気(キ)とは何か

考察にあたって、いろいろ調べていますと何故だか分かりませんけれど、とても似ていると感じることが幾つか出てきます。それらをまとめて構成することによって、何かに到達できるのではないかと考えてきました。これまで参考にしたのは、

  1. G・アダムスキーのコンタクトにかかる資料
  2. ダニエル・フライのコンタクトにかかる資料
  3. 数学者岡潔の言葉
  4. ヲシテ文献
  5. 聖書の一部
  6. 日月神示の一部
  7. 記紀の一部

などです。これら資料の一部に似た点があることから、それぞれの似た特徴をまとめたのが例えば

図1

あるいは

心と想念の経路図2

などでした。 1.のG・アダムスキーによる

図3

紡錘図形から出発して、まとめ上げて到達したのが

図4

でした。 図4に示した2つの円の中心が宇宙の中心「アとワ」です。宇宙の中心(ア)よりの想念の経路を(1)としています。そして、この中心を「情報の元」としたのは、前回記事にて説明しました。

 

この想念の経路(1)について、現代人に最も分かり易い説明が『気(キ)付く』でした。この「気(キ)付く」という言葉を用いる切っ掛けになったのが日月神示です。

今回は日月神示において「気」あるいは「キ」が重要であることを示している部分を挙げておきます。

ひふみ神示データより 第08巻 磐戸の巻  第2帖より

キつけてくれよ、キがもとざぞ、キから生れるのざぞ、心くばれと申してあろが、心のもとはキざぞ、総てのもとはキであるぞ、キは  (よろこび)ざぞ、臣民みなにそれぞれのキうへつけてあるのざぞ、うれしキは うれしキことうむぞ、かなしキは かなしキことうむぞ、おそれはおそれうむぞ、喜べば喜ぶことあると申してあろがな、天災でも人災でも、臣民の心の中にうごくキのままになるのざぞ。この道理わかるであろがな。爆弾でもあたると思へばあたるのざぞ、おそれるとおそろしことになるのざぞ、ものはキから生れるのざ、キがもとぞ、くどくキづけておくぞ。

ここでは「キ」の文字が使われていますけれど、漢字の「気」と同意味であることは確かです。面白いことに、「キ」は、○に点と記されていて、図4の円である「ア」及び「ワ」と同じ形をしています。

第12巻 夜明けの巻  第2帖より

神の国が欲しいは、誠の元の国、根の国、物のなる国、元の気の元の国、力の元の国、光の国、真中(まなか)の国であるからぞ、何も彼も、神の国に向って集まる様になってゐるのざぞ。神の昔の世は、そうなってゐたのざぞ。

全ての根源が気(キ)であるなら、その気(キ)より、力や光が出てくるという意味にとれます。日月神示には、「気付け、気の毒、気持ち、」などの用例が頻出します。 これより、宇宙の中心である「」について、情報の元であるとともに「気(キ)の元」、即ち「力、パワー、エネルギー」と同じ意味合いだと理解しました。正確には「力、パワー、エネルギーの元」ということです。

第24巻 黄金の巻 第71帖より

経(タテ)のつながりを忘れ勝ちぢゃ。平面のことのみ考へるから平面のキのみ入るぞ。平面の気のみでは邪であるぞ。動機善なれば失敗は薬。

図4右にある想念の経路(1)はの経路であり、想念の経路(2)はです。 そのものずばりです。数日前に気付きました。 「平面のキのみ」ばかりでは、邪よこしまだと指摘しています。 善意から出た行動で失敗したとしても薬になるそうです。 「平面のキ」の代表が神頼み(シャーマニズム)からくるお金と時間への執着です。岡潔の言葉(2つの心)にある「第1の心=私わたくしが入らねば決して動かない心」が持つのは執着です。でもこれが無ければ生きてゆけないことも事実です。

9/21追記 の経路は、縄文哲学に示される「タマ+シヰ」のシヰです。シヰとは「強いる」のシヰです。これが生への執着です。 一方のタマは、大宇宙の中心より来るものです。二つ合わさり、地上の物質と結びついて、ヒトとなります。これがタマシヰです。

第25巻 白銀の巻 第1帖より

天から気が地に降って、ものが生命し、その地の生命の気が又天に反影するのであるが、まだまだ地には凸凹あるから、気が天にかへらずに横にそれることあるぞ。その横の気の世界を幽界と申すのぢゃ。幽界は地で曲げられた気のつくり出したところぢゃ。地獄でないぞ。

