単極誘導 : まるで「触媒」ではないか

前々回と前回で電磁誘導と単極誘導における相互作用の働きの違いと、新しい単極誘導モデルについて記しました。 その続きです。

研究を続ける中で、単極誘導は宇宙の根幹に深く関わる現象だと感じていました。 なぜならあらゆる現象の中で、本質的に回転運動を示す現象は他に見当たらないからです。  レシプロエンジンでもロータリーエンジンでもタービンでも電磁誘導を用いたモーターでもすべて収縮膨張過程(運動)を回転運動に変えているだけです。唯一、マグネトロンが近いです。(マグネトロンにおける電子の回転の反作用を磁石が受けているかどうかご存じの方、ご教示いただけるとありがたいです。)

管理人は、毎日単極誘導の現象について考えてきました。いろいろ確かめた結果、単極誘導は電磁気現象に収まらないとわかってきました。

同じ物事がある日を境にまったく違う印象に変わることがあります。  これまで、どこにも書きませんでしたが、単極誘導モーターの実験を繰り返す内に、「単極誘導」の現象は「化学に近い」という印象を持つようになっていました。

昨日の記事を書き上げてからも、頭の中を整理していると「これではまるで触媒反応ではないか」と思いました。 改めて単極誘導を示すと

単極誘導のモデル図1

の様になります。(簡易な図で申し訳ないです。)

軸対称な磁石近傍に位置する複数の電子が運動するとき、磁石に対して回転する方向に力が働きます。働く力は電子間で起きますので量子力学的には電子間で光子(フォトン)をやりとりしていることになります。(注:磁石と光子をやりとりしている訳ではありません。)そして磁石が原因ではありますが、磁石は力学的に無関係な立場にあります。

何か、似た現象があると気づきませんか。それが触媒です。  むしろ「触媒は、物質の原子核が近傍の電子間に相互作用を起こさせる遠隔的な能力」の一現象なのではないかとさえ思います。言い換えると単極誘導現象の一側面が触媒反応だということです。

触媒について、wikiによれば、「特定の化学反応の反応速度を速める物質で、自身は反応の前後で変化しないもの」とのことで、なぜそのような現象が起きるのかwikiを読んでも理解できませんでした。

前に書いたとおり、単極誘導の現象は、原子核が近傍電子間に相互作用を起こさせる能力(注:むしろ「反応」と表現した方がよいかも知れません。)ですので、強磁性体でなくても、原子核の向きによって起きるのではと考えます。ですから、ある種の結晶で起きるかも知れません。そう考えると、触媒を設計する際には、触媒反応を起こさせる物質の原子核の配置(向き)を考慮すれば、より高機能な触媒が作れるようになるかも知れません。

上記のように考えると、森羅万象:宇宙を複雑なものにしているのは、単極誘導かも知れません。 つまり、「原子核から距離をおいてイベント(相互作用)を起こすこと」が事情(物理現象)を複雑にしている様に思います。 我々は、イベントが雰囲気(周りの環境)により強くなったり弱くなったりしていることに気づかないのかも知れません。

原子核が持つ遠隔的な能力は一体何なのか。電磁場でもない。ポテンシャルでもない。勿論、核力でもない。 弧理論の考え方を適用すると、もっと基本的な空間(M軸)が持つ能力のように感じます。  実に興味深いです。

 

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単極誘導における相互作用とは何か

単極誘導の現象は極小さい微弱な現象です。 特に単極誘導発電機による起電流は、導体円板を回転させる際に出る電気ノイズや接点に生じるノイズなどによって、定性定量のいずれの特性も調べるのが困難です。

そこで、管理人がこれまでに調べた単極誘導モーターの特性をお示しした上で、単極誘導発電機による起電流の特性を推測し、単極誘導における相互作用とは何かというのと管理人の考えを記します。

 

(あ) 管理人が調べた単極誘導モーターの性質の内、主なものは次の通りです。

1.単極誘導モーターに生じる力は磁石からの距離に逆比例する。

vlcsnap-2014-10-02-10h02m13s141写真1

の様に磁石近傍に設けた接点にある細線が弾かれる強さは、磁石を遠ざけると小さくなる。

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動画1 の実験4

2.単極誘導モーターに生じる力の反作用は接点あるいは電極が受けている

スナップショット 1 (2015-02-09 10-28)写真2

の実験では、上から吊り下げた内側の電極が(-)です。食酢の渦が生じるとき(-)電極が反作用を受けています。 これを放電により確かめたのが

.

動画2

です。 そのほか、外電極が渦の反作用を受けることを確かめたのが

.

