自由電子のモデルと宇宙の構造

これまでの考察の結果、原子の構造を理解することは即、宇宙の構造を理解することにつながるということがわかってきました。 考察の過程に於いて、拙著弧電磁気論も随時変更しなければなりません。弧電磁気論の宇宙論p55に示した凡例は

図38凡例図1でした。

弧理論(旧弧電磁気論)では2つの直線が交わるとき直交であるならば凡例⑧のように●印を用います。

20140715直交図2

数学では直角を表すとき左のように書きますし、弧理論では右図のように書きます。 一方、凡例⑨では、直交以外の交差は小さな●印を用いて表すとしましたけれど、過去記事、「量子もつれ」の現象から考える「E軸の性質」に示したように、E軸上の実体はM軸に「回転と積分」を伴って投影されることで初めて座標を持つと定義しました。すると自由電子のモデルは

図7新しい自由電子モデル図3

のように示されることになります。図3のA’はM軸に直交しているのにも関わらず、見た目の角度は直交になっていません。そこで、図1の凡例⑨を

20140715E軸での直交図4

右図のように変更します。

図5実体と量子もつれ図5

右図のように、E軸上の実体は投影されるまでM軸上において座標を持たないと考えねば「量子もつれ」の現象は説明できませんでした。 ですから、E軸上の実体から見たM軸は湾曲しているように見えます。 すると図3の自由電子モデルを図4の右に示す書き方で表すと

20140715新しい自由電子モデ図6

となります。E軸上の実体である単極Aと単極Cは「対」を形成しており、双極A-Cです。実体は座標を持たないので単極Aと単極Cは図5右のように同じ位置に書かねばいけないのですが、双極であることを示すために少し離して書きました。 双極A-Cが「回転と積分」を伴ってM軸に投影されると電子(単極F)として現れます。 電子(単極F)はE軸に直交しています。そしてE軸上の実体である双極A-Cのうち、単極CはM軸上の単極Fの位置にあり、一方の単極Aは「斥力」により遠方のA’としてM軸上に現れます。その際A’は「直交」している為に図4凡例右に従って小さな●印を入れて表します。 図6は見方を変えると図5の右と同じです。つまり、図6のM軸が湾曲しているに等しい訳です。

さて、図6の自由電子モデルを我々の3次元空間(M軸)に置き換えますと

図8単極Aと電子の大きさ図7

のようになります。 電子(単極F)は質量や電荷あるいはスカラーポテンシャルを持ち、電気力線が放射状に生じます。単極CはM軸上では電子(単極F)と同じ位置になります。  E軸上の実体である単極AはM軸に投影されることで電子(単極F)から見て「無限遠」の位置に座標を持ちA’として現れます。電子(単極F)から見るとM軸上に現れたA’は全周囲の位置になります。  何故なら双極A-Cには斥力が働いており、かつ

20140516直交するE軸図8

E軸はM軸に直交しているからです。 この辺の理解はかなり難しいです。4次元は難しい。 しかし、数学の無限大(∞)とは若干意味が異なります。

五感でわかるスケール表1

電子の古典的半径は10^(-15)mですし、 E軸上の単極Aが「斥力」により投影されて位置する無限遠は10^27m程だと考えられます。 電子の大きさから見ると10^42倍程になり、事実上「無限遠」であるといえます。

弧理論においては、このA’が暗黒物質または暗黒エネルギーだと考えられます。

宇宙の組成は、暗黒エネルギーが68.3%、暗黒物質が26.8%で原子等が4.9%だといわれます。

20140715宇宙モデル図9

物質を構成する原子{陽子(単極D)・中性子(単極E)・電子(単極F)}は暗黒エネルギーと暗黒物質からの斥力により大規模な構造を持つと考えられます。大きな構造は、組成の成分比率により決定されるといってよいでしょう。

 

E軸上の実体は座標(空間での位置)を持たない。投影されて初めて座標を持つ」と定義することは非常に興味深いです。 実体が投影されることにより初めて座標が決定されるのですから、物質でできあがった我々が「宇宙の端」や「宇宙の外」に到達したと思っても「そこは宇宙」ですから。 理論的に外に出ることも、考えることも出来ないということです。

西遊記に出てくる

saiyukite1お釈迦様の手のようです。実に面白い。

上記が開放系の力学であることに注意下さい。弧理論は、宇宙の構造を示しているのみであり、「宇宙の外」や「多元宇宙」には言及していません。

あと陽子(単極D)と中性子(単極E)がどのように表されるかについては次回に記します。それと、ベクトルポテンシャルとスカラーポテンシャルが宇宙の構造の中でどのように配置されているかを示します。

 

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量子電磁力学の無限大は致命的ではない

ここのところ、理論的な考察を続けていますが、思考を適切な言葉で表現する能力に欠けていることに落ち込むことが多いです。管理人の考えていることを伝えられる自信がありません。兎に角、何度も書いていくことにします。

電磁量子力学のwikipediaにおいて、歴史的な経過の一部を引用します。

1927年、ポール・ディラックは粒子の生成消滅演算子という概念を導入することで電磁場の量子化に初めて成功し[1]、これが量子電磁力学の創始となった。ただし、生成消滅演算子は別の人間が創りだしたものである。その後、ヴォルフガング・パウリユージン・ウィグナー パスクアル・ヨルダンヴェルナー・ハイゼンベルクらの尽力により量子電磁力学の定式化が始まり、1932年のエンリコ・フェルミの論文[2]によりエレガントな定式化がほぼ完成した。しかし、量子電磁力学の根幹には重大な問題が残っていた。

