単極誘導の現象は宇宙の根幹に深く関係している

このところ、解説するネタは少ないのですけれど、本日は一つ記します。

世の中に回転する機構を持つ装置は幾種類も見られます。いずれも今日の生活を維持するになくてはならないモノです。

motor456l電動直流モーターを始め、ロータリーエンジン に レシプロエンジン

rotoregneng01ジェットエンジンなど、

jetengn12-5-4これらの装置は、磁石の引力や斥力気体の膨張や圧縮という直線的運動を回転運動に変換しています。 いずれの装置も必ず運動を回転に変換するための外部機構を備えています。

その他にはサイクロトロンがあります。

fig01_cycl_hサイクロトロンは電子の回転を扱う装置ですけれど回転を維持するために外部機構を持っています。

また、サイクロトロンによく似た装置にマグネトロンがあります。

magntrw454マグネトロンは、直流電圧をかけるだけで電子が回転運動を起こします。サイクロトロンのような外部機構がありませんので、非常にシンプルです。 ただ、サイクロトロンもマグネトロンも「磁場中の電子の回転運動」である点では同じだといえます。

 

ところで、ファラデーの単極誘導の現象については、

tankyoku12

「回転させるだけで電流が生じる発電機になり」、「電流を流すだけで回転運動が生じるモーターになる」ものです。 シンプルさにおいては、マグネトロンと同じだといえます。

ただし、管理人による単極誘導モーターの各実験の結果、単極誘導モーターは「電子と磁石を構成する原子(核)との相互作用」であって、磁場中における電子の振る舞いを使うマグネトロンとは根本的に異なるモノです。

 注:管理人は、単極誘導発電機 と 単極誘導モーターが反対の現象で「全く同一」だと判断していません。 いわば{発電機の現象}≠-{モーターの現象}かも知れないということです。 まだ、はっきりしていません。

 

昔、読んだ手塚治虫の漫画に「火の鳥」があります。うろ覚えですが、銀河の外には他の銀河があり、それが集まった外に、さらに銀河の集まりがあって、無限に続く。 原子も一つの宇宙のようなモノで、もっと小さいモノが宇宙を形成してるというお話を火の鳥が登場人物に解説していたようです。  読んだ当時、極微小の世界と極大の宇宙がつながって連続していると感じた記憶があります。  極微小の世界から極大の宇宙まで「渦や回転」が支配しているという直観は、シンプルで誰もが持つものだと感じています。

そして、極微小の世界と極大の宇宙の中間に位置する我々が「五感でわかる」現象として単極誘導の現象が存在するのだと直観しています。

雷の研究で知られるベンジャミン・フランクリンあるいはファラデーが「電気の研究がどんな役に立つのか」聞かれたとき「生まれたばかりの赤ん坊が何の役に立つのか?」あるいは「20年も経てば、あなた方は電気に税金をかけるようになるでしょう」と答えたという逸話は後世の作り話だとされています。

マイケル・ファラデー自身も単極誘導の原理が解明できなかったということです。 今日でも単極誘導の現象は微弱すぎて「役に立たない」と思われています。 しかし、単極誘導モーターの原理が「磁石の周囲に存在する自由電子と磁石を構成する原子(核)の相互作用」だとするならば、単極誘導は物質を構成する原子の結合の不均衡がわずかに外部に出てきている現象だと解釈できます。 この認識は、原子力の概念を一変させるものです。

2011年3.11の原発事故以来、放射能の封じ込めに莫大な経費をかけてきたことは周知のことです。 意外と簡単に放射能を無効化・無能化する技術が手に入る可能性があるという感じがしています。 (勿論、管理人は放射能の半減期は絶対に変えられないと学んだ一人です。)

宇宙の根幹に「渦や回転運動」が関係していて、単極誘導の現象がそれであると思っています。

 

新しい単極誘導モーターの実験を行っており、一昨日までに撮影を終えました。 現在レポートを作成中なのですが、PCの調子が悪く、作業がはかどりません。サイトに掲載するのはもう少し先になりそうです。

 

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2つの疑問

このところの暑さで、あまり研究は進んでいませんけれど、こちらこちらの記事を読んで、早速ネタ元の本を注文しました。  リンク先の記事によれば、どうも相対性理論とビッグバン理論は(歴史的に)関係がありそうなように読めます。

管理人は、杉岡氏がいうように相対性理論は誤りであろうと思います。右リンク先「自然科学から弧理論へ」を参照下さい。

(あ)  相対正論が誤りであるかどうかの理屈はさておき、一般相対性理論によれば「重力は時空の歪み」で説明されています。g01質量が空間を歪めた結果、重力が生じるとされています。

一方、弧理論の考え方では、渦(回転)が原因でM軸が歪むと理解します。

動画1

M軸内に存在する我々には「M軸の歪み」は捉えられません。M軸表面に張り付いているからです。 「M軸が歪む」とは「質量を持つ物質」のエネルギーレベルが変化することを意味します。 物質を構成する原子の回転によって原子のエネルギーレベルが決定します。

図3 原子模型の2次元描像参考図

図は弧理論による水素原子模型です。  M軸が歪み、物質のエネルギーレベルが変化した結果として

動画2

引力(重力)や斥力が生じます。  弧理論の考え方では、重力は結果であって原因ではありません

 

(い)  ビッグバン理論は文字通り、宇宙は一点から爆発的に広がったという理論です。

bigbang264

ここで疑問です。宇宙が一点から始まったというならば「渦や回転の総和はゼロ」です。なぜ、銀河や恒星系にある「渦や回転」が生じるのか理解できません。

 

管理人は時折、BS放送「通信大学」の宇宙・物理関連を視聴するのですけれど、先日、「銀河系がレンズ状をしているのは重力と回転による」と説明されていました。

ourgalaxy_a32

上記(あ)の相対性理論を認めるならば、「質量があることで回転が生じる。だから銀河系はレンズ状をしている」ことの説明はある程度理解できます。 しかし、相対性理論が誤りであるならば、(い)ビッグバン理論と矛盾することになります。

 

