19世紀にファラデーの単極誘導が非対称だと気付いた学者がいたはず

電磁気学では、電子の電気量(電荷)は陽子に等しく、符号が反対であるとされます。陽子の電荷をQ1、電子の電荷をQ2とすると、|Q1|=|Q2|で、Q1=-Q2です。 ですから、磁場中を陽子あるいは電子が通過するときに、陽子と電子では力を受ける方向が逆になり、質量の違いによって陽子の方が曲がりかたが小さくなります。陽子と電子の電磁気的差異はこれだけとされています。

例えば、陽子と電子でLC回路と抵抗を含む回路を作ったとしますと下図のように左右対称である訳です。

図1

実際には、陽子でこのような回路は作れませんけれど、このように想定している訳です。

1903年物理学者の長岡半太郎は土星型原子モデルを提唱しました。

図2

長岡のモデルでは、電子が加速度運動をしているにもかかわらず、電磁波を放射してエネルギーを失って原子核に落ち込んでしまわない理由を説明できませんでした。 1913年デンマークの物理学者ニールス・ボーアの示した原子模型では、円運動する電子がなぜエネルギーを失わないかという点を説明しませんでしたが、ボーアの量子条件という仮設によりスペクトルの法則性に合致した説明ができるものでした。

歴史的経緯からして20世紀の初頭より、原子の構造を「電子が波であり粒子である」と説明する量子理論によって幾つかの困難を切り抜けた訳です。

一方で、管理者が行ったファラデーの単極誘導モーターについての実験(詳しい解説)で次の結論を得ました。 ファラデーの単極誘導モーターに生じる力は

  1. 磁力線あるいは磁束密度とは関係がない。
  2. 接点あるいは接触する面に生じる。
  3. 電流の経路には関係がない。
  4. 磁石との距離に逆比例する。
  5. 磁石の中央付近、重心位置が最も強い。
  6. 磁石の質量に比例する傾向がある。
  7. 火花放電が起きないときの方が強い。

というものでした。 これらの実験結果を素直に判断すれば、磁石の中心付近に設けた接点に電流を通すことによって、接点に生じる力は、「接点にある自由電子と磁石の中心(原子の質量の大半が存在する原子核)部分との相互作用」であると判断できます。量子理論からはこのような考え方はでてきません。

図3

量子力学が成立する以前、1800年代においては、上記の「原子核を周回することで加速度運動する電子がなぜエネルギーを失わないか」という問題に直面する以前のことです。 つまり、ファラデーの単極誘導の現象は、原子核と電子の相互作用であるということは、図1の左右が非対称であるということです。

管理者が行った実験は、機材と電源さえあれば高校生たちにもできることです。恐らく19世紀の物理学者の内の誰かは気付いていただろうと考えています。 勿論のこと、光のスペクトルや光電効果の説明の方が重要と考えられており、何よりもトム・ベアデンが指摘しているように「負エネルギー状態を示す非対称性を排除」したい科学者がいたことも原因して、ファラデーの単極誘導が意図的に100年以上放置されたのだと考えられます。(前記事参照)

なお、弧理論による原子模型の仮説(弧電磁気論による中性子を含まない原子模型とファラデーの単極誘導pdf)が元で、上記の実験を実施しました。この原子模型では、「陽子と電子並びに各々の実体には引力と斥力の2つの力が働いている」という仮説によりできています。2つの力が釣り合っているから外部へエネルギーを放射しないと考えています。

また、その前提となる考え方(弧理論への入り口:自然科学は間違っている)を先にご覧いただくと少し分かりやすくなると思います。こちらでは孤立系の理論である自然科学には制限があることや開放系の理論ではフリーエネルギーが可能であることの理論的背景を説明しています。

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なぜファラデーの単極誘導は放置されたのか?