  1. 光子や荷電粒子を計算すると無限大に発散する。この問題は1930年代初頭にロバート・オッペンハイマー[3]や他の多くの物理学者によって初めて認識された。フェリックス・ブロッホArnold Nordsieckの研究[4](1937年)やヴィクター・ワイスコップの研究[5](1939年)では、この計算が摂動展開の1次においては成功するが、高次の級数において無限大が現れることが指摘された。計算結果に無限大が現れることは物理法則として致命的である。
  2. 時間の順序関係が成り立たないという因果律の破れが湯川やディラックにより指摘された。これも深刻な話である。
  3. 量子電磁力学は場の理論で記述され相対論を満たすが、相対論的な変換を行うと形式が保持されず、美しくなく見通しが悪い。これを相対論的な共変性がないという。
  4. 計算形式(ハイゼンベルグ、シュレディンガー)は相互作用を含み、計算が複雑になる。無限大の発生を解決する上で障害となった。

弧理論での電子の挙動は

20140421静止図1

のように、複素数次元軸であるエネルギー軸に存在する実体が、我々が存在する3次元物理空間(M軸)に「積分と回転を伴う投影」によって、座標を含む質量・運動・電場・磁場・ベクトルポテンシャル・スカラーポテンシャルが現れると考えます。 スカラーポテンシャルはまだ物理現象だと証明されたわけではないと思いますが、弧理論の考え方によれば宇宙の非常に広範囲に存在すると考えられます。スカラーポテンシャルについては、別途書く見込みです。

20140421運動の状態図2

ある観測者から見て、電子が運動を持つとき、図1のように静止時に持つエネルギー値E2はE’に変化します。E2-E’が運動になった訳で、実体が投影されて電子として現れるときの角度θは静止時のθ=90度より小さくなります。 このとき、実体が投影される電子の質量mはθが浅くなるほど観測にかかりにくくなります。 電子がいわゆる閾値である光速に達するとき投影の角度θはゼロになり

20140710光速度図3

投影の角度θがゼロのときの運動cを閾値である光速度とすると、質量は我々のM軸から見えなくなる。観測にかからなくなります。電子が持っていたエネルギー値E2は運動cになります。

ここで、図1の静止時から図2を経て図3へ至ることは不可能です。外部からエネルギーを入れて電子を加速しても図3に到達することは不可能です。

投影の角度θは徐々に小さくなっていきθ=0で運動cを持ちます。 図3の実体が描く”円弧”がM軸に接する交点は

θ>0 からθ=0 の間に無限大(無限遠)を経由することをご理解下さい。

90°>θ>0 から θ=0 へ至る間に弧がM軸との間に描く交点は無限遠から近傍へ近づきます。

図2と図3のように幾何学図形に示すと理解できることが、計算で求めようとすると発散することを示したいのです。弧理論(解説)のホームページや当ブログに何度か書いていますけれど、十分説明を尽くしていないと感じています。

電子を外部からエネルギーを加えて閾値である光速度(運動c)まで加速することは不可能ですが、超効率インバーター「デゴイチ」での第3起電力仮説について、弧理論から見たエネルギー源の考察では、コイルに印加したパルスによって、正の方向の磁場が生じるという結果になりました。

積分の回数参考図4

のように印加したパルスによって、3回の回転と「6回積分」を伴う投影の結果、図1の静止状態から反時計方向に90°×3回の回転を経ることによって、図3の状態になることがわかりました。 つまり、反時計方向に90°、3回回転させることは、時計方向へ1回90°回転させることに等しいです。 (注:右リンク先の第3起電力のエネルギー源についてを参照下さい)

加速器のように電子を次第に加速しても図3の状態を得ることは出来ませんけれど、パルスを印加することによって、図3の状態が実現できるということです。  量子電磁力学による計算によって、計算結果が無限大になることが物理法則として致命的だと考えたことは、やむを得なかったことですけれど、弧理論によれば光速度(運動c)は、単なる閾値であるということです。

第3起電力のエネルギー源について(考察)の結果、

clip_img166図5

レンズ状の力場が生じるらしいことがわかりました。この力場は到達距離は原子の大きさくらいの距離ながら、どうも原子間を伝搬するらしいことがわかってきました。 現象として巨視的なレベルになり得ることで、単極誘導モーターの現象に合致するようです。 で、この力場を「第3の力場」あるいは「弧の力場Ark field」と名付けて仮説として掲載しました。

磁束は閉じており「渦あり」は「発散収束なし」ですけれど、図5右の力場は、トーラスの赤道半径を無限大にした形状をしています。 「渦あり」でありながら「発散あり」なのです。 レンズ状の力場の半径が無限大であることは重要な意味をもっています。 孤立系の力学と対比できる開放系の力学へのヒントになり得ると考えます。

量子電磁力学が計算の上で困難を抱えていて、物理法則として致命的だということではなくて、開放系力学への接点であったと理解します。

開放系の力学を考察することは、原子の構造からいきなり宇宙の構造を考えることにつながります。

 

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エネルギー・運動とワープ航法

同じことを何度も書くことで、理解が深まると思い、前提の部分から書きます。

(あ)  エネルギーは

E=mc^2

であり、エネルギーの次元は、[M][L^2][T^(-2)]でした。また、運動エネルギーKは、

K=(1/2)mv^2

であり、速度vの次元は、[L][T^(-1)]で表されました。

(い)  数学者岡潔は、自然科学者は間違っていると、つぎのように考察しました。 「時間を表そうとすると運動を使う」「自然科学者は、運動は時間に比例しておきると決めてかかって、そういう時間があると決めてかかって時間・空間といった」、「顕微鏡などを使ってもよいが、最後は五感でわかることが必要」   言い換えると「自然科学者は、運動は時間から求め、時間は運動から求めているので、結局、時間を決めていない。 極大の現象も極小の現象も五感でわからない」ということです。 自然科学は、簡単な模型であり、本物の「宇宙・自然」と同じものではないと述べました。

(う)  弧理論では、エネルギーは3次元物理空間(M軸)に直交した次元軸である(E軸)と定義し、(い)の考察から(あ)は使えないと判断しました。ですから、弧理論において、エネルギーは複素数次元軸(iE)とし、運動は古典力学の運動量Pと区別して運動と表します。 注:(い)の理由から弧理論では、次元に時間[T]を含む物理量は使えません。