動画3 の実験1

です。

3.単極誘導モーターに生じる力(相互作用)は、磁石近傍で生じるが、磁石は力学的に無関係であって孤立している

.

動画4

の様に、磁石が水銀に近づくと水銀は渦を作ります。次いで磁石を水銀に浮かべると磁石は水銀の渦と同方向に回転します。つまり、(2.)で示した単極誘導モーターに生じる力は水銀と電極間で生じ、その反作用は電極が受けており、原因である磁石は「水銀と電極間に生じる力」と力学的に無関係であるということです。

4.単極誘導モーターに生じる力は、磁石の磁束密度に比例するとともに質量に比例する。

動画1の実験6において、単極誘導モーターに生じる力をネオジム磁石(30g、576mT)、アルニコ磁石(205g、200mT)、アルニコ磁石(368g、250mT)の

CIMGblog0346写真3

で比較したところ、

グラフ3 実験6の振動幅の表1

を得ました。  単極誘導モーターに生じる力は、磁石の磁束密度(カタログ値)に比例すると同時に、磁石の重さに比例しています。

 

(い) 上記の実験結果を前回の記事、「電磁誘導における相互作用とは何か」に用いたモデル図を単極誘導に当てはめたものが

単極誘導の原子モデル図1

です。 磁石を原子模型とし、上に同軸で回転する導体円板を設けます。導体円板の回転軸と外縁部にブラシを設けて両端にガルバノメーターを接続します。 このとき

推測1 上記、単極誘導モーターの特性(あ)-(2.)から、単極誘導による起電流は導体円板とブラシの間に生じているのではないか。 つまり、単極誘導にかかる相互作用は、導体円板にある電子ブラシを構成する原子間にある自由に動ける電子との間の現象ではないかということです。

推測2 上記、単極誘導モーターの特性(あ)-(3.)から、磁石は回転運動する導体に生じる起電流と力学的に孤立している。あるいは独立・無関係である。

単極誘導モーターにおける特性を単極誘導発電機における特性に当てはめて考察すると、

  • 単極誘導による相互作用は、回転する導体円板と回路を構成するブラシの間で起きる
  • 磁石は、単極誘導による相互作用の原因である。
  • 磁石は、単極誘導による相互作用と力学的に無関係である。

ということになります。少なくとも単極誘導モーターにおける相互作用は3点を満たしています。

 

(う) 単極誘導の定義は、

tankyoku12図2

端面に磁極が配置された円柱状磁石に対し,同軸上に導体円板を配して軸回りに回転させると,中心軸と円板の外縁部との間に誘導起電力(電圧)が発生します。中心部と 辺縁部を電池と考えて回路を構成しますと,誘導電流が流れます。このとき

  1. 磁石を固定して円板を回転すると誘導電流が流れる。
  2. 円板を固定して磁石を回転すると誘導電流は流れない。
  3. 磁石と円板を一緒に回転すると誘導電流が流れる。

というもので、これまで3番目の項目が不思議な現象として知られてきました。

さて、上記の単極誘導モーターにかかる各種実験は動画サイトにまとめていますのでご覧いただくとして、(あ)及び(い)と上記1.2.3.を比較しますと、3番目が不思議なのではなく、2番目と3番目が同じことを意味していることに気づきます。つまり、図2の現象において、そもそも磁石は力学的に無関係なのです。(あ)と(い)の実験結果並びに結果からの推測に合致しています。

(え) 改めて図1(単極誘導における相互作用)について

前回の電磁誘導における相互作用のモデル図と比較して考えます。

電磁誘導の原子モデル図3

電磁誘導は、図3で示したように、磁石を構成する原子にある殻電子のペアでない電子とコイル内に存在する自由に動ける電子との相互作用でした。 古典的には、磁石とコイルの間に磁場(磁束密度)あるいは磁力線が介在することによって相互作用(作用と反作用)が生じていました

図1の単極誘導における相互作用のモデルにおいて、磁石を構成する原子にある殻電子のペアでない電子回転する導体円板内にある自由に動ける電子との相互作用であるならば、回転軸と外縁部の間に起電流が生じているのは、磁場(磁束密度)あるいは磁力線が介在することによっているのであって、磁石は相当の反作用を受けなければならないということになります。  これが上記の単極誘導の定義3.を不思議に感じることに他なりません。 つまり、単極誘導の現象が磁場によって生じていると理解するならば、動画4において磁石を水銀に浮かべると、磁石は時計方向に回転する水銀の反作用を受けて反時計方向に回転しなければ辻褄が合わないことになります。 ご覧の通り実際は磁石が現象とは孤立しています。