ファラデーの単極誘導は不思議な現象とされます。下図のとき

  1. 磁石を固定して円板を回転すると誘導電流が流れる。
  2. 円板を固定して磁石を回転すると誘導電流は流れない。
  3. 磁石と円板を一緒に回転すると誘導電流が流れる。

という現象です。発電機の一種ですから、逆に電流を流せば円板が回転するモーターになります。 この現象の原理を説明したのが

  (注:式に誤りがありましたので、次に訂正します。2014/10/02)

図起電力の式左辺が起電力Vです。右辺の第1項が磁束密度の時間変化ですが、単極誘導では時間変化がありませんのでゼロです。 第2項が単極誘導に該当するとされます。 この現象の3が不思議だとされます。 磁力線は磁石にくっついているのか、空間に固定されているのか?いろいろと議論があります。回転とは何なのか?反作用がどこかに消えている?

管理者が2013年8月13日に掲載したファラデーの単極誘導モーターに生じる力の解析とその後若干の実験を追加して詳しく解説したこちらをお読みください。

単極誘導モーターの実験の結果分かったことは次のとおりです。(単極誘導の起電力については分かりません。)

  1. 磁力線あるいは磁束密度とは関係がない。
  2. 接点あるいは接触する面に生じる。
  3. 電流の経路には関係がない。
  4. 磁石との距離に逆比例する。
  5. 磁石の中央部分、重心付近が最も強い。
  6. 磁石の質量に比例する傾向にある。
  7. 火花放電が起きないときの方が強い。

弧理論の考え方から、5と6は事前に予想していました。 ファラデーの単極誘導の現象は「磁石の原子核とブラシ接点にある自由電子との相互作用」だと考えると前述の「3磁石と一緒に円板を回転して起電力が生じる」は理解できます。

ここまでが前提です。

マイケル・ファラデーが単極誘導モーターを作ったのが1821年で単極誘導発電機を作ったのが1832年です。そして、主にファラデーの実験結果をまとめて数学的に記述したのが J・C・マクスウェルで発表が1864年のことです。マクスウェルが発表した原論文は20の未知数を含む20個の方程式群で表されていました。 で、ヘビサイドやギブス等が今日知られるベクトル形式で4つにまとめたといいます。 式1はベクトル形式で書かれていますので、ヘビサイドがベクトル形式で表した以後のマクスウェル方程式から導かれたということになります。 この辺のことを調べたところ、ディスクロージャープロジェクトの日本語サイト内に、トム・ベアデンが米国エネルギー先端研究局長官に宛てた手紙にまとめられているのを見つけました。(ビーデン博士のエネルギー先端研究局への返答

歴史的一連の流れは入り組んでいますけれど、手紙に書かれた内容を簡単に整理すると、次のようになります。

一般にH・A・ローレンツ(tのつく Lorentz)が最初にマクスウェルの方程式群を対称的にリゲージしたとされ、後に”電気工学”と呼ばれて大学で教えられるようになったが、J・D・ジャクソンとL・B・オーカンの共著による”ゲージ普遍性の歴史的ルーツ”(”Historical roots of gauge invariance,” Reviews of Modern Physics, Vol.73, July 2001,p.663-680)によれば、本当はルードウィッヒ・ローレンツ(tのつかない Lorenz)が最初にマクスウェルの方程式群を対称的にリゲージしたことが検証されています。

恐らく、式1が最初に出されたのは、ルードウィッヒ・ローレンツの”リゲージ”以後だと思われます。  トム・ベアデンの手紙を読むと、もともと1800年代の物理学者たちは、マクスウェル原方程式群は”非対称性方程式”であり、その意味するところは、「真空に負のエネルギー状態」が存在すること。 ある種の電池や発電機から「巨大な回転性電磁気エネルギー流を発見」していた。 つまり、この発電機は見かけは小出力だが、背後の空間には大きなエネルギーの流れがあることに気付いていたということです。  ですから、非対称性方程式群には「真空が巨大なエネルギー流を含む負のエネルギー状態を表している」ということを知っていたということです。  並行して、金融資本家のJ・P・モルガンは、学者たちから「回路と負荷に電力を供給するために燃料が必要ない」ことを知って、物理学者たちにヘビサイド方程式群から非対称性を排除するようし向けたようです。 今日私たちが学ぶ古典電磁気学は、非対称性が排除された、いわば半分以下に矮小化された電磁気学だということのようです。

