2015/3/2実験動画の(実験2)の削除について

先日動画サイトに掲載しました「単極誘導の実験(水銀による単極誘導モーターの同軸三重反転と誘導起電流)」

動画 1

における実験(2)は管理人の誤認でした。お詫びして削除します。 昨年10月頃手配し入手した水銀を使い1月から3月初めにかけて行いました実験は、一段落していろいろ検討しています。

動画1の実験2について結果を

内と外に起きる電流図1

としました。電流の経路と回路を安易に等価と考えましたけれど、よく考えてみると誤認がありました。  図1の(軸)と(内)にガルバノメーターのテスター棒をあてたときについて。

vlcsnap-2015-03-12-08h49m22s101写真1

水銀Bによる単極誘導モーターの電流の経路は

(1)安定化電源(+)→圧着端子(+)→(外)電極→水銀B→(内)電極→圧着端子(-)→安定化電源(-)

ガルバノメーターによる水銀Aを含む電流の経路は

(2)GM(+)→圧着端子→(軸)→水銀A→(内)電極→圧着端子(-)→GM(-)

となります。 そして、各接続間に小さいけれど内部抵抗があり、下線を引いた区間においては(1)と並列回路を形成しています。つまり、並列回路の分流であって、電圧降下分をGMで測っていることになります。

GMの針の振れは各区間の抵抗値によるのでしょうから、振れだけではわからないということになります。

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vlcsnap-2015-03-12-08h50m56s145写真2

同じく、水銀Cについては

(3)GM(+)→圧着端子→(外縁)→水銀C→(外)電極→圧着端子(+)→GM(-)

となります。ここでも、下線区間において(1)と並列回路を形成しています。

結局、この実験2において誘導起電流だと断定できないということになります。お詫びして実験2を削除します。 反省として、電流経路の合成抵抗を考慮すべきでしたし、実際の経路を安易に回路図と等価だと考えると過ちを犯すとわかりました。

1月から2月に行った実験を幾つかの動画にまとめて掲載を予定しています。 それと水銀の蒸気を吸い込むのはやはり身体に悪いです。水銀をこぼしたときも、掃除機で吸うのはよくないのでできるだけ回収するか、こぼした絨毯などは廃棄すべきです。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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