前回の記事において、自然科学は縄文哲学の象徴であるミクサタカラの「ツルギの一部」であるとしました。 また、聖書に登場する契約の箱は、「契約」即ち「律法・憲法・法律など」とともに現代物質文明の根幹である「自然科学」を象徴しているとしました。
つまり、現代人の根幹にある宇宙に対する考え方が「分ける」ことにより「五感で分かる」を基本としているから、複数者間での「契約行為」並びに「自然科学」が成り立つ訳です。その起点を象徴するのが契約の箱であるという解釈です。
更に、アブラハムの宗教であるユダヤ教・キリスト教・イスラム教の信者の数は、世界人口70億人の内半数を超える凡そ36億人です。この人たちは多少なりとも契約の箱に関心があるはずです。 何より日本は、憲法を根幹とする法治国であり技術立国ですから、私たちは象徴である契約の箱の立ち位置にあると考えます。視点(原点)は契約の箱に置くべきということです。
さて、管理人は大本教・日月神示には何らかの真実が含まれていると考えています。通常であれば、自動書記や神からのお告げの類は、「神がかりや狐憑き」としてオカルトに過ぎませんけれど、過去記事に記しましたように
図1
「想念にはチャンネルがあり、あらゆる(I想念)と(Cチャンネル)との間には相関がない」のです。つまり、外見は「神がかり」であっても、某かの真実を伝える(想念のチャンネルが図の左寄りのもの=宇宙的な事柄)である可能性がある場合があるということです。
その理由は、同じく過去記事に記しましたように、次の5つが同一のことを示していると考えられるからです。
- 大本や日月神示にある○+点=ス(身魂)
- ヲシテ文献にある ○+点=ア アモト アウワ タマシヰ 縄文哲学
- 聖書ヤハウェ 在りて在りたる者 αでありω →無始無終 無辺
- 宇宙哲学 宇宙の意識(因)と結果(物質は結果である) 想念
- 弧理論(Ark Theory)の考え方 E-M軸平面 物質科学モデル
1.は 大本教と日月神示で示されたものです。2.はヲシテ文献に記された、縄文哲学の根幹です。3.は聖書の”神”とされる存在が述べたことです。4.はG・ アダムスキーによる宇宙哲学の根幹です。5.について、弧理論(Ark Theory)は、G・アダムスキーが残したネガフィルムとダニエル・フライがコンタクトした人物アランが述べた科学的な内容をまとめたものです。
管理人には、この5つが「非常に似通っている」というより「同じ」だと思えます。つまり、1.の大本や日月神示には、誰しも感じる「宇宙は単一の原理でできているのではないか」ということを実感させてくれる「某かの真実」を含んでいる、ということです。 逆に言えば、1.~5.のそれぞれ単独では、それほどの説得力を感じないのです。
で、上記を前提にしますと、次のことが言えそうです。
大本並びに日月神示において、「日本は世界のひな形(縮図)である。世界で起きることはまず日本で起きる」とされます。 また、「艮(うしとら)の金神(こんじん)」は「東北の祟り神」だともされます。 そして、この祟り神は国常立尊(クニトコタチノミコト)だとされます。
これまで、艮(うしとら)は、東北だということで東北地方(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島の6県)だとされてきました。これでは意味がわかりません。
大本並びに日月神示は、陰陽道の影響があるとされます。 陰陽道の艮(うしとら)とは図2
の中央から見て北東の方位、丑・寅あるいは「艮」を指します。 これが鬼門です。 ここで、大事なのは絶対方位ではないということです。
例えば、滋賀県大津市坂本にある比叡山延暦寺(天台宗の本山寺院)は、
図3
京都御所から見て鬼門(艮)の方向にあります。 面白いことに、比叡山を挟んで近江(滋賀県)は人口10万人当たりの寺院数は全国1位です。(寺院数ランキング) 京都を中央と考えることにより見えてくるものがあります。 鬼門とは相対的な東北を意味するのです。
①.大本・日月神示による金神(祟り神)は、国常立尊(クニトコタチノミコト)だということですから、ヲシテ文献によるクニトコタチさんということです。 クニトコタチさんは、近江のアツミ(滋賀県高島市安曇川平野あたり)を本拠地としていたようです。
②.「契約の箱」に関して、その所在は多数の人の関心の的です。一説によればエチオピア正教会によればエチオピア北部のある町の聖所に安置してあるとのことです。 一方で、日ユ同祖論で知られるように契約の箱は、「四国徳島の剣山」に伝わるとされます。
写真1
少なくとも、4C頃までには渡来した人たちがあり、何回にも渡り日本に入ってきたことは事実です。その中には所謂失われた十支族も居たと思われます。 徳島剣山のみならず日本各地で御神輿を担ぐお祭りが行われていることは周知のことです。何らかの関係があると見て良いように思います。
