戦争の動機をなくす

これまで、幾度も引用してきたある科学者は、我々が戦争の動機をなくす必要があると説明しました。 そして、我々が戦争の動機をなくそうという意志を持つならば、我々を支援すると述べています。

これまで平和を得るため、戦争を終わらせるための試みはすべて失敗してきました。我々は戦争を終わらせる努力が無駄であったことの意味を理解しなければなりません。 必要なのは戦争の動機をなくすことなのです。 ある科学者は「平和は単にすべての人々の間の完全な理解があれば、平和を探すとか平和のために働く必要がなく、平和は自動的に存在する。」と説いています。

すべての人々の間の完全な理解とは何でしょうか。完全な理解を阻害しているのは何なのでしょうか。考えてみます。 過去記事の「エリートキツネと闘牛士」に記したように、TV・新聞報道などのマスコミの行動原理からして、彼らが集めた情報の内より「報道する・報道しない」の恣意的選択、ときには意図した歪曲は彼らの手中にあることを述べました。  彼らは人々の間の相互理解が進むことによって、争いごとがなくなり、ひいては彼らの仕事を失うことにつながるからです。もっといえば、両替屋(資本家)たちの意向に逆らえないのです。 彼らの生活もお金:通貨により成り立っています。 彼らの行動原理はお金:通貨に依っているのです。 他の職業も行動原理は同じです。例外は一つもありません。 ですから、戦争屋は地域間の争いがなくなれば仕事を失うのです。 お金:通貨に対する執着という行動原理こそがすべての人々の間の完全な理解を阻害してます。

ある科学者のいう戦争の動機をなくすというのは、「お金:通貨をなくす」ということを指しています。 直接的には表現していませんけれど、間違いないことだと思います。 過去記事解説のサイトにあるように、「お金:通貨と自然科学」の間には密接な関係があります。管理人は未だ明確には理解していませんけれど、

  1. お金:通貨
  2. 時間
  3. エネルギー
  4. 運動
  5. 質量

の間には巧妙な誤魔化しがあります。  「お金と時間に追われる生活」は、どうしようもない現実です。

運動は時間より求め、時間は運動から求める。(究極的には時間を決定していない) エネルギーの次元をとるとエネルギーには時間[T]を含む。(エネルギーを正しく測れていない) お金(給与・賃金・報酬・報償・利益など)は概ね時間に比例する。(本来的に決定されていない時間とエネルギーに基づいてお金の制度が運用されている)・・・・詳しくは過去記事や弧理論のサイトを参照ください。

では、お金:通貨をなくすにはどうすればよいのでしょう。 現実には地域通貨や減価する通貨などの仕組みを普及させる運動に取り組む人々がいます。 一部ではうまく機能しているようですけれど、それで完全な理解が得られている現状ではありません。  管理人は、根本的な解決は「自然科学の矛盾」を解決することに尽きると考えています。

自然科学は孤立系の力学です。 これまでの考察により単極誘導の現象が開放系の力学を構築するガキになると気づきました。 ある科学者の言葉を引用します。


地球の技術者が貨物または乗客の輸送用の乗り物を作る場合、彼らは推力として乗り物自体の中にエネルギー発生装置を備える必要があると考えている。しかし地球人の祖先は数千年間船に乗ってあらゆる場所へ旅行した。この船というやつは内部にエネルギー源をもたないので、全く大気の運動エネルギーによって動かされるんだ。これは頼りになるエネルギー源ではないのだが、結構うまくいったものだから、自然界では多くのタイプのエネルギー発生源がいつも利用できるのだということを地球人に気づかせたはずだ。だから望ましい結果を生み出すためにエネルギーの流出を見るような方法を講じさえすればよいのだ。

注:下線は管理人による。


ある科学者は、内部にエネルギー発生源を持たないで、風に吹かれて進む帆船やヨットを利用することで、自然界ではいろいろなエネルギー源が利用できることに気づくべきだと述べています。 だから、内部にエネルギー発生源を持たない装置に(空間から)エネルギーの流出を見るような方法を講じることを勧めています。 こういった装置が開放系の力学によって理論化できるはずだと理解しています。 帆船やヨットの動力源とは、具体的には大気の運動エネルギーであり、そのエネルギー源は、偏西風・ジェット気流だと考えています。

ジェット気流は地球の自転方向に吹く

ジェット気流は地球の自転方向に吹く

そして、ジェット気流は単極誘導の原理により吹いており、その結果ジェット気流が地球の自転を促していると考えています。 生卵をテーブルの上で回転させてみれば分かるように、大気や海流は、地球の自転運動の抵抗でしかあり得ません。  どうみても逆でジェット気流が自転の原因だということです。 ジェット気流のエネルギー源は太陽風だと睨んでいます。  今までのところ、単極誘導モーターの接点が受ける反作用を逃がす構造を持つ実験装置は出来ていません。 兎に角、開放系の力学の原点と考える単極誘導モーターが最初の一歩だということです。

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単極誘導モーターは古典電磁気学の例外

先日、単極誘導モーターについて調べていて気づいたことがあったのでメモしておきます。

ファラデーが最初に作った単極誘導モーターは

単極誘導モーターの図

図1 ファラデーが作った単極誘導モーター

図1 のようなものです。 Fig1 に示されるように2つの水銀溜めに2つのモーターが作られています。左側のモーターは上部中央の固定された電極の周りを下から支えた棒磁石が周回します。 右側のモーターは水銀溜めの容器に固定された磁石の周囲を上部から吊り下げられた電極が周回するというものです。

一方、現代でも単極誘導モーターは多くの人が製作しており、動画サイトには上図と同じタイプのモーターが幾つかあげられています。

動画1 や

 

