間をパラーメータとして自然科学全体がループになっているのです。 続きを読む

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唯物主義 と 共産主義 はつながるか

数学者の岡潔は、唯物主義について次にように述べました。【3】西洋の唯物主義より。

西洋人は五感でわからないものは無いとしか思えない。これが唯物主義です。

もう一つ自然科学の大事な考え方として還元主義があります。

  • ”わかる”の語源はわけるわけることによりわかるとするのが還元主義

わける相手は常にブラックボックスです。どこまでもブラックボックスです。

図1 わけることによりわかるとするのが還元主義

これまでに調べたところでは、言葉の要素である音素自体が、それ自身意味を持たないブラックボックスです。ですから、音素に意味を持たせるためには、音素を組み合わせるしかありません。

言葉は音素を組み合わせることによって、互いに規定し合って成り立つようにした循環でありネットワークであり、外のない内です。よく説明に使う”匙とスプーン”の図をあげておきます。

図2 辞書を調べても、際限なく堂々巡り(循環・ネットワーク、かつ外のない内)

 

還元主義の限界は見えました。もう一つの唯物主義について考えます。参考の過去記事。

唯物主義について調べると時折、共産主義という言葉が出てきます。これがわからない。なぜ、唯物主義と 共産主義 はつながるのか意味がわかりませんでした。

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外のない内  岡潔 はなぜ”無意識”という言葉を使わなかったのか?

岡潔 は、人に心が2つあることを説明する際におおよそ次のように述べました。

  1. 第1の心・・・・理解、物の理。還元主義と唯物主義による。わかり方=意識を通し言葉で言える。
  2. 第2の心・・・・情の働きにより、直にその趣がわかる。わかり方=意識を通さず言葉で言えない。

ただし、還元主義について。わかるの語源はわけるわけることによりわかるとする考え方です。また、唯物主義について。人の肉体に備わった五感わからないものはないとしか思えないという考え方です。

で、大方の人が””と思う部分は「意識を通す、通さない」という言葉でしょう。意識のない状態は無意識ですから、「通さない」というのは”無意識を指しているのだろう”と軽く考えるかと思います。しかし、 岡潔 は次のように述べていて、唯物主義と関係があります。【1】2つの心より抜粋です。

人には、ここから何時も言わなきゃ仕方ない、心が2つある。心理学が対象としている心を第1の心ということにします

  ー略ー

この心はわたくしというものを入れなければ金輪際動かん心です。その代り、一旦、私というものを入れたら、「私は悲しい、私は嬉しい、私は愛する、私は憎む、私は意欲する」と、丸で笑いカワセミのようにうるさい。

それから、この心のわかり方は意識を通さなければ決してわからない。それから、ここまで来ればもう心理学は知らないんだけど、この心は物質的自然界の全部を覆うている。しかし、それより外へは決して出てない。物質的自然界というのは、自然科学者が研究の対象としている自然です。

下線は管理人による。第1の心は、物質的自然の全部を覆っているが、それより外へは決して出ていないと言います。一見、文意に自己矛盾があるように感じますが違います。

唯物主義は、”五感でわからないものはないとしか思えない”というものでした。また、物質的自然については、次にあります。【3】五感でわかるものより。 続きを読む

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