理屈はさておいて、素人の直観からすると、あらゆる現象の根幹に「渦や回転」があることを認めざるを得ません。上の参考図(弧理論による原子模型)を発想の元としてファラデーの単極誘導モーターの実験を行いました。

動画3

ファラデーの単極誘導は、あらゆる現象の中で極めて直観的に理解しやすい現象です。過去にも記事にしましたが、単極誘導の現象は意図的に放置されてきたようです。

直観に反する(あ)相対性理論や(い)ビッグバン理論にどのような意味があるのでしょうか。

 

追記

いつも参考にしているある科学者の言葉について引用します。 重力の制御に関する極めて重要なことを述べています。

運動している物体のすべては今述べた理由によって周囲に磁場を持っています。つまりあらゆる物質は電子を含んでおり、運動している電子は磁場を作り出す。地球の磁場はその重力場にくらべてたいそう弱い。強いフィールドに対する加速が、弱いフィールドに反発することによって生じることは、あなたには理解しにくいかもしれない。

弱いフィールドとは磁場のことです。強いフィールドとは重力場のことです。  ある科学者はしばしば我々の知らない概念を我々が知っている言葉に置き換えて説明することが多いです。 「弱いフィールドである磁場に反発することで重力に対して加速する」などということはありえません。  管理人による一連の単極誘導モーターの実験により、単極誘導モーターに生じる力は「磁力線あるいは磁束密度に関係しません」でした。ですから、地球の磁場が弱くても単極誘導の現象が地球に起きないことの理由にはなりません。 一連の実験の結果、単極誘導の現象は磁石の近くに存在する自由電子と原子核の相互作用であろうと推測しています。

このことを管理人は「単極誘導の現象は原子力の一種」であると表現しました。 ある科学者は地球の磁場は弱いけれど、「磁場とは直接関係しない何か弱い別のフィールド」との相互作用で重力場に対する加速が得られると述べているように理解しています。 その別のフィールドというのは、先に仮説として発表した「第3の力場(弧の力場)」である可能性が高いと思います。 仮説である弧の力場は、M軸上では双極でありならが発散があり、本質的に「回転トルク」を生じます(参考図及び第3起電力のエネルギー源を参照下さい)

clip_img166レンズ状をした弧の力場図(仮説)

ある科学者が言う「弱いフィールドに反発する」とは弧の力場による回転であるということです。  すると、上記の動画1に示すように、渦が生じ物質のエネルギーレベルが変化します。 結果、動画2のようにM軸が歪むことで、重力場に反発されることになります。

単極誘導の現象は極めて微弱ですから、宇宙の基本的な回転と関係あるはずないという考えはごもっともです。しかしながら、管理人は、単極誘導の現象は装置の工夫によって強い回転トルクあるいは起電力を生じるのではないかと感じています。 実験の着想はありますが、どうも実験は苦手です。  弧理論の考え方を以て単極誘導について考えていると、そう思います。

 

相対性理論のように原因と結果を取り違えると、追記のような発想は決して出てこないことは確かです。

 

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ゼロ磁場について

確か今年1月だったかに、関西サイ科学会の例会に行きました。そのとき上森三郎氏が講演されました。管理人は上森氏がどういう活動をされている方か存じませんでした。どうも上村氏は「ゼロファイト」という健康器具を発明されていて、販売されているとのことでした。  ゼロファイトとは、恐らく4個の永久磁石を組み合わせたブレスレットのようなもので、「ゼロ磁場」というものを利用しているとの話しでした。利用の仕方は腕にはめたり、水道管に挟むことによって、身体の血流や水道水の流れにゼロ磁場が作用して、健康の維持や旨い水道水になるというものでした。詳しくは氏のサイトを参照下さい。

tera0000012

管理人は、ゼロファイトの現物を見せて頂いたのですが、特に感想はありませんでした。 で、最近「ゼロ磁場」について、調べてみましたところ、所謂パワースポットとして有名な場所がゼロ磁場であるとのことで、「ゼロ磁場」そのものは「インチキ似非科学」として扱われているとのことです。

管理人も何年か前までなら、ゼロ磁場について特に興味を持たなかったのですけれど、昨年来、実験を行ってきました「ファラデーの単極誘導」は、磁束密度がゼロの付近で強く起きることとつながる点があるように感じるようになりました。 単極誘導の現象とゼロ磁場が直接関係するかは分かりませんけれど、磁極と磁極の間(磁束密度ゼロの位置)には何もない訳でないという点に於いてはゼロ磁場は何かの物理的意味あいを持っていてもおかしくないと考えます。

そういえば、知人のN氏が20年近く前に永久磁石でできた器具を水道管に挟むことで、健康によい水ができることを言われていたことを思い出しました。その器具はクロムメッキした金属でできており中に永久磁石が仕込まれているとのことでした。 上村氏の名刺を見ると”流体の活性化装置「ネオガイア」”というのがあります。N氏より話しがあったのはこの装置だったのかも知れません。

余談ですけれど、N氏は永久磁石をはめ込んだ特殊な焼却炉を製作していました。確かその焼却炉は、低温(700度?だったか)で蒸し焼きにするようなもので、大凡何でも消却できたそうです。 生ゴミでもタイヤでも家電製品でも金属以外はすべて灰になるとのことでした。 ただ、悪臭が酷くて近所から苦情が出るので利用は諦めたとのことでした。

永久磁石について、”電磁気学”を学んだ人にとっては永久磁石でしかありませんけれど、明らかに古典電磁気学で取りこぼしたモノ(現象)があるのですから、”学んだ”人より直観的に分かっている人たちの方が正しいこともあると感じています。 磁束密度がゼロだから何もない訳ではないです。昨日の記事の動画「単極誘導モーターの実験8」を参照下さい。

 

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奇妙な空想理論

考察を続け、記事を書いているとき、はたと気付きます。「自分はトンデモないことを書いている」  管理人は一応理系ではありましたけれど、初歩的な物理学を学んでからン十年も離れて今は何も覚えていません。 にもかかわらず、物理学に関してトンデモないことを書いていることに時折迷いを感じます。  2013年から2014年はじめにかけて行ったファラデーの単極誘導モーターに関する一連の実験から得た結果は、管理人が考えている弧理論という空想理論に合致していると思えるから続けていられることは事実です。