大事なのは、契約の箱が実在するかどうかではありません。 何故なら、例えば
写真2
のような黄金のマスクは、遺産・遺物として考古学的な意味で重要ですけれど、何かを象徴して人類普遍に影響を及ぼすものではないからです。
大事なのは、私たちの文明の根幹を「契約の箱」が象徴しているということと、日本が世界のひな形であるということです。
これまでのことを地図に落としますと
図4
の様になります。 私たちの文明の根幹を「契約の箱」が象徴している、即ち、「契約の箱」の伝説がある四国徳島の「剣山」を中心として見るならば、トコヨクニを建国したクニトコタチさん(国常立尊)の本拠地であった近江のアツミ(滋賀県高島市安曇川平野)は、北東(艮)の鬼門であることになります。
これが何故、金神たる「祟り神」なのかは、難しいところです。 クニトコタチさんに端を発する縄文哲学を象徴するのはミクサタカラです。 ミクサタカラは、タマ(精神科学)、カガミ(社会科学)そしてツルギ(物質科学)でできています。 縄文時代のツルギとは、文字通りサカホコであり、銅剣であったようですし、象徴的には地面をならし家を建て、土地を整備し収量の多い木の実がなる樹木を植え、あるいは水路を整備し農業を営むということです。 つまり、ツルギは文化文明の礎である「科学技術=土木・建築・農業生産の技術」だったのです。(同時に人に刑罰を与える道具でした。)
古墳を建造するような豊かな国家になるにつれて、人々は富や地位や権力に群がり、大事なミクサタカラを単なる権力の象徴である「三種の神器」に貶めてしまったのです。(シル:知る)を忘れてシラスとしてしまいました。 そして、外国より入った自然科学には対抗できなかったのです。 一方で「契約の箱」に象徴される物質文明は、強力なツルギではありましたけれど、残念ながらタマ(精神科学)とカガミ(社会科学)に弱点がありました。 契約を交わした者以外は、ヒトとして扱わないという、シナや朝鮮の儒教の様な行為は、本来日本人には馴染まないのです。
管理人の解釈では、契約の箱=シヰ(=センスマインド=感覚器官の心=五感で分かるの意)であり、シヰの暴走は必然だと感じます。(五感の麻痺によって、より大きな強い刺激をシヰが欲する。) このままでは、我々の文明は自滅するでしょう。 西欧の物質文明には、十分な精神科学と社会科学が存在しないからです。 図1の「想念のチャンネル」は、タマ+シヰの合成によります。タマは、ココロバ(真心)とミヤビからできています。ミヤビとは、アワレヱダ(哀れみの心)とナサケヱダ(情けの心)からなります。 自然科学を代表とする物質文明には、これらが足りないのです。
契約の箱は、(分けることにより五感で分かる)のですし、縄文哲学は(シル:知る)のですから、自然科学に馴染みすぎた人には、このことはお分かりいただけないかも知れません。これが自然科学の限界です。
図5
自然科学に馴染みの人たちは、「五感で分かる」と思っているのですから、悪魔崇拝や呪術はオカルトとして排除するだけです。 なぜこのような世界が現実として在るのか理解できないで居ます。人類の行為は、すべてが「想念の幅:図1のI想念」に収まり、「C想念のチャンネル」と相関しないことをご理解いただければ、納得できると思うのです。 因みに弧理論の考え方によれば、想念は物理現象である可能性があります。
縄文哲学の核であるタマ+シヰの構造と宇宙哲学を基に精神科学と社会科学が整備されるならば、より進んだツルギたる物質科学を構築できると信じています。 そうすれば、ツルギの一部である自然科学は、ツルギの全体に吸収されることになります。 これが、ある科学者が述べた「低い枝の先から分岐点まで戻り、再び登り始める」ことだと理解しています。 一言で言えば<シル:知る>は、<分けるによる五感で分かる>を包含(または包摂)するのです。 これは現代の物質文明の全否定ですから「祟り神」に相当するでしょう。
1.「契約の箱(Ark)の伝説が剣山」、2.「ミクサタカラのツルギの候補に挙げている弧理論が(Ark Theory)」、そして、1.と2.が地図上で艮(うしとら)の関係位置にある、というのは結構意味深だと思います。上記の内容と1.2.を対比させて考えると興味深いです。 この壮大なお話にSF〖space fantasy〗を感じます。だれがこんな計画を立てたのでしょう?
注:Wordpress の仕様変更か?図がサムネイル表示されなくなりました。 図を原寸で表示するには、マウスの右クリックにて「画像だけを表示(I)」を選択してください。
追記 図1下段に示した図について。タマ+シヰに基づく図表は、池田満著、ホツマ辞典(展望社)を参考に、管理人が宇宙哲学との比較検討をした結果を図表にしたものです。 日本ヲシテ研究所®とは関係ありません。 図1に関して、ご質問等ありましたら管理人までお願い申し上げます。
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