弧理論の模型は

20140421静止図1

M軸に直交したE軸上の実体である単極が存在し、実体がE2というエネルギーを持っていると解釈します。そして、実体がM軸上に「回転と積分」を伴って投影されることにより、質量・運動・電磁場・ポテンシャルが生じると定義します。 図1は、ある観測者から見ると静止した物質(物体)は質量mを持ち、運動はゼロである状態を指します。

(え)  ある観測者から見て、運動する物体は

20140421運動の状態図2

E’のエネルギー値をもち、ΔE=E2-E’だけエネルギーが変化します。 {注:この場合のエネルギーの定義は(あ)とは異なります。} 変化分は、投影されることで運動になります。このときの投影角の変化分をΔθとします。 E軸からM軸へ投影される角度θが90度に近いときは、ΔEはΔθにほぼ比例しますが、θが小さくなるとE2-E’とθが比例しなくなります。このとき実体が「弧」を描いてM軸に現れます。 このΔEと運動の関係は、これまでの常識に反します。 運動する物体の持つエネルギーはΔEだけ減少するということです。

 

clip_img153図3

実体の描く「弧」は、図2のエネルギー値E2を「1」とすると半径7の円弧になります。そして、角度θがゼロのとき

20140421光速度図4

物体はE軸と平行になり、M軸上の観測者から見ると次元を失う(M軸から質量が見えなくなる)ことになります。 物体が持つ静止エネルギーはすべて運動となるということです。 実体が描く「弧」がM軸と接する交点は、無限遠から近づくことに注意下さい。 仮に計算により、(あ)で示すエネルギーと運動量などの物理量を求めるならば、静止状態からすべてのエネルギーが運動になる過程において「計算値に無限大∞」が現れるということです。 恐らく量子力学の困難は、図1と図3の間に存在します。

結果的に、ある観測者から見て物体が静止の状態から飛行機やロケットなどの運動する物体がなす角度θが90度に近い場合は、真のエネルギー値E’と運動との誤差は小さいけれど、運動が大きく角度θがゼロ付近になると誤差が大きいということです。

(お)  数学者岡潔がいう「五感でわかる」こととは

五感でわかるスケール表1

(う)で示した誤差の少ない「極大でも極小でもない領域」を扱う必要があるということです。そして、角度θがゼロに近い領域とは表1の右端と左端であり、岡潔が「時間が問題」であるという指摘と「五感でわかる必要ある」ということは同じ事を指しています。

(か)  過去記事量子もつれから考えるE軸の性質によって、エネルギー軸の定義を変更しました。E軸上の実体はM軸へ「回転と積分」を伴って投影されることにより、あらゆる物性を生じると定義してきました。加えて、「E軸上の実体は、M軸に投影される際に座標が決定される」としました。 その結果、E軸から見た場合M軸は

図5実体と量子もつれ図5

右図のように湾曲した形で表現しなければならないことがわかりました。

20140704湾曲するM軸図6

M軸を面ではなく直線で表すと上図のようになります。 すると。

 

ここからが本題です。

(き)  図4に示す「実体が描く円弧」と図5右や図6に示す「湾曲したM軸」が同じものであることがわかります。

仮に、2つの物体が異なるエネルギー値をもつ場合

20140704異なるEを持つ物体

図7

2つの物体の間のM軸は曲がっているに等しいことになります。その結果、2つの物体間には引力または斥力が働くと考えられます。

 

拙著弧電磁気論の後半部分の宇宙論において、大型宇宙船による惑星間航行の飛行原理を図で示しました。

図41紡錘形の収縮による航

図8

2つの物体は、紡錘図形で表しています。片方が惑星で、もう一方が母船を示します。2つの物体が持つエネルギー値が異なることから、基準となる線がずれており、このことをもってして2つの物体の間には、引力(5)または斥力(6)が働いていると解説しました。 基準線がずれている分だけ、M軸が湾曲していることを意味ます。  図の中に0.5cと書き込みましたが、cは光速度意味します。 執筆当時は、速度に時間[T]が含まれていることが誤りであることに気付いていませんでした。 0.5cを削除訂正します。

図8は、SFに登場するワープそのものです。我々は、物体の運動を制御することによって、真のエネルギー値を変化させることができます。エネルギー値の変化によってM軸は湾曲し、出発の惑星から反発を受け、目的とする惑星から引力を受けることができるようになります。

それにしても「量子もつれ」の現象は宇宙の構造を知るよい手がかりを与えてくれます

図2に示すように運動する物体は、異なるエネルギー値をもちます。何も、運動は座標を移動する必要はなく、その場で回転すれば足ります。 ある科学者は、

彼らはエネルギー軸を中心に全質量を回転させることを知った。

といいました。全質量とは、陽子と中性子と電子です。電子の回転は単極誘導をいいます。残りの陽子と中性子の回転が不明です。(注:物質は原子で出来ており、素粒子は表1の左端に位置します。素粒子がいくら多く存在しても我々に与える影響は限定的だと考えられます。 素粒子については過去記事のこちらを参照下さい)

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「量子もつれ」の現象から考える「E軸の性質」

先日、弧理論から見た「量子もつれ」について述べました。 その後、弧理論におけるエネルギー軸(E軸)のもつ性質について検討しましたところ、最初の定義を一部変更しなければならないことに気付きました。 順を追って説明します。

拙著弧電磁気論で、エネルギー軸を仮説に導入しました。

20140516直交するE軸

図0

我々が存在する3次元物理空間をM軸として、エネルギー軸をM軸に直交するとし、宇宙の構造と構成を

20140419弧理論基本形図1のように

E軸上の6種類の実体がM軸に対して「積分と回転」を伴って投影されることにより、物性を持つ物質として現れるとしました。 この考え方を超効率インバーター「デゴイチ」の第3起電力仮説に適用した結果、「正の方向」に磁力線が生じるらしいことがわかるとともに、

clip_img166図2

原子の距離程度の到達距離を持つ力場が生じる。 形状はトーラスでありながら、赤道方向に発散するレンズ状をした「距離の7乗に逆比例する力」だろうと見当がつきました。

 