磁石の磁極と磁極の間に何がある?  N極とS極の間に何があるのでしょうか?どなかお答え願えないでしょうか?すっきり納得できる説明があれば、奇妙な空想理論はすっぱり忘れることができるでしょう。

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中性子を含む原子模型と宇宙の大規模構造

本当は実験を行うのがよいのでしょうけれど、全体の理解を放置しては先へ進めませんので、考察を続けます。 弧電磁気論を書いていた当時よりかなり理解は深まっています。

昨日の記事で

20140715新しい自由電子モデ図1

自由電子(単極F)がM軸に投影される際の実体について述べました。 これまで、弧理論による原子模型の基本形は

20140716弧理論基本形

図2 (弧電磁異論p27図13より)

のとおりでした。陽子(単極D)のみを取り出すと

20140716陽子モデル1図3

のとおり、M軸より下のエネルギーレベルE1に実体である単極Gがあり、単極Iと「対」を形成するとしていました。双極G-Iには斥力が働くので単極Iも単極Iが投影されたI’も遠方に位置するとしていましたけれど、「量子もつれ」を説明するためにはE軸上の実体は投影されるまで座標を持たないと定義し直しました。すると

図5実体と量子もつれ図4

右のように、E軸から見るとM軸は湾曲しているという解釈になります。 昨日の記事と同様に図3を表すと陽子は

20140716新しい陽子モデル図5

のように表されます。 陽子のモデルを我々のいる3次元物理空間(M軸)として表すと

単極Dと陽子の大きさ図6

となります。電子(単極F)の場合とまったく同じですので説明は省略します。

次に図2の基本形から中性子(単極E)にかかる部分を抜き出すと

20140716中性子モデル図7

のようになります。中性子(単極E)は、E軸上の実体である単極Bと単極Hによりできています。それぞれのエネルギーレベルはE2及びE1であり、M軸に投影されることでプラスマイナス・ゼロの電荷を持つことになります。 実体である単極Bは単極Aと対を形成し双極A-Bをなし、斥力が働いています。もう一つの実体である単極Hは単極Iと対を形成し、双極H-Iをなし、斥力が働いています。 このモデルを電子モデルと陽子モデル同様に描くと

20140716新しい中性子モデル図8

となります。  図8に陽子のモデル図5と電子のモデル図1を重ねますと

20140716中性子を含む原子模図9

弧理論による中性子を含む原子模型となります。 図9では中性子を原点において、陽子と電子を少し離して描きました。(理由はまだよくわかっていません)   現在のところ陽子・中性子・電子間に働く力以外、つまりE軸上の実体との相互に働く引力と斥力の組み合わせがわかっていません。 陽子(単極D)と電子(単極F)は電気力として引力が働いていることは知られています。その他考えられる相互作用は幾つもあり、管理人はかなりの期間に渡って検討してきましたけれど、よくわかっていない状態です。

陽子や中性子あるいは電子の元になるE軸上の実体が描く「円弧」について、図ではフリーハンドで描いています。この円弧はどのような曲線を描くことになるのか不明です。   右リンク先にある超効率インバーター「デゴイチ」の第3起電力仮説を弧理論により説明した「第3起電力のエネルギー源について(考察)」によれば、電子(単極F)は

図22弧参考図10

のように「M軸とエネルギーレベルE2との差を「1」とすると半径7の円弧を描いてM軸に現れました。恐らく、図1や図5、図8、図9が描く円弧は参考図10と同様半径7ではないかと推測しています。すると物質(原子)が図9のA’やI’から受ける斥力も「距離の7乗に逆比例する力」なのではないかということになります。

陽子と他の単極との相互作用並びに電子と他の単極との相互作用が理解できれば、恐らく

20140716原子模型2-図11

に近い紡錘図形になると思われます。そのときは、各々の単極間の相互作用が反映されることにより、陽子・中性子・電子がE軸となす角度は「直角」とはならないと思われます。つまり、M軸内に於いて、原子を構成する要素である陽子・中性子・電子は互いに「静止しない」「回転する」構造をもつと思われます。

これまでの検討結果をまとめて、宇宙の大規模構造

20140715宇宙モデル図11

と併せて原子の構造を表すと

原子と宇宙図12

となります。ここで中性子(単極E)はA’からとI’の両方から斥力を受けていますので記載していません。 注意深く見ると図11を原子の側から見ると図12のように2つに分割できることがわかります。

以上のまとめ    宇宙の大規模構造は泡状を呈しているといいます。上記の通り、物質を構成する陽子・中性子・電子は暗黒物質や暗黒エネルギーから斥力を受けており、近づくことが出来ないだろうという考察結果となりました。 また、図11のように原子は構成から考えて静止できないし、必然的に回転するものだと考えられます。 (注:右リンクの「中性子を含まない原子模型とファラデーの単極誘導の考察」を参照下さい)

いろいろ不備な点や不明なことがありますけれど、これらを理解しなければ先へ進めないと感じます。ご理解下さい。

宇宙がビッグバンにより一点から始まったとするならば、どうして回転トルクが生じるのか理解できません。管理人は、相対論は誤りだという立場です。  コンピュータによるシミュレーションも管理人には、結果(現実)をなぞっているいるようにしか見えません。(力学構造と初期値を現実にあわせているように見えます)

 

 

 

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自由電子のモデルと宇宙の構造

これまでの考察の結果、原子の構造を理解することは即、宇宙の構造を理解することにつながるということがわかってきました。 考察の過程に於いて、拙著弧電磁気論も随時変更しなければなりません。弧電磁気論の宇宙論p55に示した凡例は

図38凡例図1でした。

弧理論(旧弧電磁気論)では2つの直線が交わるとき直交であるならば凡例⑧のように●印を用います。

20140715直交図2

数学では直角を表すとき左のように書きますし、弧理論では右図のように書きます。 一方、凡例⑨では、直交以外の交差は小さな●印を用いて表すとしましたけれど、過去記事、「量子もつれ」の現象から考える「E軸の性質」に示したように、E軸上の実体はM軸に「回転と積分」を伴って投影されることで初めて座標を持つと定義しました。すると自由電子のモデルは