動画2

などです。 2つの動画はいずれも、図1のFig1の右側のモーターに相当します。

ただ、動画のモーターとファラデーが最初に作った単極誘導モーター図1では明確な違いがあります。

ファラデーが最初に作った単極誘導モーター図1では、左右2つのモーターの両方とも、電流の流れる経路が磁石を通っているのに対して、動画サイトのモーターは電流の経路が磁石を通っていません。

ファラデーの単極誘導における起電力は電磁気学において

単極誘導の起電力を求める式

単極誘導の起電力を求める式

式1とされています。 発電機とモーターが「対」になると考えると、式1の右辺第2項は、単極誘導モーターの機械出力は「(印加する電力が一定ならば)回路が貫く磁束密度に比例する」といえますので、ファラデーが最初に作った単極誘導モーターでは式1に従うと考えてよいと思います。

図2 単極誘導概念図参考図

ところが動画サイトのモーターは、電流の経路が磁石を通っていませんので、上からぶら下げた端子(接点)が回転することによって、回路を貫く磁束密度が変化します。

具体的に検討します。 動画1について、固定された端子は右側に置かれ水銀に接しています。そして、

vlcsnap3s241写真1 (吊り下げられた回転端子が左側)のときと

vlcsnap5s205写真2 (吊り下げられた回転端子が右側)のとき

を比較すると 生じる回転トルク(機械出力)は  写真1>写真2 となるはずです。 つまり、写真2のときには上から吊された回転する端子の振れ幅は写真1より小さくなるはずです。 何故なら、写真2のときに、磁石は回路の外側にあり、回路を貫く磁束密度が小さくなるからです。

動画1(1分30秒以降)と動画2(4分10秒以降)をよく観察しても、写真1と写真2の時の「振れ幅」に明確な違いが見いだせませんでした。 つまりは、単極誘導モーターは、式1の右辺第2項に従わない、磁束密度に相関がないと考えられます。 もう少し目的を明確にした実験を行うべきかと思いますが、管理人が一連の実験から得た結論と同じと考えてよさそうです。

どうも、ファラデーの単極誘導モーターは古典電磁気学の例外だろうと思います。

アイディアは出るのですけれど、目的・方法・手順・装置の機構や材料など吟味しなければ、簡単にとりかかる訳にまいりません。 そして、多くの実験が予想の通りには出ないのでなかなか進みません。

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今更、どうでもいいこと

歴史的に見て両替屋(と戦争屋)にとって、都合のいい人や都合の悪い人、あるいは出来事などについて、変に持ち上げられたり不当に貶められた人たちがいたことは否めません。気づいたものを幾つかあげます。

持ち上げられた人や出来事

  1. カール・マルクス
  2. アルバート・アインシュタイン
  3. トーマス・エジソン
  4. 宗教家
  5. ノーベル経済学賞
  6. 地球温暖化のアル・ゴアなど

貶められた人

  1. ニコラ・テスラ
  2. エドウィン・V・グレイ
  3. 多くのフリーエネルギー研究者
  4. その他、宇宙が無限大だと主張する者

管理人は、各々について意見はありますが割愛します。

過去記事に記しましたように、両替屋と我々一般の人たちは「闘牛士と牛」に例えられます。 古くから我々は二項対立(国・主義主張・宗教)や言葉遊びによって本当の敵を見失ってきました。  しかしながらインターネットが普及してから、両替屋たちは我々をごまかしにくくなってきました。  牛(我々一般の人たち)が闘牛士が持つ「赤い布(ムレータ)」の色の違いに敏感になったことから、危険を感じた闘牛士(両替屋)は、赤とは微妙に異なった「」のムレータを多く出してくるようになった訳です。しかしながら、最近はこの微妙な色のムレータによって闘牛士が牛から逃れられる時間が短くなりつつあると同時に、嘘の種が尽きてきたように思います。 このようなことは今更、どうでもいいことですけれど、ますます微妙な、宇宙人情報やフリーエネルギー情報が氾濫しています。

更には、過去記事に記しましたように、地球に生まれついた瞬間から「お金:通貨」に執着する人の割合が何十パーセントにもなってきました。 危機的な状況です。まるで集団自殺するレミングのようです。(レミングの話しは誤解とのことですが、あえて引用します。レミングの話しはTv番組「Wild Kingdom」で見た記憶があります。)

私たちは、「お金:通貨へ執着する」という「動機付け」を捨て去るべきだと、強く感じています。残された時間はあまり多くないようです。

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地球環境の安定と2つの月

あまり研究が進まなくて凹んでいる部分もありますけれど、雑感を一つ。

原子が分子を構成し、分子が集まることによって五感で捉えられる物質となります。  弧理論によれば、原子はE軸-M軸の複素数平面内で紡錘図形を形作っており、この複素数平面内において反時計方向の回転を構成しています。

(注:ここでいう回転は3次元物理空間内での物体の回転とは異なる概念です。E軸上の実体とM軸上の質量がなす角度θの方向を意味します。)

20140421運動の状態参考図

 

さらに物質が大規模に集合することで、今度は逆方向の回転(時計方向)が生じるらしいことが分かっています。これが銀河系・恒星・惑星・衛星などになります。 現時点では、これ以上詳しいことは分かりませんけれど、原子と惑星はE軸-M軸からなる複素数平面内での回転の方向が逆であるということです。 ですから、弧理論の観点からすると、原子と惑星は、E軸-M軸平面内での回転方向を除いて、基本的な性質が同じということです。

 

(あ) 月は、非常に奇妙な性質を持っています。公転の周期と自転の周期がぴたり一致しています。 また、太陽系内の他の惑星が持つ月と比較して異様に大きいです。

月

その大きさを比較すると

Moons_sja

木星や土星がが持つ月のいくつかとほぼ同じ大きさです。木星の質量は地球の約300倍もあるのに、木星の月であるイオは地球の月とほぼ同じ大きさです。

 