(お) では、単極誘導の現象が図1の磁石のモデル図に示した「ペアを組まない殻電子と導体円板内の電子との相互作用」ではないとするならば、磁石の何が原因で近傍にある電子に「起電流や力」を生じさせるのでしょうか。

物質は分子・原子により成り立っています。原子は原子核と周囲の電子より構成され、原子核は陽子と中性子よりできています。陽子と中性子の質量は、電子の約1800倍あります。つまり物質の質量のほとんどは、原子核の質量であるわけです。

(あ)-(4.)で示したように単極誘導モーターに生じる力は、磁石の磁束密度に比例するとともに磁石の質量に比例しました。 磁石の質量のほとんどが原子核ですので、実験結果と併せて考えると、単極誘導にかかる「近傍の電子に相互作用を起こさせる遠隔的な能力」の原因は原子核にあるというのが管理人の考えです。

磁石の原子核が遠隔的に近傍の電子に相互作用を生じさせる能力は、磁石が「超巨大な仮想的な単原子」であって、仮に磁石が軸対称であるならば、観測者に対して磁石の(原子核)の回転の有無は関係しないだろうということです。 この点も実験結果に合致します。

ここからは余談です。

(か) 2011年10月29日に拙著:弧電磁気論を出しました。単極誘導の実験を始めたのが2013年2月上旬でした。実験を続けるうち漠然と単極誘導の現象が「電気磁気の現象」に収まらないと感じるようになり、超効率インバーター「デゴイチ」のエネルギー源についての考察した結果見いだした

clip_img166図4

レンズ状の力場が単極誘導の現象にもかかわっているのではないかという考えのもと、2014年6月に「弧の力場」仮説を提唱しました。

実験が進んだ結果、実際には「力場」ですらなく、「相互作用を起こさせる何かの遠隔的な能力」なわけですから、弧の力場仮説の名称から変更すべきだと考えています。

それを受けて、2013年9月に弧電磁気論を弧理論(Ark Theory)に改めました。 つまり、単極誘導の現象は、単なる電磁気現象ではなくて「原子力」の一種であるらしいということとともに、ニュートン力学の範疇ですらないという驚くべき結論に至りました。

結局、いかにも微細な単極誘導という現象は、その姿と異なり宇宙の根幹に関わる非常に重要な現象の一端であると感じて、数学者岡潔の述べた「自然科学は間違っている」の次に、「自然科学は終わった」と記したのです。

改めて基本相互作用をながめると核力である強弱相互作用より影響範囲は大きいが、電磁・あるいは重力相互作用より短いことがわかります。ただ、原因である磁石の持つ能力は「相互作用」ではありません。まったくもって奇想天外、奇天烈なことです。

まだ、単極誘導については、幾つもわからないことがあります。弧理論の考え方を適用することによって、いずれわかってくると楽観的に考えています。

追記 電磁誘導では、モーターの軸を回転させると発電機になりますが、単極誘導の現象は発電機とモーターが電磁誘導のように「対」になるかどうか現段階で不明だと考えています。

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電磁誘導における相互作用とは何か

誰も当然のこと営んでいる日常生活は「力の相互作用」で成り立っています。 よく知られているように基本相互作用は、以下の4種類あります。

  • 核力である強い相互作用
  • 核力である弱い相互作用
  • 電磁相互作用
  • 重力相互作用

の4つです。 そのうち電磁気における相互作用の現象を2回に分けて取り上げます。 今回は「電磁誘導における相互作用」について記し、次回に「単極誘導における相互作用」を取り上げます。

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動画1 電磁誘導における作用と反作用(2014年10月17日)

は、電磁誘導での力学的作用と反作用を示したものです。

vlcsnap-2015-06-03-07h43m10s800写真1

のように、永久磁石を上から吊り下げたコイルに出し入れします。 磁石の往復運動によりコイルを貫く磁力線が時間的に変化します。するとコイルに誘導起電流が流れ、隣のガルバノメーターの針が振れます。

動画1のように、磁石の往復運動をコイルの揺れに同期させることができます。これは磁石の運動エネルギーが磁力線を介してコイルに伝わるからです。コイルに伝わった運動エネルギーの一部がコイルに誘導起電流を生じさせるのです。この実験について、力学的な相互作用を含むエネルギー収支を考えて、等号を用いて表すと、概ね