図7新しい自由電子モデル図3

のように示されることになります。図3のA’はM軸に直交しているのにも関わらず、見た目の角度は直交になっていません。そこで、図1の凡例⑨を

20140715E軸での直交図4

右図のように変更します。

図5実体と量子もつれ図5

右図のように、E軸上の実体は投影されるまでM軸上において座標を持たないと考えねば「量子もつれ」の現象は説明できませんでした。 ですから、E軸上の実体から見たM軸は湾曲しているように見えます。 すると図3の自由電子モデルを図4の右に示す書き方で表すと

20140715新しい自由電子モデ図6

となります。E軸上の実体である単極Aと単極Cは「対」を形成しており、双極A-Cです。実体は座標を持たないので単極Aと単極Cは図5右のように同じ位置に書かねばいけないのですが、双極であることを示すために少し離して書きました。 双極A-Cが「回転と積分」を伴ってM軸に投影されると電子(単極F)として現れます。 電子(単極F)はE軸に直交しています。そしてE軸上の実体である双極A-Cのうち、単極CはM軸上の単極Fの位置にあり、一方の単極Aは「斥力」により遠方のA’としてM軸上に現れます。その際A’は「直交」している為に図4凡例右に従って小さな●印を入れて表します。 図6は見方を変えると図5の右と同じです。つまり、図6のM軸が湾曲しているに等しい訳です。

さて、図6の自由電子モデルを我々の3次元空間(M軸)に置き換えますと

図8単極Aと電子の大きさ図7

のようになります。 電子(単極F)は質量や電荷あるいはスカラーポテンシャルを持ち、電気力線が放射状に生じます。単極CはM軸上では電子(単極F)と同じ位置になります。  E軸上の実体である単極AはM軸に投影されることで電子(単極F)から見て「無限遠」の位置に座標を持ちA’として現れます。電子(単極F)から見るとM軸上に現れたA’は全周囲の位置になります。  何故なら双極A-Cには斥力が働いており、かつ

20140516直交するE軸図8

E軸はM軸に直交しているからです。 この辺の理解はかなり難しいです。4次元は難しい。 しかし、数学の無限大(∞)とは若干意味が異なります。

五感でわかるスケール表1

電子の古典的半径は10^(-15)mですし、 E軸上の単極Aが「斥力」により投影されて位置する無限遠は10^27m程だと考えられます。 電子の大きさから見ると10^42倍程になり、事実上「無限遠」であるといえます。

弧理論においては、このA’が暗黒物質または暗黒エネルギーだと考えられます。

宇宙の組成は、暗黒エネルギーが68.3%、暗黒物質が26.8%で原子等が4.9%だといわれます。

20140715宇宙モデル図9

物質を構成する原子{陽子(単極D)・中性子(単極E)・電子(単極F)}は暗黒エネルギーと暗黒物質からの斥力により大規模な構造を持つと考えられます。大きな構造は、組成の成分比率により決定されるといってよいでしょう。

 

E軸上の実体は座標(空間での位置)を持たない。投影されて初めて座標を持つ」と定義することは非常に興味深いです。 実体が投影されることにより初めて座標が決定されるのですから、物質でできあがった我々が「宇宙の端」や「宇宙の外」に到達したと思っても「そこは宇宙」ですから。 理論的に外に出ることも、考えることも出来ないということです。

西遊記に出てくる

saiyukite1お釈迦様の手のようです。実に面白い。

上記が開放系の力学であることに注意下さい。弧理論は、宇宙の構造を示しているのみであり、「宇宙の外」や「多元宇宙」には言及していません。

あと陽子(単極D)と中性子(単極E)がどのように表されるかについては次回に記します。それと、ベクトルポテンシャルとスカラーポテンシャルが宇宙の構造の中でどのように配置されているかを示します。

 

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量子電磁力学の無限大は致命的ではない

ここのところ、理論的な考察を続けていますが、思考を適切な言葉で表現する能力に欠けていることに落ち込むことが多いです。管理人の考えていることを伝えられる自信がありません。兎に角、何度も書いていくことにします。

電磁量子力学のwikipediaにおいて、歴史的な経過の一部を引用します。

1927年、ポール・ディラックは粒子の生成消滅演算子という概念を導入することで電磁場の量子化に初めて成功し[1]、これが量子電磁力学の創始となった。ただし、生成消滅演算子は別の人間が創りだしたものである。その後、ヴォルフガング・パウリユージン・ウィグナー パスクアル・ヨルダンヴェルナー・ハイゼンベルクらの尽力により量子電磁力学の定式化が始まり、1932年のエンリコ・フェルミの論文[2]によりエレガントな定式化がほぼ完成した。しかし、量子電磁力学の根幹には重大な問題が残っていた。

  1. 光子や荷電粒子を計算すると無限大に発散する。この問題は1930年代初頭にロバート・オッペンハイマー[3]や他の多くの物理学者によって初めて認識された。フェリックス・ブロッホArnold Nordsieckの研究[4](1937年)やヴィクター・ワイスコップの研究[5](1939年)では、この計算が摂動展開の1次においては成功するが、高次の級数において無限大が現れることが指摘された。計算結果に無限大が現れることは物理法則として致命的である。
  2. 時間の順序関係が成り立たないという因果律の破れが湯川やディラックにより指摘された。これも深刻な話である。
  3. 量子電磁力学は場の理論で記述され相対論を満たすが、相対論的な変換を行うと形式が保持されず、美しくなく見通しが悪い。これを相対論的な共変性がないという。
  4. 計算形式(ハイゼンベルグ、シュレディンガー)は相互作用を含み、計算が複雑になる。無限大の発生を解決する上で障害となった。

弧理論での電子の挙動は

20140421静止図1

のように、複素数次元軸であるエネルギー軸に存在する実体が、我々が存在する3次元物理空間(M軸)に「積分と回転を伴う投影」によって、座標を含む質量・運動・電場・磁場・ベクトルポテンシャル・スカラーポテンシャルが現れると考えます。 スカラーポテンシャルはまだ物理現象だと証明されたわけではないと思いますが、弧理論の考え方によれば宇宙の非常に広範囲に存在すると考えられます。スカラーポテンシャルについては、別途書く見込みです。