(い) 一方で、水素原子は、陽子1個電子1個で構成されていますし、

g-h7

ヘリウム原子は、陽子2個中性子2個電子2個で構成されています。

helium44_1

さて、地球には潮汐という現象があります。その原因は月の重力の影響があるとされています。地球上の生物は潮汐により様々な影響を受けており、人間も月から大きな影響を受けています。

管理人は、あまりにも大きな月は地球に与える影響が大きすぎるのではないかと感じています。  地球における自然環境を安定させるには、月は2つが適当ではないかと考えています。 何故なら、水素原子よりヘリウム原子の方がはるかに安定だからです。 ですから、「大きすぎる月」と「地球の安定性」の観点からすると、「月の自転の周期が公転の周期と同じ」であることに特別の意味があるのではないかと思うのです。  あるいは、月の自転方向が地球の自転方向と反対であれば、異なる安定の度合いになったかも知れないと想像したりします。

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弧理論によるフリーエネルギーシステムの可能性

これまで、弧理論の考え方を用いることで超効率インバーター「デゴイチ」の理論的説明を試みました。 その結果、印加したパルスの頂点が持つ(躍度jerk)に応じて、「距離の7乗に逆比例する力場」が生じるらしいことが分かりました。

clip_img166図1

そして、この力場の3次元形状は、電流により生じる磁場と同じ方向に進み、90度捻る格好でコイル上の電子を加速する方向に無限遠に消失するレンズ状をしているらしいことが分かりました。(図1右) しかしながら、この考察によって、なぜ超効率になるのかを説明出来ませんでした。

また、「弧理論による中性子を含まない原子模型」からファラデーの単極誘導モーターの性質の一端が説明ができるとともに実験により検証することができました。(過去記事や右ブログロール弧理論のサイトを参照下さい)

 

その後の考察により、弧理論の考え方によって、フリーエネルギー装置実現のヒントとなるアイディアを得ましたので、ここに記します。 ただし、 この考察は、比喩的な話しであり、すぐに実現するものではないことを予めお断りします。

 

まず、図のように任意の3次元空間に2つの直交するポテンシャルが存在するとします。

20140516二つのポテンシャル図2

X軸上の点Aを含むyz平面を境として、原点の側には-Z方向に引力が存在することとします。これをBとします。 点Aより画面手前側には-Y方向に引力が存在するとします。これをCとします。 ここでAとCは90度方向がずれている訳です。 そして、2つの直交するポテンシャルはyz面において断裂しているものとします。つまり、yz面は不連続面ということです。

いま、不連続面を横断する形で物体がaを出てb→c→d→e→f→g→hの経路をとおりaに戻ることを考えます。すると経路のすべては2つのポテンシャルから引力を受ける落下運動の状態にあることが分かります。特に経路 a→b間、及び f→g間において大きな落差があります。装置の摩擦抵抗を考慮しても連続して運動が生じることになります。

 

まるで、錯視絵で知られるマウリッツ・エッシャーのWaterfall(滝)と同じです。

 

imkg_0

しかし、実際に図2のような構造の装置を作っても動作しません。 何故なら、点Aを含むyz面で不連続なポテンシャルを実現することができないからです。 ポテンシャルBは画面手前側Cの領域まで影響を与えるし、ポテンシャルCは原点の側Bの領域まで影響を与えます。 例えば2組の磁石を直交して配置した装置を考案したとして、aからb→c→d→e→f→g→hを経てaへと戻る間の運動エネルギーと位置エネルギーの総和は一定です。摩擦等のロスを入れればマイナスになることは明白です。

 

動画サイトには永久磁石を使った様々なフリーエネルギー装置があります。中には非常によくできた装置もありますけれど、隠された他の動作原理がなければ永久磁石のみでは不可能ではないかと考えています。

 

では、上記の「直交する2つのポテンシャル」について、弧理論の考え方ではどうでしょうか。

clip_img153

M軸に直交するE軸上の実体がM軸に現れることで物理現象となるということです。 E軸上の実体はM軸へ「回転を伴う積分投影」されることによって物理現象があらわれる。 また「M軸からE軸へも回転を伴う積分投影」が起きるということです。右ブログロールの「第3起電力のエネルギー源について(考察)」を参照下さい。

そして、弧理論による中性子を含まない原子模型では

図3 原子模型の2次元描像図3

3次元物理空間においては陽子と電子の電荷による引力と、E軸上の実体である単極Gと単極Cの斥力の2つのポテンシャルが存在することによって、水素原子が構成されているというものでした。  図1における2つのポテンシャルは「直交する引力と引力」で、かつ直線運動でしたけれど、図3では「直交する引力と斥力」で、かつ回転運動です。 図1と図3の違いは「E軸とM軸の間の2つのポテンシャルは不連続である」ということです。  この仕組みは現在のところ仮説に過ぎませんけれど、少なくともファラデーの単極誘導モーターの現象は説明できたモデルではあります。 もう一つ大事なことは3次元物理空間は、常にE軸に直交しているということです。 4次元は次図のように4つの3次元空間に分けることが出来ます。

20140516直交するE軸

XYZのいずれの回転軸を持つ物体であっても、常にE軸に直交している訳です。 巨視的な地球や葉巻型の宇宙船などは一軸でなければなりませんけれど、原子などはその限りにありません。

現在のところは弧理論によるフリーエネルギー装置の原案はありませんけれど、弧理論の考え方を用いることによって、実験装置からおそらく回転運動としてエネルギーを取り出せると考えています。 当たり前のことですが、弧理論によれば、原子はフリーエネルギー装置そのものだということです。

 

追記

現代の物理学は理論的に次元軸が11だとうまく説明が出来るとして、次元軸を増やしているのだと思います。 11もある次元軸の間の相互に影響しあうことの想定はしていないのではないかと思います。 超対称性や超超対称性を求めるために次元軸を際限なく増やすことに意味を見いだせません。