ところで、弧理論による自由電子モデル

図2自由電子モデル図3

では、E軸上の実体である単極Aと単極Cが作る双極A-Cの一端がM軸に投影されることで電子(単極F)が生じるとしました。すると、単極AはM軸上にある電子の位置から無限遠に存在する単極Aとは「無限長の双極」を形成するので、単極Aと単極Cは破線で示すこととしました。   この自由電子モデルを超効率インバーター「デゴイチ」に適用するに不都合はなかったのです。

次に、取り組んだのが中性子を含まない原子模型です。

 

 

図3 原子模型の2次元描像参考図4

この模型を眺めていると、ファラデーの単極誘導にそっくりだと気づき、一連の実験を行いました。 以上の経過は、弧理論(解説)のホームページと当ブログに繰り返し解説していますのでご一読下さい。

 

そして、先日の「量子もつれ」について

図5量子もつれの測定図5

のような説明をした訳です。  ところが、E軸上の実体である双極A-Cが図5においては、宇宙規模の長さを持っていて、かつ双子の電子スピンの状態が瞬時に伝わることの現実とそぐわないと考えました。

実は、これまで、弧理論の基本となる図1と自由電子のモデル図3との間には違和感がありました。

図6電子と宇宙の大きさ図6

つまり、E軸上の実体はM軸上での座標を持っているのかどうかはっきりしなかったのです。  宇宙の大規模構造をなすA’が持つ座標をE軸上の単極Aが持っているのかどうかということです。

右リンク先の「第3起電力のエネルギー源について(考察)」の第2版pdfのp20において、図3の基本形に8つの仮説を設けています。(詳細はリンク先を参照下さい)  この8つの仮説には、明記しないながら暗黙の内に「M軸上の物質が持つ座標をE軸上の実体も持つ」としていた訳です。

ところが、図5のように「量子もつれ」を弧理論により説明しようとすると「直観」に背いてしまうことになります。  そこで、今回、「E軸上の実体は、M軸に投影されることで、座標を特定する」こととします。言い換えると「3次元物理空間での座標という物性もE軸上の実体は内包している」ということです。前記の8つの仮説には、E軸上の実体が「積分と回転」を伴って投影されることにより初めて物性「質量・電磁ポテンシャルなど」として現れると定義しました。 加えてM軸上の座標も投影されるまで決定しないということです。

図7新しい自由電子モデル図7

E軸上の実体である単極Aは、M軸に投影されることにより、A’という遠方の位置に生じます。 A’が例えば暗黒エネルギーや暗黒物質になります。

そして、改めて「量子もつれ」を弧理論のモデルで示すと

図5実体と量子もつれ図8

の右図のようになります。  3次元物理空間(M軸)を球体の曲面の一部であるとします。すると双子の電子(単極F1と単極F2)の実体は、E軸上の実体である単極Cであり、単極Cは球体の中心になります。 同じく「対」を形成する単極Aも球体の中心に位置することになりますし、双極である(A-C)も球体の中心になります。  図8右では、図示しませんでしたけれど、単極AがM軸に投影されると、図7の左端の位置に投影されることになります。 このようにすることで「量子もつれ」は、直観的に理解が容易になります。

 

すると、新たな視点と疑問が生じます。

視点: 動画「引力と斥力」に

 

示したように、3次元物理空間は、E軸の実体から見ると曲率をもつ球面の一部になります。 弧理論によれば参考図4のように、物質は必然的に回転を持ち、原子はその結果に応じたエネルギーレベルを維持します。 エネルギーレベルに応じた曲面を持つことは、原子どうしが動画のように引力または斥力を持つということになります。恐らくはこれが重力です。以前から重力は、表面張力のようなものだという考えがありました。

疑問: 一方で、弧理論によれば、3次元物理空間の体積は、我々にとって無限大です。言い換えると「弧理論は宇宙の外には一切言及しない」ということです。 ところが、E軸から見てM軸が一定の曲率で湾曲しているならば、「宇宙は閉じている」可能性があることになります。 現状では、何とも言えませんが、「E軸から投影された物質が存在しないならば、M軸上の座標も決定しない」のですから、「宇宙の外」を意識することに意味がないように思えます。

 

さて、管理人は、上記のような理論は「人が持つ直観」に従っていると思います。読まれた方も突っ込みどころ満載の、奇妙な空想理論だと思われるでしょう。 管理人も奇妙だと理解しています。 ところが、次の記事では、

(あ) 18歳が一流紙に「量子もつれ」論文を掲載 において、 論文の共著者であるスティーブン・オルムシェンク氏が「すべての力ずくの計算や、その他の細かな作業のほとんどをアリが担当した」と述べています。

(い) 量子コンピューティングを脅かす「量子もつれの突然死」 において、物理学者のEberly氏は量子もつれの現象について、次のように述べています。  「量子もつれに関するワークショップから戻ったばかりだが、そこでいちばんよく耳にした告白は、『自分は量子もつれのことを完全には理解していない』というものだった。主催者や参加者でさえその程度だ。量子もつれが重要なことや、その特性は彼らも知っている。だが大半の物理学者にとって、自分は量子もつれに精通している、あるいは理解していると主張するのは無理な話だ」

物理学において、「スピン・角運動量・フレーバー・色」などは「人の五感を模した数学的な技法(パラメーター・演算子)」であって、「何かが具体的に回転しているとか色などがある訳ではない」と説明されています。

ところが、高度に抽象化した数学を用いることによって素粒子物理学が行き着いたところは、(あ)や(い)で示したような、特別な能力を持つ人だけが直観に頼らず理解した、あるいは理解しようと努力してきたが、結局のところ「よくわからない」というものです。

管理人の持ち出した空想理論は、(あ)や(い)と比べてどれほど「滑稽で、荒唐無稽」だというのでしょう。 もう、言ってもいいでしょう。「王様は裸だ」と。

 

