火花放電の謎  単極誘導にこそ問題の本質があるのではないか?

昨年は、ヲシテ文献を通しての縄文哲学と弧理論の考え方による宇宙の仕組みが同じであるということを中心に思想哲学に思考が傾いていました。 最近は、再び単極誘導モーターについて考えています。

今までに行った実験から得たことの概略を箇条書きにします。過去にもまとめたことがありますけれど、もう少し詳しくなっています。

単極誘導モーターに生じる力は、

  1. 磁束線(磁力線)に直交し
  2. 接点に生じ、かつ
  3. 剪断方向に生じる。(また、回路・導体に生じていないのではないか?)
  4. ただし、放電を用いた単極誘導モーターにおいては、放電経路を通じて電極間に力はつたわる。水銀や電解質溶液を用いた場合も同じである。
  5. 液体の場合は、仕切り板に反作用が生じる。仕切り板が筐体に固定されていれば、筐体が反作用を受ける。
  6. 本質的に磁束回りに起きる回転運動である。
  7. 接点に火花放電が起きないときに生じる力は強い
  8. 生じる力に対して、原因である磁石は力学的に孤立している。
  9. ドーナツ型磁石を用いることにより同軸二重反転、三重反転型の単極誘導モーターが作れる。
  10. 互いに同軸反転として生じる力に対して、反作用を相殺するらしい。(現段階では仮説、たぶん実現可能)

 

一つずつ説明が必要なのですが、とりあえず記事に関する要点を説明します。  4.について、

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動画1

放電を介して電極間に作用と反作用を生じています。つまり、放電空間中を伝わっているようです。

7.について、

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動画2

何故か火花放電が起きないときに限って生じる力は強いです。0:25~磁極に近いところでは、スズメッキ線全体が撓みながら弾かれています。放電の有無にかかわらず弾かれる強さは変わっていないようです。動画を撮っていませんけれど、恐らく、このときのスズメッキ線は目盛り方向(画面下方向)に弾かれると同時に、3次元的によじれながら弾かれているだろうと思います。

一方、0:50~磁極の中央付近においては、スズメッキ線が”棒状”に弾かれています。他の単極誘導モーターの実験

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動画3

でもわかるように、力は接点で生じています。

 

ここからが本題です。 過去に井出治氏の製作による

写真1 出典:クリーンエネルギー研究所訪問記

エーテルエンジンをご紹介しました。 エーテルエンジンに関して未知のエネルギーフィールド(世論時報社)P109より引用します。

コイルから機械的エネルギーを引き出した時の方が、機械出力がゼロの場合よりもコンデンサーの逆充電電圧が上昇するのである。・・・・さらに奇妙なことに、この逆転現象が起こるときに限って、スイッチSの接点で生じる火花放電の音が異様に低い音となる。・・・・やはり数回の試行に対し1度の割合で超効率状態を達成しているような結果が得られた。 しかし問題は100%の再現性が得られないことであった。

スイッチの接点で起きていることの結果により、超効率が起きるけれど、再現性が得られないということが問題だとして、サイリスタを用いられたとあります。

コンデンサーの逆充電電圧の増大現象は、パッパスのいうような火花放電の負抵抗作用を仮定すれば理解できる。しかし、スイッチの接点が火花放電を起こすときに何らかの条件の違いが生ずるらしく、常に現象が再現するとは限らない。これではモーターのような機械を構成する上では、致命的な欠陥となる。・・・・そこで次に、・・・・回路の中のスイッチとダイオードをサイリスタ(SCR)に置き換え、スイッチング動作時に火花放電が生じないような実験回路を考案した。・・・・前記と同様に磁性体の稼働時と固定時の逆充電電圧を比較してみた。すると、磁性体可動時における逆充電電圧の上昇現象はまったく生じなくなってしまったのである。やはり、火花放電には何か未知の負抵抗効果が作用していたと結論できるのかもしれない。

こうして、超効率を得る実験は、再現性のない火花放電に頼らざるをえないのか、・・・・

青字と下線は管理人によります。 図などを参考にされるには、原文こちらを参照ください。

サイリスタを用いることにより火花放電をなくした場合には、超効率は生じなかったということです。

ここからは、管理人による実験との比較です。

動画2で示した様に、磁石の中央部、即ち、単極誘導モーターとして生じる力は、火花放電が起きないときに”強く”生じました。その力は、接点で磁束線に直交した剪断方向に生じます。火花放電を用いたエーテルエンジンの特徴と何か通じるものがあります。

そこで疑問です。 最初の井出氏のエーテルエンジンにおいて、スイッチSはコイルが配置された付近にあったのかどうかです。その条件を「ある程度」満たせば、スイッチSに「単極誘導モーターの特性」に応じた現象が生じていたかも知れません

手元にある「未知の起電力:井出治論文集」P41に掲載されているプロトタイプの写真と回路図によれば、ステーターの奥に「rotary contact とbrush」 が配置されています。写真1でいえば、右端になります。論文はこちらのP707を参照ください。

写真Fig3(a)と回路図Fig.3(b)を見るかぎり、コイルと「rotary contact とbrush」は、同一軸上に配置されていますが少々遠いようにも思います。しかし、単極誘導モーターの接点に見て取れる現象がエーテルエンジンのrotary contact とbrushに起きていてもおかしくないと感じます。

確かにEMAモーターは、

写真2 出典:Free Energy Gray Motor Photos

放電を用いて、かつ放電する部分はコイルと同一軸上に配置されていました。(検索、ご確認ください)

どうも、火花放電にかかる謎の本質は、単極誘導の現象にあるように感じます。 面白いことに、フリーエネルギー、電磁気現象での超効率といえば、もれなく”電磁誘導:LC共振回路”と考えるのは奇妙なことです。

とにかく、「接点とは何か、接するとはどういうことなのか?」 放電との関係は? いろいろと疑問は尽きません。

 

発散トーラスは、

図1 右

小さい領域で生じて、物質間(原子間)をつたわるようです。第3起電力のエネルギー源という考察の結果、発散トーラスの発想を得ました。 この考察において「静止、速度、加速度、躍度」という考えを用いましたけれど、当時は「時間」の本質を理解していませんでしたからやむを得なかったことです。それでも放電と{電流の「躍度:jerk」=パルス}には共通点があります。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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