磁石の運動エネルギー=コイルの揺れ運動+誘導起電流   ・・・・式1

といえます。 ただし、コイルの揺れ運動には、吊り線の機械的抵抗と空気抵抗並びに銅線の内部抵抗による損失なども含んでいます。 磁石の運動エネルギーの一部が誘導起電流に変換されたといえます。 ここで大事なのは、永久磁石とコイルを含む実験系は、力学的な相互作用機構に含まれているということです。

 

ここで、物質の磁性について記します。(注:以下は管理人の理解ですので、厳密でありませんし誤りがあるかも知れません。ご指摘いただければありがたいです。)

 

写真1で用いた永久磁石はネオジム磁石です。ネオジム磁石はオネジム、鉄、ホウ素を主な成分とする希土類磁石です。

すべての物質は物性として「磁性」を持っており、常磁性体、強磁性体、反強磁性体、反磁性体に分けられます。この性質は

mag6図1

の様に、磁石を近づけたときの反応の仕方により区分されます。 物質の磁性の主な原因は

 

fefig01図2 磁性の源は電子にあるより

の様に、物質を構成する原子の中の殻電子の配列により決定します。上記サイトより引用。

 そもそも物質が磁性をもつ原因は、物質中の電子にあります。高校の化学で習った原子の構造を思い出してください。原子核を中心にして、そのまわりを原子番号に等しい個数の電子が回っています。もっと詳しく見ると、電子は右回りか左回りに自転をしていて、これを「スピン」といいます。量子力学的には、右回りの電子を「上向きスピン」、左回りの電子を「下向きスピン」と呼びます。上向きスピンと下向きスピンは、お互いを打ち消し合いますが、打ち消す相手がいない場合、その物質は磁性をもちます。例えば、鉄の中のFe原子は26個の電子のうち、平均として上向きスピンが約14個、下向きスピンが約12個あり、差し引き約2個、上向きスピンが多く存在します(図2)。(注:図番号は管理人が変更)

量子力学では、物質は「質量を持ち大きさがゼロで位置を持つ」いわゆる質点とされます。電子のスピンといっても、何かが回転しているわけでないとされます。なぜなら大きさがゼロの質点が「回転」することに意味はないからです。「スピン」は数学的な演算子だとされています。

 

基本相互作用の話に戻ります。動画1の実験は、電磁相互作用の一例です。電磁相互作用を起こすのはゲージ粒子である光子(フォトン)だとされます。

物理学は、近接作用で組み立てられています。  動画1の実験において、式1の右辺、誘導起電流は磁石を構成する原子にある殻電子コイルに存在する電子の相互作用だと解釈されます。つまり、上記の

  • 磁石 と コイル の力学的な相互作用

量子力学的な解釈として

  • 電子(磁石の殻電子)と電子(コイルの銅線内電子)の間における光子(フォトン)のやりとりである

わけです。 繰り返しますと、光子(フォトン)は電磁気的な「力を伝達する粒子」ですから、磁石とコイルの間に力学的な作用と反作用が生じるのです。  光子(フォトン)は、電気力、磁気力も含むすべての電気磁気現象の担い手だということです。(近接作用として力を伝える粒子)

上記の電磁誘導の相互作用は

電磁誘導の原子モデル図3

の様に示せます。 磁石とコイル間の相対的な運動により、磁石を構成する原子の殻電子(の内ペアを組まない電子)とコイルを構成する原子間に存在する導体内を自由に動ける電子が光子(フォトン)を吸ったり吐いたりすることによって(力を伝達する)というイメージです。 (注:へたくそな図3で申し訳ないです。)

もう一度繰り返しますと、動画1の実験は、電子-電子間の相互作用だということです。その力の担い手が光子(フォトン)ということです。     次回は、単極誘導における相互作用について記します。

 

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アインシュタイン、ステファン・マリノフ、弧理論での単極誘導モーター

先日の記事「誰も単極誘導を理解していなかった」でアインシュタインが出した特殊相対性理論を唯一卓上でデモンストレーションできる実験として紹介されたpdfについて書きました。

そのpdfにあった

fig-1図1

について考えていたところ、ステファン・マリノフの考案したマリノフモーター

マリノフモータ図2

を思い出しました。

アインシュタインは「運動する物体の電気力学」について考察しました。 帯電しないリング状導体が回転しながら運動するとき、観測者には帯電していると見えるとされ、これが単極誘導の起電流に対応すると考えたようです。

ステファン・マリノフはリングの内側に貫く磁力線がゼロ(磁束密度の線積分がゼロ)の場合でも、リングに電流を流すことによって単極誘導モーターによる力が生じることを示したようです。