ですから、式1がどういう経緯で生まれたかは分かりませんけれど、従前の式1をもってなされる説明に納得いかない好奇心旺盛な学者や研究者が放置するわけがないはずです。 管理者が行ったリンク先の実験は、電源と若干の材料さえ揃えば高校生でもできる実験です。なぜ100年以上も放置されたのかは、だいたい理由が分かりました。大学で教わったことを疑う学生はまず居ません。1000人が教わって、10人ほどが今まで行われてきた実験を行って「不思議だね」で終わる訳です。

トム・ベアデンの手紙にあるヘビサイドの発見した「回転性電磁気エネルギー流」について、引用します。

「このヘビサイド回転成分の大きさは、比較的弱いが発散性であるポインティング・エネルギー流成分よりも1兆倍も大きいのです!任意の座標系(特殊相対論の状況)において、回転の発散はゼロです。そのため、通常このヘビサイド成分 - 発電機のシャフトを回す単位時間あたりの機械的エネルギー入力の1兆倍以上 - は、何かと相互作用を起こすことも、また外部回路に発散していくこともありません。代わりに、それはただ空間に向かってうなり続け、浪費されます。」

管理者は、引用の部分の回転性エネルギー流は、単極誘導での話しだと考えています。 ご存知の通り単極誘導は、電流は大きいようですが電圧が低すぎて使えないというのが常識です。ですけれど、管理者が実験した結果では、「原子核と接点にある自由電子との相互作用」です。つまり、ファラデーの単極誘導モーターの現象は「原子力」の一種なのです。 原子として、+-の電荷が釣り合っているから弱いだけだと考えられます。

そもそも、「電子の電荷と陽子の電荷の量は等しく極性が反対」ということしか学びませんでした。 陽子の質量は電子の1800倍もあるのに。 電磁気的にその他の性質の違いが「ない」というのは腑に落ちませんでした。 電子の抜けたホール(正孔)はプラスと同じとするだけで、陽子の+電荷は電子のマイナス電荷とは異なった性質がもっとあっても不思議ではないと感じていました。 管理者は、単極誘導発電機と単極誘導モーターには「非対称性」が存在すると考えています。

 

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重力の制御のカギは単極誘導モーターにあるようだ

先日より、書きかけていました「弧理論(Ark Theory)への入り口」がほぼできました。今回は、これまで論文として出してきた資料をより詳しく、現時点までで分かったことを順に並べて理解しやすいように書き直したものです。 自然科学が間違っているとは誰も信じられないですけれど、どうも本当に間違っているようです。

以前から考えていた「重力は表面張力のようなもので、物体のエネルギーレベルによって重力の働きが異なってくる」ことを正式に書き記しました。また、フリーエネルギー装置の実現に必要な理論的背景も記しました。 重力の制御もフリーエネルギー装置を実現することも、単極誘導の現象に深い関係があることを示した初めての文章です。

分からないことだらけで、勉強不足甚だしいのですけれど、自分なりに考えた結果です。この考え方がいかに既存の物理学とかけ離れたものであろうと、実験の事実と合っている以上、概ね正しいと分かればこのまま進むのがよろしいかと思っています。

でも、勉強するということは自ら進んで”洗脳”されるようなものだということに最近気付きました。どうも、19世紀どころか、ニュートンの時代にまで遡って考えねばならないということが分かってきましたから、物理の最先端である素粒子物理学を懸命に学んできた人たちは、自己が崩壊するほどの道のりを一気に戻らねばならないというのは大変なショックだと思います。

