唯物主義 と 共産主義 はつながるか

数学者の岡潔は、唯物主義について次にように述べました。【3】西洋の唯物主義より。

西洋人は五感でわからないものは無いとしか思えない。これが唯物主義です。

もう一つ自然科学の大事な考え方として還元主義があります。

  • ”わかる”の語源はわけるわけることによりわかるとするのが還元主義

わける相手は常にブラックボックスです。どこまでもブラックボックスです。

図1 わけることによりわかるとするのが還元主義

これまでに調べたところでは、言葉の要素である音素自体が、それ自身意味を持たないブラックボックスです。ですから、音素に意味を持たせるためには、音素を組み合わせるしかありません。

言葉は音素を組み合わせることによって、互いに規定し合って成り立つようにした循環でありネットワークであり、外のない内です。よく説明に使う”匙とスプーン”の図をあげておきます。

図2 辞書を調べても、際限なく堂々巡り(循環・ネットワーク、かつ外のない内)

 

還元主義の限界は見えました。もう一つの唯物主義について考えます。参考の過去記事。

唯物主義について調べると時折、共産主義という言葉が出てきます。これがわからない。なぜ、唯物主義と 共産主義 はつながるのか意味がわかりませんでした。

そこで検索して出てきたのが、日本共産党中央委員会常任幹部会元委員の筆坂秀世による解説です。共産主義理論の変なところより抜粋です。

マルクス、エンゲルスが打ち立てた共産主義理論の最大の核心は唯物史観(史的唯物論)である。唯物史観とは、マルクス主義の歴史観である。これまで人類の歴史は、原始共産制、奴隷制、封建制、資本主義というように発展してきた次には、資本主義から社会主義への発展である。これは「歴史的必然」だというのである。

でも歴史的必然なら、共産党も、革命運動も必要ないのではないか、という素朴な疑問が湧き出てくる。平成天皇の教育責任者や慶應義塾大学の塾長を務めた経済学者に小泉信三という人がいる。この人の著書に『共産主義批判の常識』(講談社学術文庫)というのがある。この中で小泉氏は次のように指摘している。  

〈もしも歴史的因果の系列が、絶対的に変更し難いものとして、将来に向ってすでに決定しているという意味において、必然的であるならば、一切の人間の努力、したがって社会運動は全く無意義であり、よし歴史は人間の心意を通じて経過するとしても、それがかかる絶対的の意味において必然的であるならば、それはあたかも「朝日よ、昇れ」、「四季よ、循(めぐ)れ」といって努力するにも等しいこととなるであろう〉  

一方で社会主義への移行は歴史的必然論といいながら、他方では革命を推進する共産党の存在を肯定するというのは、自家撞着以外の何ものでもない。  もう一つ。エンゲルスは、「あなたは何主義者か」と尋ねられたとき、「進化主義者だと答える」と語ったそうである。共産主義理論は、進化論なのである。

下線は管理人による。引用をまとめます。

  • 人類の歴史は、原始共産制、奴隷制、封建制、資本主義というように発展した。
  • 次には、社会主義への発展である
  • これは「歴史的必然」
  • 歴史的必然なら、共産党も、革命運動も必要ないはず
  • 社会主義への移行は歴史的必然論といいながら、他方では革命を推進する共産党の存在を肯定するというのは、自家撞着以外の何ものでもない
  • エンゲルスは、「進化主義者だと答える」
  •  共産主義 理論は進化論である

この文章には語られていませんけれども、共産主義の前に、唯物史観(唯物的歴史観)があります。

  • 物質的な生産力や生産関係の変化が、歴史を動かす原動力となる という考え方。

 

物質的な生産力や生産関係の変化が、歴史を動かす原動力であり、それを歴史的必然として、資本主義社会の次は共産主義だとの主張のようです。

管理人も学生の頃、共産主義について「歴史的必然論」というのを聞いたことがあります。当時は冷戦まっただ中でしたし、中国からの輸入品による中国物産展は粗悪なノートや鉛筆、あるいは干しぶどうのような農産品しかない時代でした。このような時代に理系の管理人は「そうか、共産主義は歴史の必然なのか」と考えていた記憶があります。実際のところ、ソ連やその周辺国の体制は崩壊しました。

で、残るのは歴史的必然とまで言われた共産主義の基盤である自然科学思想(還元主義、唯物主義)の唯物主義は、どうして共産主義とつながるのだろうかという疑問です。

結局のところ、さして強力な何かがあるわけではなかったようです。単純にソ連の崩壊が歴史的必然ではなかったことを証明しています。

 

実は、管理人は進化論をあまり信用していません。チャールズ・ダーウィンは裕福な家庭に育ったようです。また、カール・マルクスずっと研究を続けられる環境はどのように手に入れたのか疑問です。

世に受け入れられる主義主張そのものより、主義主張を考え出した人の生活基盤について考えた方がより本当の事に近づけるように思います。

「林千勝 マルクス」での検索動画

どうも、石油枯渇、ダイオキシン、地球温暖化などと同じでさして強力な根拠はありませんでした。ここまで書いてきて、思い出した記事があります。

どうして、統合の未来像も理念もない主義主張を出すのか疑問です。何の根拠もなく何処かへ持って行こうとしているように思えてなりません。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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