西洋の庭園に見られる対称性より、

castardins

日本庭園の方が美しいと感じるのは日本人だからでしょうか。

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また、非対称な盆栽がなぜ美しいのでしょうか。

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幾世代も行動原理の強化を続けるのは危険

前回の記事において、我々は幾世代もお金:通貨への執着・欲求を持ち続けてきたことを書きました。 そのような特定の行動原理の強化を続けることによって、エリートキツネと同様の進化を自らに施していることになります。その結果、我々は世界を危険な状態に陥れているのだということに気づくべきです。

自転車は200年ほど前にドイツで発明されました。

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自転車は、世界中で生産され買い物に、通勤に、スポーツに使われ続けてきました。管理人の生活圏において自転車に乗れない人はいませんけれど、日本における自転車の普及の歴史は1890年以降のことですから、120年ほど前のことです。

前回の記事でのエリートキツネの例を参考にして考えると、「生まれながらに自転車に乗ることが出来る資質を持った人」の比率はわずかでしょう。 自転車が普及しだしてからの歴史が浅いからです。 仮に、人々がこれからも自転車を利用する日常が1000年間続いたとしても、人々の生活を脅かす事態にはならないと考えられます。 何故なら、自転車の人への動機付けは小脳の部分に強化されると考えられるからです。

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では、お金:通貨への人々の執着・欲求は脳のどの部位に強化をもたらすのでしょうか? 昨日の記事で書きましたけれど、管理人は、おそらくは大脳辺縁系だと考えています。 お金:通貨は確かに数字であり、理知的な行動を支配する大脳新皮質の活動によるところが大きいのですけれど、お金:通貨への執着はむしろ「性欲・睡眠・食欲」など動物が持つ基本的な欲求に近いものだと思うからです。 このような動物的な欲望や欲求は間脳に関係するとされています。 要するにお金:通貨への執着・欲求は性欲・睡眠・食欲・権力欲など人の動物的な欲求を満たす代替えだということです。 現に人は生活に必要な「性欲・睡眠・食欲など」を得るためにはお金が必要だと理解して、お金取得のために「自らの有限な時間を労働に割く」のですから当然のことです。

大事なことは、お金:通貨への執着・欲求の結果がより動物的な行動を司る大脳辺縁系に「行動原理の強化」を促しており、その結果「生まれながらに犯罪者となる」資質を持った人が、世代交代するごとに増加するという大変危険な状況に陥っているということです。(小さな脳・爬虫類脳) しかも、全体として危険性を明確に意識している人が大変少ない状態です。 小さな脳を持つ両替屋(国際金融資本家)たちが自ら軌道修正するなどと期待できようはずはありません。 何とか軌道を修正するよう行動を始めるべきだというのが管理人の意見ですし、具体的な方法を書いたのが前回の記事だということです。

上記の説明での補足です。 管理人は脳が人の精神の中枢だとは考えていません。脳は精神の中枢へのコネクタだと思います。五感の接続点が各大脳皮質や間脳、小脳あるいは各器官だということです。

 

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エリートキツネと闘牛士

ある科学者は、人類のことを低い枝の先を登るアリに例えました。更に上へ登るには、幹の分岐点まで降りて再び登り始める必要があることを説きました。 我々が上へ登り続けるには、フリーエネルギー装置ができればOKなのでしょうか?管理人はそうは思いません。ただ、19世紀なりからやり直せばよいのではなく、それなりの手順が必要だと思います。その理由を説明するため、以下に5つのことを書きます。

(あ) 管理人は10年ほど前に、知人から人権団体の人たちのことについて次のように言われました。  「彼ら人権団体の人たちは世の中に差別がなくなれば仕事がなくなるんだ。だから、彼らは差別がなくなったら困るんだ。」 微妙なところですが、知人が言ったのは職業を差別したものでも個人を特定した差別でもありません。 現に時限立法が切れたときにある人権団体は解散しました。むしろ管理人は、知人の言葉は言い得て妙、核心を突いていると思いました。 この考え方はいろいろな職業についても当てはまります。

  1. 世の中に病気が無くなれば医者は失業する。(少しでも高い医療点数の手術を施したい)
  2. 世の中に病気が無くなれば製薬会社は潰れる。(少しでも多くの医薬品を売りたい。他の病気の引き金になる医薬品を作る?)
  3. 世の中に争いが無くなれば警察官は失業する。(暴力団とはほどほどの関係に)
  4. 世の中に争いが無くなれば兵器産業は潰れる。(何とか戦争を起こしたい)
  5. 世の中の相互理解が深まればマスコミは不要になる。(意図的に知らせないことで相互理解を阻害する。特定の事柄を持ち上げる。あるいは叩くことで報道機関勢力を拡大)
  6. 耐久消費財が長持ちすると製品の製造販売会社が不振になる。(ソ似ータイマー)
  7. シロアリを根絶すると駆除会社は不要になる。(無料点検と称して撒く?)
  8. 人々が心の平安を得たら宗教者は失業する。
  9. PCウイルスが無くなれば対策ソフト会社は不要になる。(新作を流す?)

