このまま 人類は滅びる が、防ぐ方法はある。

岡潔は、「世界は間違った思想の洪水である。このままでは 人類は滅びる 。」と述べました。岡潔は、何がどのように間違っているかを大雑把に述べています。

  • 自然とはこうだと決めて、これを科学したものの寄せ集め。
  • 人文科学・社会科学・自然科学の内、自然科学が怪しい。
  • 自然科学の時間・空間は簡単な模型。
  • 時間という計量的なものはない。

既に、時間は、物の量ではなくて事の質(情報)であるとわかっています。次に、各々が「自然とはこういうものだ」と決めつけて科学した「各々の科学」は、どのようであるかを整理しました。その上で、人類の文明はどの方向へ向かっているかを検討しました。それが次図です。

図1 ここで示す「ツルギ:社会科学」は「人文科学・社会科学・自然科学」の社会科学とは異なる。

訂正9/8 図1表題に誤りがありました。誤(ツルギ)正しくは(カガミ)です。

横軸に「具体~抽象」縦軸にその複雑さをとっています。岡潔の2つの心は、ヲシテ文献のタマシヰに同じです。心の主体であるタマが「わかる」のは映像として、その趣がわかるというものです。そのわかり方は意識を通さず言葉で言えません。 方やシヰの「わかる」は、「わけることによりわかるとする還元主義」と「五感でわからないものはないとしか思えない唯物主義」です。そのわかり方は、意識を通し言葉で言えるものです。

人類の全ての「物と事」は、この図のどこかに入ります。管理人が適当に配置したものです。漏れがあるでしょうが、それらもどこかに入ります。

シヰ、即ち生命維持の欲求の特徴は、緊張と集中です。

図の最も大きな特徴は、すべてが抽象化へ向かっているということです。物と事は次第に複雑化し、人類はより緊張と集中を強いられます。

抽象化には、際限がありません。何故なら「言葉」は、互いに規定し合うことにより成り立つ循環、ネットワークだからです。シヰ(第1の心)の世界は外のない内です。抽象化を言い換えると“言葉遊び”です。必ずしも悪いことではありませんけれども、行き過ぎはダメです。

物や事のすべては、生活の手段であって目的ではないということが読み取れます。それはお金や時間、宗教や主義主張、あるいは信条もです。 神仏もよりよく生きるための手段です。目的であるはずありません。 恐らく日本人はなんとなくわかっているようです。多くの日本人は、神様も仏様もよりよく生きるための手段だとわかっています。 これを日本教と云います。小室直樹の言によれば、「日本人にとって神様も仏様も人間の側の都合による」といいます。 地球上から日本語を話す人が居なくなれば、人類は滅びるはずです。

大事なのは、心の主体であるタマと生命維持の欲求であるシヰは、乖離してはいけないということです。しかし、現実の世界は緊張と集中が続いています。皆、それが発達だと信じて疑いません。(際限のない緊張と集中の世界です。)だから、 人類は滅びる のです。特に3つの宗教間の対立は深刻です。宗教はよりよく生きるための手段に過ぎません。目的であってはいけません。お金は生活の手段に過ぎません。目的であってはいけません。

 

では、人類の滅亡を防ぐにはどうすればよいのでしょう。簡単です。上記に気(キ)づくことです。手段を目的にしてはいけないということに気(キ)づくことです。しかし、これでは抽象に過ぎます。もっと具体的に提示します。

これまでの考察によれば、重力は引力だけでなく、斥力もあるようです。しかも、最低4種類あるようです。これを制御して人類は宇宙へ進出するべきです。その具体的な目標として重力制御の科学と技術を達成すべきです。遠い目標として惑星を離れて生活できる永久宇宙船の建造を目標とすべきです。夢があるでしょう。素粒子加速器や重力波検出に夢はありません。

化学ロケットの90%は燃料です。しかも、何故か大きなロケットエンジンは実現不可能のようです。実際のロケットは小型ロケットエンジンを最大で20本も束ねて使用しています。物理的な限界があるのです。一説によれば、地球は流刑の地だといいます。より大きなものに目を向けるべきです。このままではダメだということがはっきりしています。これまでみてきたように科学の発達は歪められてきました。19世紀の頃から、経済・金融・資本を目的とした人たちからの圧力により科学は歪んでいます。関連記事としてサイト内を「統合失調」で検索ください。

 

もう一つの方法があります。「すべての人が日本語を話せばよい」というものです。これはちょっと魅力的です。日本語の元である大和言葉の基礎はヨソヤコヱ(48音韻:アワウタ)にあります。アワウタは最初からの区別が(発音とともに)あるのですから最高です。(表意文字である漢字がいかにダメであるかわかってきました。)

