直圧式ブラストタンク(VP75)の製作とメディア流路の工夫(3Dプリンターによるロート印刷)

バイクのレストアをするにサンドブラストが必要と考えて、サンドブラストキャビネットとエアコンプレッサーを購入しました。また、直圧式タンクをVP75にて製作しました。問題点は以下です。

  1. キャビネットからの粉塵対策
  2. 100Vエアコンプレッサーで39リットルの空気容量の制限
  3. 直圧式メディアタンクの残量問題
  4. ホースの配管をどうすればよいか

1.粉塵は、サイクロン集塵として安い集塵機へとつなぎました。(ありきたりなので詳細は略)2.の制限からして、ノズルは2ミリ程度として直圧式を選択します。

どうも、3.市販の直圧式タンクであっても、メディアが最後まで落ちずにタンク内に残ってしまうとのことでした。酷いと残量が3分の1ほどあってもメディアが落ちていかないらしいです。掃除もメディアの交換も面倒です。4.見たことないのでどう配管すればよいのかわかりませんでした。一応、参考サイト(ガレージ用品、工具 サンドブラスターの考察

とにかく自作しました。いろいろ迷って、次のような配管としました。(後程、配管を変更しました。)

写真1  直圧式サンドブラスター

A:電磁弁(メインバルブ)、B:タンクへの流量調整バルブ、C:メディア流量調整バルブ、D:出力バルブ?

いろいろ考えても実物を見たことがありませんので、適当につなぎました。

で、メディアの残留問題の解決についてです。

3Dプリンター2号機を使ってロート(漏斗)を印刷することにしました。例によって、フリーの3DCADであるAUTODESKのTinkercadを使って、サクッと作ります。

図1 円錐形の高さを調整して穴の大きさを合わせます

このままだと印刷しにくいので2つに分けています。

写真2

写真3

2つの部分を接着してやすり掛けの後、内側を滑らかにすべくサンディングします。

写真4

VP75の内径より少し細いのでシールテープで太さを合わせて圧入しました。

写真5 キャップを接着後、穴のセンターを合わせます。

写真1にかかる配管前の部品配置です。

写真6

 

配管について、どうもすっきりしません。いろいろ探して、参考になるサイト(館長の気ままな日記)がありました。以下は、サイトからです。

これをメモしたのが下です。

写真7

これを参考に、というかそのまま配管しました。

写真8 参考サイトはチーズ2個で構成されているが、クロス1個に置き換えた 赤い部分にロートを挿入した

A:電磁弁、B:右下に排気するバルブ、C:下方向へメインバルブ、D:メディア調整バルブです。

写真1と異なりメディアタンクへは直で行きます。Cで圧縮空気の流量を決めます。Cからの空気にタンク下部のチーズの部分でDからのメディアを混合します。キャビネット内にある先端ノズルの部分にもバルブを付けていますけれど、噴出流量の調整はノズルのバルブでは行いません(短時間でバルブが摩耗します)。Aの操作を足元のフットスイッチにて行います。

Aを閉じても、タンク内の空気がしばらく出ますけれど、仕方ありません。それで、使い終わったらBから排気して、かつ、ノズルに向けて空吹きします。タンク内圧を外気と同じ圧にしたうえで、ABCDとノズルを閉じておけば、タンク内のメディアが湿気ることはないと考えますし、タンク下のチーズからノズルまでにメディアが残留することもないはずです。※↓

それと、使い切った後で、キャップを開けて、中を覗いてみても残留したメディアはほぼありませんでした。予定通りにできました。

因みにVP75の長さを55cmに切ってタンクを作ったのですが、アルミナ#100の4kgを入れたら口のところまで来ました。4kgあれば、そこそこブラストできるようです。

写真9

心配なのはタンクの構造上、圧に最も弱いキャップ部分ですが、ネジを切った部分のVPの厚みが薄いので、裏からワッシャーをかませてナット止めしています。また、漏れやすい部分です。試験したのは、0.4MPで10分ほどです。その間、圧力ゲージは下がりませんでした。ただ、手で絞めたくらいでは少し漏れますので、SUN UP ラバー ベルトレンチなるものを2つ買ってあけ締めしています。

写真10

また、オレンジの配管を180度曲げるのにガイドを3Dプリンタで印刷して、はめ込んでいます。3Dプリンタは何かと便利です。ロート(漏斗)を上から見た写真です。

写真11

次の動画も参考になります。

 

研究の合間にムダしてますw。物質科学の根幹となるだろうことがどうしてもわかりません。こればかりは、どうしようもありません。以下はヒントです。

  • E軸からの投影角∝物と事(運動)∝空間内での角度∝時間

投影角が原因となって「運動が時間に比例する」わけで、物理現象を記述するに時間よりE軸からの投影角をパラメーターとして使ったほうがより合理的であることは間違いありません。だから、12進数が重要なのです。

 

※↑タンク内のメディアについて、前回の残りを続けて使う際には、事前にタンクを上下逆さまにして、メディアを混ぜておくとよいかと。そういえば、家庭用粉末消火器を定期的に(年に1回くらい)粉を混ぜるとよいというのを思い出しました。

追記4/15 タンク上部を締めこむ(ネジ付水閘)について、ネジとパッキンの隙間にメディアの微粉末が噛みこんで空気が漏れます。困りました。漏れを防ぐ対策、皆さんはどうされているのでしょうね。

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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