この資料は重要です。  宇宙の中心である「ア」「情報の元」「気(キ)の元」「力・パワーの元」である「天」から気が地に降って、ものが命となります。 そして、その地の命の「気が天に反映する」と云っています。 図4右に示した想念の経路(1)は、「ア」からM軸(物質空間)への一方通行でした。これは「気(キ)付く」でしたから当然です。

図5

しかしながら、日月神示では人を含めた命の気が再びM軸から「ア」へ反映するというのです。双方向だというのですから、ちょっとした驚きです。 今回は図4右の矢印は変更せず、とりあえず『気(キ)付いたことは、いずれ「ア」へ反映する』と記憶しておきます。 意味が深いです。

また、気が天に返らずに横に逸れることがあり、横の世界を幽界というようです。幽界は曲げられた気の作り出したところのようで、実生活で四苦八苦している現実は、幽界そのもので間違いありません。

 

因みに、この記事は主に精神科学に属するところです。M軸に平行な想念の経路(2)は、どちらかというと社会科学に属します。人の営み全般に関わることを扱います。社会科学と平行に物質科学があります。弧理論(Ark Theory)は、物質科学でこれらの境界に位置しています。明確に分離できなくて申し訳ないです。

岡潔の云ったような「五感でわからないものは、無いとしか思えない」方たちも、何かに気付かれることがあるかも知れません。 その気(キ)付きの仕組みを「空間+E軸」である弧理論は示しています。 気(キ)付きは五感からは来ません。 見て聞いて調べて分かることが想念の経路(2)です。

 

9月21日追記 以下は、日月神示に対する管理人の考えです。

あるいはは、気付き、気力、気持ち、気概、根気、やる気であり、力やパワー(エネルギー)、活力や生命力を意味します。これらは宇宙の中心である「ア」と「ワ」から来るのであって、それが気(キ)の元です。(※下段に注記あり)

ヲシテ文献のホツマツタヱの「キツノナト ホムシサルアヤ」には、「キツヲサネ」があります。東西(中央)南北のことを縄文時代のさらに古くは「キツヲサネ」と云いました。 ですからキは、気であるとともに方角のを意味します。日が昇る東(キ)ですから、気の元(キノモト)は、即ち

図6

ヒノモト(日本)に通じます。東から昇る、即ち太陽はパワー・エネルギーの象徴です。  日本の建国はクニトコタチさんによる「トコヨクニ」に始まります。 ですから日月神示の根底にある「日本は世界の雛形である」の意味はここにあると考えます。   日月神示に関心があり、研究されている方の内においても、上記の考え方をお持ちの方は、今のところ見当たらないようです。

※M軸上におけるエネルギー[ML2T-2]や情報ではありません。あくまでE軸に示す真のエネルギーを意味しますから、情報の元であり気の元といった「元」がつきます。気(キ)の根源といった意味の「元」です。

9月23日追記 数学者岡潔の云った「大宇宙の本体は情【7】【8】」に出てくる「 知 意」に概ね同意しますけれども、大宇宙の本体が「情」だというだけでは何か不足するのではなかと感じます。働き方の順は「○ 知 意」でよいけれど、本体が情のみだとする意見には満足していません。気の元には情報の元、気力(生命力)の元、意志の元などが含まれているように思います。最終的に岡潔の云う「情 知 意」の全ては宇宙の中心から来ていると考えられます。その中心として情だけでは不足だろうということです。 また、縄文哲学の核心である「タマ+シヰ」のシヰ(強いる)は、「意」に近いように思います。(これで想念の経路2の性質がかなり分かります。物や事への執着によりシヰあるいは意が神頼みにつながってます。)  似ているからといって同一だということでもないでしょう。宇宙の中心に在るのは、もっと積極的・能動的な何かだと思います。それが図4左の「ア」です。

弧理論の考え方の根幹である「投影という仕組み」の元はといえば、第3起電力のエネルギー源についての考察にある「積分を伴う回転投影」でした。この曖昧な積分と回転という表現が「ア=渦」の持つ性質に近いかと考えます。 M軸(物質空間)つまり宇宙自然の極大から極小に至るまでの全てに渦や回転が現れるのは、宇宙の中心にその原因があると考えるのはごく自然なことです。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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