アインシュタインは考察のみでしたけれど、ステファン・マリノフは実作しました。 二人は単極誘導発電機と単極誘導モーターの違いはありますが、いずれも磁石あるいは磁場(磁力線)は、力学的相互作用の範疇に入ると認めていたと考えられます。

マクスウェルの原方程式(20の変数を持つ常微分方程式群)もギブスの4つのベクトル方程式(いわゆるマクスウェル方程式)も式には明示されていませんけれど、ニュートン力学の作用反作用の範囲に入ると、万人が暗黙の内に了解してきたと管理人は理解してきました。(管理人は例外を知りません。もしあればご教示いただけるとありがたいです。)

例えば

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動画1 電磁誘導における作用と反作用

において、磁石の往復運動により上から吊り下げたコイルに起電流が生じるとき、磁石とコイルの間には力学的な作用と反作用が成り立っており、磁場あるいは磁力線が介在しているということです。マクスウェル方程式に明示されていないけれど、マクスウェル方程式はニュートン力学の内にあるということです。誰も明言しないけど、管理人を含めて全員が当然のことと納得してきたと思います。

 

一方、管理人のアプローチは上記二人と異なります。  主に単極誘導モーターに生じる力の「作用と反作用」はどの部分に生じ、どの部分が受けているかを一つ一つ確認してきました。

まだ、幾つか疑問がありますが、水銀を用いた場合、水銀と電極の間に力は生じ、その際には外側の電極が反作用を受けている。水銀を仕切った場合は仕切り板は反作用を受けず、外側の水銀が反作用を受けていることがわかりました。(右の実験動画の一覧 リンク先を参照ください)

つまり、

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動画2 水銀の渦に乗る磁石2015/06/01

のように、「単極誘導モーターに生じる力は、磁石が原因だけれど、力は水銀と電極の間に生じるのであって磁石は力学的に孤立している」ということです。

管理人が実験で示したのは、単極誘導モーターに生じる力と磁石の間に力学的関係が無ないなら、磁場あるいは磁力線は、磁石の何を介在しているのかという疑問に置き換わるということです。

ステファン・マリノフの様に磁束密度をゼロにする工夫の必要はありませんし、アインシュタインの様に奇妙な伸縮を考えることもありません。 磁石の遠隔的な能力について考えるべきだということです。

もう一つ大事なことは、物理学の基本である相互作用は、近接作用として組み込まれており、それは、マクスウェルの原方程式に示されるベクトルポテンシャルもスカラーポテンシャルも、電磁気力を媒介する光子や素粒子なども含んでおり、一切の例外はないと理解しています。単極誘導の現象を除いては。

単極誘導モーターの現象が「電子と電極の間に起きる相互作用」であって磁石が持つ磁場あるいは磁力線が介在して相互作用が起きるということを説明する必要があるということです。これは困難なことです。

単極誘導モーターの現象を磁束密度で説明できるのは、磁石が水銀の反作用を受ける場合のみなのだろうか??頭が混乱します。これでは振り出しです。

 

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奇妙な洗濯機

以前の記事「友人、A・B・Cの口論」と同様、以下のたとえ話は役に立たない。

奇妙な洗濯機

その洗濯機は水槽に水をはって電源スイッチをオンにしても水は渦を作らない。衣類を水槽に近づけると水は回転を始める。 水に衣類浸けると衣類は、水と一緒に回り続ける。 今度は洗濯機から衣類を取り出すと水槽の水は回転をやめてしまう。まだ、洗濯機のスイッチはオンのままなのに。

渦を作るエネルギーは洗濯機にある。しかし、衣類がないと洗濯機は渦を作らない。こんな奇妙な洗濯機は衣類の何を感じているのだろうか。

洗濯機と水:水銀と電極と電源

衣類:磁石

 

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単極誘導モーター(水銀の渦に乗る磁石)20150601を動画サイトに掲載

水銀を用いた単極誘導モーターで、水銀に生じる回転力は、磁石と力学的に無関係であることを示した実験を動画サイトに掲載しました。

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動画1

これまで複数のことを確かめようと欲張った実験の動画ばかり撮影してきましたので、ご覧の方には分かりにくかったと反省し、最もシンプルな実験を撮影し掲載しました。

この動画では、水銀に生じる回転力の反作用を「どこが」受けているのか示していませんのでご覧の方は混乱するだろうと思います。様々な実験を総合して判断して欲しいです。

何十回も実験してきましたので、手慣れてきたために撮影は一発ノーカットでOKでした。

 

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地球には、核保有の人も石器時代に近い生活をする人も混在するのに、なぜ宇宙人を認めないのだろうか

