海を渡った 縄文人 ヲシテ文献での記述について

学校で習った 縄文人 と云えば、狩猟採集民族で、定住しない原始人というイメージでした。しかし、研究を通じて知ったヲシテ文献には、 縄文人 たちが高度な哲学(途轍もなく高い精神性)と天文知識を有した人たちだったことがわかりました。

日本に忍び入るユダヤ(牛山火壱著第一企画出版)は、日本の歴史を知る上で参考になる部分が多いのですけれども、さすがに以下の記述を受け入れるには抵抗がありました。

たびたび話に出た『秀真伝』※を読むと、その中に世界人類とその文明のもとは遠い昔日本から出たということが示唆されている。

管理人注※『秀真伝』は、ホツマツタヱのことを示す。漢字変換直訳し『シュウシンデン』とするのは間違い。当該書では、『秀真伝』と記しているもののホツマツタヱの正しい解釈を示している。

俄には信じがたいことです。「ホツマ縄文日本のたから:池田満著展望社」から該当すると思われる箇所「ミカサフミ の1アヤ「ミカサフミ・キ西のアヤ」⑥10874~10882まで」を以下に示します。

キツノナオ ヲシエノハツト     ナスユエハ イマワレウメル

タラチネノ サキノミヲヤモ     コトコトク アメノタネナリ

ソノカミノ アメツチヒラケ      ナルカミノ ミナカヌシヨリ

ハカリナキ ヒトクサワカレ     タウトキモ ミコトモヒコモ

ナルミチオ ヲサメオサムル

下線は管理人による。   続いて当該箇所の二行目からの現代語訳を同書p177から引用します。

現在の私達を産み育ててくれた両親の、さらにまた両親の、さらにまた両親と順々に極きわめなくたどってゆけば、その源はアメに発しているのが解ると思います。つまり、アメツチ(天地)が開き始まってから、最初の人類であるミナカヌシが生まれ、これから人類の歴史が始まって来たわけです。ミナカヌシ以降、多くの人々にと代々受け継がれて来て、はかりな無き多くの人々が生まれて来たわけです。そのうち、尊きアマカミや、ミコトやヒコと呼ばれる人が出現してきて、ミチを立てて人々に教え治めるようになったのです。

下線は管理人による。  最初の人類であるミナカヌシからトコヨクニ建国をなしたクニトコタチさんまでの系図を池田満氏によるホツマ辞典の付録1系図より一部引用します。

図1 ホツマ辞典付録より一部抜粋作成

初代アマカミであるクニトコタチの子8名(ト・ホ・カ・ミ・エ・ヒ・タ・メ)をして各地へ赴任させて治めたとのことで、その頃の地図を挙げます。

図2 出典:ホツマ辞典「ヲシテ時代の地図p266」を元に作成

多くの民族の伝承には「人類発祥の起源」が含まれていますが、その民族独自の「世界観」が反映されたものであって、事実ではなく、単なる創世神話だと考えられます。 ここでもヲシテ文献にある通り、クニトコタチさんの子たちが日本の各地に赴き治めたことは認められようかと思いますし、ミナカヌシを初めとする人類の発祥にかかる話しは、日本民族のルーツにある縄文の人たちが持っていた一つの世界観に過ぎないと考えていました。 最初の人類であるミナカヌシから24代ミナカヌシであるクニトコタチさんまでの間に最初の人類が(日本から)世界へ進出していった」とは到底考えられませんでした。