図2 出展:日本ヲシテ研究所 母音は物、子音は事を示す。これほど合理的な言葉はない。

 

余談です。岡潔は「わからないものに関心を集め続ける」と述べました。管理人には当然のことなのですが、最近「わからないもの」の有無についてさえ想像できない人がほとんどだということに気づいて愕然としています。だから、当サイトの記事に賛意どころか批評・批判・非難もないのです。(みている人が居ないというのもありますhi)

言葉は、互いに規定し合うことにより成り立つ循環であり、ネットワークです。外のない内です。今やネットは誰でも知って利用しています。ネットワークに乗らない情報はいくらでもあることを誰でも知っています。だから、第1の心の特性である外のない内を知れば、「わからないもの」があるはずと容易に想像できるはずなのです。予め答えがあるとわかっている問題ばかりを解いているから”アホ”になっているのです。これは教育の問題です。岡潔が最も力説しているところです。

 

因みに、抽象化で思い出すのはアキレスと亀です。物理学者は既に目的を間違えていると感じます。

参考に日本教がどういうものかよくわかっていなかった頃の記事をリンクします。

2015年9月12日「漢字伝来以前に文字 は間違いなくあった。 聖徳太子と蘇我氏の功罪」2015年9月16日『日本教は、聖書の「在りて在りたる者」の「在る」に似ている』2017年1月23日『日本教 「日本人には神様はない」、「何者にもなり得ない」 ことの意味

 

追記8/5 「非宗教という宗教=共産主義」による宗教弾圧の構図です。日本人にはよく理解できないことです。

動画1

 

追記8/20 面白い動画がありましたので、貼っておきます。

動画2

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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このまま 人類は滅びる が、防ぐ方法はある。 への2件のフィードバック

  1. 中川 のコメント:

    お久しぶりです。

    2年ほど前に一度お会いした者です。

    僕は投稿を毎回楽しみにしています。

    宇宙への進出は夢しかないです。

    もうこの時代それしか胸が踊るものがないです。

    賛意のひとつです。 上から目線ですみません。

    にしても物理学がつまらないです。
    学がないので、最低限は学ばなければいけませんが
    中々気が進みません。

    これからも投稿頑張ってください。

    • Φ のコメント:

      お元気ですか。ご支援ありがとうございます。あれからもかなり進展がありました。
      ミクサタカラのうち(タマ:精神科学とカガミ:社会科学)の核はわかりました。残りはツルギ:物質科学です。幾つかヒントはありますが、なかなかわかりません。きっと簡単なはずです。原子は条件付きの三体問題に帰結するだろうと考えています。

      自然科学が面白くない原因は3つ考えられます。1.心で描けない。2.物と事の区別ができていない。3.量ではない時間を使っている。
      恐らく、1.科学を発達させるに数学が最適の道具ではないように思います。心の仕組みと働きに関する基礎があって初めて数学が役立つようです。岡潔が伝えたかったことは、この点だったと思われます。最初に必要なのは、数学の緊張と集中ではなくて、わからないものへの弛緩と関心です。しかし、多くの人は何が本当のことか興味もないし、わからないものの有無もわからない状態です。
      2.自然科学は、英語圏から生まれました。日本語の基礎であるヨソヤコヱ(アワウタ)以外の言葉は、物と事の区別がありません。中国の漢字に至っては動詞と名詞の区別さえないようです。3.角度から作る時間は、物の量ではなく事の質です。物と事の混同があります。3つの理由によって、自然科学はわかりにくいようです。何度か万華鏡に例えました。正しく眺めると簡単なはずです。
      参考動画(皇帝たちの中国 第4回「漢字を使いこなせない中国人」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】)←漢字は酷いポンコツ。

      過去記事に書いたように「寛容で懐疑的な態度は絶対失ってはいけない」です。
      何事も「そういうことも有るかも知れない」としながら、「でも本当かしら」という気持ちを持っていればよいと思います。
      陰謀論というレッテルを貼って切り捨てるのもダメだし、調べる内に「これではまるで陰謀に近い」となることもあります。

      今までのところ、弧理論の考え方を示せる程度であって、実験的事実を示せる物は何もありません。けれども、「いつ何処で何を間違って今に至ったか」と「だから、どこまで遡って、どの方向へやり直すべきか」を(おおよそ)示せたと思っています。それとて、寛容でかつ懐疑的でなければなりません。
      ここまでではっきりしているのは、「日本語を話す人がいなくなったら人類は滅びる」ということです。よくて核戦争により人口が10分の1になり、文明の最初からやり直しです。西欧の大航海時代(簒奪、奴隷化、分断統治)、新疆ウイグルやチベット自治の現状や過去の”大躍進&文化大革命”、スターリン、ポルポトなどの粛清を観ればわかります。

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