意味不明のタイトルですけれど、いつも引用するある科学者は次のように述べています。

この特別な惑星の特筆すべき事実の一つはその初期の発達段階におけるすべての段階の人間状種族が同時にそこで発見できることです。弓矢も持たず、道具や武器は依然として石でできている種族(複数)があり、同じ時期に原子核からのエネルギーの解放を制御して使用することも含めた相当の技術レベルに達した別の種族もあります。あなたも知っているとおり、人類の進化においてこの二つの点は数百世代も離れているのが一般的ですが、この惑星上ではその両方が同時に、しかも隣りあって存在しているのです。

ある科学者が述べた言葉で幾つも気になる言葉はありますが、そのいくつかはこれまでに理解することが出来ました。しかし、まだまだわからないことが多くあります。その一つが上記です。

ある科学者がなぜわざわざこのようなことを伝えたのか疑問に思ったのが始まりです。確かに言われるとおり、教養番組やバラエティー番組で石で作った武器や道具を使う人たちを紹介していることをよく知っています。 このように甚だしい発達段階の違いを持つ人たちが混在していることを何の疑問も持たずに生活していることは事実です。

 

昨日、調べ物をしているときたまたま、やじきた.comというサイトの「江戸時代のUFO!?うつろ舟の真相」という記事に行き当たりました。

以前から

uturobune201501図1 資料は「やじきた.com」より

「うつろ舟に乗ってきた女」の話があるのは知っていました。 江戸時代の戯作者、曲亭馬琴の話に登場することは知っていました。読み進むと、どうもサイトの管理人は元話らしい資料をお持ちのようで

うつろ舟/江戸時代のUFO?

うつろ舟/江戸時代のUFO?

図2 資料は「やじきた.com」より

の様なものです。 詳しいお話はリンク先でお読みください。

管理人の最初の疑問の答えは図1、図2にあります。  多くの人たちは、「数百世代も離れている文化文明を持つ人たちが混在していること」に何の疑問も持たず認めていると同時に、「かなり詳しい宇宙人や乗り物の記録があるにもかかわらずまったくこれを認めようとしない」という事実の間にある矛盾をある科学者は指摘しているのではないかということです。

原始的な発達段階にある人を見守ると同じに、我々が未発達な段階にあるかも知れないという想像がなぜ働かないのでしょうか。

先日の記事「エネルギー保存の法則は天動説」 に記したように、ダブルスタンダードに気づかないというか、知って面倒だから「ない」ことにするのか、管理人としてはどうもやりきれない思いを抱くのです。

どうも人の反応は極端です。非難し拒絶した上で、認めようとする人を嘲る人。狂信的宗教にしてしまう人。 情報を攪乱し思考停止に追い込むことで収入を得る人や団体。  なんで中庸を行こうとする人が少ないのでしょうか。 わからない理解できないことは保留し脇に置いて、いつか理解できるときがくるかも知れない、と待てばよいと思うのです。 ある科学者の言葉には我々を非難する意図が微塵もないのは素晴らしいことです。

 

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単極誘導モーターにおいて仕切り板が受ける反作用について(動画掲載)

水銀を用いた二重反転型の単極誘導モーターにおいて、仕切り板が水銀の回転による反作用を受けるかどうかを確かめる実験を行い、動画サイトに掲載しました。

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動画1 単極誘導モーター(二重反転機構における仕切り板が受ける反作用について)2015/05/28

ちょっと分かりにくい実験で申し訳ないのですけれど、大凡のことはわかると思います。  だいたい予想していたとおりでした。

これまでの実験において、水銀を用いた単極誘導モーターに生じる力の反作用は、外側の(+)電極が受けていることがわかっていました。例えば

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動画2 電極が受ける反作用と電極半径について(2015年2月16日)

の様に吊した外(+)電極が水銀の回転による反作用を受けて瞬間的に回転しました。 ですから、動画1において、例えネオジム磁石に仕切り板が少々接触していても、およそ100gほどもある水銀Aの回転にかかる反作用を5g弱の仕切り板が受けているならば、瞬間的に反時計方向に回転するはずです。  このとき外側の水銀Bの反作用は動画2からわかるように外(+)電極が受けているので、仕切り板は水銀Bの影響を受けていないと思われます。

考えられることは、仕切り板は水銀Aに生じる力による回転の反作用をほとんど受けていない。もしくはゼロであるということです。 では、反作用はどこが受けているかというと