ところが先日、井口和基氏のブログに縄文人に関する興味深い話しがありました。 ここに当該ブログのリンクと記事にあった動画並びに関連する図書を幾つか載せます。

縄文人の悲劇、植民地支配500年の悲劇、日本人の悲劇:みんな犯人は同じやつらだったのサ!? 2018年5月27日

動画1 海を渡った縄文人  ~最初のアメリカ人は縄文人?~  前編

動画2 海を渡った縄文人  ~最初のアメリカ人は縄文人?~ 後編 

動画1と2において、北米で発見された人骨の祖先はアジア系だったとして、そのルーツを日本から出た縄文人ではなかったかとの仮説を出しています。

写真1 出典:動画1よりキャプチャ

調べてみたら次の書籍がありました。

海を渡った縄文人 ―縄文時代の交流と交易– 橋口 尚武 (著) 紹介文(抜粋)は以下。

最近、日本列島の最北端、北海道礼文島から、ヒスイ大珠や南海産タカラガイなどの装身具を帯びた縄文人の人骨が発掘され、話題になった。ヒスイは、いうまでもなく北陸地方、糸魚川周辺でしか産出がなく、南海産の貝も西日本でしか捕れない。これらはいずれも、対馬暖流に乗って丸木舟でえんえんと運ばれたと考えられる。 このようにヒスイは、縄文時代、青森県、北海道に運ばれたのみならず、南は鹿児島県種子島、さらに遠く、黒潮を乗り越えて沖縄諸島にまで運ばれていることが、しだいに明らかにされてきた。 ヒスイや貝だけではない。黒曜石、アスファルト、土器、呪具にいたるさまざまなものが、日本列島のすみずみにまで運ばれ、縄文時代すでに、複雑な交流網(ミチ)ができあがっていたのではないか

動画1と2は、上記の本の仮説をさらに拡大したものと同じです。

同様の本として『海を越えた縄文人 ―日本列島から太平洋ルートで南米まで1万6000キロの壮大な旅 – テレビ東京, 東京12チャンネル』 があります。 動画1と2は「縄文人は、千島列島から樺太を経由してベーリング海を島伝いに舟で移動し北米へ達した」という仮説に対して、この本では、「縄文人は、日本列島からミクロネシア、メラネシア、ポリネシアを経由し、最終的には南米大陸にまで達した」と仮説しています。
ヲシテ文献に示される人類の起源は、一つの民族に伝わる妄想的な世界観などではなく、ある部分においては「歴史的事実を含んでいた」と考えてよさそうです。

 

ヲシテ文献は、単なる一民族の起源をいわゆるに帰する創世神話ではありません。 何故なら縄文哲学におけるカミは、宗教ではないからです。 カミとは今風に云えば「宇宙の仕組み」です。つまり図2に示すアマカミや冒頭に引用したミコトやヒコとは、「宇宙の仕組みをシル(知る)」人であって、縄文時代は彼らによる治世(教え治めた世=カミノヨ)であったことを示します。 対して現代人は、縄文の人たちより遙かに精神性は低いです。  時代が下って人々が豊かになるにつれ、争いが増えるとともに精神性は下がり「神頼み」の世界になります。これがヒトノヨ(=宇宙の仕組みを忘れた人による治世)です。


本題から逸れますが、カミノヨからヒトノヨに切り替わった時期はわかっています。

図3 出典:ホツマ縄文日本のたから:池田満著展望社より作成

ヒトノヨは、初代人皇として即位した神武天皇(タケヒト)からです。 以来、BC660年から現代に至るまでずっと神頼みの時代だということです。  現代の形代かたしろは、お金時間であることはこれまでに考察したことです。 ここで、G・アダムスキーが「ブードゥー教やこっくりさんをやってはいけない」と書いたことの意味がわかります。

図4 お金と時間[T]は、ともに単位を持つがの裏付けがない

興味深いことに、日月神示の五十黙示録第2巻「碧玉之巻」10帖に同じ事が書かれています。『原爆を落とされ戦争に敗れたことがなぜ「岩戸開き」だったのか!? 日月神示は逆説に満ちている! 《謎解きセミナーin the book 1》 (謎解きセミナー in the book)内記 正時 (著)』p155より一部引用します。

神武天皇の岩戸閉めは、御自ら人皇を名乗り給うより他に道なきまでの御働きをなされたからであるぞ。神の世から人の世への移り変わりの事柄を、一応、岩戸に隠して神倭伊波礼琵古命カムヤマトイワレヒコノミコトとして、人皇として立たれたのであるから、大きな岩戸閉めの一つであるぞ。

