本居宣長 の何が凄いのか

本居宣長 については、2016年頃から参考にしてきました。検索すると 本居宣長 を含む記事は42件ありました。

興味深い動画がありましたので、メモします。

動画1 中二階の巨人・本居宣長/江戸時代の再発見05

動画で浜崎洋介氏は難しいことを述べていますが、管理人はヲシテ文献との比較において、もののあはれ(もののあわれ)を解釈しました。

  • ナサケヱダ・・・・岡潔の(物がわかる)
  • アワレヱダ・・・・本居宣長(もののあわれ
  • ミヤビ・・・・ヒトに社会性が備わる。記憶を司る。

2つあわせてミヤビと言います。ミヤビ(ナサケヱダ、アワレヱダ)については、ホツマ辞典を参考にしました。

ヲシテ文献から、逆に本居宣長の「もののあわれ」の意味を解釈したことになります。

  1. 物がわかる・・・・情的にわかる
  2. 事がわかる・・・・(動きがわかる)

1.岡潔の言う「情」であり、本居宣長の言う「もののあわれ」が(1.物がわかり、2.動きがわかる)だと解釈したということです。図に示します。

図1

まず、1)がわかり、2)(動き)がわかります。そこから、物事に3)意味づけできます。そうして4)言葉で言えるのです。それが5)知識です。そこから、6)価値がわかります。そうやって、人は7)意識を通して8)価値が判断できます。また、往々にして9)価値は反転します。物事は19)相対的だからです。

注)西洋人は、4)からしか知りません。下図2を参照下さい。

 

動画1で浜崎洋介氏も本居宣長は、35年に渡る研究で、「知識、意識以前に何があるのか(心に腑に落ちる:理屈じゃなくなる)」を探求したとでも言える発言をしています。

人が持つ価値に矛盾があることをどう考えるかについてのお話です。日本人は理念が大嫌いだというお話はよくわかります。つまり、日本人は言葉以前に感じるところを探っているということです。

本居宣長は、「あいうえお」を漢字に宛てた文章を読み解くところから、日本人の心の仕組みにまで踏み込んだ訳ですから本当に凄いです。惜しむらくは、本居宣長は、漢字渡来以前からあったホツマツタヱなどの存在を知らなかったことです。

図2

感想として、Buddhaや如来は凄いです。しかし、Buddhaのままでは、科学になり得ないのでヲシテ文献の示すところへ進めねばなりません。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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本居宣長 の何が凄いのか への2件のフィードバック

  1. 三文字(i e π)寄れば文殊のヒフミヨ のコメント:

     ≪… 物がわかる・・・・情的にわかる
        事がわかる・・・・(動きがわかる) …≫を、
    「情緒と創造」岡潔著に出てくる百人一首89(素数)の本歌取りで・・・

     数の緒よ絶えなば絶えね長らえば数えることのことのよわりもぞする

     [進み行く素数]=[ある既素数]+[ある既素数]-[1]

     の存在するコトが、≪…如来と「自然数の1は決してわからない」の関係…≫か・・・

     敷島の大和心を人問わば朝日に匂う山桜ばな 本居宣長  
     の本歌取りで・・・

     縄文ヒフミヨ心を人問わばながしかくから剣観るかな
                          ( 『自然比矩形』 )

    • Φ のコメント:

      コメントありがとうございます。私には難しいです。
      物がわかり、事がわかって初めて、意味づけ出来ます。そうして価値がわかります。それが言葉であり、知識・意識です。
      自然の内の「物と事が揃っていない何か」を言葉で言えないが故に、山川草木を短歌に詠まれているのかと。短歌の内に、自然の何かを言葉で言えるよう務めているのではと察します。それが情緒に発する訳で、これを発見・創造と言います。仏教の他力です。先達は、外のない内の限界をわきまえておいでです。
      >三文字(i e π)
      最近、虚数、自然対数、円周率、あるいは角度(時間)について、基軸からの投影角(12進数)で表せば、簡単に扱えるのではないかと考えます。自身の能力不足で考察は進みません。

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