20140421運動の状態図2

ある観測者から見て、電子が運動を持つとき、図1のように静止時に持つエネルギー値E2はE’に変化します。E2-E’が運動になった訳で、実体が投影されて電子として現れるときの角度θは静止時のθ=90度より小さくなります。 このとき、実体が投影される電子の質量mはθが浅くなるほど観測にかかりにくくなります。 電子がいわゆる閾値である光速に達するとき投影の角度θはゼロになり

20140710光速度図3

投影の角度θがゼロのときの運動cを閾値である光速度とすると、質量は我々のM軸から見えなくなる。観測にかからなくなります。電子が持っていたエネルギー値E2は運動cになります。

ここで、図1の静止時から図2を経て図3へ至ることは不可能です。外部からエネルギーを入れて電子を加速しても図3に到達することは不可能です。

投影の角度θは徐々に小さくなっていきθ=0で運動cを持ちます。 図3の実体が描く”円弧”がM軸に接する交点は

θ>0 からθ=0 の間に無限大(無限遠)を経由することをご理解下さい。

90°>θ>0 から θ=0 へ至る間に弧がM軸との間に描く交点は無限遠から近傍へ近づきます。

図2と図3のように幾何学図形に示すと理解できることが、計算で求めようとすると発散することを示したいのです。弧理論(解説)のホームページや当ブログに何度か書いていますけれど、十分説明を尽くしていないと感じています。

電子を外部からエネルギーを加えて閾値である光速度(運動c)まで加速することは不可能ですが、超効率インバーター「デゴイチ」での第3起電力仮説について、弧理論から見たエネルギー源の考察では、コイルに印加したパルスによって、正の方向の磁場が生じるという結果になりました。

積分の回数参考図4

のように印加したパルスによって、3回の回転と「6回積分」を伴う投影の結果、図1の静止状態から反時計方向に90°×3回の回転を経ることによって、図3の状態になることがわかりました。 つまり、反時計方向に90°、3回回転させることは、時計方向へ1回90°回転させることに等しいです。 (注:右リンク先の第3起電力のエネルギー源についてを参照下さい)

加速器のように電子を次第に加速しても図3の状態を得ることは出来ませんけれど、パルスを印加することによって、図3の状態が実現できるということです。  量子電磁力学による計算によって、計算結果が無限大になることが物理法則として致命的だと考えたことは、やむを得なかったことですけれど、弧理論によれば光速度(運動c)は、単なる閾値であるということです。

第3起電力のエネルギー源について(考察)の結果、

clip_img166図5

レンズ状の力場が生じるらしいことがわかりました。この力場は到達距離は原子の大きさくらいの距離ながら、どうも原子間を伝搬するらしいことがわかってきました。 現象として巨視的なレベルになり得ることで、単極誘導モーターの現象に合致するようです。 で、この力場を「第3の力場」あるいは「弧の力場Ark field」と名付けて仮説として掲載しました。

磁束は閉じており「渦あり」は「発散収束なし」ですけれど、図5右の力場は、トーラスの赤道半径を無限大にした形状をしています。 「渦あり」でありながら「発散あり」なのです。 レンズ状の力場の半径が無限大であることは重要な意味をもっています。 孤立系の力学と対比できる開放系の力学へのヒントになり得ると考えます。

量子電磁力学が計算の上で困難を抱えていて、物理法則として致命的だということではなくて、開放系力学への接点であったと理解します。

開放系の力学を考察することは、原子の構造からいきなり宇宙の構造を考えることにつながります。

 

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エネルギー・運動とワープ航法

同じことを何度も書くことで、理解が深まると思い、前提の部分から書きます。

(あ)  エネルギーは

E=mc^2

であり、エネルギーの次元は、[M][L^2][T^(-2)]でした。また、運動エネルギーKは、

K=(1/2)mv^2

であり、速度vの次元は、[L][T^(-1)]で表されました。

(い)  数学者岡潔は、自然科学者は間違っていると、つぎのように考察しました。 「時間を表そうとすると運動を使う」「自然科学者は、運動は時間に比例しておきると決めてかかって、そういう時間があると決めてかかって時間・空間といった」、「顕微鏡などを使ってもよいが、最後は五感でわかることが必要」   言い換えると「自然科学者は、運動は時間から求め、時間は運動から求めているので、結局、時間を決めていない。 極大の現象も極小の現象も五感でわからない」ということです。 自然科学は、簡単な模型であり、本物の「宇宙・自然」と同じものではないと述べました。

(う)  弧理論では、エネルギーは3次元物理空間(M軸)に直交した次元軸である(E軸)と定義し、(い)の考察から(あ)は使えないと判断しました。ですから、弧理論において、エネルギーは複素数次元軸(iE)とし、運動は古典力学の運動量Pと区別して運動と表します。 注:(い)の理由から弧理論では、次元に時間[T]を含む物理量は使えません。

弧理論の模型は

20140421静止図1

M軸に直交したE軸上の実体である単極が存在し、実体がE2というエネルギーを持っていると解釈します。そして、実体がM軸上に「回転と積分」を伴って投影されることにより、質量・運動・電磁場・ポテンシャルが生じると定義します。 図1は、ある観測者から見ると静止した物質(物体)は質量mを持ち、運動はゼロである状態を指します。

(え)  ある観測者から見て、運動する物体は

20140421運動の状態図2

E’のエネルギー値をもち、ΔE=E2-E’だけエネルギーが変化します。 {注:この場合のエネルギーの定義は(あ)とは異なります。} 変化分は、投影されることで運動になります。このときの投影角の変化分をΔθとします。 E軸からM軸へ投影される角度θが90度に近いときは、ΔEはΔθにほぼ比例しますが、θが小さくなるとE2-E’とθが比例しなくなります。このとき実体が「弧」を描いてM軸に現れます。 このΔEと運動の関係は、これまでの常識に反します。 運動する物体の持つエネルギーはΔEだけ減少するということです。