他にもいろいろあるでしょうけれど、よく考えたら、上記のすべての人の行動原理は同じです。 お金:通貨の為に行動を起こしています。時には自らの仕事を増やすために悪事も働きます。 ネット上ではテレビ・新聞報道各社マスコミのことをマスゴミと呼んでいます。 何か事象・事件の報道があれば、その金の流れを追い、誰が得するかを見れば本当のことが分かるといわれています。

 

(い) 2011年8月26日NHK・BSプレミアムで放送があった「いのちドラマチック夏休みスペシャル オオカミはこうしてイヌになった~遺伝子1万5千年の旅~」という番組を見ました。 ロシアの遺伝学者が40年間に渡って毛皮用のキツネを選択交配することで人に慣れたエリートキツネを作り出したという話しです。

ロシアでは古くから毛皮をとるためにキツネの飼育が行われていました。 ロシアの遺伝学者ベリャーエフと神経細胞学の研究者のリュドミラ・ニコラエブナ・トルットは1959年から「家畜化プロセスの解明」の目的で毛皮用のキツネの飼育を始めました。実験個体として、エストニアやアルタイの毛皮用キツネの飼育場から、30頭の雄ギツネと100頭の雌ギツネが選ばれました。実験では誕生した子ギツネをテストし、「生まれつき人間に慣れている個体」を選択し交配しました。

何十世代に渡る選択交配の結果生み出されたエリートキツネは、人間との接触を切望し、尻尾を振ったり、人の気を引くために鳴き、人の臭いをかぎ、なめたがるし甘噛みをします。 驚くことに「生まれつき人に慣れている個体を選択交配した」だけのエリートキツネに白色毛が現れたり、巻き尾、垂れ耳を持ち、頭蓋骨に占める顔の割合が大きくなる等の特徴が現れたということです。 番組の内容を知りたくて検索した所、こちらこちらに詳しく書かれていました。一部を引用します。


 

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ベリャーエフと彼女の研究は1959年に始まった。研究の目的は「家畜化プロセスの解明」だが、その手法として、 「遺伝的な」というよりは「ふるまい」による選別を行った。実験個体として、エストニアやアルタイの毛皮用キツネの飼育場から、 30頭の雄ギツネと100頭の雌ギツネが選ばれた。実験では、誕生した子ギツネをテストし、「生まれつき人間に慣れている個体」を選択し交配した。

キツネは一生をカゴの中で過ごし、人間との接触は給餌のときのみ。人間による訓練は一切行わなかった。 「人に馴れる」かどうかのテストは次のように行われた。

●生後1~6、7カ月 性的成熟前の選別テスト
petimg6  人間になでられたり、抱かれた状態で、人間の手から餌を取る。テストは毎月、カゴの中と、 他の子ギツネがいる部屋の中という2つの異なった環境下で繰りかえされた。このテストにパスした個体が、生後6、7ケ月、 性的成熟後の選別テストに回された。成熟後のテストで、キツネは次の3つのレベルに分類された。

人間から逃げる、触られると噛む(このレベルでも、人間から手渡しで餌をもらうので、野生のキツネよりはよほど馴化しているといえる)
人間がなでたり抱き上げたりすることを許すが、自ら感情表現はしない。
人間に対して、尻尾を振ったり、くんくん鼻を鳴らしたり、親しみを示す。

●選別交配の6代目から、さらに厳しいテストを追加した。
人間との接触を切望し、人の気を引くためキーキー鳴き、人の臭いをかぎ、なめたがる。

このテストをパスした個体は「エリート」と呼ばれた。エリートクラスのキツネは、実に生後1ケ見頃からこの「人間馴化」の兆候を示した。

交配10代目、18%がエリート
交配20代目、35%がエリート
現在、70~80%がエリート

このような交配の結果、注目すべき身体的変化も現れた。
8~10代目、特定部分に毛色の変化が現れた。特に顔面に色素の抜けた白色毛の部分が現れた(これは犬や牛、 馬などでも家畜化によって生じたことが知られている)。耳がやわらかく垂れるようになった。
15~20世代以降、尻尾と足が短くなった。頭蓋骨に占める顔の割合が大きくなった。
このような変化は、形質による交配でなく振る舞いによる交配によって現れた。これはメンデルの遺伝法則に従わない。 このような身体的変化は「発達遅延」によって起こると考えられている。「柔らかい耳」は子供の象徴だし、 白色毛はメラニン細胞が未発達で色素が合成されないことを意味する。

ベリャーエフの実験開始から40年、4万7千頭のキツネの実験を通じて、現在、 200頭のユニークなエリートギツネが存在している (1995年には600頭いたが、その後の経済危機のため削減された)。 これらは一風変わった動物だ。従順で教えやすく、人を喜ばせたがり、人に馴れている。彼らの振る舞いは、 まさに犬のようで、外敵から人を守り、きゃんきゃん鳴き、名前を呼ぶと何処にいても犬のように舞い戻り、すまし顔で主人の側に座る。

狼から犬への移行は数世紀を経て実現したが、ここのキツネのペット化は40年で実現した。


キツネの成熟期間はおよそ10ヶ月くらいのようです。交配を40年間続けたならば40世代くらいは選択交配したことになります。 エリートキツネは遺伝子的に変わらないにもかかわらず、40年で人に慣れた上に身体的特徴が著しく変化したことになります。 よく知られたメンデルの法則に従わないと述べられています。

 

(う) 世の中には、ありとあらゆる思想・主義主張や宗教があります。多国間・多国籍企業間の貿易など経済活動も盛んですし、各地での地域紛争も続いています。 また、日本においては領土問題があります。 管理人はこれら多くの懸案・協議・争い・諍い等々を観察した結果、根本に「二元論あるいは二項対立」があると思いました。 二元論の起源は古くグノーシス主義とも関連があり、紀元2世紀頃には存在していたようです。 二項対立は例えていえば、闘牛士が持つマントのようなものです。 スペインの闘牛士は赤いマントを持ちますが、現実の主義主張や宗教の「色」は様々です。 赤や青、ミドリに黄色。ありとあらゆる色のマントがありますけれど、管理人の観察の結果では、闘牛士は一人のようです。 なぜなら、()で示したように、ほとんどの人・組織の行動原理はまったく同じだからです。  二項対立の例をあげれば次のようなものがあります。