(ア)水銀Aの反作用は、水銀Bが受けている。

(イ)水銀Aの反作用は、外側の(+)電極が受けている。

のどちらかだと思われます。常識的に(イ)はあり得ませんので、水銀Aに生じる力の反作用は水銀Bが受けていると考えられます。  ここで、気づいたのが、「電位がかかっていない仕切り板は、磁石同様、力学的に孤立している」ということです。

磁石と仕切り板が接触しない完璧な実験ができれば、仕切り板は通電しても観測者に対して完全に静止しているだろう、ということになります。


 

上記の動画1の観察と考察を考慮すると、いままでよくわからなかった次のことが理解できます。

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動画3 単極誘導モーターの力学的特性について

において、磁石の外側で水銀はそれなりに回転するにもかかわらず

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動画4 単極誘導の実験(水銀による同軸反転機構と誘導起電流)2015/03/02

の三重反転での場合においては、外側の水銀Cの回転がほとんど確認できないほど弱いのはなぜか、理由がわかりませんでした。

動画4の装置を図示すると

同軸多重反転図1

の様になります。 三重反転機構では、(1)水銀Aは強く反時計方向に回転、(2)水銀Bは強く時計方向に回転、(3)水銀Cは弱く反時計方向に回転、でした。

各実験の結果をまとめると、水銀Aの反作用は水銀Bが受けて、水銀Bの反作用は水銀Cが受けているわけです。 すると水銀Cは、水銀Aから水銀Bの反作用を差し引いた(相殺)した分を受けていることになります。その結果水銀Cの回転が弱かったのだと理解できます。

 

ここで、動画3において、

vlcsnap-2015-05-29-10h06m54s080写真1

水銀の回転は反時計方向でした。  回転軸はアクリルの棒ですから力学的に無関係です。(-)電極は内側の電極になります。 このときの水銀の回転がそれなりに強かったのは、外側の(+)電極が水銀の回転の反作用を受けると同時に、内側の(-)電極も水銀の反作用を受けていたのかも知れません。(電位がかかっているのですから、考えられることです。)

内(-)電極が反作用を受けているかどうかを確かめる為には、写真1で内側にも水銀を満たして、内側の(-)電極を上から吊せば確認できます。動画2と同じ仕組みを写真1で作ればできそうです。

ようやく三重反転の力学的な機構が理解できてきました。それでも、なぜ反転する現象が起きるのかわかっていません。 「磁石が持つ磁力線の向きのとおりだ」と言われれば、そのとおりなんですけれど。 それならば、仕切りのない一重の装置でも磁石より「外側は半時方向」に回ってしかるべきだという思いがあります。 透明の容器で、下から観察する方法もありますが、水銀内部の動きはまったくわかりません。表面のゴミの動きや、波打つ感じで流れの方向を判断するしか方法がありません。どなたか良い知恵を。

 

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ジェット気流と単極誘導モーターの類似性

以前、食酢を使った単極誘導モーターの動画で、地球の西から東へ吹くジェット気流が単極誘導モーターと同じではないかという仮説を示しました。

 

ジェット気流は地球の自転方向に吹く

ジェット気流は地球の自転方向に吹く

図1

ジェット気流は、年間を通じて地球の自転の方向へ吹いており、どうみても真逆ですから「太陽からの熱による大気の動き」で説明できないと考えた結果です。

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動画1 (2013年4月17日)

仮説として、(1)エネルギー源は太陽からのプラズマがもたらす(+)あるいは(-)の電荷である。 (2)地球の極から入ったプラズマは、何らかの経路を辿って地球から放出されるか、反対の電荷と結合して中和し、地球に物質としてとどまるかする。(3)その過程で、プラズマが大気を通過する際に単極誘導モーターを形成してジェット気流となる。(4)そしてジェット気流は地球の自転を促す。

ジェット気流が自転の原因であるという仮説で、上記が当時考えた仮説の流れです。

その後、一連の実験により判明した単極誘導モーターの性質として、単極誘導モーターに生じる力は

  1. 磁石からの距離に逆比例する。
  2. 磁石の磁束密度に比例するとともに、磁石の質量に比例する。
  3. 電解質あるいは水銀等と接する電極との間に生じる。
  4. 磁石が原因で3.は生じるけれど、力学的に磁石は無関係である。

ことがわかりました。何度も示しましたが1.はvlcsnap-2014-10-02-10h02m13s141

写真1

の様な装置において、磁石自体を接点から離すと力は小さくなるというものです。 2.は

CIMGblog0346写真2

の3つの磁石を用いた写真1の実験で比較すると

グラフ3 実験6の振動幅の図2

の様に、重いアルニコ磁石の方が磁束密度の高いネオジム磁石より強いことがわかりました。  3.については、

.