 

clip_img153図3

実体の描く「弧」は、図2のエネルギー値E2を「1」とすると半径7の円弧になります。そして、角度θがゼロのとき

20140421光速度図4

物体はE軸と平行になり、M軸上の観測者から見ると次元を失う(M軸から質量が見えなくなる)ことになります。 物体が持つ静止エネルギーはすべて運動となるということです。 実体が描く「弧」がM軸と接する交点は、無限遠から近づくことに注意下さい。 仮に計算により、(あ)で示すエネルギーと運動量などの物理量を求めるならば、静止状態からすべてのエネルギーが運動になる過程において「計算値に無限大∞」が現れるということです。 恐らく量子力学の困難は、図1と図3の間に存在します。

結果的に、ある観測者から見て物体が静止の状態から飛行機やロケットなどの運動する物体がなす角度θが90度に近い場合は、真のエネルギー値E’と運動との誤差は小さいけれど、運動が大きく角度θがゼロ付近になると誤差が大きいということです。

(お)  数学者岡潔がいう「五感でわかる」こととは

五感でわかるスケール表1

(う)で示した誤差の少ない「極大でも極小でもない領域」を扱う必要があるということです。そして、角度θがゼロに近い領域とは表1の右端と左端であり、岡潔が「時間が問題」であるという指摘と「五感でわかる必要ある」ということは同じ事を指しています。

(か)  過去記事量子もつれから考えるE軸の性質によって、エネルギー軸の定義を変更しました。E軸上の実体はM軸へ「回転と積分」を伴って投影されることにより、あらゆる物性を生じると定義してきました。加えて、「E軸上の実体は、M軸に投影される際に座標が決定される」としました。 その結果、E軸から見た場合M軸は

図5実体と量子もつれ図5

右図のように湾曲した形で表現しなければならないことがわかりました。

20140704湾曲するM軸図6

M軸を面ではなく直線で表すと上図のようになります。 すると。

 

ここからが本題です。

(き)  図4に示す「実体が描く円弧」と図5右や図6に示す「湾曲したM軸」が同じものであることがわかります。

仮に、2つの物体が異なるエネルギー値をもつ場合

20140704異なるEを持つ物体

図7

2つの物体の間のM軸は曲がっているに等しいことになります。その結果、2つの物体間には引力または斥力が働くと考えられます。

 

拙著弧電磁気論の後半部分の宇宙論において、大型宇宙船による惑星間航行の飛行原理を図で示しました。

図41紡錘形の収縮による航

図8

2つの物体は、紡錘図形で表しています。片方が惑星で、もう一方が母船を示します。2つの物体が持つエネルギー値が異なることから、基準となる線がずれており、このことをもってして2つの物体の間には、引力(5)または斥力(6)が働いていると解説しました。 基準線がずれている分だけ、M軸が湾曲していることを意味ます。  図の中に0.5cと書き込みましたが、cは光速度意味します。 執筆当時は、速度に時間[T]が含まれていることが誤りであることに気付いていませんでした。 0.5cを削除訂正します。

図8は、SFに登場するワープそのものです。我々は、物体の運動を制御することによって、真のエネルギー値を変化させることができます。エネルギー値の変化によってM軸は湾曲し、出発の惑星から反発を受け、目的とする惑星から引力を受けることができるようになります。

それにしても「量子もつれ」の現象は宇宙の構造を知るよい手がかりを与えてくれます

図2に示すように運動する物体は、異なるエネルギー値をもちます。何も、運動は座標を移動する必要はなく、その場で回転すれば足ります。 ある科学者は、

彼らはエネルギー軸を中心に全質量を回転させることを知った。

といいました。全質量とは、陽子と中性子と電子です。電子の回転は単極誘導をいいます。残りの陽子と中性子の回転が不明です。(注:物質は原子で出来ており、素粒子は表1の左端に位置します。素粒子がいくら多く存在しても我々に与える影響は限定的だと考えられます。 素粒子については過去記事のこちらを参照下さい)

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「量子もつれ」の現象から考える「E軸の性質」

先日、弧理論から見た「量子もつれ」について述べました。 その後、弧理論におけるエネルギー軸(E軸)のもつ性質について検討しましたところ、最初の定義を一部変更しなければならないことに気付きました。 順を追って説明します。

拙著弧電磁気論で、エネルギー軸を仮説に導入しました。

20140516直交するE軸

図0

我々が存在する3次元物理空間をM軸として、エネルギー軸をM軸に直交するとし、宇宙の構造と構成を

20140419弧理論基本形図1のように

E軸上の6種類の実体がM軸に対して「積分と回転」を伴って投影されることにより、物性を持つ物質として現れるとしました。 この考え方を超効率インバーター「デゴイチ」の第3起電力仮説に適用した結果、「正の方向」に磁力線が生じるらしいことがわかるとともに、

clip_img166図2

原子の距離程度の到達距離を持つ力場が生じる。 形状はトーラスでありながら、赤道方向に発散するレンズ状をした「距離の7乗に逆比例する力」だろうと見当がつきました。

 

ところで、弧理論による自由電子モデル

図2自由電子モデル図3

では、E軸上の実体である単極Aと単極Cが作る双極A-Cの一端がM軸に投影されることで電子(単極F)が生じるとしました。すると、単極AはM軸上にある電子の位置から無限遠に存在する単極Aとは「無限長の双極」を形成するので、単極Aと単極Cは破線で示すこととしました。   この自由電子モデルを超効率インバーター「デゴイチ」に適用するに不都合はなかったのです。

次に、取り組んだのが中性子を含まない原子模型です。

 

 

図3 原子模型の2次元描像参考図4

この模型を眺めていると、ファラデーの単極誘導にそっくりだと気づき、一連の実験を行いました。 以上の経過は、弧理論(解説)のホームページと当ブログに繰り返し解説していますのでご一読下さい。

 

そして、先日の「量子もつれ」について

図5量子もつれの測定図5

のような説明をした訳です。  ところが、E軸上の実体である双極A-Cが図5においては、宇宙規模の長さを持っていて、かつ双子の電子スピンの状態が瞬時に伝わることの現実とそぐわないと考えました。