実は更にショックなことに、宇宙のあらゆる現象は、10進法の数学ではうまく理解できないことが分かってきました。 12進法の数学で宇宙のことを理解する方が進歩が早いというのです。 恐らく、数学の天才でも「12進法の素数や加減乗除」を速やかに答えられる人は皆無だと思います。 小学生と数学の教授が同じスタートラインに立たねばならないということは考えただけでも恐ろしいことです。

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実験「単極誘導モーター」の詳しい解説 と 「自然科学は間違っている:数学者岡潔の主張から弧理論へ」を掲載

2013年8月13日に当方のサイトに掲載しました「ファラデーの単極誘導モーターに生じる力の解析」について、幾つかの実験を省略したレポートだったため、ご理解頂けないことがわかりました。

そこで、詳しい解説をサイトに掲載しました。 これまでに撮り貯めた動画のほか、幾つかを新たに撮影して動画サイトに投稿した上で、順を追って説明したページにまとめました。たぶん読みやすくなったと思います。

教科書に載っていることを勉強して実験を行うと理解できないわけで、白紙にしてお読み頂くと理解しやすいかと思います。

また、数学者岡潔が講演で「自然科学は間違っている」と述べています。しかし、彼はどうすればよいのか、何が正解なのかを述べていません。 私が主張してきた弧理論と岡潔の言う「時間が問題」ということが繋がってきました。 そこで、岡潔の主張から弧理論への導入について、「弧理論への入り口」というタイトルでサイトへ掲載しました。

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文明は火を起こす方法と同じ数だけあるだろう

車輪や道具あるいは言語を使うことは、文明を持つ要件であるように、火を使いこなすことも文明の要件と考えてよいでしょう。

火を起こすには以下の方法が考えられます。1.森林火災より火種をとる。2.木を擦る。3.太陽光を虫眼鏡で集める。4.火花放電を使う。5.マッチ。6.火打ち石。7.オイルライター。8.ガスライター。9.レーザー。10.圧電素子。11.原子力などで、それらの組み合わせもあります。

数学者の岡潔は「自然科学者は初めに時間、空間というものがあると思っています。絵を描く時、初めに画用紙があるようなものです。そう思ってます。時間、空間とはどういうものかと少しも考えてはいない。」と述べ、「自然科学(という思想)は間違っている」と言いました。空間・時間という要素を持つ自然科学の内、時間が誤りであるとして、仏教思想に基づいて彼の考えを述べています。 自然科学者は、自然・宇宙の実体が絵を描く画用紙(空間・時間を要素とする)に正しく写されていると決めてかかっていると言っているのです。

管理者は仏教思想については分かりませんけれど、これまで他の資料や複数のインターネットサイトで誤りが指摘されている特殊相対性理論の誤りのポイントが“時間”の取り扱いであることと、岡潔の指摘する内容が同じであることに気付きました。

特殊相対論で扱う光速度cは速度ですから、次元は[速度v] =[L]/[T]です。ところが時間Tは、岡潔の指摘するように、元々「運動」を用いて時間を決めています。 岡潔は、「運動は時間に比例して起こると決めてかかって、そういう時間というものがあると決めてかかって、そして、時間というものはわかっていると思っています。」と述べています。

特殊相対論から E=mc^2 により、 m=E/c^2 ですから、素粒子の質量mは、何GeV/c^2 と表されます。 ここでcには、時間が分かっているという前提が含まれています。 運動の規則性、例えば振り子の等時性などを用いて決定した(と思いこんだ)時間を使って光速度cを求めています。しかし、本当に運動は時間に比例するのかどうか、時間というものが存在するのかどうかも含めて議論はなされていないと思います。 [宇宙の実体]≠[自然科学という画用紙]ということです。

物理学の大枠は、素粒子により説明されています。標準模型という理論により説明されており、先頃発表されたヒッグス粒子の発見により、ひとまず標準模型のピースが埋まりました。