1.英国議会の右翼席と左翼席

ukgi2.二大政党

3.使用者と労働者

4.イラクのシーア派とスンニ派などに代表される宗教対立

5.社会主義と資本主義あるいは共産主義並びに国家間の対立あるいは貿易摩擦

6.どちらに正義があるかという議論

あらゆる対立や紛争、議論などAやBあるいはCといった幾つかに分かれて行われる行動は、例え民主主義のもと多数決で決定されたとしても、結局の所はお金:通貨の制度を維持する行為に他なりません。 で、様々な主義主張という「色のついたマント」の向こうにいるのは闘牛士です。 その闘牛士とはお金:通貨のシステムを作っては壊し、作っては壊すことを続けている両替屋(金融資本家)だと考えるようになりました。 彼ら金融資本家は、18世紀後半、イギリス産業革命の頃には存在しました。あるいはもう少し古く17世紀頃には存在したようです。 また、一説によれば、為替の起源は紀元前3000年頃に、古代バビロニアであったとされますから、その時代からいたかも知れません。

現代の金融資本家たち一族が17世紀~18世紀後半から血統的にあるいは商習慣としてつながっているならば、約260年間余に渡って同じ行動原理を持ち続けていたことになります。

(い)にあげたエリートキツネの例にならって考えてみます。 人間の一世代を30年とすると、彼ら両替屋たちが17世紀からおよそ10世代もの間、同一の行動原理を持ち続けていたことになります。 すると、両替屋たちの「約18%」、10人に2人は生まれながらにして「犯罪者」ということになります。 何故なら、過去の争いのほとんどすべてが、この行動原理に基づいて起こされてきたからです。 もし、紀元前バビロニアの時代から彼ら両替屋たちの行動原理が受け継がれてきたとするならば、現代の金融資本家(両替屋)たち一族は、生まれながらにして100%犯罪者の資質を持っているということになります。

大事なことは()にあげたエリートキツネには遺伝学者という飼い主がいましたけれど、両替屋(国際金融資本家)たちには飼い主がいないということです。 彼らはお金の特性を熟知し自らの意志で自己の特性を強化してきたのです。 あるサイトによりますと、「彼らの強欲装置全体が、石油に大きく依存しているので、石油を使い続けさせるためには何処までも行くのです。この井戸が涸れれば、彼らの血液であるお金の供給も涸れます。奴らの小さな爬虫類の脳は、彼らの金庫に加速しつつ流れ込む金の供給がなくなるという考えに、耐えられない。」と述べられています。 支配者である両替屋たちは、自らの意志で特性を強化してきたにもかかわらず、自らこの行動原理を捨て去ることが出来ないのです。通貨を熟知し支配している彼らこそ数字(お金)に支配されているのです。 彼らに地球の運営をまかせ続けることは、間違いなく破滅につながることでしょう。

とても傲慢なようですけれど管理人は、彼ら両替屋には、生まれたときから特別の教育プログラムを施すべきだと考えます。 (注:実際には、このような差別的な行為ができるはずもありませんけれど。)

 

(え) 管理人は、「人は出生に始まり、死により終わる」と考えてきました。死んだらおしまいということです。  ところが3年くらい前に、あることが切っ掛けで、「生まれ変わりがある」のではないかと感じるようになりました。

 

(お) 人の一生が「出生に始まり、死により終わる」と考える場合について、人類の進化を双六(スゴロク)に例えて考えてみます。 この場合、各個人にとって一生は「毎回、双六を振り出しから始める」のと同じだというように考えられます。下図参照  しかも双六のバージョンは、お金:通貨システムによる行動原理によって(1)から(2)へ、次いで(3)へと次第に変化していきます。 各人は全体図のどの位置にいるかの自覚はありません。 そして全体としては、お金:通貨システムによる行動原理は時代とともに強化されることになりますが、ほとんどの人は気づきません。 世代を重ねる間、個々人はほとんど進歩がないにもかかわらず、全体としてはお金:通貨による行動原理は強化されるということです。

20140513スゴロク

ここで、()に示したように「生まれ変わりがある」と考えた場合はどうでしょう。各個人にとって、双六は一つの大きな図版となり、生まれ変わるたびに次第に上へと進むことができます。何より、全体の進歩を見渡すことができるのです。

)において、両替屋たちを隔離して特別の教育プログラムを受けさせると書きましたけれど、それで問題が解決するはずはありません。  何故なら、()に示した社会構造や()に示した二項対立の構図には、管理人を含めてすべての人が入っており、お金:通貨システムによる行動原理を強化・維持する行為に参加しているからです。 管理人の自戒もこめて、重力により閉じこめられた地球の人々全員がお金:通貨システムの強化に責任を持つものであって、両替屋のみに罪を押しつけることが出来ないものであるということです。 つまり、ある科学者がいうように、我々が幹の分岐点まで降りて再び登り始める為には、お金:通貨システムを強化する行動原理を捨て去る必要があるということです。 具体的には、両替屋たちに自らの過ちを認め、行動を正すように説得し、()の社会構造や()に示した二項対立による行動原理の強化を廃止すべきなのです。(注:分割統治ともいわれる仕組みです)

その上で、ある科学者がいうように、物質科学の基礎となる2つの科学(精神科学と社会科学)をしっかり準備することが是非とも必要だということです。 弧理論の英語表記が(Arc Theory)ではなく(Ark Theory)である理由がここにあります。その説明は別途になります。

 

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核抑止力という言葉遊び

管理人は何十年か前に次のような新聞記事を読んだ記憶があります。

日本の民間航空機パイロットが定期航路を巡航中に、一団のミサイル群が飛来し飛び去るのを見たというものです。 その後何事もありませんでした。

ラジコンのことをご存じの方は理解されると思いますが、専門教育を受けたパイロットの「見た」というのは、飛行物体の「形状(機体の識別)・大きさ・高度・上昇か下降か・接近か遠ざかっているか(旋回中かどうか)・機体の姿勢」が瞬時に分かることをいいます。 一般の人が「見た」というのはただ何かが視界に入ったということに過ぎません。 非常に信頼性の高い情報です。