動画2

の様に水銀の回転による反作用を外側の電極が受けていることでわかります。  また、4.は、

.

動画3

水銀(比重13.5)に浮かべたネオジム磁石(比重7.4)が水銀の回転に伴って同方向へ回転することから「単極誘導モーターに生じる力から磁石が孤立している」ことがわかります。

また、単極誘導モーターに生じる力の反作用を調べていくと、「反作用は、常に外側の電極が受けている」ということがわかりました。(二重反転、三重反転でも外側の電極が受けているようです。後日、示す予定です。)


動画1 の仮説を示した当時はわからなかった上記4.を考慮すると

太陽から地球の極に到達した太陽風(プラズマ)が、単極誘導モーターとしてジェット気流を起こすとき、原因である地球は力学的に孤立しているから、ジェット気流により地球の自転が促されている

という仮説は合理的であるということになります。 動画1の実験をした2013年4月より類似性は増したといえそうです。

ただ、上記「反作用は、常に外側の電極が受けている」という実験的事実と整合しません。管理人が行った実験ではいずれも外側に電極を設けています。しかし、地球周囲に電極はなく宇宙空間しかありません。ここが最大の謎です。

余談です。

この消えた反作用の謎は、そのままフリーエネルギーの原理と直結しているというのが管理人の直観です。 突拍子もないことですが、弧理論(Ark Theory)の考え方によると、原子から惑星・恒星。銀河系に至るすべての物質は宇宙の大規模構造を構成する暗黒物質と暗黒エネルギーとの相互作用によって(回転)運動すると考えられます。

ss372320d写真3

イメージとして例えると

tomoeRight図3

の「巴」の渦巻きの様になります。ただし

宇宙において通常の物質は5%弱で、暗黒物質が26.8%、暗黒エネルギーが68.3%だそうですから、物質のみが渦を形作っている様になります。具体的な機構がわかればいいのですが。

自由電子モデル図4

きわめてシンプルなE-M平面のモデルにすべてがあります。

 

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エネルギー保存の法則は天動説

2つ実験を行いましたけれど、思惑通り行かなかったです。 管理人が求めていることは、理解が容易なことなのでしょうけれど、実験的には一筋縄では行かないことかも知れません。 諦めず実験を注意深く観察するしかないようです。

「単極誘導の現象は磁石が原因だけれど、力学的に無関係」という、衝撃的だけれど簡単なことに気づきませんでした。 多くの人が見てきたのに気づかなかったという事実は、数学という道具がこういった実験にあまり役立たないことの証のように感じます。

タイトルは、これまでホームページや拙ブログで述べてきたことですけれど、うまく言い表せなかったので再度記します。  「永久機関やフリーエネルギーはあり得ない」と主張される方は、「エネルギー保存の法則」があるからダメだと言われます。 このエネルギー保存の法則は、「これまでに例外がなかった」という経験則です。

まず、運動は相対的です。これを否定する人はいないと信じます。ある物体の運動は、ある観測者にとってエネルギーが存在することに等しいです。持って回った言い方ですが、物体の運動はエネルギーの一形態であるわけです。  物体とともに運動する観測者に対して、物体は静止しており、物体とともに運動する観測者に対して物体は運動エネルギーを持っていません。当たり前です。

運動(エネルギー)は観測者の数だけ存在する訳です。 宇宙には膨大な数の恒星、惑星が存在します。それぞれが運動しており、星の数(観測者の数に等しい)だけ運動(エネルギー)が存在することは紛れもない事実です。(これを否定する人はいないと信じます。)

ですから、

clip_img170写真1

地球上に固定した素粒子加速器は、「特定の観測者」にとっての値に過ぎません。 観測者の数を限定して、限定した観測者にとってのエネルギー総量を計算すると、総量が一定値になるのは理解できます。  同時に、すべての観測者にとっての、かつ宇宙全体での(運動)エネルギー総和に意味はありません。運動が相対的なものだからです。

エネルギー保存の法則を信じている人たちが「運動の相対性」を認めつつ、「総和が保存する」と認めているのは、ダブルスタンダードだということです。

こう考えると宇宙定数に「すべての運動(エネルギー)を入れない」のは不思議なことです。 数学者岡潔は「自然科学者は原始人的無知だ」という意味のことを述べました。 管理人には、自然科学者は「ときに基本的で非常に大事なことをまったく無視する」人たちに思えます。 主張を曲げずに火炙りの刑に処せられたジョルダーノ・ブルーノが生きた時代は今も続いています。 この意味でも「自然科学は間違っている」といえるでしょう。

 

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