フリーエネルギー装置のエネルギー源はゼロポイントエネルギーではない!?

前回の記事で説明不足の点がありますので、これについて書きます。

T・E・ベアデンへのインタビューをまとめると、ベアデンは概略、次のことを述べています。

1.電磁気現象は、外部エネルギーと内部エネルギーによる。

2.外部エネルギーとは、電場と磁場という力場によって、電荷を持つ荷電粒子の運動が引き起こされることである。

3.内部エネルギーとは、ヘビサイドとギプスによって破棄された四元数のスカラー成分のポテンシャルのことである。

4.外部エネルギーである電磁力場が存在しなくても、内部エネルギーであるポテンシャルのみが干渉し、荷電粒子系において実際の力の効果を示す。(Aharanov-Bohm効果)

5.E・T・ホイッテッカーは二つの論文で、上のすべてを電磁気理論でどのように扱うか—外部的には力場の存在しないスカラーポテンシャルの定常波を生成する双方向波形構造の中に、電磁波をどのように畳み込むか—に関する決定的な工学的方法論を書いている。

6.スカラー量の内部にはベクトルが含まれている。全てのベクトルの総和がゼロである外部的な状態がスカラー量である。

7.「スカラー成分がゼロ」であるということは、数学的には何も存在しないことであるが、物理学的には何も存在しない訳ではない。

8.(マクスウェルの原論文の)相互作用する四元数はその中で、「時空間の局所的応力」と「局所的に捕獲された時空間のエネルギー」をスカラー量として捉えている。

9.局所的時空間を湾曲させることにより、内部エネルギーであるスカラー成分にポテンシャルを作ることができ、これに外部エネルギーである荷電粒子系に力の効果を及ぼすことができる。これが“真空エネルギー”または“ゼロポイントエネルギー”である。

10.四元数は超空間的な側面を包含しており、それは複素数理論で説明される。ヘビサイドが電気と磁気を空間ベクトルに統合するために、複素数に戻らねばならなかった。一つの余分な次元を付け加えた。

管理者は5.の論文を自分なりに眺めてみましたが、「外部的には力場の存在しないスカラーポテンシャルの定常波を生成する双方向波形構造の中に、電磁波をどのように畳み込むかに関する、決定的な工学的方法論」がどこに書かれているのか分かりませんでした。(どなたか論文を読み解くご協力をお願いします。)

10.の3次元物理空間に余分な次元を加えて複素数空間を作りエネルギーを正しく捉えようという考えが弧電磁気論であるというのは前回の説明です。しかし、四元数のスカラー成分を削除したヘビサイドが、もともと複素数を用いていたらしいというのは調べていません。

9.について、T・E・ベアデンはインタビューで時間を割いて局所時空間を湾曲させる方法を述べていますけれど、管理者には分かりません。彼が述べていることは次のようなことだと理解しました。

Aharanov-Bohm効果で分かるように、電磁力場の原因は四元数の中のスカラーポテンシャルにある。空間は何もない“ゼロ”の状態ではなく、いわばベクトルが密集した“電気的緊張状態”にあり、外部に対して総和として“ゼロの状態に見える”。 このスカラー成分を担う空間の性質を用いて、局所時空間を湾曲させることで、ポテンシャルを作り出せる。そして、空間に作り出したこのスカラーポテンシャルに荷電粒子を作用させることにより力の効果を実現できる。と述べているようです。

T・E・ベアデンの述べたことを読んでも5.の論文を眺めても、他のベアデン関係の資料を読んでも、時空間を湾曲させる具体的な方法は、今のところ管理者には理解できません。むしろ、この点について思い浮かぶのは「マクスウェルの悪魔」であることは前回の記事で述べました。

「渦とサイホン」の模型で示したのは、次のことです。

1.攪拌子の回転により、容器の水が回転する。

2.水は回転により遠心力を受けて湾曲した窪みを作り、渦の周辺と中心間に落差が出来る。このときの曲面は水にかかる重力と平衡状態にある。これがポテンシャルである。

3.水の渦が作る落差にサイホンを取り付けると水流を作り出せる。

1.の容器の水に回転を与えることが、上記の「9.局所時空間を湾曲させる」ことにあたります。2.の重力と平衡状態にある湾曲が、上記の「9.スカラー成分にポテンシャルを作る」ことにあたります。そして、3.のサイホンを取り付けることが、上記の「9.荷電粒子系に力の効果を及ぼす」ことにあたります。

管理者は空間の“内部エネルギー:スカラー”部分が持つ性質を用いてベクトルが密集した“電気的緊張状態”を制御できるとは考えていません。「閉鎖系の熱力学」に背くからです。「閉鎖系の力学」と「開放系の力学」は併存します。これは前回の記事の通りです。

つまり、超効率インバーター「デゴイチ」のエネルギー源はT・E・ベアデンがいうところの真空エネルギーまたは、ゼロポイントエネルギーではないと考えています。 管理者のサイトに掲載しました、部分改訂版「6.電気磁気の配列」に示した、第3起電力の説明:正の方向に現れる磁束は“結果”であって、原因ではないと考えられるからです。

デゴイチで証明された正の方向の起電力もT・E・ベアデンがいうところの“内部エネルギー:スカラー成分”も結果であって原因ではないということです。

このことは弧電磁気論の本質と関係します。これについては、別途掲載することにします。

 

Φ について

2010年より研究しています。
カテゴリー: 解説 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です