実は、これまで、弧理論の基本となる図1と自由電子のモデル図3との間には違和感がありました。

図6電子と宇宙の大きさ図6

つまり、E軸上の実体はM軸上での座標を持っているのかどうかはっきりしなかったのです。  宇宙の大規模構造をなすA’が持つ座標をE軸上の単極Aが持っているのかどうかということです。

右リンク先の「第3起電力のエネルギー源について(考察)」の第2版pdfのp20において、図3の基本形に8つの仮説を設けています。(詳細はリンク先を参照下さい)  この8つの仮説には、明記しないながら暗黙の内に「M軸上の物質が持つ座標をE軸上の実体も持つ」としていた訳です。

ところが、図5のように「量子もつれ」を弧理論により説明しようとすると「直観」に背いてしまうことになります。  そこで、今回、「E軸上の実体は、M軸に投影されることで、座標を特定する」こととします。言い換えると「3次元物理空間での座標という物性もE軸上の実体は内包している」ということです。前記の8つの仮説には、E軸上の実体が「積分と回転」を伴って投影されることにより初めて物性「質量・電磁ポテンシャルなど」として現れると定義しました。 加えてM軸上の座標も投影されるまで決定しないということです。

図7新しい自由電子モデル図7

E軸上の実体である単極Aは、M軸に投影されることにより、A’という遠方の位置に生じます。 A’が例えば暗黒エネルギーや暗黒物質になります。

そして、改めて「量子もつれ」を弧理論のモデルで示すと

図5実体と量子もつれ図8

の右図のようになります。  3次元物理空間(M軸)を球体の曲面の一部であるとします。すると双子の電子(単極F1と単極F2)の実体は、E軸上の実体である単極Cであり、単極Cは球体の中心になります。 同じく「対」を形成する単極Aも球体の中心に位置することになりますし、双極である(A-C)も球体の中心になります。  図8右では、図示しませんでしたけれど、単極AがM軸に投影されると、図7の左端の位置に投影されることになります。 このようにすることで「量子もつれ」は、直観的に理解が容易になります。

 

すると、新たな視点と疑問が生じます。

視点: 動画「引力と斥力」に

 

示したように、3次元物理空間は、E軸の実体から見ると曲率をもつ球面の一部になります。 弧理論によれば参考図4のように、物質は必然的に回転を持ち、原子はその結果に応じたエネルギーレベルを維持します。 エネルギーレベルに応じた曲面を持つことは、原子どうしが動画のように引力または斥力を持つということになります。恐らくはこれが重力です。以前から重力は、表面張力のようなものだという考えがありました。

疑問: 一方で、弧理論によれば、3次元物理空間の体積は、我々にとって無限大です。言い換えると「弧理論は宇宙の外には一切言及しない」ということです。 ところが、E軸から見てM軸が一定の曲率で湾曲しているならば、「宇宙は閉じている」可能性があることになります。 現状では、何とも言えませんが、「E軸から投影された物質が存在しないならば、M軸上の座標も決定しない」のですから、「宇宙の外」を意識することに意味がないように思えます。

 

さて、管理人は、上記のような理論は「人が持つ直観」に従っていると思います。読まれた方も突っ込みどころ満載の、奇妙な空想理論だと思われるでしょう。 管理人も奇妙だと理解しています。 ところが、次の記事では、

(あ) 18歳が一流紙に「量子もつれ」論文を掲載 において、 論文の共著者であるスティーブン・オルムシェンク氏が「すべての力ずくの計算や、その他の細かな作業のほとんどをアリが担当した」と述べています。

(い) 量子コンピューティングを脅かす「量子もつれの突然死」 において、物理学者のEberly氏は量子もつれの現象について、次のように述べています。  「量子もつれに関するワークショップから戻ったばかりだが、そこでいちばんよく耳にした告白は、『自分は量子もつれのことを完全には理解していない』というものだった。主催者や参加者でさえその程度だ。量子もつれが重要なことや、その特性は彼らも知っている。だが大半の物理学者にとって、自分は量子もつれに精通している、あるいは理解していると主張するのは無理な話だ」

物理学において、「スピン・角運動量・フレーバー・色」などは「人の五感を模した数学的な技法(パラメーター・演算子)」であって、「何かが具体的に回転しているとか色などがある訳ではない」と説明されています。

ところが、高度に抽象化した数学を用いることによって素粒子物理学が行き着いたところは、(あ)や(い)で示したような、特別な能力を持つ人だけが直観に頼らず理解した、あるいは理解しようと努力してきたが、結局のところ「よくわからない」というものです。

管理人の持ち出した空想理論は、(あ)や(い)と比べてどれほど「滑稽で、荒唐無稽」だというのでしょう。 もう、言ってもいいでしょう。「王様は裸だ」と。

 

いつも引用するある科学者の言葉をあげます。

たとえば、地球の科学者は電子が粒子で、波動性の二重性をもつものと定義せざるを得ない状態にある。彼らは電子は確率波をもつ粒子だということによってこれを正当化させようとしている。これは心で描くことのできない状態であり、そのため進歩の唯一の方法として抽象的な数学に頼らねばならなくなる。

君たちにとって最も必要なのは、自然の基本的法則または事実が全くかんたんだということを発見することだ。そうすれば君たちは現在不可能だと思われる物事を容易に生み出すことができるだろう。

 

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バーグのモーターは単極誘導モーターの部品だった

実験を行いたいのですが、ここのところ理論的なことを記さねばならないようで、なかなか進めません。 今回は、南アフリカのバシル・バン・デン・バーグという人が1960年頃に発明したというモーターの話しです。

(あ)  弧理論は、3次元物理空間(M軸)に直交するエネルギー軸(E軸)を加えた4次元の理論です。(なぜ、このような設定をするのかについては、右リンク:第3起電力のエネルギー源の考察と「自然科学から弧理論へ」を参照下さい)

弧理論によれば

20140421運動の状態

ある観測者から見て運動を持つ物体(質量m)のエネルギーE’は、静止したときに持つエネルギーE2より下がります。このとき物体がE軸に接する角度は90度から θ に変化します。因みに弧理論では、E軸は複素数次元軸です。 物体は直線運動だけでなく、回転運動すれば観測者に対して空間を移動する必要はありません。具体的な例では