日月神示を解説する書は幾つもありますが、きちんと筋の通った納得できるものは多くはありません。 日月神示のすべてを認めるものではありませんけれど、幾つかは理解納得できるものです。それ故、日月神示に書かれていることに(ある程度)注意が必要だと考えます。 続いて上記の内記正時氏の本には、面白いことが書かれています。p157の見出しには『「人皇」勢力とは渡りて来た幽界御魂がいこくみたまであった』とあります。神武天皇は、渡来人勢力に配慮せざるを得なくて神頼みの時代に入ったと書いてあります。 詳しくは同書を参照ください。

また、池田満氏はホツマツタヱは記紀の原書であるとして、三書(ホツマツタヱ・日本書紀・古事記)を厳密比較した方です。 定本〔ホツマツタエ〕―日本書紀・古事記との対比

この池田氏のブログ「参考書籍について」に面白い記述がありました。

『古事記』   (こじき ・ 歴史書を解りやすく記した文書として、江戸時代から流行った書物。 根底の思想は、景教<ネストリウス派> の強い影響下にあるもの。日本古来の考え方が、外国思想によって変化させられたことを知る上で、貴重。)

つまり、神武天皇が人皇としてたたざるを得なかった原因となる渡来系の人々の持つ思想に景教ネストリウス派の影響があった可能性があるということです。景教は、古代キリスト教の教派の一つで、一神教です。 どうも伊勢神宮の天照大神は一神教的だと感じてきましたけれど、それらしいです。かつ天照大神は女性ということになっています。ホツマツタヱのアマカミであるワカヒト(アマテルカミ)は男性です。ですから”あまてらすおおみかみ”は間違いです。

日月神示に云うところの渡来勢力である幽界御魂がいこくみたまは、一神教的性格を持っていたかも知れません。同時に考えられることとして、「天国と地獄」あるいは仏教でいう「地獄と極楽」という考え方も同時に入ってきたようです。これらの思想はヲシテ文献にはありません。  何某は「宗教は民衆のアヘンだ」と云いました。麻薬は脳に化学変化をもたらし人を「三途の川の向こう岸」にやってしまいます。つまり、「死ぬまで岸のこちら側に戻ろう(クスリを止め続ける)」と苦しむのです。宗教にある天国と地獄も「死ぬまで幸せになりたい」と苦しみ続けるのです。ここに神頼みの本質がありそうです。


ここまで観ると、ほとんど理解不能であった竹内文書にも某かのことが含まれているかも知れないと思えてきます。 ほんとうに凄いです。

 

余談です。 これまでの考察「井出治氏の(パルス)トランスにかかる第3起電力仮説の弧理論より観たエネルギー源について」によって見いだした発散トーラスは、その組み合わせによって、ほとんど表に出ない磁場に似たものを形作っているらしいことが解ってきました。これはG・アダムスキーが述べた楕円磁場に近いですし、トム・ベアデンが述べた「ヘビサイドが発見し、表に出ないが雷の1兆倍も強いという回転性電磁エネルギー流」にも近いです。また、ある科学者が地球の重力場磁場との関係について述べている箇所は、発散トーラスを組み合わせた表に出てこない楕円磁場のことを示していることが解りました。過去の記事「発散トーラスによる 重力 の理解」を参照ください。

この発散トーラスによる楕円磁場のモデルは、単極誘導の現象として現れてくるようです。 複数の発散トーラスは、互いに打ち消し合うことによって表に出てこない楕円磁場(回転性電磁エネルギー流)ですので、もしバランスを崩すことができれば表に(運動として)出てくるはずです。そのバランスを崩す方法が未だ解りません。幾つかアイディアはありますが、バランスを崩すものではありませんのでアイディアを元に実験したとしても検出できるかどうかわらない状態です。これまで微弱すぎて役に立たないと考えられてきた単極誘導ですが、発散トーラスは「距離の7乗に逆比例する力」ですから僅かでもバランスを崩すことができれば途轍もないはずです。 磁石の裏と考えられる楕円磁場のモデルについて、近く記事にする見込みです。

 

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2010年より研究しています。
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