1900年代初頭から量子力学が構築され、特殊相対論が組み込まれて素粒子物理学が発達しました。その中で、40年近くヒッグス粒子は探求されてきました。 ヒッグス粒子の質量は、125.3GeV/c^2 とされます。

恩師のA先生から、既存の理論を100として、その上に新しいことを1加えて納得してもらうことがどれ程大変なことか、厳しくご教示頂いています。

今、仮に自然科学の思想を8.ガスライターだとします。既存の理論を100として、その上に新しいことを1パーセント積み上げることを凡そ100年続けてきたことになります。 はたして、ガスライターは、レーザーや圧電素子になるでしょうか。100年の間、改良・改善を続けたガスライターは超高級ブランドのガスライターになることしょう。

文明は、火を起こす方法と同じ数ほどもあるのではないでしょうか。

これまで論文やレポートに「特殊相対論は循環論だ」「場の理論は近似だ」と書いてきました。また、拙ブログでも「私たちはエネルギーの正しい測定方法を知らないらしい」と書きました。これらの疑問の本質が“時間”に関係しているようです。

ドイツの作家、ミヒャエル・エンデの作品に「モモ」があります。 「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たちによって人々から時間が盗まれてしまい、皆の心から余裕が消えてしまうというストーリーです。

エンデが世の中に訴えたかったことは、「時間」を「お金」に変換し、利子が利子を生む現代の経済システムに疑問を抱かせることが目的でした。 本当に鋭いと思います。 (因みに利子の大元は負債です。)

科学者のパトロンである金融資本家が科学に「エネルギー保存の法則」という足枷(孤立系の力学)をはめたのは、「お金」という数学上の概念でしかない事実上、無限大を許容する(お金の力)を維持したかったからのようです。自然科学に無限大(開放系の力学)を認める訳にはいかなかったのです。 その結果、肥大化したお金が実体経済を振り回しています。 彼らに都合のよい理論や思想を必要以上に持ち上げてきたようです。

管理者は、長年の間持ち続けた漠とした疑問が漸く溶解しました。言葉は悪いですが、量子力学はどこか胡散臭い。

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「時は金なりTime is money.」の本当の意味

数学者の岡潔は、自然科学は間違っていると述べました。一部引用します。

引用開始

『自然科学者は初めに時間、空間というものがあると思っています。絵を描く時、初めに画用紙があるようなものです。そう思ってます。時間、空間とはどういうものかと少しも考えてはいない。これ、空間の方はまだ良いんですが、わかりますから。時間の方はわかりませんから。 時間というものを表わそうと思うと、人は何時も運動を使います。で、直接わかるものではない。運動は時間に比例して起こると決めてかかって、そういう時間というものがあると決めてかかって、そして、時間というものはわかると思っています。空間とは大分違う。

人は時間の中なんかに住んでやしない。時の中に住んでいる

時には現在、過去、未来があります。各々、全く性質が違うんです。それ以外、いろいろありますが、時について一番深く考えたのは道元禅師です。 が、その時の属性のうちに、時の過去のうちには「時は過ぎ行く」という属性がある。その一つの性質を取り出して、そうして観念化したものが時間です。非常に問題になる。』

引用終了 注)下線は管理者

自然科学者は、運動は時間に比例して起こると決めてかかって、そういう時間というものが存在すると思っています。岡潔は、あるのは「時」であると、存在するのは「今」であると述べています。運動の規則性(振り子の等時性など)を使って「時と時の間」を時間と定義できると考えており、運動が時間に比例して起こると決め付けている訳です。

ところで、アインシュタインの特殊相対性理論では、「真空中の光速度cを用いて時間を定義」しています。 相対論物理学者に捧ぐ その4を参照。

速度は、速度=[距離]/[時間]として定義されるものであり、光速度cには[時間]が含まれています。そもそも時間が分からないのに時間を定義に含んでいることになり、特殊相対論は循環論であるということになりますし、特殊相対論を組み込んだ理論はすべて循環論ということになります。