いつも引用するある科学者の言葉をあげます。

たとえば、地球の科学者は電子が粒子で、波動性の二重性をもつものと定義せざるを得ない状態にある。彼らは電子は確率波をもつ粒子だということによってこれを正当化させようとしている。これは心で描くことのできない状態であり、そのため進歩の唯一の方法として抽象的な数学に頼らねばならなくなる。

君たちにとって最も必要なのは、自然の基本的法則または事実が全くかんたんだということを発見することだ。そうすれば君たちは現在不可能だと思われる物事を容易に生み出すことができるだろう。

 

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バーグのモーターは単極誘導モーターの部品だった

実験を行いたいのですが、ここのところ理論的なことを記さねばならないようで、なかなか進めません。 今回は、南アフリカのバシル・バン・デン・バーグという人が1960年頃に発明したというモーターの話しです。

(あ)  弧理論は、3次元物理空間(M軸)に直交するエネルギー軸(E軸)を加えた4次元の理論です。(なぜ、このような設定をするのかについては、右リンク:第3起電力のエネルギー源の考察と「自然科学から弧理論へ」を参照下さい)

弧理論によれば

20140421運動の状態

ある観測者から見て運動を持つ物体(質量m)のエネルギーE’は、静止したときに持つエネルギーE2より下がります。このとき物体がE軸に接する角度は90度から θ に変化します。因みに弧理論では、E軸は複素数次元軸です。 物体は直線運動だけでなく、回転運動すれば観測者に対して空間を移動する必要はありません。具体的な例では

図3 原子模型の2次元描像

原子などがあります。原子の構成要素である陽子・中性子・電子の回転によって系のエネルギーレベルが決まります。 そして、弧理論による原子模型は、ファラデーの単極誘導によく似ていることに気付きました。(右リンク、弧電磁気論による中性子を含まない原子模型と単極誘導についてを参照下さい)

(い)  このとき、原子の周囲に

clip_img166

レンズ状の力場ができるようです、この力場を「弧の力場」(Ark field)といいます。この力場は、双極でありながら「発散」を伴います。(右リンク、「弧の力場仮説」を参照下さい)

(う)  運動する系のエネルギーレベルに応じて

物体どうしには、表面張力に似た力が(引力や斥力)として働くと考えられます。

(え)  2013年から2014年3月にかけて行った単極誘導モーターの実験の結果、単極誘導モーターに生じる力は

  1. 磁力線あるいは磁束密度とは関係がない。
  2. 接点あるいは接触する面に生じる。
  3. 電流の経路には関係がない。
  4. 磁石との距離に逆比例する。
  5. 磁石の中央部分、重心付近が最も強い。
  6. 磁石の質量に比例する傾向にある。
  7. 火花放電が起きないときの方が強い。

ということでした。 2.や7.について疑問はありますけれど、概ね正しいと思っています。

一連の実験の動画が

であり、5.をわかりやすい形にしたものが

の実験でした。

 

ようやく本題です。

バシル・バン・デン・バーグが開発したモーターは、

bergsmotor

写真のようなもので、

拙著弧電磁気論(現、弧理論 Ark Theory)に考察したものがありますので一部引用します。

 南アフリカの研究者がU字型の永久磁石を複数個丸く配置したモーターを含む2つの静電気エンジンを開発したとされる。残されたいくらかの資料によりこのモーターがどのようなものであったかを推察した。

・通常、永久磁石の磁力線を阻害しない配列とし、保管するときは磁力保持用に鉄片を吸着させる。しかし、このモーターは、磁力線が弱くなることを意図しているようだ。

・まるで偏りを意図的に作り出そうとするような配列を行っている。周知のとおり、永久磁石をどのように配列しても偏りを実現することはできない。

・弧電磁気論からこのモーターを検討すると、U字型磁石に鏡像が現れた場合に、補完できそうな配列となっている。磁石は多結晶であり、結晶は微小な磁石となっている。条件が整い、U字型磁石付近に鏡像が現れようとする場合に、磁双EF(この場合U字型磁石)の磁気が、現れようとする鏡像・磁双DFの邪魔をしない配列となっているのではないか。 例えば、このモーターにフェライトブロックを密着させて、フェライト内部に磁双EFの鏡像である磁双EDが文字通り鏡に映した様にできるのではないか。

・結論的には、このモーターは単独では意図した機能は持ち合わせていず、他の機構と併せて機能するものか、単に概念を示すモデルであると考える。

 

単極誘導モーターによる実験の結果得た(え)の「1.磁力線あるいは磁束密度に関係がない」ことと、弧電磁気論を執筆した時点でのバーグのモーターに対する考察の結果は、一致しています。

バーグのモーターは、単極誘導モーターの用件を備えた部品だということです。 単独で動作するものではありません。回転運動を提供する部品が不足しているようです。(拙著弧電磁気論を参照下さい)

弧理論によれば、単極誘導モーターの現象は、電子と原子核の相互作用です。だから、両磁極ではなく磁石の中央部が強いのです。 ですから、単極誘導モーターは「単一の原子と同じ振る舞い」をする可能性を持っているということです。 それを実現したものが

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スカウトシップだということです。宇宙船は、自らの回転(原子レベルでの回転)を制御することによって、惑星に対するエネルギーレベルを変化させ、(う)に示した引力と斥力を制御するようです。 このような宇宙船に強力な磁力線は必要ありません。単極誘導の現象に磁力線あるいは磁束密度は不要で、ブロック全体の原子の向きが揃っていることが重要なのです。  ただ、単極誘導モーターによってこのような機能(装置内の乗員を含めて単一の原子として振る舞う)を実現しても実用的ではありません。極性を切り替えたり、姿勢を制御する必要があります。

単極誘導モーターの極性を反転させるには、①磁石の極性を切り替える(磁石を裏返す)②近傍に配置する回転電極の回転を反転する(あるいは回転電極の極性を反転する)、などが必要になります。

回転電極の回転方向を変えたり、磁石を裏返すことは出来ません。 磁石の極性を切り替えたり、回転電極の極性をスイッチで切り替える方が実用的です。  で、磁石を裏返す代わりに磁石の極性を切り替えるには、バーグのモーターのような構造が有利だと思われます。

