単極誘導モーター(磁石の位置の違いによる回転方向について)の実験を動画サイトに掲載

単極誘導モーター(磁石の位置の違いによる回転方向について)20150302で、5つの実験をまとめて動画サイトに掲載しました。

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動画1

動画1で言いたいことは、磁石の端面(磁極)部分を用いて単極誘導モーターを作ると、回転方向の反転現象が起きないということです。不十分な内容ですけれど、伝えたいことは盛り込みました。


 

以下は、管理人の愚痴です。お嫌いな方はスルーください。

学校の授業で行う実験は、あらかじめ「目的と結果」が定められています。結果に向けての手順も明確にされており、実験の途中で意図しないことが現れても、ノイズ(不手際等)として排除されます。成績が良いというのは、決められた結果へより速く最短で飛びつくことです。

しかし、実際の研究では全体が見えていない状態からスタートしますので、授業のような姿勢ではまったく進めません。管理人が行ってきた単極誘導モーター等の実験では、当初の目的が「単極誘導モーターにおける力学的作用と反作用の解析」でしたけれど、「起電力らしきもの」や予期しない「反転現象」あるいは、「そもそも磁石は力学的に孤立している」などという幾つもの選択肢が現れて困惑・混乱しました。 実験の「目的・方法・手順・装置実現の目処・手段・材料」について同時並行に考えねばなりません。肝心の「目的」も移り変わります。(むしろ揺れるという方が正しいです。) さらには実験自体を何回も無制限に行えない事情もあります。(水銀の実験で「水銀の劣化」や体調を崩すなど。) 実際の所、単極誘導モーターにおいて、未だに「作用・反作用について」や「なぜ反転がおきるのか」などわからない点があります。

試験・受験という訓練を受け続けることによって「現実には多くの選択肢あることを忘れて」「(あらかじめ用意された)結果に反射的に飛びつく」習性が身につきます。 そして、これまでに無い種の問題に突き当たると「用意された結果群(習った答え)」の中から幾つかを組み合わせることで「場当たり的に答えを出す」ことになります。これでは、出した答えが問題の最適解にたどり着くということは期待できないと思います。

ほとんどの場合は、思考停止するだけか、良い成績につながらない問題は「なかったことにする」ようです。 「単極誘導モーター、homopolar motor、homopolar generator、faraday disk」で画像検索すると

homopolarmotor2写真1

Faraday_disc写真2

が出てきます。それ以外の発想がほとんど見られないのです。 まあ、フリーエネルギーというと途端に意味不明の装置がごまんと出てきますが。それでもほとんどLCR回路が基本です。その域から発想が出ない。

管理人が参考になった資料は、雑誌「パリティ」1989年Vol.04No.12のp80~の霜田光一著「やさしくて難しい電磁気の実験」でした。なぜこのような発想をしないのか、できないのかは、教育にあると思い至ります。

{「用意された結果群(習った答え)」の中から幾つかを組み合わせる}という行動原理は、時間が経つにつれて、やがて全体が行き詰まることを意味しています。 自然科学が宇宙の森羅万象すべてを表していると考えているうちは、行き詰まるということになります。 質量の原因であるヒッグス粒子が発見されたというのに、「すっきりしない」「わくわくしない」「面白くない」「興味が持てない」「何より見通しが悪い」のは袋小路に入っているからだと思います。 現在の物理学について、「わくわく」しているのは数学オタク達のようです。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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