一方、お金(通貨)は、単なる数学上の概念です。一説には、世界中の通貨発行総額は何京ドルにもなるそうです。 この通貨は非兌換ですし、ネットワーク上を瞬時に駆けめぐり実体経済を振り回しています。 天文学的な数字は、実質ゼロに等しい。無意味な訳です。お金は本質的に価値がゼロであるということです。現実世界が有限であるのに唯一、貨幣には制限がありません。

さて、本題。 ドイツの児童文学の作家であるミヒャエル・エンデの作品に「モモ」があります。「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たちによって人々から時間が盗まれるという話です。

エンデが世の中に訴えたかったことは、「時間」を「お金」に変換し、利子が利子を生む現代の経済システムに疑問を抱かせることが目的でした。

「時は金なりTime is money.」とは、「時間はお金と同様に貴重なものだから、無駄にしてはいけない。」と理解していますけれど、時間(時)は実在しないし、金(通貨)も価値はありません。

結局 「時は金なり」という言葉は、「時間=通貨」であり、言葉の本当の意味は、ゼロ=ゼロであった訳です。

確かに、「光陰矢のごとし」であり、私たちに与えられた時間は限られているけれど、お金のために、時間を奪われていることは事実です。あくせく働くのは、少しでも楽をしたい(楽な時間を過ごしたい)からであり、そのためにはお金が欲しいけれど、お金のために時間を奪われているという。ここにも循環論があることになります。 その「時」を個々人が有意義に過ごすべきということは勿論ですが。

で、エネルギー保存の法則という科学上の足枷をはめたのは、事実上無限の力を持つお金(通貨)の仕組みを温存したい連中(科学者たちのパトロン)でしょうけれど。 こんな巧妙な仕組みを考えついたのは誰なのでしょう? 本当に簡単。あまりに易し過ぎて、ほとんど気付きません。

未だ、仕組みは、はっきりしませんけれど、よりよい選択肢は、弧理論(Ark Theory)であると考えています。 弧理論は、エネルギー・空間・質量・運動を要素に持っています。横軸に空間をとり、縦軸にエネルギーを複素数でとります。この考えは、リーマン予想のゼータ関数によく似ています。 第3起電力のエネルギー源について(考察)のp73補遺1を参照ください。補遺1の考え方(12進法)をもってすれば、空間についての理解が容易になると思います。 弧理論の考え方によれば、要素から二次的に時間が決まると思われます。 前記事にあるように、私たちはエネルギーの量を正しく求める方法を知る必要があります。

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弧理論(Ark theory)に改めます。

2013年8月に発表した2つの論文(弧電磁気論による中性子を含まない原子模型とファラデーの単極誘導ファラデーの単極誘導モーターに生じる力の解析)により、ファラデーの単極誘導の現象は、原子核と電子の相互作用であると分かりました。 電磁気現象は電子-電子の相互作用ですので、ファラデーの単極誘導の本質は電磁気現象に収まらないということになります。 これまで「弧電磁気論」という名称を使ってきましたけれど、これからは、より広いの現象を扱うため、名称を「弧理論(Ark theory)」とします。

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論文2本と実験の様子を動画にして投稿

論文は、「弧電磁気論による中性子を含まない原子模型とファラデーの単極誘導について(考察)」 と 「ファラデーの単極誘導モーターに生じる力の解析」の2本です。 前者は、弧電磁気論から見た水素原子模型について説明したものです。 後者は水素原子模型をファラデーの単極誘導に適用したとき予想される物性を調べた実験論文です。 そして、動画は、後者の論文に示した実験の様子を動画にして投稿したものです。

弧電磁気論は、これまで第3起電力について理論的な説明するのみでしたけれど、今回ようやく実験を通して、理論と結ぶことができたようです。 管理者としては、合理的な内容に思うのですけれど、他者から見てご理解頂けるかどうかは自信ありません。 実験の内容は、再現性の高いものですので、材料と電源さえあれば高校生の方でもできます。