ご存じの通り人類最大の危機はキューバ危機でした。当時のアメリカとソ連の冷戦構造は、核保有国どうしの核抑止力により平和が保たれているといわれてきました。

しかし、実際は上記の記事の他、ミサイルをUFOが撃墜したとか

ミサイル発射の際にUFOが飛来して弾頭を持ち去ったり、瞬時に機器を無力化したなどの話しがネット上に数多くあります。

核保有国の指導者や本当の支配者たちに理性があり全面核戦争の危機が抑制されてきたとは信じられません。 彼らは「核戦争を起こしたけれど止められたり、戦争をしたくてもさせてもらえなかった」あるいは「誤発射したけれども止められた」に過ぎないと思います。  彼らは、新しい大脳皮質で判断できなくて、巷言われるように古い皮質(は虫類脳)でしか行動できないのです。  「核抑止力」というのは、言い繕った言葉遊びなのです。   彼らが「お金:通貨の制度」を維持するために、地球上の大多数の人たちを危険に晒すのみならず、目的のためなら彼ら自身の首をギロチンの下に差し出している訳です。

なぜ彼ら支配者の連中がこのようになってしまったのかは、おおよそのことは分かっています。 彼らに地球の運営はできないと考えています。

いつも引用するある科学者は、地球の科学を一本の低い枝に例えた上で、幹の分岐点まで戻り、そして再び木に登り始める必要があることを説きました。 再び木を登り始めるには、三つの科学が重要だと述べています。それは「物質科学・社会科学・精神科学」です。 以下、長いですけれど引用します。


(1)肉体あるいは物質の科学で人間の肉体や彼が住んでいる物質空間の自然の必要性と要求を処理する分野だ。この中には、生活・安楽・安全等に必要な物資を際限なく作り出す研究はもとより、物理・化学・天文学等の主要なものがこの分野に入っている。

(2)人間関係や、その関係がよりうまく、生産的に、しかも耐えていけるような方法を処理する社会科学である。この中には社会・政治・精神分析学それに経済学の非物質的な部分などが入っている。

(3)精神科学で、人間と君たちが神といっているすべての自然にあまねく浸透し、制御する偉大なる創造の力と無限の英知との関係を処理する分野だ。

宇宙における科学のすべて、真実の探求と理解の追求のすべては、この三つの分野の中に入るんだ。もちろん、この三つの分野の間には明確な分離線は引けない。お互いにラップしているからだが、しかし、それらを支配する基本的な法則は全く同じものなんだ。

宇宙において、文明が完全にしかも成功して発展するならば、進歩のこの三つの支流に同程度の努力と勤勉さがなされなければならない。しかしながら、まず精神科学と社会科学がでてくる。 その二つの基礎がなければ物質科学の発達はありえないんだ。

一部省略

人類はどこでもいつでも、自分が理解できないにしても、至上の英知(心)創造力と無限の知力を理解する能力を生まれながらに付与されているんだ。発達段階で、この力に対する人間の態度は初めの恐れと憤りから最終段階の愛へと変わってくる。しかし人間はその創造力をもち、多くの性質を学ぼうとする本能をもっているんだ。そこで精神科学は知識の始まりの段階に起こってくる。人間は自分の生活条件を共同で改良できるんだということを理解すると、社会科学の始まりとなる最初の少しばかりの集団が発生することになるんだ。

この二つの科学(精神科学と社会科学)を基礎として、物質科学の上部構造が浮かび上がって来て、そこには大きな問題もまた生じてくる。

物質科学の発達は肉体の必要性と欲求によって刺激され続け、常に上昇の一途をたどるんだ。三十年の間の君たちの科学の技術進歩を考えてみたら、それ以前の百年間の進歩をはるかに超えていることがわかるだろうし、その前の千年間の進歩をも超えているんだ。

一方、精神科学と社会科学は普通にしか進歩しておらず、いつの時代にも関係なく時間に比例した進歩しかしていない。

結局、ほんの少しづつしか進歩しない基礎(精神科学と社会科学)の上にものすごい早さで成長する巨大な構造物(物質科学)を乗せているという問題をかかえている。基礎の成長を促す方法が見つからなければ、もはやその構造物を支えきれなくなって構造物は破壊し、構造物と基礎の両方を破壊し、衰退させるときがやってくるんだ。

一部省略

「新しく大きな建物を建てるときに」とアラン※が答えて「計算違いによって、基礎ができあがった建物を支えるのに十分強くないということを君が発見したとしたら、すでに建っている建物の一部を切り取って問題を解決するかい?そんなことはしない。基礎を大きくし、強くする方法を探すのが論理的な進め方だろう。

物質科学の進歩を止めることなどできやしない。それは進んだりもどったりはするにしてもだ。もどるとすると、それを支えている要素は退化のプログラムによってまず弱くなってきてそして崩壊することになる。

基礎的には地球の物質科学に悪い所はないんだ。もし、人々がそれを支えることができるような基礎を用意しないとそれは夢想だにしなかったほどに水平に広がって進歩してしまう。」

「もし、基礎がなかったら?」と私は言った。

「君たちの文明は終わるさ」とアラン※がゆっくり答えた。「ほんの少しの生き残りを残して全滅するんだ。生き残ったものは彼らの科学と技術を再建する能力はないだろう。数世代の間に、彼らの子孫はほとんど動物のレベルにまでもどるだろう。進化の過程はふたたび始まるだろう。一万から一万五千年で他の文明と技術が起こってくるだろう。そして彼らも同じ問題に直面し、それを解決する同じような機会をもつだろう。 もしそれに失敗したら、ふたたび同じ運命におちる。宇宙の不変の法則なんだ。君にはわかると思うが、人類の自由選択によってなされるものなんだ。