図3 原子模型の2次元描像

原子などがあります。原子の構成要素である陽子・中性子・電子の回転によって系のエネルギーレベルが決まります。 そして、弧理論による原子模型は、ファラデーの単極誘導によく似ていることに気付きました。(右リンク、弧電磁気論による中性子を含まない原子模型と単極誘導についてを参照下さい)

(い)  このとき、原子の周囲に

clip_img166

レンズ状の力場ができるようです、この力場を「弧の力場」(Ark field)といいます。この力場は、双極でありながら「発散」を伴います。(右リンク、「弧の力場仮説」を参照下さい)

(う)  運動する系のエネルギーレベルに応じて

物体どうしには、表面張力に似た力が(引力や斥力)として働くと考えられます。

(え)  2013年から2014年3月にかけて行った単極誘導モーターの実験の結果、単極誘導モーターに生じる力は

  1. 磁力線あるいは磁束密度とは関係がない。
  2. 接点あるいは接触する面に生じる。
  3. 電流の経路には関係がない。
  4. 磁石との距離に逆比例する。
  5. 磁石の中央部分、重心付近が最も強い。
  6. 磁石の質量に比例する傾向にある。
  7. 火花放電が起きないときの方が強い。

ということでした。 2.や7.について疑問はありますけれど、概ね正しいと思っています。

一連の実験の動画が

であり、5.をわかりやすい形にしたものが

の実験でした。

 

ようやく本題です。

バシル・バン・デン・バーグが開発したモーターは、

bergsmotor

写真のようなもので、

拙著弧電磁気論(現、弧理論 Ark Theory)に考察したものがありますので一部引用します。

 南アフリカの研究者がU字型の永久磁石を複数個丸く配置したモーターを含む2つの静電気エンジンを開発したとされる。残されたいくらかの資料によりこのモーターがどのようなものであったかを推察した。

・通常、永久磁石の磁力線を阻害しない配列とし、保管するときは磁力保持用に鉄片を吸着させる。しかし、このモーターは、磁力線が弱くなることを意図しているようだ。

・まるで偏りを意図的に作り出そうとするような配列を行っている。周知のとおり、永久磁石をどのように配列しても偏りを実現することはできない。

・弧電磁気論からこのモーターを検討すると、U字型磁石に鏡像が現れた場合に、補完できそうな配列となっている。磁石は多結晶であり、結晶は微小な磁石となっている。条件が整い、U字型磁石付近に鏡像が現れようとする場合に、磁双EF(この場合U字型磁石)の磁気が、現れようとする鏡像・磁双DFの邪魔をしない配列となっているのではないか。 例えば、このモーターにフェライトブロックを密着させて、フェライト内部に磁双EFの鏡像である磁双EDが文字通り鏡に映した様にできるのではないか。

・結論的には、このモーターは単独では意図した機能は持ち合わせていず、他の機構と併せて機能するものか、単に概念を示すモデルであると考える。

 

単極誘導モーターによる実験の結果得た(え)の「1.磁力線あるいは磁束密度に関係がない」ことと、弧電磁気論を執筆した時点でのバーグのモーターに対する考察の結果は、一致しています。

バーグのモーターは、単極誘導モーターの用件を備えた部品だということです。 単独で動作するものではありません。回転運動を提供する部品が不足しているようです。(拙著弧電磁気論を参照下さい)

弧理論によれば、単極誘導モーターの現象は、電子と原子核の相互作用です。だから、両磁極ではなく磁石の中央部が強いのです。 ですから、単極誘導モーターは「単一の原子と同じ振る舞い」をする可能性を持っているということです。 それを実現したものが

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スカウトシップだということです。宇宙船は、自らの回転(原子レベルでの回転)を制御することによって、惑星に対するエネルギーレベルを変化させ、(う)に示した引力と斥力を制御するようです。 このような宇宙船に強力な磁力線は必要ありません。単極誘導の現象に磁力線あるいは磁束密度は不要で、ブロック全体の原子の向きが揃っていることが重要なのです。  ただ、単極誘導モーターによってこのような機能(装置内の乗員を含めて単一の原子として振る舞う)を実現しても実用的ではありません。極性を切り替えたり、姿勢を制御する必要があります。

単極誘導モーターの極性を反転させるには、①磁石の極性を切り替える(磁石を裏返す)②近傍に配置する回転電極の回転を反転する(あるいは回転電極の極性を反転する)、などが必要になります。

回転電極の回転方向を変えたり、磁石を裏返すことは出来ません。 磁石の極性を切り替えたり、回転電極の極性をスイッチで切り替える方が実用的です。  で、磁石を裏返す代わりに磁石の極性を切り替えるには、バーグのモーターのような構造が有利だと思われます。

図30磁双EFとコイルバーグのモーターの上部に弱いコイルを配置します。コイルの極性を反転させることで、下部のモーターの極性が変わります。大事なのは「原子の向きが揃って切り替わる」事であって、磁力線は必要ではありません。 極端な話し、磁性を持たない原子の方向が揃った物質が単極誘導モーターの性質を表すかも知れません。(過去記事を参照下さい)

このような小型宇宙船の構造に関しては、弧電磁気論を参照下さい。 本記事では、重力は「引力と斥力」の2種類しか出てきませんけれど、弧理論では引力である重力が2種、斥力が2種の合計4種類あります。  わかりやすい表現をすれば、論理学の 「正 反 合 対偶」のような関係があります。

 

そういえば、EMAモーターも本体に大きく何ターンか太いケーブルが巻かれていました。 電極での放電もグロー放電のようです。EMAモーターも(い)や(え)の要素が含まれていたのでしょうか?

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学生の頃の考察では、EMAモーターの回転軸の端につけられたケーブルが問題だと考えていた時期がありました。もし、EMAモーターに単極誘導の要素があるならば、回転軸からケーブルが出ている意味もあるような・・・。EMAモーターは、今考えても複雑な要素が多すぎます。

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