重力 は電磁力と何処かでつながっている

4年ほど前から、何度か 重力 と単極誘導は同種の?現象だと記事にしてきました。しかし、うまく伝わらない(あるいは、管理人の力不足)故に、あまり読まれないので、改めて順を追って書きます。

電磁気学では、マイケル・ファラデーが発見した単極誘導の現象は、ほぼ消し去られています。代わりにローレンツ力として教科書に載っています。

しかし、大事なのは回転運動そのものです。どの電磁気学の教科書にも何処と何処に力が働くのかまったく書いてありませんし、回転運動を軽く扱っています。(調べた限りで。)空間に固定された点がないことは誰でも知っています。ですから、空間において重要なのは回転運動です。

管理人は、単極誘導モーターの実験を通して「単極誘導は本質的な回転運動」だと確信しました。ベタな表現ですが、電磁誘導を「回す」、単極誘導を「回る」と表現しています。また、単極誘導を空間が持つ本質的な回転運動と位置付けています。

 

2017年9月に筑波大学から出された「ファインマンも解けなかった問題を解明 ~ファラデーの電磁誘導の法則とローレンツ力はなぜ同じ起電力を与えるのか~」という論文の概要を読みました。この論文の主旨は、かいつまんで説明すると以下です。

  • 『古典電磁気学で見られた2つの本質的に異なる方法での奇妙な一致』を「電子の量子状態を表す波動関数の位相因子の2重性により繋がっていた」とわかった。

まとめると、古典的に2つの方法があるのを量子力学で波動関数による2重性に置き換えただけです。これでは、まったくわかった感がありません

そこで、論文で指摘のあったファインマンの電磁気学教科書を調べました。213ページからです。

われわれは物理学のほかのところではどこにも、このように単純で正確な一般法則がほんとうの理解のために二つのちがった現象による分析を必要とする場合を知らない

下線は管理人による。ここで、考えました。「二つのちがった現象による分析を必要とする場合を知らない」というが、管理人は、”よく似た現象があるじゃないか。”と思いました。

それが、遠心力重力 の関係です。

図1

遠心力Aにより加速度Cが生じます。(A→C)重力Bにより加速度Cがあります。で、2つの加速度Cは互いに差し引いたり、加えたりできます。加速度Cの原因はAとBです。ならば、原因であるAはBでしょうか。(A=B) 答えは「いいえ」です。では、なぜ2つのCが相殺できるのでしょう。謎です。

 

お解りのとおり、ファインマンも解けなかった2つの誘導現象をまとめると次になります。

図2

電磁誘導Aにより起電力Cが生じます。(A→C)単極誘導Bにより起電力Cが生じます。で、2つの起電力Cは互いに差し引いたり、加えたりできます。起電力Cの原因はAとBです。ならば、原因であるAはBでしょうか。(A=B) 答えは「いいえ」です。では、なぜ2つのCが相殺できるのでしょう。謎です。

 

ここまでの説明で電磁力の現象が重力の現象ととても似ていることがおわかりいただけたでしょうか。この関係をまとめると次です。

図3

電磁誘導は、往復運動によるしか起電力を得られません。得られた起電力は必ず交番電流、即ち交流です。遠心力は、必ず往復運動によります。

gif1 重力と遠心力は相殺するバケツに入れた錘にかかる遠心力は重力より大きい)

手首の振りを回転運動に変換しています。

単極誘導は、回転運動により起電力が得られます。回転させるための機構は必要ありません。得られる起電力は定常流、即ち直流です。

 

考えてみれば、重力は定常の加速度です。重力はニュートンにより説明されアインシュタインの相対性理論と統合されたとして説明されます。

図4 加速度を1種類に限定したのは電磁気学成立の過程なのか

しかし、これまでの考察により相対論は無意味だとわかっています。(運動→時間→光速度不変:かつ時間は量ではない。自然科学全体が循環になっている。説明略。)

図1と図2を見比べて得た答えです。

  • 区別できないが、加速度には種類がある。

そして、次の仮説を持つに至りました。

  • 遠心力による加速度と重力の加速度は、区別できないが種類がある。電磁誘導による加速度と単極誘導の加速度は、区別できないが種類がある

2013年から2015年にかけて、主に単極誘導モーターにかかる力学的特性について調べました。幾つもの疑問が出てきました。一見、何の不思議もない単極誘導と電磁誘導ですが、そこに働く加速度は区別できないが別の種類の加速度ではないか。そう感じるようになりました。

図3を見て感じること。重力の加速度は定常ですから、重力は単極誘導の特性「本質的な回転運動」に似た運動ではないかと考えます。 重力は単極誘導とごく近い関係にあるはずです。弧理論においては、重力は回転運動(渦)によるはずと解釈しています。

問題の本質は、物理学上、「力は加速度がある」としか表現されない事です。如何なる物体の加速度も1種類でしか表記されないのですから、永遠に「4つの力」を統合できるはずはないと考えます。

図5

右検索欄にて「ファインマン」「相対性理論」「重力」で検索、過去記事を御覧ください。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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重力 は電磁力と何処かでつながっている への4件のフィードバック