地球の人類と文明は絶滅を宣告されてはいないんだ。人類はこの危険を永久に自分たちの後ろに追いやるまで進歩の道を進み続けるだろう。 この選択は君たちのものさ」


※印は管理人による ※=ある科学者

我々の文明は貧弱な精神科学と社会科学の上に巨大な物質科学が乗っているということです。 人々がそれを支えることができるような基礎を用意しないと、夢想だにしなかったほどに水平に広がって進歩したあげく、ほんの少しの生き残りを残して全滅すると述べています。 管理人は、その根元にあるのは「お金:通貨の制度」にあると考えており、これまでの考察の結果、通貨と時間には密接な関係があることがわかっています。 自然科学の問題点は時間であった訳ですから、「エネルギーと時間の関係を明確にすれば」→「お金:通貨の制度」をなんとかできるかも知れません。 このままではある科学者の言うように、人類は水平に広がった後、退化のプログラムによって弱くなっていき、やがては崩壊すると考えられます。 選択の自由は私たちにあります。

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質量・運動・エネルギー・時間

管理人はこれまで何度か弧理論のサイトと当ブログに次のように書いてきました。

1.時間が問題である。  数学者岡潔の「自然科学者は、時間を決めるときに運動を使う。運動は時間に比例して起こると決めてかかって、そういう時間があると思っている。」という主張から、「運動は時間より求め、時間は運動より求めている」ので究極的には時間を決定していない。

2.従って時間[T]を含む物理量は使えない

一方で、ある科学者の言葉から次のように書いてきました。

あ) 運動は相対的である。

い) 運動の相対性からエネルギーも相対的な物理量である。

ところで、

う) エネルギーEの次元は、[M][L^2][T^-2] である

ことは物理学として常識であるとともに、(あ)も直観的に正しいことは疑いようがありません。 ということは、(い)の主張が正しいかどうかが問題になります。

観測者の立ち位置によって、質量mの物体は運動しているか、静止しているかが決まりますので、(運動の相対性) 観測者Aには対象となる物体が運動しているのでエネルギーを持っていますが、物体とともに移動している観測者Bには対象となる物体が静止しているのでエネルギーを持っていないということになります。(エネルギーの相対性)  ですから(い)について、管理人には至極真っ当なことのように感じます。詳しくは右ブログロールリンク先を参照下さい。

(注:ここで、エネルギーには様々な形態があることは承知しています。しかし、運動に関するエネルギーが相対的であるという例外を一つ示せば他の形態のエネルギーについても再考すべきことは、ご理解頂けると思います。)

(あ)を認めるとともに(う)を認めている人が、(い)に納得するならば、自己矛盾になります。(あ)と(う)を認めている人も自己矛盾に気づいていない。 その原因が1.であり2.であるということです。つまり、(う)が誤りであるということです。 但し、この考察において「静止エネルギーがある」という回答は使えません。E=mc^2の光速度cの次元は[L][T^-1]で時間を含むからです。

(い)を認めるならば、①開放系においてエネルギーの総量が保存しているとは言えなくなりますし、②孤立系ではエネルギーの総量は保存していて、①と②の両方が併存することも当然のことになります。 ですから、自然科学は②の孤立系にのみ適用できるのではないかと考えています。 それが数学者岡潔の主張である「五感でわかること」と重なると思います。

表の赤い括弧で括った範囲が五感でわかる範囲であり、この範囲しか孤立系のシステムである自然科学は適用できないということです。 右端の極大の世界も左端の極微の世界も開放系の力学でしか対応できないと考えます。その候補の一つが弧理論です。

弧理論においては、運動について、ニュートン力学の運動エネルギーK、運動量Pと区別するため運動Pと表記しています。 但し、現時点においては、次元に時間を含まない運動Pは未だ決定していません。

clip_img153上図の式で可変長の半径Lは消去できますので、恐らく

iE=f(P,m,θ)

の関係から導かれると予想しています。ここでエネルギーの真値をE、物体の質量をm、E軸上の実体とM軸上の物体との位相をθとします。

このように、エネルギーの問題を時間に置き換えるという極めて簡単で巧妙なすり替えを19世紀の時点で誰かが意図的にやったと考えていますけれど、確かな証拠はありません。

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やはり私たちはエネルギーを正しく測れていなかった

過去に「私たちはエネルギーの正しい測定方法を知らないらしい」という記事を漠然と感じたまま書きました。 その後の考察で「真のエネルギー値」について、何度かブログに取り上げましたけれど、改めてここにまとめておきます。

問題は時間の取り扱いであって、数学者岡潔の指摘によれば「自然科学者は、運動は時間に比例して起きると決めてかかって、そういう時間・空間があるとした」ことが発端でした。 何故なら如何に精密な時計を用いようとも「運動は時間から求め、時間は運動から求めている」からであり、究極的には、自然科学者は未だ時間を決定したことはないということです。 従って次元に時間[T]が含まれた基本となる物理量や組み合わせた物理量は使えないということです。

物理量としてのエネルギーの次元Eは[M][L^2][T^-2]で時間を含みますので、当然のこと使えないということです。例えば、素粒子の質量単位として使われるGeV(ギガ電子ボルト)も正確にはGeV/c^2です。光速度cの次元は[L][T^-1]ですので使えません。 ですから、これまでどおり時間[T]を含む物理量を使うためには、「運動に比例して時間が起きる」ということを別途証明する必要があります。どなたか証明していただけますか?

ということで、誰もが既知であると考えてきたエネルギーが直接測れないということから、弧理論ではエネルギーを複素数次元軸として扱った訳です。 (注:管理人の思考順序はまったく違うのですけれど、理解のし易い順番に並べました。)

参考に自然科学のモデル

clip_img146

と 弧理論のモデル

clip_img153をあげておきます。過去記事や右ブログロールを参照下さい。

 

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