図30磁双EFとコイルバーグのモーターの上部に弱いコイルを配置します。コイルの極性を反転させることで、下部のモーターの極性が変わります。大事なのは「原子の向きが揃って切り替わる」事であって、磁力線は必要ではありません。 極端な話し、磁性を持たない原子の方向が揃った物質が単極誘導モーターの性質を表すかも知れません。(過去記事を参照下さい)

このような小型宇宙船の構造に関しては、弧電磁気論を参照下さい。 本記事では、重力は「引力と斥力」の2種類しか出てきませんけれど、弧理論では引力である重力が2種、斥力が2種の合計4種類あります。  わかりやすい表現をすれば、論理学の 「正 反 合 対偶」のような関係があります。

 

そういえば、EMAモーターも本体に大きく何ターンか太いケーブルが巻かれていました。 電極での放電もグロー放電のようです。EMAモーターも(い)や(え)の要素が含まれていたのでしょうか?

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学生の頃の考察では、EMAモーターの回転軸の端につけられたケーブルが問題だと考えていた時期がありました。もし、EMAモーターに単極誘導の要素があるならば、回転軸からケーブルが出ている意味もあるような・・・。EMAモーターは、今考えても複雑な要素が多すぎます。

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量子もつれの突然死

前回の記事で、弧理論から見た「量子もつれ」がどのように説明できるかを述べました。 今回は、やっかいな問題とされる「量子もつれの突然死」についてです。 量子コンピューティングを脅かす「量子もつれの突然死」 (リンク記事は、何が言いたいのよくわかりません。)

量子もつれには、電子スピンの他に光子による量子もつれなどがあります。光には偏光という現象があります。光は電磁波でまり横波ですから、光子にも偏光としての縦横の(向き)があります。光子による量子もつれは偏光を用いるようです。偏光の現象に向きがあることは誰もが意識しています。

一方で、電子のスピンは電子が回転しているとは理解されていません。「スピン」は回転を意味する言葉ですが、物理学でいう電子のスピンは数学上のパラメーター・演算子と理解されているようです。  ところが、弧理論の考え方からすると、量子もつれが成り立つためには、3次元物理空間での回転軸の向きあるいは回転面が平行である必要があります。逆にどれだけ離れていても問題はありません。(前回の記事を参照下さい)

図5量子もつれの測定

実験に携わる全員が「スピンは、単なる数学上の概念に過ぎない」と考えているとします。  学者・実験者あるいは、製作メーカー技術者全員が、「スピンの平行を維持する」ことを意識せずに装置の設計・製作にあたる訳です。  このとき、実験装置全体もしくは装置の一部の配置、あるいは外部環境が与える影響によってスピンの平行が維持されない部分ができることによって「量子もつれの突然死」が起きるのではないかと考えています。

大雑把な推測ですけれど、ある程度合理的なことだと思います。 もし、「軸の方向」や「面の平行」を維持することで突然死が回避できたならば量子力学の前提が崩れるかも知れません。

 

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弧理論から見た「量子もつれ」と宇宙の大きさ

今回の記事は、奇想天外ですけれど、弧理論の考え方による宇宙についての記事です。前置きは長いです。

弧理論の基本は、3次元にエネルギー軸を加えた4次元の理論です。我々は3次元までは直観的に理解できますので、4次元を分解しますと理解しやすいです。

20140516直交するE軸図1

弧理論による空間は、3次元物理空間である(X,Y,Z)と(X,Y,iE)(Z,X,iE)(Y,Z,iE)の合計4つの3次元に分解できます。我々の空間(X,Y,Z)において、どの方向に対してもエネルギー軸(iE)は直交しています

ここで、観測者に対してある物体(装置)が異なるエネルギーを持つためには運動が必要です。

20140421運動の状態図2

我々がある装置を通してエネルギー軸にアクセスするには装置が運動すればよい訳です。 しかし、装置があちこち動き回る必要はありません。その場で回転運動をすればよいのです。 例えば単極誘導モーターのような装置を想い描いてください。そうすれば装置のエネルギーが変化することになります。もっといえば、機械的な回転である必要はありません。電子的な回転でOKです。 身近な例は原子です。

図3 原子模型の2次元描像図3

ここで、図1に戻ります。 任意の装置がエネルギー軸にアクセスするには、回転軸あるいは回転面がどのような組み合わせになっているかが問題であって、3次元空間内の座標の位置には無関係です。当たり前のことなのですが重要なことです。  装置が自宅の室内にあっても、月の表面にあっても問題ありません。 例えばXY平面内で回転する装置であればZ軸が回転軸になります。位置は問題でありません。

弧理論の自由電子モデルは

図2自由電子モデル図4

のようになります。M軸上の電子(単極F)はE軸上の実体である単極Cが「回転と積分を伴って」M軸に投影されたものです。 (右ブログロール「第3起電力のエネルギー源について」p43の図22に示した基本形を参照下さい)

電子の実体である単極Cは、単極Aを”対”とする双極A-Cを形成しています。(E軸上に) この単極AはM軸に平行ですから事実上宇宙の果て(無限遠)に存在します。 具体的には暗黒物質または暗黒エネルギーを想定しています。 なお、弧理論では、単極Cは単極Aより斥力を受けています。宇宙を構成している物質は、暗黒物質と暗黒エネルギーから斥力を受けていると想定しています。詳しいことは省略します。 兎に角、図4は宇宙規模の模型だということです。

ss372320d写真1

宇宙の大規模構造は泡状をしているといいます。泡のフィラメントに太陽系を含む銀河系は含まれています。


 

ここで、「量子もつれ」について説明します。 「量子もつれ」は奇妙な現象です。 量子力学での説明は非常に難しいので管理人にも理解できませんけれど、ごくわかりやすく説明した記事がありますので一部引用します。

 