実験に使用した水銀は筆者の手持ちのものを使用しましたが、量が少なすぎて十分な結果を得られませんでした。試薬販売店をいくつかあたってみましたけれど、個人に販売してもらえませんでした。 調べてみましたら、凡そ10年近く前なら入手可能のようでしたが、現在は規制により入手できないようです。 水銀をお持ちの方は、アルニコ磁石を使ってファラデーの単極誘導モーターを作り、生じる力の分布を、ご自身で調べてみることをお勧めします。

 

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地球の自転はなぜ維持されるのか(地球は単極モーターである。)

動画サイトに「単極モーター(地球の自転とジェット気流)」を投稿しました。そして、弧電磁気論(解説)サイトに説明を入れました。

海流や大気の流れ(気象現象)は、地球の自転に対する負荷であり、「ジェット気流の原因が地球の自転による」という説明に疑問を感じていました。 弧電磁気論の研究の過程で、食酢を使った単極モーターを考案しました。 実物を作る前に思索を巡らす内に、「地球は単極モーターである」という仮説に辿り着きました。 ネットで調べてみますと、同じ着想の記述が2つほど見つかりましたが、文章での説明だけで、実際に模型を使って実験をしている記事はありませんでした。同じ着想を持つ人は必ずいるものです。

固定された足場のない宇宙空間において、気象現象という負荷をかけられた地球が自転を維持するのに、何がエネルギー源なのかが不明です。 まして、ジェット気流は地球の自転が原因であるという説明には納得がいきません。 単極モーターの模型を作って実際に実験してみると、予想以上によく回転しました。見るからにジェット気流です。  ただし、仮説が成り立つ条件として、「太陽風からのプラズマが持つ電荷が地球に対して不均一に入射・放出される」必要があります。 地球の極付近からプラズマが入射して、オーロラを発するのはよく知られていますけれど、プラズマが持つ電荷はどこへ行くのかが不明です。プラスの電荷を持つH+やHe+が電子e-を捕捉して、電気的に中和するならば、宇宙空間への放射は必要なくなります。しかし、同時に電子の電荷が地球に入ってくる必要が生じることになります。 この辺のことがよく分かりませんけれど、「地球は単極モーター」であるとういう仮説を立証するためには、地球全体での電荷の出入りの分布を調べる必要があると思います。

追記

気が付いたのですけれど、この動画では、食酢が作る渦流の反トルクは、どの電極が受け止めているのか、不明です。 もし、ネオジム磁石のプラス極が受けているのなら食酢の渦の反対方向、時計方向にネオジム磁石がトルクを受ける(自転の反対方向)ことになります。 また、銅の輪であるマイナス極が受けているのなら、ネオジム磁石は仮説の通り反時計方向(つまり、自転を維持する方向)にトルクを受けることになります。 どちらの電極が反トルクを受けているのか、あるいは、両方の電極なのか、確かめる必要がありそうです。

なお、弧電磁気論でファラデーの単極誘導&単極モーターの動作原理は説明可能ですけれど、まだ途上です。 現在は、単極誘導について研究中です。

 

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第3起電力のエネルギー源について(考察)の第2版掲載

6月に掲載した、第3起電力のエネルギー源(弧電磁気論から見たエネルギー源の考察)を改訂しましたので、ホームページ、弧電磁気論(解説)に掲載しました。これまで、分からなかった点について、かなり分かってきました。

第3起電力のエネルギー源の考察(第2版)

空間からエネルギーが湧出する仕組みについて、考察しました。 誰でも知っている「作用・反作用」が成り立たない仕組みが、電磁気現象で存在するようです。「超効率インバータ(デゴイチ)」は、この仕組みを間接的に利用した装置として、説明しました。 恐らく、フリーエネルギーを理論的に説明したものとしては、初めてのものだと思います。

3カ所、誤字を訂正しました。  いずれも「印可」となっていましたので、「印加」に訂正しました。 12月26日追記

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