  1. takumin のコメント:

    久々に書き込みます。最近、ふと思うのは、教科書に載っているのは、ちょっとボカされているのではないかと感じています。現代に近づけば近づくほど重要な情報が出てきていない気がするのですが、思い過ごしでしょうか?。

    • Φ のコメント:

      「わかる」の語源は「わける」です。わけることによりわかると信じて疑いません。専門分化、即ち進歩だと信じ切っています。物や事について、わけることの先は抽象です。
      自然が映像ならば、自然(宇宙:空間:物質)の内には(どう考えても)本質はありません。
      弧理論の前提は「自然はE軸からの投影による映像(M軸)」。弧理論は(一見)物や事をわけてはいますが、目的は映像の仕組みの探求です。向かう方向は真逆の統合です。
      違いはわかりにくいです。よく例えるのは万華鏡です。見たままの(映像)を分析したのが宇宙方程式。万華鏡の見えるさまがどのように現れてくるか を3枚の鏡の組み合わせとして説明しようとするのが弧理論です。
      岡潔が指摘したように自然科学者は、実は何もわかっていないと感じます。自然科学者は2つにわかれていると感じます。
      本当の仕組みをわかっていながら職業上しらばくれている学者と
      学んだことを素直に信じている学者です。
      ファインマンはどちらだったかわかりません。アーサー・エディントンは明らかに前者です。
      19世紀のある時期から科学は歪んでいったようです。
      正直、本記事で書いた疑問に対して、現在の物理学は無力です。
      (電磁誘導の起電力:単極誘導の起電力)と(遠心力の加速度:重力の加速度)は同じ関係にあります。
      単極誘導をローレンツ力と言い換えることで本質から遠ざけるのは馬鹿げています。
      かと言って、量子力学を否定するわけではありません。
      ある科学者「地球の科学者は電子が粒子で、波動性の二重性をもつものと定義せざるを得ない状態にある。彼らは電子は確率波をもつ粒子だということによってこれを正当化させようとしている。これは心で描くことのできない状態」と指摘しています。波動関数は見たままを表しています。ですから、波動関数自体、間違いではありません。
      本当は「電子と光子は一つの実体の異なる面」が正解です。(自然が映像ならば、電子が物で、光子は波の一種で”事”です。)
      自然科学は、物と事を混同しているから”ボカした”ような表現になるようです。
      抽象化(ボカした表現)は、一部の知的な人にとって凄く優越感を持てます。ですが、抽象化は本当の進歩ではなく、ほぼ致命的にダメです。
      社会全体の抽象化は2つの心の乖離を招きます。これはダメす。弧理論の社会科学の根幹です。

  2. トロポサイト のコメント:

    単極誘導モーターの回転円盤にダイオードをつかって、
    電子がもとの位置に戻らないようにしたらどうなるだろうかと
    思ったことがあります。

    • Φ のコメント:

      コメントありがとうございます。
      >回転円盤にダイオードをつかって、電子がもとの位置に戻らないよう

      どのように設定するかわかりかねまずが、ご自身でやってみられるとよいです。

      2013年から3年、考え得る様々な実験をやってみて感じたのは、
      1.電磁気学の教科書はどこか変。(できるだけ誤魔化し、過度に抽象化している。)
      2.教科書や参考書を書くレベルの人も自身は実験で確かめたことがない。(古い教科書を鵜呑みにしている。)
      3.ある実験の結果、できた図が示す曲線は、2つの起電力を示す数式のとおりではないようだ。(再現は可能、追試を求む。)
      4.何より、加速度が一種類しかない。(数学的にも)
      私が行った実験について様々な疑義があることは承知しています。
      しかし、本記事にした{(電磁誘導:単極誘導)対(遠心力:重力)}における対称性は大きなヒントだと確信しています。
      貴方の発想のとおり、私も単極誘導のどこかに(高いレベルでの)非対称性を求めています。
      おおよそ見当はついていますが、順を追うしかないです。
      少し説明します。
      2011年ころに発見した発散トーラスは4種あります。右手系と左手系と上(+)と下(-)です。
      発散トーラスを組み合わせたのが楕円双極です。たぶん、楕円双極が単極誘導と重力を橋渡ししていると感じます。
      そうすると、回転体のすべてにおいて、(同じに見えるが異なる)運動が4種あることになります。
      都合、加速度にも4種あるのかもしれません。
      ならば、単極誘導に右回転と左回転は異なる加速度が関係していることになります。
      で、求めている非対称性とは、単極誘導の回転方向によって微妙な差があるはずとなります。
      これは早坂秀雄氏の主張に近いものです。
      この微差を大きくしたのが、ヘヴィサイドが発見したという回転性電磁エネルギー流のはずです。
      これ以上はわかりません。この考え方は現代の物理学と根本で異なります。
      J・P・モルガンが原因で電磁気学が歪められ、現代につながっているということになります。
      原子核が発見された際に、電磁気学は修正を受けるべきでした。

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