 量子力学によると,「量子もつれ」という性質がもたらす遠隔作用が存在し,2つの粒子が何の媒介もなしに同期して振る舞う。この非局所効果は単に直観に反している・・・・

量子もつれとなる特性はいろいろある。例えば,それぞれの自転の向きがはっきり決まっていないにもかかわらず,反対向きに自転していることは確実な2個の粒子がありうる。量子もつれは,粒子がどこに存在するかによらず,粒子が何であるかによらず,互いにどんな力を及ぼし合っているかによらずに,2つの粒子を関連づける。原理的には,銀河の両サイドに遠く離れた電子と中性子が量子もつれになっている例も考えられる。

一方で,量子もつれは「非局所性」という非常に気味悪く徹底的に直観に反する現象を引き起こす。対象に触れず,そこまでつながったどんな実体の連鎖にも触れることなく,物理的影響が及ぶ可能性が生じるのだ。

下線は管理人によります。

例えば、電子の性質にスピンがあります。電子には2種類のスピンがあり、上向き(up)下向き(down)と呼ばれています。引用文の例によれば、2個の電子が「量子もつれ」の状態にあるとき「自転の向きがはっきり決まっていないにもかかわらず、反対向きに自転していることは確実な2個の粒子がありうる。」ということです。

ここで、片方の電子のスピンを測定により決定すると瞬時にもう片方の電子のスピンが決定するということです。 粒子がどこに存在するかによらず、2つの粒子を関連づけます。 測定により片方の電子が上向き(up)と決まった瞬間、もう片方の電子スピンは下向き(down)に決定する訳で、2個の電子がどれだけ離れていても瞬時に状態が決まるのです。

 

さて、やっと本題です。 超効率インバーター「デゴイチ」について考察した「第3起電力のエネルギー源について」(右ブログロール参照)pdf版のp77補遺2.に示した図41は弧理論から見た「量子もつれ」を模型として示したものです。

図5量子もつれの測定図5

図5に示す2個の電子をそれぞれ、F1とF2とします。2個の電子は量子もつれの状態にあります。弧理論によれば、電子F1の実体である単極C1は単極Aと「対」を形成しています。電子F2の実体である単極C2も単極Aと「対」を形成しています。通常であれば各々別の単極Aと対を形成しているのですが、「もつれ」状態の実体は1個の単極Aを共有しています。

ここで、電子F1のスピンを測定したところ、(+Y)方向であったとします。すると、電子F1の状態は(単極C1-単極A)の対を通して(単極A-単極C2)の対に伝わり、最後にM軸上の電子F2に伝わり(-Y)が決定します。 現象としては、電子F1と電子F2がどんなに離れていても瞬時にスピンの状態は伝わります。

ところで、最初の説明、図1を思い出してください。E軸はM軸に直交しており、回転軸あるいは回転面がどのような組み合わせになっているかが問題であって、3次元空間内の座標の位置には関係ありませんでした。方向のみが重要なのです。

図4や図5は、E軸上の実体が宇宙の構造に直結しているという、奇妙で受け入れがたい模型です。しなしながら、量子もつれについて、量子力学からは複雑で直観に反する説明しかできませんでした。 弧理論の説明と比較してどの程度トンデモなのかは、よい勝負だと思っています。

 

次に、もっと仰天話しです。

天文学の(主に電磁波を使っての)観測によれば、宇宙の大きさは半径120億光年から130億光年だとされています。ところが

図6電子と宇宙の大きさ図6

「量子もつれ」によるスピン状態の決定は、E軸上における経路である(A-C)の経路を伝って瞬時に伝搬します。 ここで、M軸上において宇宙のA’と電子Fは、距離にして何億光年もあります。ですから、E軸上の実体である双極(A-C)も同じ隔たりがあると思いこんでいますが、先の「量子もつれ」の事実から隔たりを  L  双極を”対”とすると

L(A’対F)≠L(A対C)

だということになります。E軸を経由するという点を考慮すると宇宙の大きさは、それほど大きくないのかも知れません。

追記

「電子のスピンは電子の自転に起因しない」から、上記の話しはおかしいとのご意見があろうかと思いますけれど、弧理論では、図2の角度θがゼロのときには、質量は次元を失い運動になります。この辺の説明は難しいです。このとき光速度をこえるかどうかが問題だと思いますが、速度は距離/時間ですので、・・・・。 右ブログロールの「自然科学から弧理論へ」を参照下さい。

 

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第3力場を「弧の力場(Ark field)」に改めます

先日、出した「弧理論による第3力場仮説の提唱」において、「第3力場」の名称を「弧の力場」に改めます。

拙著弧電磁気論(現弧理論)の名称の由来のもとであった半径7rの円弧

図3 原子模型の2次元描像エネルギー軸上にある実体が描く円弧のことです。

一方、仮説である第3の力場は、半径7rの円弧がM軸に投影されてできるレンズ状の力場です。

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当然、両者は異なるものなのですが、ほぼ同じものと扱ってよいと思われますので、第3の力場を「弧の力場」「弧場」という名称に改めます。英語表記は「Ark field」「Ark force field」でよいと思います。

どうも第3の力場という名称に馴染めなくて考えてみました。 ところで、「弧場」の英語表記が「arc field」ではなく、なぜ「Ark」なのかというと、弧の力場「Ark field」は原子のエネルギー源であり、かつ惑星・恒星・銀河系のエネルギー源であり、宇宙すべての動力源だからです。  ですから、弧理論「Ark theory」は宇宙論だということです。

 

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私たちがジェット旅客機のことを略して「ジェット」と呼ぶのは、ジェットが飛行機の飛行原理であり動力源だからです。  もし、飛行機のことを知らない人が説明を受けて、「これはジェットという」と説明を受けたならば、その人は「ジェット」とは金属でできた「大きな鳥」と理解するでしょう。

ですから、ノアの箱船(Noah’s Ark)が

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「Ark」を飛行原理・動力源とした宇宙船であっても、「箱形の舟」だと理解したのではないかということです。 戦争後の放射能を含む大洪水をこのような木造船で乗り切れるというのは楽観的に過ぎます。 相当の期間、宇宙空間に待避したと考える方が自然だということです。 ただ、この語と意味の関連(誤解)が古代のヘブライ語でも成り立っているのかどうかはわかりません。

