3次元空間の尻尾

物質の最も基本的な構成要素である素粒子の探求とその運動法則を解明するために研究が続けられています。何をもって素粒子とするのかは時代とともに変化してきました。これまでに100種類以上の素粒子が発見されています。一説によると300種類ともいわれているようです。これは元素の数より多いのです。この素粒子群を分類して、物質粒子として6種類のクォークと、力を媒介する粒子として(グルーオン、光子、ウィークボソン、重力子、ヒッグス粒子など)が素粒子だと考えられています。

一方で、現在も新しい素粒子が発見されています。これら多数の素粒子群を「分類することで力学体系を完成させよう」そして、「究極の構成要素を発見する」という考え方に管理者は賛同しかねています。

なぜなら、現在の素粒子物理学は、「美しくない」と思うからです。言葉は悪いけれど、「筋が悪い」とも言えると思います。 前にも書きましたように、「負の電荷が電子1個で、正の電荷が3個の電荷の寄せ集めなのか」と疑問に思います。

以前、「単独で取り出せない素粒子(クォークのこと)に物質としての意味はあるのか」という記事を読んだ記憶があります。 理論の枠組みである構成要素が余りにも多いとも感じます。 単純に、「頭に思い描けない説明は変だ。」ということです。

ポール・ディラックの評伝によると、http://t70395.at.webry.info/201102/article_15.html 生前、ディラックは量子力学の一部か量子力学そのものを認めていなかったようです。この本「量子の海、ディラックの深淵」を入手しました。

2月14日のブログで、素粒子群が弧電磁気論の主題である図2では、どのように説明できるかを示しました。 これでは、不十分であり、読まれた方はイメージが湧きませんので、分かりやすいように、X線回折の原理と比較して説明します。

結晶物質にX線を当てると、結晶格子でX線が回折を示す現象が起きます。これをX線回折といいます。この現象を利用して物質の結晶構造を調べることが可能です。(図はWikiX線回折ページより拝借)

2月14に掲載した図2において、E1軸上の単極A、B、CとE2軸上にあるG、H、Iが、X線回折の図に示された立方体結晶内部の原子に相当します。M軸上の単極D、E、FがX線回折の図にあるフィルムに写っている干渉縞の中心点(この中心点は照射されたX線に垂直です。)に相当します。

照射されたX線が資料を貫通した先にある、フィルムにはX線による干渉縞が生じています。この中心にある点が単極D、E、Fに相当するわけです。

このX線回折になぞらえて、弧電磁気論の主題である「まんじ」をイメージ図化したものが下図です。この図では、M軸(我々の存在する3次元物理空間x、y、z)をM面(2次元平面)として描いています。また、図が煩雑になりますので、E2軸上にある単極G、H、Iは省略してあります。

M面にはE軸上にある高次の実体(単極A、B、C)があります。(注:「高次の実体」というのは3次元空間の物質は高次「E軸」上にある実体から生じているという仮説から来ています。詳しくは管理者のサイトにあります、部分「改訂版6.電気磁気の配列」を参考にしてください。) この高次の実体である単極A、B、Cが「積分を伴う回転変換」によって、M面に単極D、E、Fが生じます。

E1上にある単極A、B、CはM面に「積分を伴う回転変換」投影されて、直交する位置に単極D、E、Fを生じます。この3つの単極が最も安定になります。

同時に、単極D、E、Fの周囲にはX線回折の図に示したごとく、まとわりつくように素粒子群が生じると考えられます。(図はイメージです。)

X線回折の図では、周囲の干渉縞は中心点から離れるほど、縞は減少するとともに小さくなります。つまり、90度以外の投影角をもつ「縞」は小さくなるわけです。一方、上の図では、単極D、E、Fから離れるほど、図の○印が大きくなります。M軸の○印が大きいほど、質量が大きいと描くならば、中心点(単極D、E、F)に近いほど、○印は小さく、離れれば大きくなることを示しています。投影角が小さい(つまり、単極D、E、Fから離れている)ほど、より大きな質量の素粒子が生じることになります。

注:これらは弧電磁気論の始点である「仮説」から出てきますけれど、現在の所、仮説の整理が十分でないことをご了承下さい。

この考え方をしますと、素粒子は理論上、幾つでも存在できることになります。また、新たに発見される素粒子は、より大きな質量を持つだろうと考えられます。 これで、多数の素粒子を整理、分類する必要がなくなる訳です。到底実現できそうにないほどの加速器を作って、実験を行って行くにつれて、これからも「新たな素粒子が発見される」ということが続くと考えられます。

往復振動する単極

2月14日に掲載した図2では単極D、E、F以外の単極(素粒子群)を単極D及び単極Fの外側(θ≠90°)にのみ描くことで多数の単極(素粒子)が生じる可能性を示しました。上の図は単極Dと単極Eの間に生じる場合を示すものです。

ここで仮説から生じる単極Mを示します。E軸上にある単極A、B、C及び単極G、H、Iが「積分を伴う回転変換」で投影されることによって、M軸上に生じる単極D、E、F以外の単極はE軸とは90度以外の角度を持ち不安定な状態にあります。つまり、単極MはE軸上の単極A、Bあるいは単極G、I等複数の単極からの干渉によって生じていると考えられます。この単極Mは、単極Dと単極Eのどちらか安定な状態に落ち着こうと、赤い矢印のようにD-E間を往復する振動を示すと考えられます。

この不安定な振動を起こす単極Mは見方を変えると、単極Dと単極Eを結びつけているように見えるはずです。これは単極Mが、単極Dと単極Eの間に生じる引力を媒介していると理解されるということです。

単極D、E、Fの外側に生じる複数の単極どうしの間において、振動を行う単極が存在するかも知れません。これらの単極も力を媒介する単極に見えるかも知れません。

この理論では、M軸上にある単極D、E、Fの間に働く引力と斥力はE軸上にある単極A、B、Cと単極G、H、Iに起因すると考えられます。(注:現時点では、未だ的確な仮説が確定していない状態です、ご容赦下さい。)

まとめますと、弧電磁気論では理論上、素粒子は数限りなく存在することが出来る。そして、「私たちは究極の基本粒子を既に発見している。」と考えられるということです。それは一番安定な粒子である単極D、E、Fです。これを管理者は中性子、陽子、電子であると考えています。

内容が、本日の表題である「3次元空間の尻尾」には到達していませんけれど、現在の物理学との接点、「3次元空間の尻尾」はあるはずです。

 

 

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Φ について

2010年より研究しています。
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