 二国間の摩擦は年々増大し戦争へと発展してしまった。勝敗は問題ではなく、単純にお互いを破壊したんだ。生き残りは少なく、地上の放射能レベルは人間の許容値を超えて上がった。  生き残りの人々が放射能ですぐに死んで全滅したということではない。精神的肉体的な機能の低下を促進したということだ。続く世代には望ましくない変化も沢山あり、彼らをそう長くはないにしても石器時代レベルにまで落としただろう。  今のチベットの高原の上に、残った宇宙船が六台、彼らの乗組員によって着陸したんだ。人類の生き残りを保存するために何をすればよいかを決定するための会議のためだった。結論は他の惑星に行こうというものだった。そのときの宇宙船は宇宙飛行に使用できるもので、時々は数百キロメートルの高さまで上がるのに使用されていたが、惑星間の広い空間を渡る試みはなされておらず、乗組員には成功できるなどということは考えられなかった。・・・・採決がなされ、四台の宇宙船の乗組員は少なくとも人類の文化の一部を保存する希望をもってこの大きなギャンブルにかけたのだった。残りの二台の乗組員は地球に残ることを決定した。彼らは集まった高地の高さでは放射能レベルが比較的低いので彼ら自身や彼らの子孫に肉体的、精神的な退化を起こすことなく生き続けることができると判断したんだ。・・・・

 

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フリーエネルギー装置:QEGについて

最近、QEGというフリーエネルギー装置を

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共同で製作しようという活動がなされているようで、日本でもこちらで活動されているようですのでメモしておきます。

調べてみたところ、最初の情報は、フリーエネルギー研究者のPeter Lindemannからのようです。

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日本にピーター・リンデマンが開発した発電機を紹介したのは、未知領域研究所所長 多湖敬彦氏のようです。同氏が製作したモーターの概要は、こちらにあります。

可変磁気抵抗発電機

写真のような発電機で、平成10年11月26日に早稲田大学で開催された第2回意識・新医療・新エネルギーシンポジウムで発表されたものです。当時のプログラムから一部引用します。

広域科学研究所 多湖敬彦 「特殊変圧発電機の試作と実験」より

ピーター・リンデマンが発明した特殊変圧発電機を試作と測定を行った。・・装置は、積層コア(鉄芯)二個をローター及びその周囲の出力コイルと、四つの界磁篭磁石のステーターからなる。界磁電磁石の極性は隣同士で反転しており、ローターが1/4回転するごとに、ローターコアを通る磁束の流れは反転する構造になっている。ローター周囲に撒かれた出力校いる自体は回転せず、同コイルのコアの時速変化によって電圧が誘導される。今回の塩飽実験では、電力測定における非正弦波や無効電力の問題を避けるため、入出力双方を直流として比較した。その結果、一定条件において入力増分よりも出力がおおきくなる現象(超効率効果)が観察された。同装置は発電機の構造と条件によってはバックトルク(負荷時のブレーキ力)が生じないことを示しており、電気機械の反作用の問題を考える上で重要な意味を持つと思われる。

 

どうも、この講演で、システムの効率は110%~115%くらいだと発表されたようです。 写真によれば、上部に取り付けられたモーターによりローターが回転する構造になっています。 ローターは磁気回路の一部になっており、磁気回路が回転することによって回路の磁束が時間的に変化します。このとき負荷(電気として外部に取り出すこと)がローターの反作用(ブレーキ)として現れないと主張しています。入力と出力はいずれも直流で測定したということですので、超効率は確かなようです。

QEGの写真・回路と比較すると、特殊変圧発電機と同じ構造をしていることがわかります。 見た目はBedini Motorと同じです。

現時点で、この発電機について、弧理論からわかることはありませんけれど、昨日発表しました「第3力場(仮説)pdf」の図7の※印に示したように、第3の力場から「正の方向の磁場」が生じる機構が磁気回路ローターに形成されているのではないか?と感じます。  「第3起電力の考察」(右ブログロール)のような複雑な説明が必要のように思います。 写真の装置に、弧理論の考察を適用する気力はありません。

追記

ピーター・リンデマンは、EMAモーターなどについても研究していましたけれど、QEGの大本はこちらのようです。資料の末尾に発明者のニコラ・テスラの特許資料があります。  管理人にはニコラ・テスラのことはよくわかりません。

それにしても、フリーエネルギーに関する研究は連綿と続いていることを実感します。多くの研究者が不遇であったことを考えると、こういう主張をしても殺されないような時代になりつつあるようで、何よりです。

追記2

QEG が Quantum Energy Generator つまり、「量子エネルギー発電機」の略だそうで、でも弧理論の考え方からすると量子とは何の関係も無いように思えます。

 

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弧理論による第3力場の仮説を提唱

弧理論(解説)のサイトに「弧理論による第3力場仮説の提唱」pdfを掲載しました。また、右ブログロールにリンクをはりました。 第3の力場に到達した経過は以下の通りです。

1.第3起電力のエネルギー源を弧理論から説明した結果、レンズ状の力場に到達しました。(下図右)

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2.中性子を含まない原子模型の考察に基づき、3.ファラデーの単極誘導モーターの実験を2013年から2014年3月まで行った結果、4.ファラデーの単極誘導が古典電磁気学で説明できないことがわかりました。

管理人は、1~4、一連の研究を振り返った結果、1で得たレンズ状の力場は、2の原子模型に適用できて、3の実験の原因となっているらしいと理解しました。 で、今回、1で得られたレンズ状の力場(第3の力場)について、ファラデーの①単極誘導の現象と②第3起電力の現象、並びに③弧理論の原子模型の説明に適用できる仮説としてまとめました。

数学的な証明は一切ありませんが、3次元の形状としてよく整合がとれていると思います。電場と磁場並びに第3力場の形状は、原子模型の中で高い対称性を持っています。 何よりも、単極誘導モーターの研究を進める上で、指標になることが一番です。

 

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